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「常時接続」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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専用線を用いた接続とは異なり、IP公衆網を用いたPPPoEなどを使用するインターネット接続は、常時接続とはいえない
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;狭義:[[専用線]]等により、アクセス回線が24時間稼働している接続方法を言う。主に[[インターネットサービスプロバイダ|ISP]]や回線事業者等の[[コンピュータ・ネットワーク|コア]]回線とその上位回線(やこれらに専用線等により接続したユーザ回線)などがこれにあたり、常時公開[[サーバ]]が一般的に接続される。
;狭義:[[専用線]]等により、アクセス回線が24時間稼働している接続方法を言う。主に[[インターネットサービスプロバイダ|ISP]]や回線事業者等の[[コンピュータ・ネットワーク|コア]]回線とその上位回線(やこれらに専用線等により接続したユーザ回線)などがこれにあたり、常時公開[[サーバ]]が一般的に接続される。


;広義:ISPの[[コンピュータ・ネットワーク|エッジ]]回線以下のユーザ回線において、利用料金制度としての定額制(ISPの接続料金や回線事業者等のアクセス回線の利用料が、いくら使っても定額となる)があるが、この定額制を利用する接続方法を言う。[[フレッツ|フレッツISDN]]や[[PHS]][[パケット定額制|定額制]]、[[ブロードバンドインターネット接続]]([[ケーブルテレビ|CATV]]、[[ADSL]]、[[FTTH]]、[[無線アクセス|FWA]])などがある。
;広義:ISPの[[コンピュータ・ネットワーク|エッジ]]回線以下のユーザ回線において、利用料金制度としての定額制(ISPの接続料金や回線事業者等のアクセス回線の利用料が、いくら使っても定額となる)があるが、この定額制を利用する接続方法を従量制(ISPの接続料金や回線事業者等のアクセス回線の利用料が、利用時間に応じて課金される)の接続方法と対比して言う。[[フレッツ|フレッツISDN]]や[[PHS]][[パケット定額制|定額制]]、[[ブロードバンドインターネット接続]]([[ケーブルテレビ|CATV]]、[[ADSL]]、[[FTTH]]、[[無線アクセス|FWA]])などがある。回線等の接続が24時間無切断で稼働することを保証しているわけではなく、回線接続に認証を伴うプロトコル([[Point-to-Point Protocol|PPP]]類、[[ダイヤルアップ接続|ダイヤルアップ]]、[[Dynamic Host Configuration Protocol|DHCP]])を使用しなければ接続できないため、厳密には常時接続とは言わない

ユーザ回線においては、一般的には端末が24時間稼働しているわけでもなく、また多くのISPや回線事業者等において、回線等の接続が24時間無切断で稼働することを保証しているわけでもない。また、アクセス回線や接続プロトコル上([[Point-to-Point Protocol|PPP]]類)の形態([[ダイヤルアップ接続|ダイヤルアップ]])もある。これらの点を考慮して常時接続とは言わないとする向きもある。


なお、最近はユーザの[[ブロードバンドインターネット接続|ブロードバンド]]回線に[[IP電話]]用のアダプタ・ルータ類を接続して24時間稼働させ、[[電話]]として利用している例もある。この場合はこのアダプタ・ルータ類が常時接続状態になっているわけである。
なお、最近はユーザの[[ブロードバンドインターネット接続|ブロードバンド]]回線に[[IP電話]]用のアダプタ・ルータ類を接続して24時間稼働させ、[[電話]]として利用している例もある。この場合はこのアダプタ・ルータ類が常時接続状態になっているわけである。


また、ユーザ側でサーバを24時間運用してユーザ回線に24時間接続し、常時公開しているような例もある。(専用線等による常時公開は以前から企業・組織等によっても行われている。)
ユーザ側でサーバを24時間運用してユーザ回線に24時間接続し、常時公開している例もある。(専用線等による常時公開は以前から企業・組織等によっても行われている。)


[[Category:コンピュータネットワーク|しようしせつそく]]
[[Category:コンピュータネットワーク|しようしせつそく]]

2005年9月26日 (月) 07:26時点における版

常時接続(じょうじせつぞく)とは、コンピュータネットワーク(特にインターネット)に常時接続されており、常にネットワークにアクセス可能な状態にあることを言う。この記事では特にインターネットの接続回線について記述する。

狭義
専用線等により、アクセス回線が24時間稼働している接続方法を言う。主にISPや回線事業者等のコア回線とその上位回線(やこれらに専用線等により接続したユーザ回線)などがこれにあたり、常時公開サーバが一般的に接続される。
広義
ISPのエッジ回線以下のユーザ回線において、利用料金制度としての定額制(ISPの接続料金や回線事業者等のアクセス回線の利用料が、いくら使っても定額となる)があるが、この定額制を利用する接続方法を従量制(ISPの接続料金や回線事業者等のアクセス回線の利用料が、利用時間に応じて課金される)の接続方法と対比して言う。フレッツISDNPHS定額制ブロードバンドインターネット接続CATVADSLFTTHFWA)などがある。回線等の接続が24時間無切断で稼働することを保証しているわけではなく、回線接続に認証を伴うプロトコル(PPP類、ダイヤルアップDHCP)を使用しなければ接続できないため、厳密には常時接続とは言わない。

なお、最近はユーザのブロードバンド回線にIP電話用のアダプタ・ルータ類を接続して24時間稼働させ、電話として利用している例もある。この場合はこのアダプタ・ルータ類が常時接続状態になっているわけである。

ユーザ側でサーバを24時間運用してユーザ回線に24時間接続し、常時公開している例もある。(専用線等による常時公開は以前から企業・組織等によっても行われている。)