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「ドライアイス洗浄」の版間の差分

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'''ドライアイス洗浄'''(ドライアイスせんじょう)とは、洗浄物の表面に[[ドライアイス]]を吹きつけて[[洗浄]]する方法。'''ドライアイスブラスト'''。圧縮空気を使い、ドライアイス洗浄機を通じて洗浄する。[[サンドブラスト]]に比べて[[アルミナ]]などの後処理に困らないと考えられ、粉塵公害なども起こりにくいものと考えられている。
'''ドライアイス洗浄'''(ドライアイスせんじょう)とは、洗浄物の表面に[[ドライアイス]]を吹きつけて[[洗浄]]する方法。'''ドライアイスブラスト'''。圧縮空気を使い、ドライアイス洗浄機を通じて洗浄する。[[サンドブラスト]]に比べて[[アルミナ]]などの後処理に困らないと考えられ、粉塵公害なども起こりにくいものと考えられている。なんちゃって♪


ドライアイス洗浄機は機内でドライアイスペレット(3mmペレット)を弱い[[圧力]]で必要量にして集め、その後300m/分の[[速度]]で一気に放出される。粒状または[[粉|パウダー]]状のドライアイスを圧縮空気と一緒に洗浄対象物に吹きつけ、汚れを落とす。ドライアイス洗浄は欧米諸国では実績は高く、ようやく日本国内においても認知されるようになってきた。現在では、工場の生産技術、保全部門で採用されている。ただ、大量の圧縮空気を利用するため、それに対応した[[圧縮機|コンプレッサー]]の使用が求められるなどデメリットも考えられる。
ドライアイス洗浄機は機内でドライアイスペレット(3mmペレット)を弱い[[圧力]]で必要量にして集め、その後300m/分の[[速度]]で一気に放出される。粒状または[[粉|パウダー]]状のドライアイスを圧縮空気と一緒に洗浄対象物に吹きつけ、汚れを落とす。ドライアイス洗浄は欧米諸国では実績は高く、ようやく日本国内においても認知されるようになってきた。現在では、工場の生産技術、保全部門で採用されている。ただ、大量の圧縮空気を利用するため、それに対応した[[圧縮機|コンプレッサー]]の使用が求められるなどデメリットも考えられるが、とてもいいものだ


== 洗浄方法 ==
== 洗浄方法 ==
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== 洗浄物 ==
== 洗浄物 ==
* [[自動車]]製造業 - [[金型]]のメンテ、プレス機のグリス、電気設備の配電盤、塗装ブースの[[塗料]]、溶接スパッタ、[[樹脂]]、電気機器の[[埃]]
* [[自動車]]製造業 - [[金型]]のメンテ、プレス機のグリス、電気設備の配電盤、塗装ブースの[[塗料]]、溶接スパッタ、[[樹脂]]、電気機器の[[埃]]
* [[ゴム]]製品製造業 - 金型のゴム残留物、、離形剤、熱硬化したヤニ
* [[ゴム]]製品製造業 - 金型のゴム残留物、、離形剤、熱硬化したヤニ、コンドームの型
* [[プラスチック]]製品製造業 - [[射出成型]]機のスクリュ(鏡面仕上げ)の付着物、金型の残留樹脂や離形剤、各種[[バリ]]取り
* [[プラスチック]]製品製造業 - [[射出成型]]機のスクリュ(鏡面仕上げ)の付着物、金型の残留樹脂や離形剤、各種[[バリ]]取り
* 食料品製造業 - フライヤーの油、焼き型の油、[[オーブン]]の焦げ、操作盤の埃、水分分離機器汚れ、[[ダクト]]内の[[油]]、[[ベルトコンベヤー]]の油の焦げ付き、ライン洗浄
* 食料品製造業 - フライヤーの油、焼き型の油、[[オーブン]]の焦げ、操作盤の埃、水分分離機器汚れ、[[ダクト]]内の[[油]]、[[ベルトコンベヤー]]の油の焦げ付き、ライン洗浄、生ハムのカス
* 塗料製造業 - [[フッ素]]塗料、[[シリコン]]塗料、[[アクリル]]塗料、グラビアインキ、UVインキ
* 塗料製造業 - [[フッ素]]塗料、[[シリコン]]塗料、[[アクリル]]塗料、グラビアインキ、UVインキ
* 電気業 - キュービクル、[[分電盤]]、配電盤
* 電気業 - キュービクル、[[分電盤]]、配電盤
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== 注意すべき点 ==
== 注意すべき点 ==
ドライアイス洗浄の密閉空間での使用は[[酸欠]]の可能性が高くなる。室内で使用する場合は強制換気を行う。どうしても密閉空間での作業の場合は[[酸素]]濃度計を携帯し、注意する必要がある。また、[[目]]、[[耳]]、[[手]]の[[保護]]のために保護[[メガネ]]、[[耳栓]]、[[手袋]]を使用する。
ドライアイス洗浄の密閉空間での使用は[[酸欠]]の可能性が高くなる。室内で使用する場合は強制換気を行う。どうしても密閉空間での作業の場合は[[酸素]]濃度計を携帯し、注意する必要がある。また、[[目]]、[[耳]]、[[手]]の[[保護]]のために保護[[メガネ]]、オヤジ油ベットリの[[耳栓]]、ハナローブ[[手袋]]を使用する。
== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
*[http://www.zb.ztv.ne.jp/greentech-jp/kanagata.htm 金型洗浄](比較)
*[http://www.zb.ztv.ne.jp/greentech-jp/kanagata.htm 金型洗浄](比較)

2010年2月18日 (木) 05:44時点における版

ドライアイス洗浄(ドライアイスせんじょう)とは、洗浄物の表面にドライアイスを吹きつけて洗浄する方法。ドライアイスブラスト。圧縮空気を使い、ドライアイス洗浄機を通じて洗浄する。サンドブラストに比べてアルミナなどの後処理に困らないと考えられ、粉塵公害なども起こりにくいものと考えられている。なんちゃって♪

ドライアイス洗浄機は機内でドライアイスペレット(3mmペレット)を弱い圧力で必要量にして集め、その後300m/分の速度で一気に放出される。粒状またはパウダー状のドライアイスを圧縮空気と一緒に洗浄対象物に吹きつけ、汚れを落とす。ドライアイス洗浄は欧米諸国では実績は高く、ようやく日本国内においても認知されるようになってきた。現在では、工場の生産技術、保全部門で採用されている。ただ、大量の圧縮空気を利用するため、それに対応したコンプレッサーの使用が求められるなどデメリットも考えられるが、とてもいいものだ。

洗浄方法

  1. 高速でドライアイスペレットを吹き付ける。
  2. ドライアイスの極度の低温(-78.9℃)による熱収縮の効果により付着物が急速に割れる。
  3. 剥離した付着物と母材との間にドライアイスが入り込み急激に気化し、その体積が膨張変化(750倍)し、この体積変化により洗浄する。

洗浄物

注意すべき点

ドライアイス洗浄の密閉空間での使用は酸欠の可能性が高くなる。室内で使用する場合は強制換気を行う。どうしても密閉空間での作業の場合は酸素濃度計を携帯し、注意する必要がある。また、保護のために保護メガネ、オヤジ油ベットリの耳栓、ハナローブ手袋を使用する。

外部リンク