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七大陸最高峰は、テキサスの大富豪としても知られるディック・バスと、ディズニー社の社長であったフランク・ウェルズの著書『Seven Summits』の中で各大陸の最高峰として示されている。それとは別に、[[ラインホルト・メスナー]]が類似したリストを提示している。また、それらに加えてもう1つのリストがある。 |
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== 七大陸最高峰の一覧 == |
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[[ユーラシア大陸]]はアジア亜大陸とヨーロッパ亜大陸に分けて考える。ちなみに、ユーラシア大陸を1つとして考えた場合の最高峰は、世界最高峰として知られる[[エベレスト]]である。 |
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ディック・バスとラインホルト・メスナーのリストはほとんど同じものであるが、「オーストラリア」を[[オーストラリア大陸]]だけとする(バスの分類)か、[[オーストララシア]](オーストラリア大陸とその周辺海域)とする(メスナーの分類)かが異なっている。 |
ディック・バスたちとラインホルト・メスナーのリストはほとんど同じものであるが、「オーストラリア」を[[オーストラリア大陸]]だけとする(バスの分類)か、[[オーストララシア]](オーストラリア大陸とその周辺海域)とする(メスナーの分類)かが異なっている。 |
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オーストラリア大陸の最高峰は[[コジオスコ]]だが、オーストララシアを含むと[[プンチャック・ジャヤ]]の方がコジオスコよりも2,000m以上高い。 |
オーストラリア大陸の最高峰は[[コジオスコ]]だが、オーストララシアを含むと[[プンチャック・ジャヤ]]の方がコジオスコよりも2,000m以上高い。 |
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== 歴史 == |
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アメリカのアマチュア登山家であったバスは、オーストラリアを含む七大陸の最高峰に登ることを目標としていた。彼は、七大陸最高峰の中で最も困難なエベレストに、プロの登山家の助けを借りて[[1985年]][[4月30日]]に登頂した。その後彼は、自分のなしたことを記述して、本を共同執筆した。 |
アメリカのアマチュア登山家であったバスは、オーストラリアを含む七大陸の最高峰に登ることを目標としていた。彼は、七大陸最高峰の中で最も困難なエベレストに、プロの登山家の助けを借りて[[1985年]][[4月30日]]に登頂した。その後彼は、自分のなしたことを記述して、フランク・ウェルズと本を共同執筆した(あくまで余談だが1984年の[[ディズニー]]社乗っ取り騒動で安定株主となったのはバス兄弟であり、辣腕で知られた[[マイケル・アイズナー]]を会長にするように周囲に強く進言したのはフランク・ウェルズである。'''ディズニーの奇跡'''は七大陸最高峰から始まったと言っても過言ではない)。 |
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登山経歴が職業的にも個人的にも抜きん出ていたメスナーは、大陸としてオーストラリアを選択したことに反対し、オーストラリアではなくオーストララシア全体の最高峰を入れたリストを発表した。オーストラリア最高峰の[[コジオスコ]]はスキーリフトが頂上付近まであり、誰でもハイキング気分で上れる山であり、登山家の「登山」の対象外である。<!-- [[Pat Morrow]] first met Messner's challenge ([[August 5]] [[1986]]), followed by Messner himself, also in 1986. --> |
登山経歴が職業的にも個人的にも抜きん出ていたメスナーは、大陸としてオーストラリアを選択したことに反対し、オーストラリアではなくオーストララシア全体の最高峰を入れたリストを発表した。オーストラリア最高峰の[[コジオスコ]]はスキーリフトが頂上付近まであり、誰でもハイキング気分で上れる山であり、登山家の「登山」の対象外である。<!-- [[Pat Morrow]] first met Messner's challenge ([[August 5]] [[1986]]), followed by Messner himself, also in 1986. --> |
2009年5月12日 (火) 04:51時点における版
七大陸最高峰(ななたいりくさいこうほう、Seven Summits)は、地球上にある7つの各大陸(厳密には大州)で最も標高が高い山である。
七大陸最高峰は、テキサスの大富豪としても知られるディック・バスと、ディズニー社の社長であったフランク・ウェルズの著書『Seven Summits』の中で各大陸の最高峰として示されている。それとは別に、ラインホルト・メスナーが類似したリストを提示している。また、それらに加えてもう1つのリストがある。
七大陸最高峰の一覧
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e3/Seven%2BSummits%2BElevation%2BWorld%2BMap.png/500px-Seven%2BSummits%2BElevation%2BWorld%2BMap.png)
ユーラシア大陸はアジア亜大陸とヨーロッパ亜大陸に分けて考える。ちなみに、ユーラシア大陸を1つとして考えた場合の最高峰は、世界最高峰として知られるエベレストである。
ディック・バスたちとラインホルト・メスナーのリストはほとんど同じものであるが、「オーストラリア」をオーストラリア大陸だけとする(バスの分類)か、オーストララシア(オーストラリア大陸とその周辺海域)とする(メスナーの分類)かが異なっている。
オーストラリア大陸の最高峰はコジオスコだが、オーストララシアを含むとプンチャック・ジャヤの方がコジオスコよりも2,000m以上高い。
また、ヨーロッパの最高峰はエルブルス山ではなくモンブランとする場合もある。
- アジア大陸 : エベレスト(ネパール・中華人民共和国、8,844m)
- ヨーロッパ大陸 : エルブルス山(ロシア連邦、5,642m)
- 北アメリカ大陸 : マッキンリー(アメリカ合衆国、6,194m)
- 南アメリカ大陸 : アコンカグア(アルゼンチン、6,959m)
- アフリカ大陸 : キリマンジャロ(タンザニア、5,895m)
- オーストラリア大陸 : コジオスコ(オーストラリア、2,228m)
- 南極大陸 : ヴィンソン・マシフ(南極半島付近、4,892m)
歴史
アメリカのアマチュア登山家であったバスは、オーストラリアを含む七大陸の最高峰に登ることを目標としていた。彼は、七大陸最高峰の中で最も困難なエベレストに、プロの登山家の助けを借りて1985年4月30日に登頂した。その後彼は、自分のなしたことを記述して、フランク・ウェルズと本を共同執筆した(あくまで余談だが1984年のディズニー社乗っ取り騒動で安定株主となったのはバス兄弟であり、辣腕で知られたマイケル・アイズナーを会長にするように周囲に強く進言したのはフランク・ウェルズである。ディズニーの奇跡は七大陸最高峰から始まったと言っても過言ではない)。
登山経歴が職業的にも個人的にも抜きん出ていたメスナーは、大陸としてオーストラリアを選択したことに反対し、オーストラリアではなくオーストララシア全体の最高峰を入れたリストを発表した。オーストラリア最高峰のコジオスコはスキーリフトが頂上付近まであり、誰でもハイキング気分で上れる山であり、登山家の「登山」の対象外である。
2003年現在、約100人の登山者が、どちらかの最高峰リストの全ての山への登頂を達成している。それらのうち約40%は、2つのリストに含まれている8つの山に登っている。
登頂最年少記録
1990年代以降のヒマラヤ山系の登山は公募による商業隊が主流となり、組織力を持たない個人でもエベレストなど高峰への登頂が可能となった。こうした背景から、かつては至難の業であった七大陸最高峰登頂記録も敷居が下がり、世界最年少記録の更新が相次いだ。1995年にはアメリカ人の登山家が29歳で達成したほか、1999年5月13日には日本の野口健が25歳で達成、2001年5月23日に石川直樹が22歳で達成し記録を更新した。2007年現在の最年少記録は、アメリカのサマンサ・ラーソンの18歳で、女性最年少記録も同時達成している。
論争
目標への推進についての批評
エルブルス山はヨーロッパを代表する山か
かつてヨーロッパの最高峰はモンブラン(4,810m)とされていた。しかし、東西冷戦の終結の後、旧ソビエトへの登山が増えた。現在は登山家の間ではヨーロッパ最高峰は、エルブルス山とするのが一般的である。
しかし、エルブルス山をヨーロッパ最高峰としたことに対する批判がある。エルブルス山のあるコーカサス地方は商業、人的交流、文化などの面でヨーロッパよりもむしろアジアに近い。そこで、エルブルス山の代わりにモンブランを入れるべきとする意見がある。
参考文献
- 『Seven Summits』(Dick Bass, Frank Wells, Rick Ridgeway (Warner Books, 1986) ISBN 0446513121)