「三菱・i」の版間の差分
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iの開発を指揮したのは、2代目[[三菱・パジェロ|パジェロ]]でプロジェクトエンジニア、現プロジェクトエグゼクティブである福井紀王。 |
iの開発を指揮したのは、2代目[[三菱・パジェロ|パジェロ]]でプロジェクトエンジニア、現プロジェクトエグゼクティブである福井紀王。 |
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コンセプトは「居住性」「衝突安全性」「斬新なデザイン」を統合した'''プレミアムスモール'''。三菱がパジェロミニで先鞭を付けた「プレミアムな付加価値を持つ軽自動車」を発展させたものである。ダイムラー・クライスラーとの提携以前より企画され、2000年末から開発がスタートしたが、そもそも競合車種が無いゆえに需要があるのか、市場はあるのかを経営陣に納得させることに苦労したとされる。当時提携関係にあったダイムラー・クライスラーの企画本部長が来日した際に、1日中軽自動車に乗せて東京を案内し、狭い路地に入っていける利便性や軽自動車の意義を理解してもらうことで最終的な開発のゴーサインが出た。2003年のモーターショーでの発表において手応えを得たことから開発は加速したというが、自動車業界の傾向として新車開発期間が大幅に短縮される中(トヨタや日産は従来で4年とされていた開発期間を、全くの新規プラットフォームでも24ヶ月、あるいは18ヶ月とすることを目標としていた)5年の開発期間を掛けての発売となった。 |
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コンセプトは'''プレミアムスモール'''。発売当初はターボエンジン搭載モデルのみをラインナップ、車両本体価格は128万円以上だった。2006年10月に自然吸気エンジンモデルが登場し、2007年12月発売の最廉価「Sグレード」は106.05万円から購入できるようになった。 |
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発売当初はターボエンジン搭載モデルのみをラインナップ、車両本体価格は128万円以上だった。2006年10月に自然吸気エンジンモデルが登場し、2009年8月発売の最廉価「Limited 2WD」は99.8万円から購入できるようになった。元々高価なモデルではあるが、エンジン形式、駆動方法を別とすると、メーカーオプションの範囲が狭く、グレード間での差異の少ない車である。こと安全装備に関しては全グレードがほぼ共通であり、唯一フロントディスクブレーキの径だけ、Tグレードが1インチ大きいのみとなっている。 |
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生産は、岡山県倉敷市の三菱自動車工業 水島製作所で行われている。 |
生産は、岡山県倉敷市の三菱自動車工業 水島製作所で行われている。 |
2009年9月27日 (日) 18:11時点における版
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三菱・i HA1W型 | |
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![]() フロント(前期型) | |
![]() リア(前期型) | |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 5ドア ハッチバック |
駆動方式 |
MR 4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
3B20型 660cc 直3 MIVEC 52ps(NA) 64ps(ターボ) |
変速機 | 4速AT |
前 | 前:マクファーソンストラット式 後:3リンク ド・ディオン式 |
後 | 前:マクファーソンストラット式 後:3リンク ド・ディオン式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,550mm |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,600mm |
車両重量 | 890-960kg |
i(アイ)は、三菱自動車工業が2003年のフランクフルトモーターショーに出展した同社のコンセプトカーであり、2006年に販売を開始した軽自動車である。
概要
近年の軽乗用車としては珍しく、5ドアのボディでありながらエンジンをリア・ミッドシップマウントし、高効率なパッケージングを採りながら重量配分の最適化により操縦安定性、走行性能を高めている。かつて経営の提携関係にあったダイムラー・クライスラーのスマートの技術ノウハウが活かされていると思われがちだが、プラットフォームは三菱自動車の独自開発である。また開発自体はダイムラー・クライスラーとの提携以前からあったものだが、提携後にダイムラー・クライスラーから開発を停止され、提携解消後に再び再開したという経歴を持つ。[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。
三菱自動車の軽自動車では、派生車を除くとeKワゴン以来4年3ヶ月ぶりのニューモデルである。
iの開発を指揮したのは、2代目パジェロでプロジェクトエンジニア、現プロジェクトエグゼクティブである福井紀王。
コンセプトは「居住性」「衝突安全性」「斬新なデザイン」を統合したプレミアムスモール。三菱がパジェロミニで先鞭を付けた「プレミアムな付加価値を持つ軽自動車」を発展させたものである。ダイムラー・クライスラーとの提携以前より企画され、2000年末から開発がスタートしたが、そもそも競合車種が無いゆえに需要があるのか、市場はあるのかを経営陣に納得させることに苦労したとされる。当時提携関係にあったダイムラー・クライスラーの企画本部長が来日した際に、1日中軽自動車に乗せて東京を案内し、狭い路地に入っていける利便性や軽自動車の意義を理解してもらうことで最終的な開発のゴーサインが出た。2003年のモーターショーでの発表において手応えを得たことから開発は加速したというが、自動車業界の傾向として新車開発期間が大幅に短縮される中(トヨタや日産は従来で4年とされていた開発期間を、全くの新規プラットフォームでも24ヶ月、あるいは18ヶ月とすることを目標としていた)5年の開発期間を掛けての発売となった。
発売当初はターボエンジン搭載モデルのみをラインナップ、車両本体価格は128万円以上だった。2006年10月に自然吸気エンジンモデルが登場し、2009年8月発売の最廉価「Limited 2WD」は99.8万円から購入できるようになった。元々高価なモデルではあるが、エンジン形式、駆動方法を別とすると、メーカーオプションの範囲が狭く、グレード間での差異の少ない車である。こと安全装備に関しては全グレードがほぼ共通であり、唯一フロントディスクブレーキの径だけ、Tグレードが1インチ大きいのみとなっている。
生産は、岡山県倉敷市の三菱自動車工業 水島製作所で行われている。 それまで主に安さを売りにしていた軽自動車全般が、iの登場を契機にして高品質化・高価格化したと考える消費者や評論家は少なくない[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。。
スタイル・機構
エンジン
新規に開発された直列3気筒DOHC12バルブ、可変バルブ機構"MIVEC"付き3B20型。自然吸気、またはインタークーラー付ターボエンジンを搭載する。ターボは低回転域からトルクが発生するようチューンされている。
このエンジンのダイムラーへの供給契約が締結されており、排気量を999ccに変更して2007年モデルチェンジの次期型スマートに搭載している。
レイアウト
リア・ミッドシップを採用することでホイールベースは2007年4月現在、既存の軽自動車としては最長(2,550mm)である。フロントにエンジンが無いことからステアリングの切れ角を大きく取れ、ロングホイールベースにも関わらず最小回転半径は4.5mとなっている。
国内の軽自動車では唯一、後面オフセット衝突にも対応している。
エンジンを45度傾斜させた上でリア・アクスルに載せるような形でマウントすることで、広い室内空間を実現している。独特のエンジン配置によって荷物室の床の地上高は約70センチと他車より高めである。そのため、積載空間は他社より若干狭い。荷物室の床には防熱対策が手厚く施してあり、エンジンの熱が荷物に影響することはない。
エンジンのリア・ミッドシップレイアウト、同じ三菱製の小型乗用車コルトよりも長いロングホイールベース、大径の15インチホイールの採用によって、従来の軽自動車に比べてシャープなハンドリング特性を持つ。2006年10月のマイナーチェンジで、フロントにネガティブキャンバーを付加したセッティングになり、さらに軽快なハンドリングが体感できる。自動車評論家の中にもこの独特のハンドリングを評価する声が多い。
関連特許を持つホンダからの技術供与により、運転席下に燃料タンクを置くセンタータンクレイアウトである(カタログに記載)。
全高は1.60m。都心の機械式立体駐車場に多い、1.55mが上限の場合は進入することができない。
駆動
二輪駆動モデルは後輪駆動。四輪駆動モデルはフルタイム4WDシステム(オンデマンド方式)でビスカスカップリング(VCU)式フルタイム4WDを採用し、路面や走行状況に応じて後輪から前輪に駆動力を最適配分、すべりやすい路面でのスムーズな発進・加速と優れた走行安定性を得ている。
ミッドシップエンジンというレイアウト上、後輪に荷重が多くかかるため、前輪は145/65R15、後輪は175/55R15と後輪に前輪よりも幅が広いタイヤを採用している。
特別仕様車
- i-Play Edition(2006年5月17日 - 9月)
- アップルコンピュータのオーディオプレイヤー「iPod nano」専用スロットなどを装備するほか、アイのロゴマークが刻印されたiPod nanoを進呈。
- Limited(初代)(2006年7月1日 - 10月)
- S(初期)をベースに、専用AM/FMラジオ付CDプレーヤー+4スピーカー、UVカット機能付プライバシーガラスを標準装着化。Sよりも低価格。
- i倉敷(2006年12月14日 - 2007年3月)
- S (NA) をベースに、ジーンズ柄シート生地、専用AM/FMラジオ付CDプレーヤー+4スピーカー、UVカットプライバシーガラス、“i倉敷”専用デカールを装備。岡山三菱自動車のみで100台限定販売。
- 1st Anniversary Edition(2007年1月16日 - 9月)
- L及びMをベースに、インテリアではブラックのドット柄を採用したシート、インパネ、トリム、カーゴルームカーペットなどを、エクステリアでは水滴防止ドアミラー、左右フロントドアガラスの撥水コーティングとUV&ヒートプロテクトガラス(フロントウィンドウ)などを追加装備する。
- Casual Edition(2007年6月19日 - 12月)
- S (NA) をベースに、バニティミラー(運転席・チケットホルダー付)、プライバシーガラス(リヤドア・テールゲート)、UV&ヒートプロテクトガラス(フロントウィンドウ)を追加装備する。
- Sport Style Edition(2007年9月20日 - 12月)
- LXまたはGをベースとして、外装にROAR製のグリル一体型フロントエアロバンパーやルーフスポイラー、マフラーカッターに装飾。内蔵には、専用色センターパネルや本革巻きのステアリング、シフトノブを装備する。
- Bloom Edition(2007年12月25日 - 2008年12月)
- Lをベースに、UV&ヒートプロテクトガラス、ボディと同色の電動格納式リモコンドアミラー、助手席側バニティミラーなどを追加装備。インテリアには、同仕様車専用のミント&ブラウンインテリアを採用。
- Limited(2代目)(2009年8月19日 - )
- S(NA)をベースに、装備を厳選。スタイリッシュなエクステリアと便利機能をパッケージしたコンフォートパックも設定。
歴史
初代(2006年-)
- 2003年9月:フランクフルトモーターショーで、コンセプトテストカー『i』を出品。
- 2003年10月:第37回東京モーターショーに出品。
- 2005年5月:車種名を『i(アイ)』に正式決定。
- 2005年11月:ケンタッキーフライドチキン (KFC) のCM『2005年クリスマスキャンペーンパーティバーレル篇』に発売前であるが「出演」。これは日本KFCが三菱商事の関連会社のため。
- 2006年1月5日:TBSのドラマ「一週間の恋」に登場。
- 2006年1月24日:販売開始。当初はターボエンジン搭載グレードのみを用意。
- 2006年5月17日:特別仕様車「i-Play Edition」を発売。
- 2006年7月1日:特別仕様車「Limited」を発売。
- 2006年7月25日:ハローキティ特別仕様車「PrincessKitty i」限定1台を日本橋三越で販売。
- 2006年10月11日:電気自動車「i MiEV」を開発。
- 2006年10月17日:J.D.パワーによる「2006年日本軽自動車初期品質調査」において1位を記録(ダイハツ・ムーヴラテと同点の61PP100)。[1]
- 2006年10月24日:マイナーチェンジ。自然吸気エンジン (NA) 搭載グレード発売。ターボ車も一部改良。ネガティブキャンバーをつけたことによりハンドリングが向上。
- 2006年10月25日:グッドデザイン大賞受賞(軽自動車としては初。乗用車としては、プリウス以来2度目)。[2]
- 2006年10月31日:J.D.パワーによる「2006年日本軽自動車商品性評価調査」において調査開始以来最高得点で1位を記録。[3]
- 2006年10月31日:2007 日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤー受賞。[4]
- 2006年11月1日:カービュー・カー・オブ・ザ・イヤー2006~2007 国産部門受賞。[5]
- 2006年11月14日:2007年次 RJCカー・オブ・ザ・イヤー受賞。
- 2006年11月18日:第27回日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞「Most Advanced Technology」受賞。
- 2006年11月30日:第1回あなたが選ぶカー・オブ・ザ・イヤー大賞を受賞。
- 2006年12月14日:「倉敷ナンバー」のご当地ナンバー認証を記念した特別仕様車「i倉敷」を発売。
- 2007年1月16日:特別仕様車「1st Anniversary Edition」を発売。
- 2007年6月19日:特別仕様車「Casual Edition」を発売。
- 2007年9月6日:特別仕様車「Sport Style Edition」を発売。
- 2007年12月20日:マイナーチェンジ。UV&ヒートプロテクトガラスや、電動格納式リモコンドアミラー、キーレスオペレーションシなどで装備グレードを拡大。ボディーカラーに「サクラピンクメタリック」と「ドーンシルバー」を追加するほか、ターボ搭載グレードのバンパーをボディ同色に変更。このほか、前席シート形状の改良やシート生地の変更、パワーステアリング「EPS+」追加装備、など。
- 2007年12月25日:特別仕様車「Bloom Edition」を発売。
- 2008年12月24日:一部改良。グレード体系を見直し、廉価グレード「S」、充実グレード「Vivace(ビバーチェ)」、ターボ車「T」の3グレードに集約。上級グレードにあったドアサッシュのブラックアウト処理を廃止し、ボディ同色とする。ボディカラーは「ライトブルーメタリック」「ライトイエローソリッド」「ペールベージュソリッド」を廃止し「オーシャンブルーメタリック」「ラズベリーレッドパール」「サンフラワーイエローソリッド」を新たに追加。インテリアカラーは「レッドインテリア」を廃止し、「グレーインテリア」「ミント&ブラウンインテリア」「ブラックインテリア」に整理。
- 2009年6月5日:電気自動車「三菱・i MiEVの法人向け販売を同年7月下旬から開始すると発表。一般向け販売も2010年4月から開始する計画と発表された[6]。
受賞歴
- 2006年日本軽自動車初期品質調査で1位を獲得。
- 2006年度グッドデザイン大賞を軽自動車としては初の受賞(自動車としては、2003年のプリウス以来)。
- 2006年日本軽自動車商品性評価調査で1位を獲得。
- 2007 日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤーを受賞。
- カービュー・カー・オブ・ザ・イヤー2006~2007 国産部門で受賞。
- 2007年次 RJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
- 第27回日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞「Most Advanced Technology」を受賞(軽自動車では初)。
- 第1回あなたが選ぶカー・オブ・ザ・イヤー大賞・K4オブ・ザ・イヤーを同時受賞。
- 日経優秀製品・サービス賞(2006年)最優秀賞(日経産業新聞賞)を受賞。
車名の由来
『I(myself/日本語の「自分自身」)』、『愛』、および『innovation(革新)』、『imagination(想像)』、『intelligence(知性)』のイニシャルから。
2008年12月から追加された新グレード「Vivace」とは、イタリア語で『いきいきと、活発に』を意味する。