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2009年10月4日 (日) 13:52時点における版
エントリー名 | Brawn GP Formula One Team |
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チーム国籍 | イギリス |
チーム本拠地 | イギリス・ノーサンプトンシャー州ブラックリー NN13 7BD |
チーム代表者 | ロス・ブラウン |
ドライバー | {{{2024ドライバー}}} |
テストドライバー | {{{2024テストドライバー}}} |
シャーシ | {{{2024シャーシ}}} |
エンジン | {{{2024エンジン}}} |
タイヤ | {{{2024タイヤ}}} |
F1世界選手権におけるチーム履歴 | |
参戦年度 | 2009 - |
出走回数 | 13 |
コンストラクターズ タイトル | 0 |
ドライバーズ タイトル | 0 |
優勝回数 | 8 |
通算獲得ポイント | 146 |
表彰台(3位以内)回数 | 9 |
ポールポジション | 4 |
ファステストラップ | 4 |
F1デビュー戦 | 2009年オーストラリアGP |
初勝利 | 2009年オーストラリアGP |
{{{前年度}}}年順位 | {{{前年度順位}}} |
(記録は2009年第13戦終了時) |
ブラウンGP(Brawn GP)は、ウィリアムズ、アロウズ、ベネトン、スクーデリア・フェラーリ、ホンダなどで活躍したロス・ブラウンが2009年に設立したイギリスのレーシングチームである。正式名称はブラウンGP・フォーミュラ1チーム(Brawn GP Formula 1 Team)である。
概要
チーム設立
2008年後半、原油価格高騰やリーマンショックに起因する世界金融危機による業績悪化からホンダF1の親会社である本田技研工業はF1からの撤退を12月5日に発表した[1]。その後、リチャード・ブランソン率いるヴァージン・グループや、デビッド・リチャーズ率いるプロドライブなどからチーム買収を持ちかける話があったものの、「チームに対して様々なオファーはあるが、我々は現実的な買収者を見出せていない」状態だった[2]。
噂としてはニック・フライ、ロス・ブラウンら旧首脳陣によるマネジメント・バイアウト(MBO)があがっていた。最終的にホンダのF1活動に関連する企業群を束ねる持株会社である「Honda GP Holdings Ltd.」社が保有するホンダF1株式の100%をブラウン個人が買い取る形でチームが売却された[3]。なおチームの売却価格は「1ポンド」であったほか、ホンダから新経営陣に「100億円に達しない額」の保証金も支払われているという[4]。
ブラウン以外の経営陣では、旧HRF1でCEOに就任していたフライがCEO職務継続とブラウンが明らかにしている[5]。またチーム正式発表後のブラウンQ&Aでも、経営陣継続を明らかにしていた[6]。
2009年
エンジンはメルセデスから供給を受け、レースドライバーは2008年のホンダと同じくジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロの2名に決定した[7]。リサーブドライバーは当初はアレクサンダー・ヴルツが続投する予定だったが、開幕直前になってアンソニー・デビッドソンに変更された。この点についてニック・フライは「ヴルツを雇えるほど我々は裕福ではない」とコメントしている[8] 。ヴルツはチームにアドバイザーとして残留することとなった。
2009年用のマシンであるBGP001は3月6日にシルバーストーンでシェイクダウンされた[9]。12月5日にホンダがF1撤退を表明して以来、2009年のシーズンを迎えるにあたりとても重要な時期である12月・1月・2月のテストを棒に振ったにも関わらず、3月9日-12日のバルセロナ合同テスト、3月15日-17日のヘレス合同テストでは、トップタイムを記録するなど、速さを披露[10]。しかし、イギリスGPそしてドイツGPと気温が低くなったレースではマシンの特性上性能を発揮することが難しく、苦戦する場面も見受けられた。
カーナンバーについては、当初はホンダのものを受け継ぎ18, 19となる予定であったが、後に新規エントリー扱いとなったためフォース・インディアを繰り上げ、20, 21を割り当てることとした。しかし変更時期がシーズン開幕目前であり、フォース・インディア側がカーナンバー20, 21を使用したチームグッズを作っていたため、18, 19を空き番として22, 23が割り当てられることになった。
3月27日から第1戦オーストラリアGPを迎えた。予選ではQ1、Q2ではバリチェロが1位、バトンが2位、Q3ではバトンが1位、バリチェロが2位と全セッションのトップタイムと2位タイムを記録し、フロントローを独占した。デビューレースでのポールポジション獲得は1970年カナダグランプリのティレル以来、フロントロー独占は1970年南アフリカグランプリのマーチ以来ともに39年ぶりの快挙だった。決勝はポールポジションからスタートしたバトンが、1度もトップを譲らずにポールトゥウィンで優勝。2位にバリチェロが入りワンツーフィニッシュ。デビュー戦での優勝は、1977年のウルフ以来の32年ぶり、初出場のチームが初戦でワンツーフィニッシュは1954年フランスGPのメルセデス以来55年ぶりとなる快挙だった。
第2戦マレーシアGPでもバトンがポールポジションからスタートし、ファステストラップと優勝を記録、ハットトリックを達成した。初参戦チームの開幕2連勝は選手権初年度となる1950年のアルファ・ロメオ以来の記録となった。
シーズン中盤にはレッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーの激しい追い上げを受け、現在バトン、バリチェロ、ベッテル、ウェバーの4人がタイトル争いをしている。
スポンサー
開幕戦ではヴァージン・グループ[11]とヘンリ・ロイド[12]のロゴしかなかったが、グランプリを経るごとに増えている。第3戦中国GPでは、サングラスメーカーのレイバンとのパートナー契約と[13]スイスの外国為替ブローカーのMIGインベストメンツとの3年契約を発表[14]。第5戦スペインGP前に、ブレーキフルードを提供するエンドレス・アドバンスと[15]、シートベルト(シートハーネス)を提供するウィランズと[16]の提携を発表した。また、スポットスポンサーとして、リヤウイング翼端板にターミネーター4(TERMINATOR SALVATION) のロゴが掲げられた[17]。第14戦シンガポールGPでは、カメラメーカーとして有名なキヤノン(正確には、キヤノン・シンガポール)のスポットスポンサーを得た[18]。サイドポンツーンに大きくキヤノンのロゴが掲載されている[19]。
現在、タイトルスポンサーの不在などから、チームの財政が厳しい状況に置かれている事をマシンカラーリングからも判断できる。しかし、CEOのニック・フライは、タイトルスポンサーの獲得は急がないとの考えを示している[20]。いくつかの大企業からスポンサーの申し出があることも明らかにしている[20]。それでもやはり経営的には厳しいためか、シーズン開幕時に約700人いたスタッフのうち約270人を解雇する方針を明らかにしている[21]。
戦績
年 | No. | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | ポイント | ランキング |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009 | AUS |
MAL |
CHN |
BHR |
SPA |
MON |
TUR |
GBR |
GER |
HUN |
EUR |
BEL |
ITA |
SIN |
JPN |
BRA |
ABU |
156 | 1位 | ||
22 | ジェンソン・バトン | 1 | 1 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 6 | 5 | 7 | 7 | Ret | 2 | 5 | 8 | |||||
23 | ルーベンス・バリチェロ | 2 | 5 | 4 | 5 | 2 | 2 | Ret | 3 | 6 | 10 | 1 | 7 | 1 | 6 | 7 |
脚注
- ^ F1レース活動について(ホンダプレスリリース)
- ^ 本田技研 「F1チームの現実的な買い手はいない」(F1-Gate.com)
- ^ Honda Racing F1 Teamの売却について(2009年3月6日)
- ^ 撤退のホンダF1、チーム売却額わずか1ポンド=147円 - 読売新聞・2009年4月10日
- ^ http://www.f1way.com/news/2009/March/10/nick-fry-remains-team-ceo---brawn 2009年3月11日付F1way.com
- ^ http://jp.f1-live.com/f1/jp/headlines/news/detail/090307055835.shtml F1-Live.com
- ^ Future of the Honda Racing F1 Team Secured(BrawnGP Press Release)
- ^ New role for Wurz, Davidson to be Brawn reserve - OneStopStrategy.com(2009年3月26日)
- ^ ブラウンGPのF1マシン名は「BGP001」(F1-Gate.com)
- ^ バトンに続いてバリチェロもトップタイム: バルセロナテスト2009年03月12日(F1通信)
- ^ “ヴァージン・グループ、ブラウンGPのスポンサーに”. F1-Gate.com. (2009年3月26日) 2009年5月23日閲覧。
- ^ “ブラウンGP、ヘンリ・ロイドとスポンサー契約”. F1-Gate.com. (2009年3月26日) 2009年5月23日閲覧。
- ^ “ブラウンGP、レイバンとパートナー契約”. F1-Gate.com. (2009年4月20日) 2009年5月23日閲覧。
- ^ “ブラウンGP、MIGインベツトメンツとスポンサー契約”. F1-Gate.com. (2009年4月17日) 2009年5月23日閲覧。
- ^ “ブラウンGP、エンドレスアドバンスとの契約を発表”. F1-Gate.com. (2009年5月7日) 2009年5月23日閲覧。
- ^ “ブラウンGP、ウィランズとのスポンサー契約を発表”. F1-Gate.com. (2009年5月7日) 2009年5月23日閲覧。
- ^ “ブラウンGP、スペインで「ターミネーター」と提携”. F1通信. (2009年5月9日) 2009年5月23日閲覧。
- ^ “ブラウンGP、キヤノンとのパートナー契約を発表”. F1-Gate.com. (2009年9月17日) 2009年9月25日閲覧。
- ^ “最新画像 シンガポール・マリーナベイ(木曜日)”. Gp Update. (2009年9月24日) 2009年9月25日閲覧。
- ^ a b “ブラウンGP 「タイトルスポンサーの決定は急がない」”. F1-Gate.com. (2009年5月15日) 2009年5月23日閲覧。
- ^ F1初優勝のブラウンGP、約270人を解雇へ - MSNスポーツ・2009年3月31日
関連ページ
外部リンク
レッドブル | メルセデス | フェラーリ | マクラーレン | アストンマーティン | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | マックス・フェルスタッペン | 63 | ジョージ・ラッセル | 16 | シャルル・ルクレール | 81 | オスカー・ピアストリ | 18 | ランス・ストロール |
11 | セルジオ・ペレス | 44 | ルイス・ハミルトン | 55 | カルロス・サインツ | 4 | ランド・ノリス | 14 | フェルナンド・アロンソ |
アルピーヌ | ウィリアムズ | RB | キック・ザウバー | ハース | |||||
31 | エステバン・オコン | 23 | アレクサンダー・アルボン | 3 | ダニエル・リカルド | 77 | バルテリ・ボッタス | 20 | ケビン・マグヌッセン |
10 | ピエール・ガスリー | 43 | フランコ・コラピント | 22 | 角田裕毅 | 24 | 周冠宇 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ |
その他参戦したドライバー | 38 | オリバー・ベアマン (第2戦のみフェラーリから参戦) |
2 | ローガン・サージェント (第15戦までウィリアムズから参戦) | |||||
(ラインナップは2024年第16戦イタリアグランプリ時点) |