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2009年12月17日 (木) 19:43時点における版
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ガストン・ルルー(Gaston Leroux、1868年5月6日-1927年4月15日)はフランスの小説家、法律家。
1868年、フランスのパリに生まれる。パリ大学卒業後、弁護士助手を経てパリの新聞「ル・マタン(en:Le Matin (France))」の特派員となって中東やロシアへ派遣された。その後はもっぱら作家として人気を博すことになる。
1907年、新聞紙上に推理小説『黄色い部屋の秘密』(別名『黄色い部屋の謎』)を連載し、現在でも密室殺人ものの古典的名作として高く評価される。この作品で探偵役を務める新聞記者のジョセフ・ルールタビーユ(en:Joseph Rouletabille)はこの後6つの作品に登場したが、どれもスリラー的だとして評価は低い。
また1910年には『オペラ座の怪人』を発表し大評判になり、1925年に映画化されて、日本でも『キネマ旬報』の娯楽的優秀映画6位と人気を博し、その後も何度も映画やミュージカル化されている。
他に、怪人シェリ・ビビを主人公としたシリーズ作品がある。
現代では推理作家や怪奇小説の書き手として強調されることが多いが、SF、ファンタジー、歴史小説、政治小説などの著作もあり、多くは新聞に連載された。
『黄色い部屋の秘密』は日本では1930年に邦訳され、『新青年』誌1937年2月号の海外探偵小説十傑では江戸川乱歩、甲賀三郎が1位に挙げ、集計でも1位となった。その後も1955年東京創元社『世界少年少女文学全集』、1957年ポプラ社『世界名作探偵文庫』などで幾度も翻訳が刊行され、1991年早川書房『ミステリ・ハンドブック』でも読者によるオールタイム人気投票で50位となっている。
主な著作
長編
- 『黄色い部屋の秘密』 Le mystère de la chambre jaune 1907年
- 『黒衣夫人の香り』 Le parfum de la dame en noir 1908年
- 『オペラ座の怪人』Le Fantôme de L'Opèra 1910年
短編
- 『金の斧』
- 『胸像たちの晩餐』
- 『ビロードの首飾りの女』
- 『ヴァンサン=ヴァンサン坊やのクリスマス』
- 『ノトランプ』
- 『恐怖の館』
- 『火の文字』
- 『蝋人形館』
(以上は創元文庫「ガストン・ルルーの恐怖夜話」に収録)
この節の加筆が望まれています。 |
参考文献
- 長谷部史親『欧米推理小説翻訳史』双葉社 2007年