「カワサキ・250TR」の版間の差分
m +image |
|||
2行目: | 2行目: | ||
==概要== |
==概要== |
||
過去の車種、現行車種と同じ車種名で外観も似ているが、その方向性は異なる。過去の車種は純然たる[[デュアルパーパス]]タイプとして登場し当時としては高性能を誇った車種だが、現行車種は過去の車種の外観のみを模倣したオンロードバイクであり、実際の悪路走破性能は高くない。 |
過去の車種、現行車種と同じ車種名で外観も似ているが、その方向性は異なる。過去の車種は純然たる[[デュアルパーパス]]タイプとして登場し当時としては高性能を誇った車種だが、現行車種は過去の車種の外観のみを模倣したストリート系のオンロードバイクであり、実際の悪路走破性能は高くない。競合車種は[[ホンダ・FTR]]、[[ヤマハ・TW]]、[[スズキ・グラストラッカー]]など。 |
||
==現行車種== |
==現行車種== |
2009年7月16日 (木) 11:30時点における版
カワサキ・250TR(にひゃくごじゅうティーアール)とは、川崎重工業(カワサキ)が過去に製造していた、または現在製造販売している軽2輪オートバイの車種である。
概要
過去の車種、現行車種と同じ車種名で外観も似ているが、その方向性は異なる。過去の車種は純然たるデュアルパーパスタイプとして登場し当時としては高性能を誇った車種だが、現行車種は過去の車種の外観のみを模倣したストリート系のオンロードバイクであり、実際の悪路走破性能は高くない。競合車種はホンダ・FTR、ヤマハ・TW、スズキ・グラストラッカーなど。
現行車種
250TR
2代目の250TRは2001年の東京モーターショーで発表され、2002年1月から販売されている。
基本的な外観は、1970年代のデュアルパーパスタイプを思わせる懐古調ではあるが、シンプルな外観とされている。完全新設計のフレームに、過去の250TRを思わせるハンドルや外装、回転計がなく速度計と各種警告灯のみのすっきりとした計器類、容量7Lと細身の燃料タンク、前輪90/90-19に後輪110/90-18というサイズのキャラメルブロックパターンタイヤを装着する。
エンジンは、排気量249ccの空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒を搭載しており、同系エンジンを搭載するエストレヤと実質的な兄弟車種となっている。シリンダーボア66mmにピストンストローク73mmのロングストロークは、国内現行250ccクラスでは最長であり、最大出力14kW/19ps、最大トルク18Nmを発揮する。
2007年より、同系エンジンのエストレヤと共に吸気方式をキャブレターから燃料噴射へ変更され、最大トルクを19Nmへ向上させている。また細部では、ハンドル幅を狭める変更も行なわれた。
過去の車種
250TR(1970年)
初代250TRは1970年6月に、カワサキのデュアルパーパスタイプであるTRシリーズの軽自動二輪車種として登場した。当初の愛称は「バイソン」だったが、商標上の問題により正式名称からバイソンの名は外された。
搭載エンジンは、排気量246ccの空冷2ストロークロータリーディスクバルブ単気筒エンジンであり、最大出力23.5psを発揮する。123kgの軽量な車体と相まって、当時のライバルであったヤマハのDT-1を凌ぐパワフルな走行性能を実現していた。また、車体左側へ取り回されたマフラーが外観上の特長になっていた。
1972年にはモデルチェンジが行われ、エンジンは吸気バルブ方式をピストンバルブ式に変更。メインフレームも新設計されてホイールベースが短縮された。またフロントタイヤは19インチから21インチに変更され、オフロードにおける走行性能が向上した。