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2010年3月26日 (金) 20:50時点における版

北海道犬
別名
アイヌ犬、セタ(シタ)
愛称
道犬(どうけん)
原産国
日本北海道
主要畜犬団体による分類と標準
FCI: Group 5 Section 4 #261 標準
AKC:
JKC: 第5グループ 標準
KC:

北海道犬(ほっかいどうけん、ほっかいどういぬ)は、北海道原産の日本犬種である。アイヌ犬とも呼ばれる。

歴史

起源

縄文時代初期、アイヌ民族が東北地方から北海道へ渡る際に同伴したマタギ犬(山岳狩猟犬)が、北海道犬のルーツだと考えられている。アイヌはこの犬をセタあるいはシタと呼び、ヒグマエゾシカの狩猟、これに付帯・関連する諸作業に用いてきた。

弥生時代に入ると、渡来人によってもたらされた弥生犬と日本在来犬(いわゆる縄文犬)との間で混血が始まったが、地理上の理由から、北海道では弥生犬の影響は最小限にとどまり、縄文犬の血統が維持された。沖縄も同様であり、北海道犬と沖縄の琉球犬は、縄文犬の末裔という意味で非常に近い関係にあると言える。

近代以降

特徴

  • 中型犬
  • 三角形の小さな「立ち耳」
  • 目尻が吊り上がった、三角形の小さな目
  • 背中の上に巻いた「巻き尾」、あるいは半円状の「差し尾」
  • 硬く長い毛と、柔らかく短い毛の二重構造の被毛(ダブルコート)。色は赤、白、黒、虎、胡麻、狼灰のいずれか
  • 舌斑を持つ個体が多い
  • 性格・性質
    飼い主に忠実、勇敢、大胆、怖いもの知らず、野性味が強い、我慢強い、粗食に耐える、寒さに強い
  • 体高 オス48.5~51.5cm、メス45.5~48.5cm
  • 体重 20.5~29.5kg
  • 寿命 15年前後

その他

厚真犬

他の日本犬と同様に、北海道犬にも産地による系統が存在するが、厚真町産の犬を特に厚真犬と呼ぶことがある。

展覧会

北海道犬のドッグショーは「展覧会」と呼ばれるのが普通。屋外で円陣を組んだ犬とハンドラーに対して、審査員が審査基準に則って犬を選びつつ『並足』『早足』の指示を繰り返し、その間に優秀犬が順次繰り上げられ順位が決定する。したがって、ハンドラーにも一定の運動量が要求される。審査基準は北海道犬の特徴を示した「標準」にどれ程近づいているかどうかである。

獣猟競技会

北海道犬のドッグショーでは、あわせて獣猟競技会が実施されることがある。これは、檻に入れたクマに犬をけしかけ、その動作や態度から猟犬としての能力を競うという、他犬種のドッグショーでは見られないユニークなものである。

海外での普及状況

柴犬秋田犬ほどポピュラーではないが、ドイツでは繁殖が行われているという。

メディアへの露出

2007年春より放送されているソフトバンクモバイルホワイト家族24」のCMでは、湘南動物プロダクション所属の北海道犬が「お父さん犬」として出演している。「カイ」と「ネネ」による二匹一役。

参考文献

  • 愛犬の友編集部編 『北海道犬』 誠文堂新光社、1990年。
  • 佐草一優 『人気犬種166カタログ』 グラスウインド、2004年。
  • Shi-Ba編集部編 「北海道犬物語」『Shi-Ba』2003年1月号、辰巳出版、2003年。
  • 土屋良雄 『北海道犬のはなし』 北海道新聞社、1989年。
  • 北海道犬の特性』 北海道犬博物館
  • 渡辺洪 『北海道犬の話』 北海道出版企画センター、1983年。
  • 北海道犬」『WanNyan大図鑑』 Wan Nyan Love Land Link

関連項目

外部リンク