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「くらま (護衛艦)」の版間の差分

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[[2009年]][[10月27日]]19時56分頃<ref>毎日jp[http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091028k0000m040079000c.html?link_id=RAH04 海自護衛艦衝突:関門海峡で韓国コンテナ船と 両船から炎]2009年10月27日</ref>、[[関門海峡]]において[[大韓民国]]籍コンテナ船「カリナ・スター」と衝突した。この事故で乗員6名が負傷、本艦は艦首を損傷・出火したが、10時間半後に鎮火に成功した。ただこの事故によりアンカー巻上げ部も含む艦首部分がほぼ全壊、全焼し現在単独航行は難しい状態になっている。なお、「カリナ・スター」側に負傷者はなかった。<ref>MSN産経[http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/091027/dst0910272038012-n1.htm 護衛艦と韓国籍民間船が衝突、炎上 関門海峡で]2009年10月27日</ref><ref>YOMIURI ONLINE[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091028-OYT1T00198.htm?from=navr 護衛艦「くらま」鎮火、衝突から10時間半後]</ref>
[[2009年]][[10月27日]]19時56分頃<ref>毎日jp[http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091028k0000m040079000c.html?link_id=RAH04 海自護衛艦衝突:関門海峡で韓国コンテナ船と 両船から炎]2009年10月27日</ref>、[[関門海峡]]において[[大韓民国]]籍コンテナ船「カリナ・スター」と衝突した。この事故で乗員6名が負傷、本艦は艦首を損傷・出火したが、10時間半後に鎮火に成功した。ただこの事故によりアンカー巻上げ部も含む艦首部分がほぼ全壊、全焼し現在単独航行は難しい状態になっている。なお、「カリナ・スター」側に負傷者はなかった。<ref>MSN産経[http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/091027/dst0910272038012-n1.htm 護衛艦と韓国籍民間船が衝突、炎上 関門海峡で]2009年10月27日</ref><ref>YOMIURI ONLINE[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091028-OYT1T00198.htm?from=navr 護衛艦「くらま」鎮火、衝突から10時間半後]</ref>
事故後の11月9日に帰港していたが、その後随意契約による修理を発注し2010年初頭から[[長崎市]]に所在する[[三菱重工長崎造船所]]で修理される予定。費用は約9億4,000万円見込まれている。<ref>長崎新聞[http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20091225/07.shtml 護衛艦くらま、三菱長船で修理へ 10月に韓国船と衝突]2009年12月25日</ref>


現在は第2護衛隊群第2護衛隊に所属し、母港は[[佐世保基地 (海上自衛隊)|佐世保]]である。既に就役から28年が経過しており、2010年代前半にも退役する見込みであることから、その更新用として、[[19500トン型護衛艦|19500トン型]]の2番艦(24DDH)の建造が計画されている。
現在は第2護衛隊群第2護衛隊に所属し、母港は[[佐世保基地 (海上自衛隊)|佐世保]]である。既に就役から28年が経過しており、2010年代前半にも退役する見込みであることから、その更新用として、[[19500トン型護衛艦|19500トン型]]の2番艦(24DDH)の建造が計画されている。
{{要出典範囲|ただ2009年10月27日に発生した関門海峡における衝突事故で艦首部分が跡形も無いほど損傷し、一部ではソナーにも被害が発生したとのことから退役時期が早まるのではないかと懸念する声が上がっている。}}



事故後の11月9日に帰港していたが、その後随意契約による修理を発注し[[長崎市]]に所在する[[三菱重工長崎造船所]]で修理される予定。費用は約9億4,000万円見込<ref>長崎新聞[http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20091225/07.shtml 護衛艦くらま、三菱長船で修理へ 10月に韓国船と衝突]2009年12月25日</ref>


=== 歴代艦長 ===
=== 歴代艦長 ===

2009年12月26日 (土) 10:05時点における版


艦歴
発注 1976年
起工 1978年2月17日
進水 1979年9月20日
就役 1981年3月27日
退役
その後
除籍
要目
排水量 基準: 5,200 t
満載: 6,800 t
全長 159m
全幅 17.5m
吃水 5.5m
機関 石川島播磨2胴衝動型蒸気タービン 2基
石川島播磨FWD2 2胴水管型缶 2基
2軸推進
70,000ps
最大速 31 kt
乗員 360名
兵装 5インチ54口径単装速射砲×2基
高性能20ミリ機関砲CIWS)×2基
シースパロー短SAM8連装発射機×1基
アスロック8連装発射機×1基
3連装短魚雷発射管×2基
艦載機 HSS-2B/SH-60J哨戒ヘリコプター×3機
C4I MOFシステム+OYQ-3+NTDS (リンク 11+14)
レーダー OPS-12 3次元レーダー
OPN-8高測レーダー
OPS-28対水上レーダー
OPS-22航海レーダー
ソナー OQS-101 艦首ソナー
SQR-18(V)1 TACTASS
FCS FCS-1 主砲用FCS×2
WM-25 短SAM用FCS

くらまローマ字JDS Kurama, DDH-144)は、海上自衛隊護衛艦しらね型護衛艦の2番艦。艦名は京都府鞍馬山に因み、旧海軍鞍馬型巡洋戦艦(伊吹型)「鞍馬」、雲龍型航空母艦鞍馬」に続き日本の艦艇としては3代目。

艦歴

「くらま」は、昭和51年度計画5200トン型ヘリコプター搭載護衛艦2404号艦[1]として、石川島播磨重工業東京第2工場で1978年2月17日に起工し、1979年9月20日に進水、1981年3月27日に就役した後に第2護衛隊群第52護衛隊に配属。本艦は、海上自衛隊艦艇で初めてCIWS(近接防空火器; 機種はアメリカ製のファランクス)を搭載して、対艦ミサイルからの自衛能力を強化した。また、長距離で潜水艦を探知できる戦術曳航ソナーも初搭載となっており、搭載ヘリと連携して、敵潜水艦が接近する前に探知・撃破することを可能としている。本艦での実績をもとに、ファランクスCIWSや戦術曳航ソナーは、その後に建造された海上自衛隊の汎用護衛艦にも採用され、標準的な装備となった。

1983年3月30日に第2護衛隊群の直轄となり、1984年3月30日に第2護衛隊群旗艦となった。

2001年11月テロ対策特別措置法に基づく情報収集任務により、護衛艦「きりさめ」、補給艦はまな」と共にインド洋に派遣され、2002年2月まで任務に従事した。

2004年1月14日スマトラ島沖地震救援のため国際緊急援助隊派遣法に基づいて編成された・海・空自衛隊の一員として、先行出発した輸送艦くにさき」と補給艦「ときわ」に続いて佐世保から出港した。同年11月には「ゆうだち」と共に漢級原子力潜水艦領海侵犯事件に対処するため出動する。

2009年10月27日19時56分頃[2]関門海峡において大韓民国籍コンテナ船「カリナ・スター」と衝突した。この事故で乗員6名が負傷、本艦は艦首を損傷・出火したが、10時間半後に鎮火に成功した。ただこの事故によりアンカー巻上げ部も含む艦首部分がほぼ全壊、全焼し現在単独航行は難しい状態になっている。なお、「カリナ・スター」側に負傷者はなかった。[3][4] 事故後の11月9日に帰港していたが、その後随意契約による修理を発注し2010年初頭から長崎市に所在する三菱重工長崎造船所で修理される予定。費用は約9億4,000万円と見込まれている。[5]

現在は第2護衛隊群第2護衛隊に所属し、母港は佐世保である。既に就役から28年が経過しており、2010年代前半にも退役する見込みであることから、その更新用として、19500トン型の2番艦(24DDH)の建造が計画されている。


歴代艦長

歴代艦長(特記ない限り1等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
井上則明 - 2004.7.6 第1術科学校教育第3部長
種生茂美 2004.7.7 - 2006.1.9 佐世保海上訓練指導隊付 佐世保地方総監部監察官
松浦正幸 2006.1.10 - 2007.3.27 佐世保地方総監部監察官 余市防備隊司令
黒松久 2007.3.28 - 2008.9.30 佐世保地方総監部防衛部第3幕僚室長兼第5幕僚室長 かしま艦長
柏原正俊 2008.10.1 - 第4護衛隊群司令部幕僚

参考文献

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)

脚注

外部リンク