「仙秋号」の版間の差分
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運行開始当初は国道46号~盛岡経由であり、昼行便でも4時間40分(仙台駅 - 秋田駅間)を要していたが、[[秋田自動車道]]の開通に伴い所要時間が大幅に短縮され、現在は仙台駅 - [[秋田駅]]東口間片道3時間20分、仙台駅 - [[長崎屋バスターミナル]]間片道3時間 |
運行開始当初は国道46号~盛岡経由であり、昼行便でも4時間40分(仙台駅 - 秋田駅間)を要していたが、[[秋田自動車道]]の開通に伴い所要時間が大幅に短縮され、現在は仙台駅 - [[秋田駅]]東口間片道3時間20分、仙台駅 - [[長崎屋バスターミナル]]間片道3時間40分で、始発と終発を利用することで秋田または仙台に7時間程度滞在できる。また運賃は仙台 - 秋田の[[秋田新幹線]]「[[こまち (列車)|こまち]]」と比較して半額以下であるため、その利用者数は多い(利用状況については後述)。 |
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運行開始当初は夜行バスの「仙秋ナイト号」([[ジェイアールバス東北|JRバス東北]])が運行されていたが、秋田自動車道の開通により所要時間が短縮されたため、JRバス東北も日中の便を担当することになり廃止された。 |
運行開始当初は夜行バスの「仙秋ナイト号」([[ジェイアールバス東北|JRバス東北]])が運行されていたが、秋田自動車道の開通により所要時間が短縮されたため、JRバス東北も日中の便を担当することになり廃止された。 |
2009年4月27日 (月) 09:55時点における版
仙秋号(せんしゅうごう)は宮城県仙台市と秋田県秋田市を結ぶ昼行高速バスである。
なお全ての座席が指定のため、乗車には事前の予約が必要。
概要
運行開始当初は国道46号~盛岡経由であり、昼行便でも4時間40分(仙台駅 - 秋田駅間)を要していたが、秋田自動車道の開通に伴い所要時間が大幅に短縮され、現在は仙台駅 - 秋田駅東口間片道3時間20分、仙台駅 - 長崎屋バスターミナル間片道3時間40分で、始発と終発を利用することで秋田または仙台に7時間程度滞在できる。また運賃は仙台 - 秋田の秋田新幹線「こまち」と比較して半額以下であるため、その利用者数は多い(利用状況については後述)。
運行開始当初は夜行バスの「仙秋ナイト号」(JRバス東北)が運行されていたが、秋田自動車道の開通により所要時間が短縮されたため、JRバス東北も日中の便を担当することになり廃止された。
運行会社
- 秋田中央交通
- 担当営業所:秋田営業所
運行経路
現在
仙台駅前(宮城交通高速バス総合案内所前) - (仙台西道路) - (仙台宮城IC) - (東北自動車道) - (秋田自動車道) - (秋田中央IC) - (秋田県道62号秋田北野田線) - 秋田駅(東口4番のりば) - (秋田県道41号秋田昭和線・横山金足線) - (秋田県道28号秋田岩見船岡線・手形陸橋) - (秋田県道26号秋田停車場線・山王十字路) - (秋田県道56号秋田天王線) - 長崎屋バスターミナル ※途中、北上金ヶ崎PA(東北道・岩手県)で休憩する。
旧運行経路
仙台駅前 - (仙台西道路) - (仙台宮城IC) - (東北自動車道) - (秋田自動車道) - (秋田南IC) - (国道13号) - 秋田駅 - 長崎屋バスターミナル
運行回数
- 1日10往復(秋中4、宮交4、JR2)。
運賃
- 大人片道4,000円、往復7,200円(10日間有効)。
歴史
- 1990年4月19日 - 宮城交通・秋田中央交通が共同で昼行便「仙秋号」(1日2往復)運行を、JRバス東北が夜行便「仙秋ナイト」(1日1往復。仙台・秋田ともに23:30発、6:00着)[1]の運行を開始する。当時の運行ルートは国道46号 - 盛岡経由。運賃は大人片道4,500円、往復8,100円。
- 1997年7月24日 - 秋田自動車道北上西IC - 湯田IC開通に伴い、昼行便「仙秋号」が東北自動車道 - 北上 - 秋田自動車道(秋田南IC)経由に変更。同時に1日4往復に増便。運賃改定(大人片道4,000円、往復7,200円)。
- 1998年4月23日 - JRバス「仙秋ナイト」廃止、昼行便「仙秋号」にJRバスが参入し1日7往復に増便。秋田中央IC経由に変更。
- 2005年4月1日 - 秋田駅の発着場所が東口に変更。
- 2005年4月20日 - 1日10往復に増便。
利用状況
年度 | 運行日数 | 運行便数 | 年間輸送人員 | 1日平均人員 | 1便平均人員 |
2002(平成14)年度 | 365 | 5,351 | 119,259 | 326.7 | 22.3 |
2003(平成15)年度 | 366 | 5,450 | 124,756 | 340.9 | 22.9 |
2004(平成16)年度 | 365 | 5,710 | 126,853 | 347.5 | 22.2 |
2005(平成17)年度 | 365 | 7,730 | 147,486 | 404.1 | 19.1 |
2006(平成18)年度 | 365 | 7,661 | 149,411 | 409.3 | 19.5 |
2007(平成19)年度 | 366 | 7,981 | 153,108 | 418.3 | 19.2 |
- 2007年度の仙秋号の1日あたり利用者は、北東北 - 仙台の高速バスの中では、盛岡 - 仙台の702.9人/日(平日15往復/日、金土日祝は20往復/日)、一関 - 仙台の532.8人/日(19往復/日)に次ぐ[2]。
秋田新幹線との比較
秋田新幹線では、秋田駅~仙台駅が約311km、約2時間20分、9,540円。往復で使える「仙台フリーきっぷ」18,000円があるので、片道あたり9,000円となる。秋田新幹線は遠回りでミニ新幹線であるため、時間短縮効果が少ないが、普通の新幹線と同様の運賃設定である。
仙秋号の往復運賃は「仙台フリーきっぷ」の4割の価格だが、秋田新幹線と比べ往復2時間増となる。
国土交通省が2000年に調査した都道府県間鉄道旅客流動データによると、秋田新幹線による秋田県と宮城県の間の移動は58.6万人/年である(秋田新幹線#需要)。内訳は以下の通り。
- 秋田県→宮城県:30.5万人/年
- 秋田県←宮城県:28.1万人/年
特記事項
- 全席禁煙で、車両内左後部に簡易トイレが設けられている(増発便にはトイレのない場合がある)。
- 秋田駅東口と長崎屋バスターミナルのどちらで乗車・降車しても運賃は同じであるが、秋田駅東口のほうが秋田市内外への交通の便が良いため、仙台発の便は秋田駅東口で降車する人が比較的多い。