「Wikipedia:論争のある記事」の版間の差分
m ロボットによる 追加: te:వికీపీడియా:వివాదాస్పద వ్యాసాలు |
|||
1行目: | 1行目: | ||
{{proposed|ろんそうのあるきしにかんするかいとらいん}} |
{{proposed|ろんそうのあるきしにかんするかいとらいん}} |
||
論争のある記事はその性質上、[[Wikipedia:中立的な観点|中立的な観点]]を維持するためによりいっそうの注意が必要とされます。 |
|||
==論争を記述する== |
|||
==その記事がどんなことなのかを忘れない== |
|||
論争のある人物ないし団体に関する記事は、いかに誤解を含むものであっても、また反発を感じさせるものであっても、その人物ないし団体の見解を正確に記述すべきです。「この論争の最良の記述とはどのようなものであるか」ということを常に念頭においてください。われわれの仕事は、ウィキペディアの編集によって、自身の特異な見解を反映させたり、なおかつ他のすべての利用者を退けるような編集をする者を守ったりすることではなく、論争のすべての側にとって公平な立場に立つことです。 |
|||
ただし、ウィキペディアの中立性の方針は、論争における少数意見にも[[WP:NPOV#Undue_weight|"他と同じレベルの正当性"]]を与えなければならないと述べているのでは決してなく、それを暗黙に意味するものでも決してないということを明確に理解しておいて下さい。 |
|||
論争のある人物ないし団体に関する記事は、いかに人を誤まらせたり、嫌悪感を引き起こしたりしようとも、その人物ないし団体の見解を正確に記述すべきです。 |
|||
[[Wikipedia:中立的な観点]]も参照。 |
|||
⚫ | |||
==出典を付することについての注意== |
|||
ウィキペディアで最大の話題に関する記事を書こうとする時、事実の単なる発表や自分が聞いた意見の出所を突き止める必要はありません。実はそれは、執筆者に対してすべての主張に文書の証明をするよう荷を負わせる厄介なものなのです。 |
|||
{{seealso|w:Wikipedia:Words to avoid}} |
|||
記事を書くとき、ウィキペディアの大部分のトピックについては、事実の単なる発表や通説となっている見解に情報源を示す必要はありません。実際問題として、すべての主張について、いちいち信頼のおける情報源の提示を執筆者に求めることは不適切でしょう。 |
|||
しかし、宗教の分野 |
しかし、宗教の分野における問題や現在進行中の出来事など、論争となる可能性のあるトピックを扱うときは、よりいっそうの配慮がなされなければなりません。一般に通説とされている見解との相違が大きいほど、その主張には資料による裏付けが厳格におこなわれるべきです。以下のことを銘記してください。 |
||
===言葉を濁す手法に気を付ける=== |
===言葉を濁す手法に気を付ける=== |
||
[[Wikipedia:言葉を濁さない|言葉を濁す手法]]は、確認できない主張に事実の装いを与える方法です。「ヒューストンは世界で最も親しみやすい都市だと考えられている」。なるほど。ではそう言っているのは誰でしょうか。「……と主張されている」、「……と考えられている」、「……と言われている」といった表現を、具体的に主張し、考え、言っているのは誰なのか、言及しないまま使わないようにして下さい。 |
|||
また、典拠を示すのに情報源を貶めるような言葉の使い方をしないように注意してください。これは多くの場合文脈に依存する問題です。たとえば、 |
|||
「……と主張する」、「……と考えられている」、「……と言われている」といった表現を使って[[Wikipedia:言葉を濁さない|言葉を濁す手法]]を使うのは、正当な修辞表現ではありますが、それが隠れたPOVを書き込むのに使われないことを保障するため、注意深く吟味すべきです。というのは、「……と主張する」という語は、その主張が正しくなく、疑うべき理由があることをほのめかすからです。たとえば、 |
|||
::''Standing before the ruins of an exploded apartment building, the military spokesman claimed, "Only military targets were hit."'' |
|||
*…の活動であると広く考えられている(良い) |
|||
::「爆破され廃墟となったアパートメントを前に軍報道官は「軍事目標のみが攻撃された」と明言した。 |
|||
*彼らが自国から強制されたと主張する…(悪い) |
|||
この文脈では、「claimed明言した」という言葉は、執筆者が安易に信じてしまっていることを示唆しています。「said述べた」がより中立的な選択肢となるでしょう。「alleged言い張った」は多くの文脈において発言内容の正確さが疑わしいことを示唆します。 |
|||
===付随する事実=== |
|||
⚫ | |||
事件や活動を裏付ける典拠は、信頼できる情報源によるべきです。理想的には、これは独立した学術的作業となるところでしょうが、われわれの多くはそうした資料にアクセスできません。1995年以降(一部についてはそれ以前から)大部分の事件について、基本的な事実の裏付けとしてウェブ上のニュース報道が引用されています。メディアには相応の偏向がみられることも考慮して、引用は(CNN、BBCといった)主要メディアか、国連のような独立機関からとするべきです。 |
|||
===付 |
===主張に出典を付する=== |
||
人、事件、活動を詳しく説明する場合の、主張内容の典拠も同様に定評ある情報源によるべきです。主要報道機関による通常のニュース報道が最適です。情報源による偏向した主張をそのまま報道するジャーナリストに頼らないようにしてください。そのかわり、保守的ないし進歩的な代替メディアや特定の活動目的のための団体による文章は、「その情報源に中立的な言葉による正確な属性が付されているという条件のもとに」引用することができます。たとえば、 |
|||
⚫ | |||
人、事象、行動を特徴付けるとき、主張も同様に受け入れられた情報源に頼るべきです。主流派中道メディア組織の社説が最善です。なぜなら、全住民の意味深い分裂意見を表現するのに、それが安全だとみなされているからです。代わりに、保守的ないしは革新的メディア、フォーカス・グループからの本文は、その情報源が中立的な言葉で正しく分類されたという条件で、引用することができます。 |
|||
⚫ | |||
⚫ | |||
*「急進的なイスラム団体は…」 |
|||
⚫ | |||
(当該トピック関係者との組織的、資金的、人脈的なつながりなど)その情報源にどのような偏向の可能性があるかを確認してください。もし情報源自体の立脚点が問題とされているなら、その情報源の説明を一切避けるのが最善です。かわりに、その情報源について対立する複数の観点を論じている記事へのリンクを(可能であれば)貼るべきです。(その一例として、テロリスト[[w:terrorism|terrorist]]と自由の戦士[[w:freedom fighter]]の区別に関する議論が挙げられますが、ほかの問題ももちろんありえます)。中道的でない観点が示されている事件では、複数の視野からの主張を含めることが望まれます。 |
|||
⚫ | |||
⚫ | |||
⚫ | |||
⚫ | |||
==編集のしかた== |
|||
しかし、情報源自体の状態が反論されるなら、そうした説明を一切避けるのが最善です。代わりに、(可能であれば)対立する観点が議論されている情報源を記事にリンクさせるべきです。非中道派の観点が提案された事象では、明らかに複合的な観点からの主張を含めることが望ましいのです。 |
|||
論争のある記事を編集するときは、論争のある部分とない部分とを分けるのが好都合でしょう。 |
|||
まず論争がない部分を編集し、次に論争がある(と思われる)部分を編集します。論争のある部分がリバートされたとしても、少なくとも論争のない部分の編集箇所は残ります。 |
|||
==以下も参照== |
|||
* [[w:Wikipedia:NPOV tutorial#Accusations]] |
|||
⚫ | |||
* [[w:Template:Criticism-section]] |
|||
⚫ | |||
[[Category:ウィキペディアでの合意形成|ろんそうのあるきしにかんするかいとらいん]] |
[[Category:ウィキペディアでの合意形成|ろんそうのあるきしにかんするかいとらいん]] |
2009年9月23日 (水) 14:56時点における版
この文書はウィキペディア日本語版の方針やガイドラインとして提案中です。内容に関してノートページで議論を行っています。 |
論争のある記事はその性質上、中立的な観点を維持するためによりいっそうの注意が必要とされます。
論争を記述する
論争のある人物ないし団体に関する記事は、いかに誤解を含むものであっても、また反発を感じさせるものであっても、その人物ないし団体の見解を正確に記述すべきです。「この論争の最良の記述とはどのようなものであるか」ということを常に念頭においてください。われわれの仕事は、ウィキペディアの編集によって、自身の特異な見解を反映させたり、なおかつ他のすべての利用者を退けるような編集をする者を守ったりすることではなく、論争のすべての側にとって公平な立場に立つことです。
ただし、ウィキペディアの中立性の方針は、論争における少数意見にも"他と同じレベルの正当性"を与えなければならないと述べているのでは決してなく、それを暗黙に意味するものでも決してないということを明確に理解しておいて下さい。
Wikipedia:中立的な観点も参照。
出典を付することについての注意
記事を書くとき、ウィキペディアの大部分のトピックについては、事実の単なる発表や通説となっている見解に情報源を示す必要はありません。実際問題として、すべての主張について、いちいち信頼のおける情報源の提示を執筆者に求めることは不適切でしょう。
しかし、宗教の分野における問題や現在進行中の出来事など、論争となる可能性のあるトピックを扱うときは、よりいっそうの配慮がなされなければなりません。一般に通説とされている見解との相違が大きいほど、その主張には資料による裏付けが厳格におこなわれるべきです。以下のことを銘記してください。
言葉を濁す手法に気を付ける
言葉を濁す手法は、確認できない主張に事実の装いを与える方法です。「ヒューストンは世界で最も親しみやすい都市だと考えられている」。なるほど。ではそう言っているのは誰でしょうか。「……と主張されている」、「……と考えられている」、「……と言われている」といった表現を、具体的に主張し、考え、言っているのは誰なのか、言及しないまま使わないようにして下さい。
また、典拠を示すのに情報源を貶めるような言葉の使い方をしないように注意してください。これは多くの場合文脈に依存する問題です。たとえば、
- Standing before the ruins of an exploded apartment building, the military spokesman claimed, "Only military targets were hit."
- 「爆破され廃墟となったアパートメントを前に軍報道官は「軍事目標のみが攻撃された」と明言した。
この文脈では、「claimed明言した」という言葉は、執筆者が安易に信じてしまっていることを示唆しています。「said述べた」がより中立的な選択肢となるでしょう。「alleged言い張った」は多くの文脈において発言内容の正確さが疑わしいことを示唆します。
事実に出典を付する
事件や活動を裏付ける典拠は、信頼できる情報源によるべきです。理想的には、これは独立した学術的作業となるところでしょうが、われわれの多くはそうした資料にアクセスできません。1995年以降(一部についてはそれ以前から)大部分の事件について、基本的な事実の裏付けとしてウェブ上のニュース報道が引用されています。メディアには相応の偏向がみられることも考慮して、引用は(CNN、BBCといった)主要メディアか、国連のような独立機関からとするべきです。
主張に出典を付する
人、事件、活動を詳しく説明する場合の、主張内容の典拠も同様に定評ある情報源によるべきです。主要報道機関による通常のニュース報道が最適です。情報源による偏向した主張をそのまま報道するジャーナリストに頼らないようにしてください。そのかわり、保守的ないし進歩的な代替メディアや特定の活動目的のための団体による文章は、「その情報源に中立的な言葉による正確な属性が付されているという条件のもとに」引用することができます。たとえば、
- 「保守的なアメリカの教会団体は…」
- 「進歩的な反戦団体は…」
- 「右派の親イスラエル団体は…」
- 「急進的なイスラム団体は…」
- 「地方反乱組織は…」
(当該トピック関係者との組織的、資金的、人脈的なつながりなど)その情報源にどのような偏向の可能性があるかを確認してください。もし情報源自体の立脚点が問題とされているなら、その情報源の説明を一切避けるのが最善です。かわりに、その情報源について対立する複数の観点を論じている記事へのリンクを(可能であれば)貼るべきです。(その一例として、テロリストterroristと自由の戦士w:freedom fighterの区別に関する議論が挙げられますが、ほかの問題ももちろんありえます)。中道的でない観点が示されている事件では、複数の視野からの主張を含めることが望まれます。
編集のしかた
論争のある記事を編集するときは、論争のある部分とない部分とを分けるのが好都合でしょう。 まず論争がない部分を編集し、次に論争がある(と思われる)部分を編集します。論争のある部分がリバートされたとしても、少なくとも論争のない部分の編集箇所は残ります。