国史館

国史館(Academica Histrica)は、中華民国の国史を編纂するため、設置された総統府直属の研究機関である。近年はより客観的な歴史研究と台湾史の解明に移行しつつある。歴代総統や重要人物に関するオーラルヒストリーにも取り組んでいる。また歴史資料の収集や保存も重要な任務とされている。館長は長らく外省人であったが、陳水扁政権が東大で博士号を取得した張炎憲・前中央研究院研究員を本省人初の館長に任命した。2008年に国民党の馬英九政権に後退したが、同政権が任命した館長も本省人の林満紅・前中央研究院研究員である。所在地は台北県新店市北宜路2段406号。

沿革

• 1912年：北京において設置。大総統（当時）の直属機関とされる。1928年に業務停止。
• 1937年：南京国民政府のもと、南京において再度設置される。国民政府の直属機関とされる。
• 1956年：立法院が「國史館組織條例」を改正、総統府直属機関となる。
• 1957年：台湾において復活。
• 2002年：台湾省文献委員会が、国史館台湾文献館に改組される。

歴代館長

• 羅家倫 1957年6月29日—1969年2月26日
• 黃季陸 1968年8月26日—1984年6月6日
• 朱匯森 1984年6月6日—1990年9月19日
• 瞿韶華 1990年9月19日—1995年3月16日
• 潘振球 1995年3月16日—2000年4月1日
• 張炎憲 2000年5月20日—2008年5月20日：初の本省人館長
• 林滿紅 2008年5月20日—

外部リンク

• 国史館
  • 台湾文献館：所在地は、南投県南投市中興新村光明一路252号。