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[[画像:Brill 27MCB-2 Truck.jpg|right|200px|thumb|[[上田電鉄|上田丸子電鉄]][[国鉄ED25形電気機関車|ED25 1]]の[[ブリル]]27MCB-2台車。 |
[[画像:Brill 27MCB-2 Truck.jpg|right|200px|thumb|[[上田電鉄|上田丸子電鉄]][[国鉄ED25形電気機関車|ED25 1]]の[[ブリル]]27MCB-2台車。トラニオン(関節の付いた小さな斜めの部品)が台車枠中央の揺れ枕上部とガゼットステーを結ぶ形で残されている。]] |
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== 鉄道台車のトラニオン == |
== 鉄道台車のトラニオン == |
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20世紀初頭にアメリカの鉄道車両メーカーである[[ブリル|J.G.ブリル]]社が、Brill 27MCBをはじめとする一連の[[インターアーバン]]向け高速2軸ボギー台車を開発した際に導入した、揺れ枕の過剰な揺動を抑止する機構をトラニオンと呼称する。 |
20世紀初頭にアメリカの鉄道車両メーカーである[[ブリル|J.G.ブリル]]社が、Brill 27MCBをはじめとする一連の[[インターアーバン]]向け高速2軸ボギー台車を開発した際に導入した、揺れ枕の過剰な揺動を抑止する機構をトラニオンと呼称する。 |
2009年12月11日 (金) 17:51時点における版
トラニオン(英: trunnion)とは、大砲の砲身の横に突き出た、台車に載せ傾動や角度を変えるための支持回転軸。砲耳(ほうじ)とも。荷役対象物の両側面から各々突出する一対のピボット(pivot)からなる。
鉄道台車のトラニオン
20世紀初頭にアメリカの鉄道車両メーカーであるJ.G.ブリル社が、Brill 27MCBをはじめとする一連のインターアーバン向け高速2軸ボギー台車を開発した際に導入した、揺れ枕の過剰な揺動を抑止する機構をトラニオンと呼称する。
これは車体直下で台車の旋回を支える心皿と側受が作り付けられた上揺れ枕[1]の左右両端上面に突き出したピンで、これを中心に水平面を旋回する機構と上下方向の可動を許容する関節を組み込んだトラニオン・タイロッドと呼ばれるリンク機構を組み付け、台車の主要構造物である左右の側梁とそれらの間に渡されたトランサム(横梁)を強固に結合するガゼットプレートと呼ばれる部品にピンを設けてこれと連結、各ピンの摩擦力で鋭敏な揺れ枕の揺動を抑止して高速走行時に発生する蛇行動現象を抑制するものである。
この機構は高速運転時の乗り心地改善に大きな効果を発揮したが、J.G.ブリル社が特許申請しその保護対象となったため一般化せず、特許が切れた第二次世界大戦後にボルスタアンカーとして形を変えて急速に普及した。
脚注
- ^ 枕木方向に配された梁。ボルスターと呼称する。