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:: [[カブトムシ]]型のライブモードに変形する紫色の携帯電話型ガジェット。フォルムや性質はWのスタッグフォンに酷似しているが、バットショットと同様に静止画の撮影・保存機能も搭載している。照井の登場前から鳴海探偵事務所に出没しており、翔太郎たちを偵察していた。ガンナーAを呼び出すこともできる。 |
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2010年4月23日 (金) 12:52時点における版
仮面ライダーW | |
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ドラマ | |
原作 | 石ノ森章太郎 |
制作 | テレビ朝日、東映、ADK |
放送局 | テレビ朝日系 |
放送期間 | 2009年9月6日 - |
その他 | ハイビジョン制作作品 (アナログ放送ではレターボックス放送) 字幕放送[1] |
テンプレート - ノート |
『仮面ライダーW』(かめんライダーダブル、欧文表記:KAMEN RIDER DOUBLE[2])は、2009年(平成21年)9月6日からテレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に放映中の特撮テレビドラマ作品と、作中で主人公が変身するヒーローの名称である。
平成仮面ライダーシリーズ第11作。キャッチコピーは、「平成仮面ライダー10周年プロジェクト 秋の陣」「俺たちは / 僕たちは、二人で一人の仮面ライダーさ」[3]「これで決まりだ!」
あらすじ
今から1年前(2008年)、私立探偵・鳴海荘吉とその弟子・左翔太郎は、謎の組織に拘束されていた少年・フィリップを助け出す。脱出の途中に荘吉が追手の凶弾に倒れ、残る2人も絶体絶命の窮地に陥る中、フィリップは翔太郎に謎の機械を渡す。
そして2009年秋。あらゆる場所で風車が回る風の町「風都」において、荘吉の後を継いで探偵業を営む翔太郎とフィリップの元に、荘吉の娘・鳴海亜樹子が事務所からの立ち退きを要求しにやってきた。翔太郎に付きまとう内に、亜樹子は風都で怪事件を起こす怪人・ドーパントの存在を知る。そして、翔太郎とフィリップが変身する風都を守る戦士・仮面ライダーWの戦いに深く関わっていくことになる。
概要
前作『仮面ライダーディケイド』(春の陣)、及びその劇場版(夏の陣)に続く、「平成ライダー10周年プロジェクト」の第3弾(秋の陣)。『ディケイド』が平成ライダーシリーズの10年を総括する作品だったのに対し、本作は「“次の10年”に向けた、新たなるシリーズの第1作」をコンセプトに制作されている[3]。
作劇・設定要素
シリーズ初となる「2人で1人の仮面ライダー」が本作の特徴。主役の仮面ライダーWは、2人が同時に変身ベルトを装着することで1人のライダーへと変身する[4]。これについて東映プロデューサーの塚田英明はインタビューで「2人で1人」という設定は、探偵もの・ハードボイルドものにつきものの「相棒」という存在から発案したと語っている。ここから「ハードボイルドもの」という世界観が派生し、主人公は「私立探偵」「相棒」に設定され、作劇にも探偵ものの要素が多く含まれる。
Wのデザインは「大きな複眼」「2本の触角」「首に巻かれたマフラー[5]」など、比較的「仮面ライダーらしい」シルエットとなっている。その一方で、右半身と左半身で色が違うデザインとなっており、右半身と左半身の組み合わせにより様々な能力を発揮する。
また、これまでのシリーズでは主に実際の日本を舞台にしてきたが、本作では「風都(ふうと)」という架空の都市を舞台としており[6]、過去作以上に虚構的な世界となっている。
スタッフ
本作では平成ライダーシリーズの中核スタッフが刷新されており、これは「新たなるシリーズの始動」という意図と共に、及び長年「スーパー戦隊シリーズ」のプロデューサーを担当し、初めて「仮面ライダーシリーズ」のチーフプロデューサーを担当する塚田英明の意向が強く反映されている。
脚本には三条陸、サブライターに長谷川圭一と荒川稔久、クリーチャーデザインに寺田克也、さらに演出では東映特撮作品には初の起用となる黒沢直輔や坂本浩一を起用。『仮面ライダークウガ』以来9年振りとなる荒川を除けば、これらのスタッフは「平成仮面ライダーシリーズ」に携わるのは初である。しかし、漫画原作・アニメ脚本を数多く手がけてきた三条、ライダーシリーズの好敵手とも言える平成ウルトラシリーズの殆どの作品に関わってきた長谷川、様々な作品でデザイン経験のある寺田、『京都迷宮案内』(かつて塚田も担当していた)『ベイシティ刑事』などを手掛けた黒沢や長年パワーレンジャーシリーズを手掛けた坂本など、いずれの人物も各分野のベテランである。なお、演出の田﨑竜太や石田秀範、『仮面ライダーディケイド』から引き続き音楽を担当する中川幸太郎と鳴瀬シュウヘイなど平成ライダー常連スタッフも参加している。
その他
古くは、メタルヒーローシリーズから始まり、『燃えろ!!ロボコン』、そして平成仮面ライダーシリーズを始めとするテレビ朝日・ADKによる日曜朝8時の枠[7]は、長年にわたって1月末 - 3月上旬開始・翌年1月 - 3月に終了という4クール制が定着していたが、本作は前作『仮面ライダーディケイド』を2クール半の全31話で終了させることで、9月開始番組となった[8]。これは、本シリーズと同じく2月に放送開始していた「スーパー戦隊シリーズ」とストーリーや玩具のピークをずらすことで、新しいビジネスチャンスを探る為の方策である[9]とのこと。ただ三条陸によると企画自体は2008年放送の前々作『仮面ライダーキバ』の時からあり、同作品の後番組にして今までどおりの1月下旬放送開始・翌年1月中旬終了で放送する案もあったという[10]。
登場人物
鳴海探偵事務所
- 左 翔太郎(ひだり しょうたろう) / 仮面ライダーW
- 本作の主人公。私立探偵で「鳴海探偵事務所」に所属しているが、運営していた鳴海荘吉が不在の今、その意思と看板を受け継ぐ。1950年代-70年代調のハードボイルドに感化されており、レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説を愛読[11]、ハンフリー・ボガートばりのソフト帽を愛用し、立ち振る舞いなども常にハードボイルドを心がけているが、どこか抜けており所詮二枚目半。自分自身もまず形から入っていることを客観的に捉えており、夢と挫折に悩む若者の心理には理解が深い面も持つ。このため必然的にハードボイルドたる業を背負う照井には根深いライバル意識を持っている。
- 人情家のために些細なことで冷静さを失ってしまい、なかなかハードボイルドになりきれず、フィリップや亜樹子に「ハーフボイルド(半熟くん)」と呼ばれてからかわれることもしばしばであるが、不測の展開では機転を利かせる事が多く、非常に幅広い交友関係と情報網を持っているなど、探偵として信頼に足りるだけの能力は持っており、「警察の手に負えない、あるいはまともに取り合ってくれない事件」の専門家として風都では名が知られている。但し探偵としての行動が不審者扱いされることもしばしばある。
- 幼少からの風都育ちで、風都を大切に思う気持ちは人一倍強く、「風都」の都市伝説から生まれた「仮面ライダー」の呼称にも強いこだわりを持つ。彼と昔馴染みの人物や親しい人間は彼を「翔ちゃん」と呼ぶ。突飛な行動をするフィリップや亜樹子に翻弄されることが多く、特に理論派のフィリップとは自分が口より先に行動するタイプのためよく衝突を生むが、根の信頼は深い。また竜曰く、「誰よりも所長(亜樹子)の事を考えている」。コーヒーの淹れ方が下手で、少々スケベな一面があり、度々亜樹子のスリッパで叩かれるなど、女性絡みで骨折り損な役回りをする事が多い[12]。タイプライターを愛用しており、事件解決後の報告書作成に使っている[13]。
- フィリップ / 仮面ライダーW
- 本作のもう1人の主人公。頭髪にクリップで髪止めをしている。「組織」に幽閉されていたが、1年前のビギンズナイトに翔太郎と荘吉に救出され、以来翔太郎とともに「2人で1人」の私立探偵を務める。翔太郎とは対照的に探偵事務所に引き篭もりがちだが、組織の幹部に顔を知られているため、不要の外出によって発見されるのを避ける意味合いもある。「地球(ほし)の本棚」に検索をかけることであらゆる知識を取得したり、技術等も実践や習得が可能で、普段は様々な知識を閲覧することを日課としている。
- 常識や既成概念に疎く、未検索の事象に関しては一度検索を始めると終了するまで周囲が一切目に入らなくなり、自分の体調、状況、立場、他人の事情を考えず行動し、反省しない。この旺盛な知識欲の一方で、一度検索で得た知識にはほとんど関心を示さず、その興味の対象は日々変化する。翔太郎とフィリップの探偵業は、翔太郎が外部調査でフィリップの検索のキーワードとなる情報を探し、フィリップが検索によって事件の謎を解明するという分業体制で行われる。時に親子の絆を考えたり、加害者を説得しようとするなど、感情面で活躍することもある。
- マイペースかつクールであるが、知識とデータのみを信じる合理主義者のため、感情優先で動く翔太郎との衝突の原因になる。しかし、困難と向き合った時やアクセルの暴走をフォローしようとして翔太郎が怪我を負った時には、取り乱して依頼や照井に対して徹底的に排他的になるなど精神的な脆さを抱えている。翔太郎と違って亜樹子とは馬が合い、彼女を「亜樹ちゃん」と呼び、その行動力に感心している。また、若菜のファンであり、実際に対面してからはイメージとのギャップにやや幻滅するも、他の人物には見せない感情(限りなく恋愛感情に近いが自覚がない)を抱き、互いの正体に深入りしない程度に好意的な関係となる。「フィリップ」という名前は荘吉がフィリップ・マーロウに因んで付けたもの[14]で、冴子や琉兵衛、シュラウドからは「来人(らいと)」という別の名前で呼ばれている。彼らによると「この星に選ばれた存在(必要な存在)」であり、物語の鍵を握っているようである。ただし本人はビギンズナイト以前の記憶は失っており、その過去や素性は不明(「地球の本棚」でも自身の記述部が破られており、解明できない)。
- 鳴海 亜樹子(なるみ あきこ)
- 本作のヒロイン。荘吉の娘で、鳴海探偵事務所の権利者。20歳だが、翔太郎や周囲にはしばしば女子中学生呼ばわりされる。一方で中学生からは「おばさん」呼ばわりされ、ショックを受けたこともある。照井からだけは「所長」と呼ばれており、翔太郎・フィリップ・照井の事は下の名前に君付けで呼んでいる。大阪で長く暮らしていたが、荘吉の所在を追って風都に来た。
- 予想外の出来事が起きたときの「私、聞いてない!」が口癖。また、常時携帯する専用スリッパ[15]で相手(ドーパント含む)を問わずに突っ込みを入れる癖がある。
- 当初は翔太郎らを事務所から追い出そうとするが、ドーパント事件に巻き込まれた一件で考えを変え、勝手に探偵事務所所長を名乗ってそのまま事務所に居座る。普段は経理などを取り仕切っているが、目立ちたがり屋で自分の出番に関しては敏感な上に良くも悪くも行動力にあふれた向こう見ずなじゃじゃ馬娘で、好奇心に近い行動原理で危険な事件にも強引に首を突っ込み、周囲が見えなくなり、話を聞かないのでしばしば翔太郎の調査の足を引っ張る。自ら推理を披露した事もあるが、理論的にも証拠にも基づかない当てずっぽう極まりないもので翔太郎を呆れさせるなど推理力も心許ない。しかし、観察眼や直感力には優れたところを見せる事もあり、その強引な行動や自由な発想による発言が事件解決の糸口になることも多く、父親譲りの正義感で体を張って依頼人を救うこともある。翔太郎と共にバイクに乗る際は事務所の宣伝をかねた自分専用のオリジナルヘルメットを着用する。第30話では、自身の夢の中で、一度だけ翔太郎をフィリップ代わりにしてWに変身したことがある。紅茶を淹れるのは上手いが、料理の腕は絶望的。
- 鳴海 荘吉(なるみ そうきち)
- 亜樹子の父で鳴海探偵事務所初代所長。翔太郎の師匠で、彼から「おやっさん」と呼ばれ慕われており、探偵としてのみならず、人間として強く憧れる存在であった。依頼人には決して火の粉が降りかからないようにすることを信条とし、翔太郎がしばしば口にする「男の仕事の8割は決断」の言葉も、壮吉の教えである。ビギンズナイトの際に銃撃を受け、フィリップを翔太郎に託して殉職した。形見となった縁に破れのある白いソフト帽は事務所の帽子掛けにかかっている。
- 翔太郎は自らが荘吉の指示に従わなかったことが荘吉の死の原因と考えており、このことに関して語ろうとしなかったため、亜樹子は劇場版のエピソード[16]で初めて彼の死を知る。本編では第31話に顔写真とビギンズナイトの回想シーンが登場する。
「風都」の住民
ドーパント事件の解決に勤しむ協力者や、町の不思議な住人たち。アクセルである照井以外は、仮面ライダー達の正体を知らない。
風都署関係者
- 照井 竜(てるい りゅう) / 仮面ライダーアクセル
- 風都警察署に新しく配属された、赤い革ジャンを着た刑事。まだ若いが階級は警視であり、ドーパント関連事件の捜査を担当する「超常犯罪捜査課」(拠点は風都署の3階)を設立し、その課長となった(但し「課長」としてではなく、照井個人として動くことが多い)。ビートルフォンで事前に内偵してWの正体を知っており、当初は翔太郎を「左の方」、フィリップを「右の方」と呼んでいた。普段はドゥカティ社製の赤いカスタムバイク「ディアブロッサ」[17]に乗る。性格は翔太郎以上にハードボイルドかつクールな一匹狼で、他者に質問される事を極度に嫌い、質問されれば殆どの場合「俺に質問するな!」と一蹴する。
- 元々は一般的な家庭で生まれ育ち、父・雄治と同じく警察官の道を歩む青年であったが、1年前の8月の夜にウェザー・ドーパント[18]による凍結事件で、突如両親と妹の命を奪われた過去を持っており、以来、犯人への激しい恨みから風都も「嫌な風が吹く腐った町」「悪魔の巣」と忌み嫌うようになった。その復讐心から常に自己中心に事を進め、翔太郎たちに取って代わって「風都の仮面ライダーになる」と豪語した。しかし決して口先だけではなく、装着して間もないアクセルの能力を使いこなすほどの実力を持つ。そのためWの実力を軽視している部分も見られ、翔太郎やフィリップと対立するが、家族殺しの犯人を恨むあまり暴走し誤って冤罪の人物を殺しかけたところを翔太郎の「流儀(ハーフボイルド)」によって制止させられた事で考えを改め、「この街にいる間はその流儀に従う」とやや彼らに心を許した態度をとるようになる。
- 常に隙が無く、何事も完璧にこなせる能力はあるが、正義感以上に復讐心が行動原理となっているため暴走しやすく、時に非情になりすぎたり、共感できる人物には情が移る節があったりと、良くも悪くも前のめり。職務よりも復讐の遂行を優先しがちで、警察官としての自覚の足りなさも見受けられる。しかし、翔太郎達との交流によって徐々に仮面ライダーとして成長していく。
- コーヒーの淹れ方は上手いらしく、その味はフィリップと亜樹子を感嘆させた。異性に対してもかなりストイックで、実は免疫があまり強くない節が見られる。
- 刃野 幹夫(じんの みきお)
- 風都署の刑事。翔太郎とは彼が幼少期の頃からの知り合いで、良き理解者。翔太郎からは「ジンさん」と呼ばれ慕われている。ドーパント関連事件における翔太郎の手腕を信頼しており、翔太郎へ積極的に捜査情報を提供する代わりに、事件解決の手柄は貰う協力関係を結んでいる。お気楽で調子のいい性格で、偽仮面ライダー事件の際には散々仮面ライダーの事を罵倒していたが、本物の仮面ライダーが少女を助けるところを見るや、打って変わって好意的になった。肩こりが持病で、常にツボ押し器[19]を携帯している。こぶ茶が好物。
- 翔太郎達のお陰とはいえ、これまでのドーパント関連事件について実績があった為に、照井が風都署に赴任してからは彼が設立したドーパント関連事件を専門に担当する超常犯罪捜査課に配属され、彼の直属の部下になった。
- 真倉 俊(まくら しゅん)
- 風都署の刑事で刃野の部下。刃野とは違い、部外者である翔太郎が事件に関わることを快く思っておらず、しばしば衝突する。生真面目な性格で正論を口にすることもあるが、翔太郎や刃野を初めとした周囲の人物にからかわれるなど不遇な扱いを受け、警察官としての信念がどこか空回りしている。特に翔太郎からは「ナマクラさん」「マッキー」等と勝手にあだ名され、その度に激昂する。
- 照井が風都署に赴任してからは、刃野と同じ理由で超常犯罪捜査課に配属された。知り合って間もない照井を早々に認めたのか、取り入ろうとしているのかは定かではないが彼のことを褒めちぎっており、刃野から「お前のような奴は早く出世する」と半ば呆れ気味に言われている。
風都イレギュラーズ
風都の人間関係や裏事情に精通した、街の変わり者たち。翔太郎は彼らを情報屋として利用し、皆翔太郎のことを「翔ちゃん」と呼んでいる。「風都イレギュラーズ」の名は『シャーロック・ホームズシリーズ』に登場する浮浪児集団「ベイカー・ストリート・イレギュラーズ」に由来した番組スタッフ間で使われる用語で、劇中で彼らがそう呼ばれる事はないが劇場版のパンフレットやTVSP「仮面ライダーW大百科」[20]ではこの通称で紹介されている。どの人物も通称で、本名は不明。
- ウォッチャマン
- 街中の美女を撮影して、画像をブログに掲載する趣味を持つブロガー。ウォッチャマンという名はネット上でのハンドルネーム[21]。行動範囲が広いため情報屋としては最も優秀で、翔太郎がしばしば利用する。報酬目当てで依頼には的確に応える一方、「探偵と言えば情報屋」という翔太郎の古風な探偵像を小馬鹿にしている。iPhone 3Gをはじめとして、ソフトバンクモバイルの携帯電話を多数愛用している[22]。また自転車マニアの一面もあって、ネットオークションで手に入れた「ふうとくんバイシクル」は一番のお宝である。
- サンタちゃん
- 時季に係わらずサンタクロースの衣装にサングラスという出で立ちで、街の子どもたちや翔太郎に玩具をプレゼントしながら徘徊する男。プレゼントは、1度だけ事件解決の小道具として翔太郎が使用したことがあるが、実際の品物としては微妙。怪しい風貌だが、子どもたちの人気者である。本人曰く財政難らしく、普段の商店の看板持ちを含めフリーターという面も持ち、自覚せずともガイアメモリ流通関係者と関わってしまったり、窓拭きのバイトで骨折するなど不運が多い。クイーン、エリザベスやウォッチャマンとは仲がよく、特にウォッチャマンとは「風麺」で食事をしている場面が多いが、メンマが苦手。
- クイーン、エリザベス
- 2人組の女子高生。風都の学生事情に詳しく、学生が絡む事件の際には情報屋として翔太郎が利用する。共に典型的な「今どきの女子高生」だが、明るく子どもっぽい性格でフィリップが気になるエリザベスに対し、クイーンはやや冷静で、エリザベスの突っ込み役を務める。
- 翔太郎とカラオケに行く仲であり、作中の歌番組のコンテストにより芸能界デビューを果たす。その縁か「白抜きハートマーク」のパーソナリティーを担当している。詳細はQueen & Elizabethを参照。
園咲家
自身らを「地球に選ばれた家族」と称する、風都で有名な富豪一家。裏の顔として秘密結社“ミュージアム[23]”を創立しており、ガイアメモリを人々に供給してドーパントによる事件を誘発させる根源的存在。風都への多大な影響力を持ち、警察はおろか、側に仕える専属のメイドたちでさえ彼らのことは詮索できない。「理想の社会の構築」を目的とし、風都とその住民そのものを「地球の記憶」の巨大な実験場にしている。本性は冷酷な面々だが、スイーツが出てこなくてがっかりする琉兵衛、亜樹子の劇的料理を食べさせられて衰弱するミックなど、いち個人としてのやや茶目っ気ある側面も持つ。
各自が専用のガイアメモリとガイアドライバーにより、一般より格上となる幹部級のドーパントに変身[24]する。なお、琉兵衛の妻の存在は不明。また若菜の回想から、かつては彼女らに弟がいたことが判明している。
- 園咲 琉兵衛(そのざき りゅうべえ)
- 園咲家の家長。「風都博物館[25]」館長で、ミュージアムの創始者。表面的には笑顔を絶やさず穏やかで、家族には優しく[26]食事など団欒に興じる。ケーキなどの甘味に目がなく、有能なパティシエの作った菓子を楽しむことを日課とする。しかし園咲家以外の人間には基本的に冷徹で、その存在感は対面しただけで相手を威圧するほど。博物館で翔太郎と初対面した時も彼を恐怖で凍りつかせている。これは家族も同様で、彼が絶対的な権力を持っており、如何なる揉め事も彼の前では制止させられる。園咲家が風都の頂点に立つことを当然と認識しており、自身の行いによる市民の被害も意に介さない。組織を創設したのは、「地球の記憶」の全てを解明し園咲家を「理想の家族」にし神の領域に登り詰めるためである。
- ドライバーを細工された若菜の異変に静かながら怒りを覚え、伊坂に「覚悟するよう」警告している。またエクストリームメモリ出現時に「ついに動き出したか……」と呟いたことから、シュラウドについて何か知っているようである。
- テラー・ドーパント
- 巨大な青い冠を戴き、黒いマントを身に着けたドーパント。そのメモリだけでも、常に余裕を見せる霧彦も恐れをなすほどの威圧感を持つ。地表を黒い粘液状の物質で浸食し、効果範囲内の対象にダメージを与えたり、対象の人物を別の場所へ移動させられる能力を持つ。浮遊能力もあり、マントをまとうことでワープ移動が可能。井坂深紅郎からは、「恐怖の帝王」と呼ばれている。
- 園咲 冴子(そのざき さえこ)
- 園咲家の長女で、ミュージアム傘下でガイアメモリを製造販売する会社「ディガル・コーポレーション」の社長。優秀な経営能力を持つが性格は冷徹非情で、ビジネス面で自分の利益となる話でなければ聞く耳すら持たず、一度無能と判断した者は容赦なく切り捨てる。その冷徹ぶりは身内でも例外ではなく、霧彦と結婚したのも彼の能力に目を付けたためであり、園咲家を出ようという彼の説得を「もう私には必要無い人間と分かった」と一蹴してあっさり殺し、肉親ですら自分のために利用する道具としか見ていない節がある。しかし井坂に関しては、「琉兵衛を倒して自分がミュージアムを統括する」という誰にも見せた事のない心の中の本音を言い当てられた事から今までの男達とは違うものを見出しており、彼女自身よりもドーパントへの研究を優先させる彼への戸惑いや(研究対象への)嫉妬の感情も見せる事もある。
- 幼少より一家の跡継ぎとしてスパルタ教育を受けていたが、その憂さを自由奔放に育てられていた若菜にぶつけ、目の敵にすることで晴らしていた。その事が原因で若菜からは憎まれており、彼女自身も相変わらず奔放に生き自らの使命に気づかない若菜を今尚疎ましく思っている。それ故に「自分の為に戦うのが若菜の使命」と称し井坂に彼女の治療を依頼した事もある。ただ若菜がミュージアム中枢の運営に関わるようになってからは表面上とはいえ協力関係を保っている様に見え、井坂が若菜に施した治療の詳細を知った際はその身を心配する姿も見せた。
- 新型のガイアメモリの開発が進まぬことで、父・琉兵衛から釘を刺されて焦り始めている。表立った行動はないものの琉兵衛に対して内心では既に従っておらず、彼が井坂に対して脅しをかけた時にはガイアメモリを使おうとしたこともある。
- タブー・ドーパント
- 女性の上半身と芋虫のような下半身を持つ赤いドーパント。常に空中を浮遊し、手から赤い光弾を放つ。ビギンズナイトに翔太郎たちと対峙した。また目元に眼球がなく、下半身の先端に単眼があるが、そこで視覚情報を得ているのかは不明。
- 園咲 若菜(そのざき わかな)
- 園咲家の次女で、ラジオ局「ウインドウェーブ」の人気番組「園咲若菜のヒーリング・プリンセス」のパーソナリティー。風都では絶大な人気を誇るアイドルで、リスナーからは「若菜姫」と呼ばれ、刃野やフィリップも彼女のファン。更にはミュージアム内部でもファンを越えて彼女のストーカーになる者までいる。翔太郎もファンだったが、彼女に直接対面した際に裏の顔を知ってしまい、半ば幻滅してしまったようである[27]。姉の冴子と違って表向きは人当たりが良いが裏では周囲のあらゆる人間を見下しており、気に入らないことがあると露骨に不快な顔をして舌打ちするなど、裏表の激しい性格である。担当マネージャーなど自分にとって利益にならない人間に対しては普段から傲慢な態度で接していた。
- しかし、実は子どもの頃に冴子から酷い苛めを受けており、それが現在の性格を形成した要因となっている。姉への怨みと、姉のような生き方を求められることへの恐れからミュージアムの仕事には距離を置き続け、冴子に対して事あるごとに突っかかり因縁をつけ、彼女が失態を犯した時には陰でせせら笑い、霧彦や井坂といった冴子が見染めた男性の事も悉く嫌っている。しかし、自分を慕っていた弟には愛情を持っていたため冷徹な心の中にも良心や優しさは残っており、彼女自身が弟と面影を重ねるフィリップとの交流を通し、そんな自分と向き合うようになる。その影響か、琉兵衛に反抗したためにスミロドン・ドーパントに襲われる霧彦を助け、ほんの一時だが心を通わせるとともに、彼を前進させる言葉を紡いだ。また(互いの正体を知らないため)親しくなったフィリップの頼み事を安易に受け入れ、翔太郎たちの事件解決に貢献したこともある。また園咲家で唯一、人間態(依頼人として)、怪人態(他のドーパントに操られて無自覚のまま)双方で鳴海探偵事務所を訪れた人物である。
- フィリップと出会った後は傲慢な態度も大分成りを潜め、舌打ちも殆どしなくなっていった。自分のメモリを一時手放し、物思いに耽る(冴子曰く「恋煩い」)ようになったが、メモリを琉兵衛が拾ったことにより再び手渡されている。さらに霧彦の死を期に、避け続けていたミュージアム中枢の運営に琉兵衛の命により半ば強引に参加させられてしまい、父と姉に恐怖を感じている。それでもまだ心境は変化しておらず、琉兵衛からは「子供」、冴子からは「園咲家の人間としての自覚が薄い」と評されていたが、冴子の依頼により井坂が治療と称してガイアドライバーを調整し更に実験台にした事で力を制御出来なくなっていった。その恐怖心と怯えからか舌打ちの癖がより酷い状態でぶり返し、また感情の起伏が異常に大きくなるなど精神的に不安定になりつつある。
- クレイドール・ドーパント
- 白い陶器人形のようなドーパント。左手からは黄色い光弾を連射し、右手からはパンチを繰り出す。他の面々と異なり、ドライバーのメモリ挿入口が背中側に位置するため、ドーパント形態の球体は腹部でなく背中側にある。陶器でできた全身は粉々に砕かれても再生できる。井坂によってメモリが直差しと同じようになるようドライバーに調整が施され、タブーを上回るパワーを持つようになる。
- 園咲 霧彦(そのざき きりひこ)
- 旧姓は須藤(すどう)。黒スーツとシャツに白地の中央に一点血が滲んだような配色のスカーフを着けている。元はディガル・コーポレーションに勤務する一介の「闇のセールスマン」だったが、史上最高の優秀な営業成績を冴子が見初めて園咲家の婿養子として街の名士に成り上がる。婿入り後は冴子直属の部下としてガイアドライバーとガイアメモリを授けられ、商談や戦闘などの第一線に立っていたが、それを常に妨害するWに興味を持ち、その正体が翔太郎であることを知って幾度となく挑戦する。
- 普段は自意識過剰で相手に得意げに話す癖があり、余裕と営業用の笑みを常に絶やさない慇懃無礼な性格。その一方で、陰で鍛錬を行う努力家でもある。最終的にナスカメモリの「超高速移動」を覚醒し、ファングジョーカーと互角に渡り合えるほどとなる。ガイアメモリについては、翔太郎の「人間を怪物に変える悪魔の道具」に対して、霧彦は「人間を素晴らしい存在に進化させる理想的な手段」との見解を持ち、ミュージアムの理念に共感し、仕事に誇りと使命感を持ち、喜びを見出し精力的に従事するが、未来を担う子供達にはガイアメモリを売らない主義を頑なに貫く姿勢を持つ。その反面大人に対しては冷酷で、直接の描写は無いものの、園咲家の秘密を知った者を手にかけたり、失態を犯した同僚を粛清しようとした。
- 実は風都のマスコットキャラクター「ふうとくん」をデザインしたのは幼少時代(小学3年生)の彼であり、同じ風都育ちの翔太郎と同様に純粋に風都を愛し、相応に分別や矜持にこだわりを持つ。ある日、互いの素顔が分からない状態で翔太郎と意気投合。直後に相手の正体を知って戦うが、互いに街を愛するものと認識し合う[28]。
- ミュージアムが子供を含めた風都の住人はおろか自分さえも「実験台」としか見ていなかったことを知り、園咲家から離反。Wと共闘した後、翔太郎に「(自分達が愛する)この街を宜しく頼む」というメッセージとともに「ふうとくん」のキーホルダーを託して去る。その後冴子に共に園咲家を出ることを申し出たが、冴子には「用済み」と判断され処刑された(表向きには事故死扱い)。その身体は灰のような物となって風にさらわれて行った。
- ナスカ・ドーパント
- ナスカの地上絵のような模様が刻まれた青いドーパント。首元のマフラーを自在に操る能力を持ち、敵を縛り上げることも可能。マフラーをエネルギー翼に変換しての飛行も可能。手から放つ青い光弾や刀を武器とし、刀身を指で撫でる癖がある。力を使いこなすことができればレベル2に達し、超高速移動が可能となる。
- 秘められている力があまりにも強大なため、力を引き出すにつれて使用者の肉体にも重い負担がかかり、やがては死に至る。メモリは霧彦が死ぬ直前に冴子が回収している。
- ミック
- 園咲家の飼い猫。品種はブリティッシュショートヘア[29]。猫ではあるが、園咲家では晩餐会に参加するなど親族の人間と同等の扱いを受け、メモリと首輪型のドライバーを与えられている。家族には懐くが、霧彦には全く懐かない。普段は屋敷や街を徘徊したりと、自由気ままな行動原理は猫そのものだが、ドーパントに変身すると、標的の捕獲、裏切り者の追跡、要人の護衛など、琉兵衛の忠実な手足として動く。
- スミロドン・ドーパント
- 獣人型のドーパント。変身すると人間大に巨大化し、ルナトリガーの追尾弾も難なくかわす素早さを持つ。両手を合わせると獣の顔のような形となり、その牙(爪)を武器とする。身体的な都合上、変身時は人間がメモリを挿入する必要があるが、変身の解除は自らの意思で行える。また、このような特殊性からかスミロドンメモリは琉兵衛も起動可能。
- マスカレイド・ドーパント
- 背骨やムカデを思わせる覆面をした下級のドーパント。コネクタは右の首筋。メモリは量産されており園咲家に仕える男たちが変身するが、変身前の衣服(タキシード)がそのままの状態で残り、通常のドーパントに見られる球体がない。特殊な能力は持たず、肉弾戦や拳銃などで戦ういわゆる戦闘員的な存在。倒されるとメモリブレイクされずに消滅し、警察が持つごく普通の拳銃でも倒せる。
その他の人物
- シュラウド
- 全身を黒ずくめの服に包み、顔をサングラスと白包帯[30]で覆った謎の長髪の女。本人曰く「(照井と)同じ苦しみを味わった」らしく、照井に「復讐の手助け」と称してエンジンブレードやアクセルドライバーを与えた人物。フィリップに関してもミュージアム同様彼を「来人」と呼ぶなど何らかの情報を持っており、新しいメモリガジェットの設計図とギジメモリを送付したり、フィリップの窮地にはアクセルに与えたガンナーAやエクストリームメモリで救出する等、支援を行っている。鳴海探偵事務所に関しても古くから知っており、翔太郎に関してはフィリップと接触した際に、「あなたにとって不吉を呼ぶ存在」として、翔太郎と縁を切るよう忠告を送っている。
- 井坂 深紅郎(いさか しんくろう)
- 別名「W(ダブリュー)のメモリの持ち主」。42歳。表向きは白衣を着た、穏やかな井坂内科医院の院長。しかし裏世界での顔はドーパント専門の外科医[31]で、その際には細い雨傘を持ち、黒いスーツを着た紳士のような格好になる。一見すると物腰柔らかいが、後述の通りその内面には狂気を秘めており、他人の心を見透かす不気味さを放つ。不気味な笑みを浮かべながら、素早く舌なめずりをする癖がある。
- ドーパントの能力に異常なまでの貪欲性を持っており、その欲望を満たすため、1つのメモリで多彩な能力を持つウェザーメモリを愛用するに至る。そのためにメモリの力を一部でもスポイルするメモリドライバーはドーパントの進化を阻害する、との考えを持っており、ドライバーの使用や仮面ライダーのもののような精錬されたメモリの存在に対しては否定的。今もなお更なるメモリの力を求めており、風都の住民、さらには自身の肉体をも被験体としたメモリの実験投与・改造、メモリの能力検証を目的とした連続殺人などといった独自の実験を繰り返す、力を得るためには手段を選ばない狂気を秘めた人物であり、これらの行いによって冴子には「ガイアメモリが生んだ突然変異の化け物」と称されている。これらの独自の実験は一定の成果を得ており、その肉体は日々複数のメモリを挿入する事で、メモリの「地球の記憶」そのものを取り込めるよう強化されており、胸にはその証である無数の生体コネクタが刻まれている。その代償として異常なまでのエネルギー摂取が必要となっており、常軌を逸する食欲をもつ。また、実験を妨害した者に対しては怒りと殺意を剥き出しにする。
- その研究成果からミュージアムの重要な支持者としての待遇を受けており、園咲家とは何度も会談を行っているが、特定の組織に従う事は好まないため所属はしていない。その異様さは園咲家の面々にも認識されており、琉兵衛は「少々危険な人物」と評し、若菜は嫌悪している。しかし冴子は当初「敵に回してはいけない」と警戒していたものの、自分の本音を見透かした上に、琉兵衛の威圧に動じない精神や仮面ライダー2人を相手に全く引けをとらない強さに好意を抱くようになる。
- 物語開始当初から1年前の夏には、ウェザーメモリの持つ複数の能力を実験するため、風都の各地を舞台に凍結死・感電死・溺死など質の異なる連続殺人を繰り返しており、その一つの風都凍結事件において、ガイアメモリの存在を嗅ぎつけていた照井の父・雄治を、母・春子、妹・真由美ら諸共「ついで」と称してまとめて凍死させた張本人でもある。その際に照井家長男・竜の存在を知っており、捜査で訪れた照井に自らの正体を明かした。その結果表に出られなくなったことで、病院から離れ園咲家の食客として暫し滞在している。
世界設定・用語
- 風都(ふうと)
- 本作品の舞台となる、日本の何処かにある架空の都市。街の至るところに様々な形状の風車が回る、通称「エコの街」。名物の「風都タワー」も巨大な風車となっている。またこの他に、大きなナルトが入ったラーメンで有名な「風麺(ふうめん)」や、マスコットキャラクターの「ふうとくん」といったこの街にしかないものがたくさんある。また、この街の自動車のナンバープレートも風都ナンバーとなっている。テレビ・ラジオのローカル放送局「WIND WAVE(ウィンド ウェーブ)」があり、歌番組「フーティックアイドル」などが放送されている。
- 翔太郎たちの拠点である鳴海探偵事務所は古びた玉屋「かもめビリヤード場」の2階にあり[33]、こちらも看板の上にかもめ型の風見鶏と8ボール型の風車が回る。事務所の住所は風都風花町一丁目二番地二号。
- 地球の本棚(ほしのほんだな)
- フィリップの精神世界にあるアカシックレコード。真っ白な空間に無数の本棚が並んでおり、それらが「地球の記憶」のデータベースとなっている。フィリップが検索をかける(キーワードを唱える)と自動的に本が選抜されていき、任意の情報が入った本に絞り込むことができる。ただし万能ではなく、個人に関する本でもその感情に関する情報はない上に、中身が全て破かれた様に削除されていたり、何かしらの都合で鍵が掛って閲覧できないものもある。この世界に入っている間のフィリップは一種のトランス状態だが、会話は可能。また臨死状態など精神のみ活動する人間も、この世界に進入できる。
- ミュージアム
- 園咲家が中心となり、人間を理想的に進化させる名目の下、ガイアメモリを開発・流通させている秘密結社。警察でもその存在を認識しているものの、実態の全容は掴めず、裏では警察側の内通者が報酬目当てで活動を扶助している。無論、非公式・非合法の組織であるため、主な流通は一般社会からのアクセスによるものではなく、闇のセールスマン達が裏社会で大量のガイアメモリを売り込み、ドーパント犯罪を促進している。また風都のいたるところに関連する施設を有し、メモリの新開発の人体実験も行っている。活動開始の時期は不明だが、10年前のドーパントによる犯罪が確認されており、少なくとも10年以上前から活動している。組織の人間は、園咲邸地下深くにある神殿のような中枢部であり、そこで「地球の記憶」を入手してガイアメモリを生産する。ガイアメモリの利益は組織の資金集めの一つであり、開発・流通はあくまで実験の一環でしかなく、組織の最終的な目的は「地球の記憶」の解明と掌握にある。
- ガイアメモリ
- あらゆる「地球の記憶」を収めた[21]、全長10cmほどのUSBメモリ型の生体感応端末。ミュージアム傘下の秘密工場で生産、流通されている。人間をドーパントに変身させる(後述)ことにより本体に収められた「地球の記憶」をその場で「再現」する。「地球の記憶」のエネルギーの有害な部分により、肉体への悪影響、依存性、使用者の人格の凶暴化といった副作用もあり、ミュージアムでは一応、未成年への販売は禁止されている模様。メモリによって値打ちの上下も存在し、一般人でも購入可能なメモリもあるが、購入者の素性はデータベース化されており、組織の意に沿わない使い方をした場合は抹殺対象になることもある。新開発にはフィリップの存在が必要不可欠で、「ビギンズナイト」におけるフィリップの逃亡以降は開発が滞っている模様であり、そのために冴子や琉兵衛がその身柄確保を狙っている。
- スイッチを入れるとメモリに封じられた「地球の記憶」を表す電子音声・ガイアウィスパーが発されて起動し、人体に挿入することで人間を怪人へと変身させる(その間、メモリは使用者の体内に収納される)。基本的には変身体でなければメモリの固有能力を引き出せないが、人為的にメモリのプログラムを改竄する事で人間体でもメモリの力を顕現するケースがある。またメモリドライバーを介さずにメモリを使用した者は体内エネルギーが残留し、ドーパント態でなくても高い身体能力を発揮することがあり、それを繰り返した井坂の肉体は「地球の記憶」を取り込めるほどに変質している。使用者はミュージアムのL.C.O.G[34]により、対応メモリ挿入用の生体コネクタを体表面の何処かに付ける措置を受け、そのコネクタを介してメモリを挿入する必要がある。設置後はメモリが所有者を認識するため、原則として特定の個人しか使用できないが、特殊な力が加わり変質を起こしたメモリは、複数の人間が同じメモリを使用できる場合もある。コネクタを介さずガイアメモリを挿入する場合、「地球の記憶」の有害なエネルギーによる人体への悪影響がより加速、使用者を死に至らしめる危険性を伴う。なお「地球の記憶」による肉体へのダメージは現代医学では治療不可能であり、自然治癒を期待するしかない。
- また、使用者の練度・素質次第ではメモリの力をより強く発揮することができ、その段階に応じてドーパント形態の隠された能力を引き出すケースもある。また強い感情に対し深い結びつきを持つ性質がある。
- 園咲家の面々が持つ金のガイアメモリは一般のガイアメモリよりも強い力を持ち、パワーがあまりにも強すぎるためガイアドライバーを介したとしても使用者の身体に強い影響を及ぼし、死に至らしめる場合がある。仮面ライダーが使用するメモリは、ドライバーに挿入することを前提に開発された為、より純化したメモリで、一般とは異なるフォルムを持つ。
- ドーパント
- 自身の肉体にガイアメモリを挿入(ドーピング)し、「地球の記憶」を宿した怪人となった者の総称。作中では超人体と呼称されている。メモリドライバー無しで直接ガイアメモリを使うと、次第に「地球の記憶」の有害なエネルギーに精神を汚染されてしまい、理性を失ったり欲望や残忍な心が増幅される場合が多い(理性を保つ者でも使用を続けることで強大な力への誘惑に負け、深みにはまり犯罪を重ね、完全に力に飲み込まれた末路は正真正銘の怪物に成り果ててしまう。使用者が怒りや憎しみといった負の感情を持つ場合は、より力に溺れる)。ドーパントの身体には核のような球体が必ずあり、主に腰(ベルトの位置)に存在する事が多い。
- 仮面ライダーがドーパントを倒すとガイアメモリが破壊(メモリブレイク)され、排出されて人間に戻る(ガイアメモリの体内の正確な位置が分かればそこを的確に攻撃することでメモリブレイクすることも可能。また、ライダー並みの力ならばガイアメモリそのものを握りつぶすことが可能)。メモリブレイクされた人間には衰弱や失神などの後遺症が表れる[35]場合もあるが、通常死亡することはない。ただし強力なメモリの過剰使用や改造したメモリの使用は使用者の生命を脅かす場合がある[36]。
- また、稀にメモリが肉体でなく精神と融合して活動することもあるが、それは本来の状態と比べてメモリの能力が劣る紛い物である。但し、その精神の状態が極限なもの(怨念など)であれば、弱者ながらも相当のタフさを持つ。正常な状態でのドーパント体では、使用者の怒りや憎しみ等の強烈な感情の精神エネルギーにより本来のメモリ以上の力を発揮するケースが存在する。
- ガイアメモリには様々な「地球の記憶」が封じられている[37]ため、ドーパントのモチーフや能力は非常に幅広い。シリーズの定番である「生物」の他にも「無機物」、更には「感情」「現象」といった抽象的なものまで様々なモチーフがあり、「生物」においても恐竜など平成ライダーシリーズでは珍しい古生物の怪人が多く登場する。なお、生物系統のドーパントはメモリの暴走などの起因により、凶暴な巨大形態に変異することもある(フォルムは人型ではなくモチーフとなった生物そのもの)。また本作品では事件の真犯人(ドーパント)を探ることを目的とするエピソードが多いため、ゲスト怪人のドーパントはネタバレを防ぐために、正体が判明するまでくぐもった声に(場合によってはさらに異性的な声に)音声処理されている場合がある。
- メモリドライバー
- ガイアメモリの力を制御するベルト型フィルター。これを通してガイアメモリを使用することにより、副作用や依存性をなくし、理性を失わずに強大な力を引き出すことができる。しかし井坂はメモリ直挿しの副作用による暴走にも大きな力を見出しており、ドライバーではメモリの力を完全には引き出せないと解釈している。
- 現時点では、翔太郎とフィリップが持つ「ダブルドライバー(所有するメモリを含めた総称は「ダブルドライブギア」とも)」、荘吉が持つ「ロストドライバー」、照井がもつ「アクセルドライバー」、園咲家の面々が持つ「ガイアドライバー」が存在する。いずれのドライバーも変身後に外部から視認できる。ただし、「ダブルドライバー」・「ロストドライバー」・「アクセルドライバー」の3つは使用中のメモリが露出しているが、「ガイアドライバー」はメモリの挿入口を守るようにドーパントの特徴である球体(金色)が現れる[38]。なおガイアドライバーはプロトタイプであり、その次世代がガイアドライバー2G(セカンドジェネレーション)ことダブルドライバーである。
- ビギンズナイト
- 本編開始の一年前、鳴海荘吉と左翔太郎が、幽閉されていたフィリップを救出した夜の出来事。『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』におけるW編のタイトルにもなっており、この出来事が劇場版で詳細に描かれている。
- また、フィリップは照井の過去を聞いたときにも口にしており、今の生き方が始まった日を語る際にも使われる。
仮面ライダー
仮面ライダーW
左翔太郎とフィリップがガイアメモリの力で変身した姿[39]。触角と胸が「W」を象っている。全フォーム共通して、複眼の色は赤。体の中央にあるラインを境に、左半身(ボディサイド)は身体能力や武器を決定する翔太郎のボディメモリ、右半身(ソウルサイド)は属性や特殊能力を決定するフィリップのソウルメモリに対応した配色を持つ。決め台詞は2人で発する「さあ、お前の罪を数えろ!」[40]。
変身時は、肉体のベースとなる一方の身体にパートナーの意識が憑依しており、2人で意思疎通を行って戦う。また、憑依している側の人格も肉体を操作するため、そちらの方に何らかの異常が発すると戦闘に支障をきたす。また変身中は、憑依する側の身体は意識を失って昏倒し、無防備な状態となるため、安全な場所で変身するか、変身後に亜樹子が避難、安全を確保することが多い。
翔太郎とフィリップは元々自らを単に「W(ダブル)」と名乗っていたが、Wの戦闘を目撃した一般市民の噂によって都市伝説化し、「風都を守る謎の戦士・仮面ライダー」という通称が生まれた。ラジオでこの都市伝説を聞いた2人がこれを気に入り、以降それまでの呼び名「W」と組み合わせて「仮面ライダーW」と名乗るようになる。
翔太郎がドライバーを装着した時にフィリップにもドライバーが発現したり、メモリを転送できたり、フィリップの肉体は離れた場所にあるのにフィリップが持つソウルメモリをどこからともなく出してハーフチェンジをしたりと、劇中でも基本的な原理が分からなかったりまだ未解明な部分が多い。
ハーフチェンジ
翔太郎の肉体をベースとして変身した姿で、Wの基本形態。憑依しているフィリップが会話をする際は、右の複眼が点滅する。翔太郎とフィリップが3本ずつ持つガイアメモリにより3×3=9個のフォームを持つ。従来の仮面ライダーのフォームチェンジとは異なり、半身のみを変身させることからこの名称がついたが、両サイドを同時に変えることも可能。括弧内の色は、メモリ及びフォームの基調色である。劇中では「メモリチェンジ」と呼称される。
- ボディメモリ
-
- ジョーカーメモリ(黒)
- 「切札の記憶」を宿したガイアメモリ。Wのボディサイドをジョーカーサイドに変える。運動能力が高まり、特殊武器を持たない代わりに近接格闘に優れる。どのソウルメモリとも調和する使い勝手の良いオーソドックスなメモリであり、特にスピードを上げるサイクロンメモリとの相性が良い。またヒートメモリではパンチ主体となるなど、ソウルメモリによって戦闘方法も変化する。
- メタルメモリ(銀)
- 「闘士(鋼鉄)の記憶」を宿したガイアメモリ。Wのボディサイドをメタルサイドに変える。重量が増えることでスピードが大きく下がるが、防御力とパワーに優れ、専用の棒術武器「メタルシャフト」を使用可能になる。闘志を高めるヒートメモリとの相性が良い。
- メタルシャフト
- メタルサイド専用の棒術武器。使用時以外はメタルサイドの背部に設けられたマウントに収納される。シャフトはメタルサイドのボディと同等の強度を備え、メタルサイドの腕力とあいまって高威力な打撃を可能としている。また先端部には各ソウルサイドの属性が付加される機構となっており、サイクロンメタルでは旋風、ヒートメタルでは高熱火炎を纏い、ルナメタルにおいては鞭のように自在に伸縮・湾曲する。
- トリガーメモリ(青)
- 「銃撃手の記憶」を宿したガイアメモリ。Wのボディサイドをトリガーサイドに変える。専用武器のエネルギー銃「トリガーマグナム」を使用可能になり、視力の上昇や磁場フィールドの形成による足下の固定[21]といった、銃撃戦に特化した能力が付加される。重火器の記憶も内包されており、非常に高い破壊力を持つ反面、そのあまりの威力のために扱いが難しいメモリ。弾丸の威力・精度のバランスが良く、弾道を変えて変則的な攻撃も可能となるルナメモリとの相性が良い。
- トリガーマグナム
- トリガーサイド専用のエネルギー銃。使用時以外はトリガーサイドの胸部に固定装着される。ガイアメモリやメモリガジェットのプログラムをエネルギー弾に転換・発射する機構を備えており、ルナトリガーでは弾道を自由に操作できるビームバレット、サイクロントリガーでは拡散効果で広範囲の射撃が可能な風の弾丸、ヒートトリガーでは極めて高出力な高熱の弾丸をそれぞれ発射できる。単発・連射の切り替えや、Wの意思に応じてのエネルギー弾出力コントロールも可能。マキシマムドライブ発動時には、拳銃型のノーマルモードから銃身を変形させたマキシマムモードにすることでメモリのエネルギーを2倍に増幅した必殺技を発動する。
- ソウルメモリ
-
- サイクロンメモリ(緑)
- 「風の記憶」を宿したガイアメモリ。Wのソウルサイドをサイクロンサイドに変える。攻撃に風の属性を付加してスピードを高め、自在に強風を発生させる。姿勢制御の役割を果たすマフラー「ウィンディスタビライザー」を唯一形成するメモリである。ジョーカーメモリと最も相性が良い。その反面、スピード上昇の効果を相殺してしまうメタルメモリや、内包されるパワーの差が大きいトリガーメモリとの相性はやや悪い。
- ヒートメモリ(赤)
- 「熱き(熱の)記憶」を宿したガイアメモリ。Wのソウルサイドをヒートサイドに変える。闘争本能を高め、攻撃に熱の属性を付加してパワー、攻撃力を高める。メタルメモリと最も相性が良い。トリガーメモリとの組み合わせは9つのフォーム中最も高い攻撃力を秘めており、特に炎(熱)に弱いドーパントには非常に高い効果を発揮できるが、威力が強くなり過ぎてしまうため最も危険な組み合わせでもある。
- ルナメモリ(黄)
- 「幻想の記憶」を宿したガイアメモリ。Wのソウルサイドをルナサイドに変える。超常的な属性を付加し、肉体や武器の形状を自由自在に変化させる[41]ため、ソウルメモリの中では使い勝手の良いメモリである。スペックを損なわず、攻撃の自由度が高まるトリガーメモリと相性がいい。
ソウルとボディの組み合わせにより、以下のように特性が決定する。
ジョーカー | メタル | トリガー | |
---|---|---|---|
サイクロン | サイクロンジョーカー[42] | サイクロンメタル | サイクロントリガー |
ヒート | ヒートジョーカー | ヒートメタル | ヒートトリガー |
ルナ | ルナジョーカー | ルナメタル | ルナトリガー |
戦闘中は、使用中のメモリの交換によりハーフチェンジを瞬時に繰り返しながら攻撃を行っていく。ただし力は全てのフォームが同等というわけではなく、メモリの相性によって、強さや扱い易さ、特徴などに違いがある。相性が良く基本のフォームとなるのは「サイクロンジョーカー」「ヒートメタル」「ルナトリガー」の3フォームである。特にサイクロンジョーカーは最も汎用性が高く、Wの通常フォームとして用いられ、ほとんどの場合最初に変身するのはこのフォームである。その他のフォームは各メモリの特性を活かし、緊急回避など限定的な局面で使われる。
- マキシマムドライブ
- ガイアメモリの力を増幅させて放つ必殺技。使用中のボディメモリを特定の「マキシマムスロット」に挿入することで「マキシマムドライブ」という音声を発し、技が発動する。スロットは複数存在し、全フォーム共通でベルト右腰にある他、メタルシャフト・トリガーマグナムにもあり、メタル・トリガー系統はそれぞれの武器のスロット、ジョーカー系統はベルトのスロットを使用する。またベルト右腰のスロットは、ソウルメモリのマキシマムドライブを発動させることも可能[43]であり、武器のスロットと併用することで2本同時にマキシマムを行う「ツインマキシマム」も可能ではあるが、翔太郎の肉体への負担があまりにも大きいためフィリップは使用を危惧している[44]。
- 劇中では「メモリブレイク」や「マキシマム」などと呼称され、いずれも発動時に技名を叫ぶが、これは翔太郎曰くメモリブレイクを成功させるために、2人の呼吸を合わせる必要があるからである。括弧内は発動するフォーム名及び、併用するガジェット名。なお劇中ではまだ一部のフォームしか見せていないが、全てのフォーム及びそれにガジェットを加えた応用技が存在するとすれば、歴代最多の必殺技を持つライダーになる。
- ジョーカーエクストリーム(サイクロンジョーカー)
- 竜巻を発生させ、その力で宙に浮き上がった後、Wが正中から分割され、両半身が連続して飛び蹴りを放つ。
- ジョーカーグレネイド(ヒートジョーカー)
- ヒート側の拳に赤、ジョーカー側の拳に紫の炎を発生させ、ジャンプと共にその熱を推進力として上昇、空中で正中から分割して両サイドから敵に連続パンチを浴びせる。
- メタルブランディング(ヒートメタル)
- シャフトの先端に高熱をまとわせ、噴射された熱による推進力を乗せて敵にシャフトを叩き込む。遠方の敵に向けて高熱火炎を放つこともでき、ハードタービュラーに搭乗した状態で使用することも多い。
- メタルツイスター(サイクロンメタル)
- シャフトの先端から緑色の旋風を発生させ、Wを中心として緑色の竜巻を発生させるように回転しながら、標的をシャフトで連打する。
- メタルイリュージョン(ルナメタル)
- ウィップスタイルとなったシャフトを円を描くように振り回すことで、黄色い円盤状のエネルギーを複数生成し、自在に弾き飛ばして標的を攻撃する。
- トリガーフルバースト(ルナトリガー)
- マグナムから変幻自在に軌道を変える、黄色と青のエネルギー弾を乱射する。
- トリガーエクスプロージョン(ヒートトリガー)
- マグナムから超高温の熱光線(もしくは火炎放射)を放つ。ツインマキシマムで発動した際は、高威力の火炎弾に変化する。
- トリガースタッグバースト(ルナトリガー+スタッグフォン)
- 銃身から左右2方向に分断されて発射された光線が、クワガタムシの顎のように弧を描きながら、相手を挟み込むように命中する。
- トリガーバットシューティング(サイクロントリガー+バットショット)
- バットショットが変形したスコープで照準を絞り、敵の急所の正確な位置を一点集中で撃ち抜く。
- ライダーツインマキシマム(ファングジョーカーとアクセルによる合体技)
- ファングストライザーとアクセルグランツァーの同時攻撃。メモリブレイクを成功させるため、この技はアクセルも含めた3人で技名の呼称を行う。
ファングジョーカー
ファングとジョーカーのメモリで変身した形態。他のフォームとは異なりフィリップの肉体がWとなり、ジョーカーサイドも含めて全身に鋭角な意匠が追加される。憑依している翔太郎が話す際は左の複眼が点滅する。他のフォームをひとまわり凌ぐ身体能力を持ち、野獣の様な猛々しい闘争心全開の戦い方をする。バックル上部にはみ出したファングメモリの余剰パーツが恐竜(ケラトサウルス)の頭部のように見え、鼻先の角タクティカルホーンを弾く回数[45]によって異なる箇所に刃を武装し、1回で「アームファング」の音声とともに右上腕に出現するアームセイバー、2回で「ショルダーファング」の音声とともに肩に出現、着脱してブーメランとしてや手持ちで使用するショルダーセイバーを武器に戦う。マキシマムドライブは、ホーンを3回弾くことでファングサイドの脚にマキシマムセイバーを出現させ、跳び回し蹴りの要領で敵を切り裂く「ファングストライザー[46]」。命中すると、恐竜の頭部のようなオーラとともに、メモリに描かれている「F」の文字が浮かぶ。
過去のビギンズナイトにおいて変身したが、ファングメモリに封じられた「野獣の力」で暴走したことがフィリップのトラウマとなっていた。本編登場時も変身を拒んでいたが、仲間を救おうとする彼の決心により再度変身。一時は暴走してしまうものの、翔太郎が精神世界のフィリップを救い出したことで制御可能となった。なお、過去作の強化フォームのような二段変身ではなく、先のようにフィリップが直接変身した姿である。ダブルドライバーは翔太郎が所持しているため、連絡がとれない場合は変身できず、また相手の性質などの状況判断でハーフチェンジかこちらかを排他選択して変身するため、戦闘中に窮地に陥った際に必ずしもこのフォームに変身するわけではない。ハーフチェンジの理論上ではファングメタル、ファングトリガーにも変身が可能とされるが劇中では使用されていない。
- ファングメモリ(白)
- フィリップの護衛用として作られた、「牙の記憶」を宿すガイアメモリ。プラチナの端子のためソウルメモリに該当される。自立稼働する恐竜型ロボット形態のライブモードと、メモリ形態のメモリモードの2つの姿を持つ特殊なメモリ。普段フィリップの身に何も起こらないときはライブモードのまま姿をくらましているが、彼が生命の危機に瀕した際、それを察知し姿を現す。このため、15話では無理な減量によりフィリップの体力が限界に達したことを察知して彼の前に現れた。
- 「如何なる手段を用いてもフィリップを護衛する」よう設計され、フィリップに危害を与える者を徹底的に殲滅するプログラムが組み込まれており、これがファングジョーカーのバーサーカー化という危険性の要因となっている。ライブモード時は、素早い動きとアゴの怪力を活かしてフィリップらを護衛する。
ツール
- ダブルドライバー
- Wの変身ベルト。元はミュージアムが開発したものだが、ガイアメモリとともに荘吉が独自に入手し、ビギンズナイトにて翔太郎に託された。普段はバックルの状態で翔太郎が携帯し、装着するとフィリップにも同型のベルトが出現して変身段階に入る。
- 変身するには、まず憑依する側がドライバーに自分のメモリ(フィリップならソウル、翔太郎ならボディ)をセット。するとメモリがもう一方(肉体のベースとなる方)のドライバーに転送され、そちらも自身のメモリを挿入し、バックルを展開することで変身が完了する[47]。憑依する側の人間はメモリ挿入時に昏倒し、変身後は相棒の肉体へ意識を移動させている。フォームチェンジは、挿入されているメモリを交換することで行う。変身時に所有するメモリも移動しているため、2人が遠距離にいても変身、フォームチェンジは可能である。また、変身待機音は使うガイアメモリにより異なり、フォーム名と同様ソウル、ボディメモリの順序に専用のメロディが流れる。
- メモリを挿入しない状態でも、ドライバーを身に着けた状態だと2人の感覚は共有される。翔太郎以外の人間でも装着は可能だが、変身はおろか、フィリップの腰にドライバーが現れることはない。また、通常は翔太郎の持つオリジナルしか存在しないため、2人が離れた場所にいる時にフィリップの身に危険が迫りファングジョーカーに変身しなければならない場合には何らかの手段で翔太郎と連絡をとらなければ変身できない。
- ガイアメモリ
- ガイアメモリ自体の解説は#世界設定・用語を、各メモリの特性は#ハーフチェンジを参照。ダブルドライバー専用のメモリとして厳選と設計がなされた、特殊なガイアメモリ。ボディメモリの端子部分は金、ソウルメモリの端子部分はプラチナでメッキされている。基本的にWがメモリを使うときは、メモリ自体の起動時とツールへの挿入時の最低2回は「記憶の声」が発声する。またドライバーを展開した角度が正位置のため、メモリのイニシャルは斜めに描かれている[48]。
- メモリガジェット
- 翔太郎が使う、フィリップが作った探偵ツール。普段は日用品の形態をとり、ガイアメモリを元に作られたギジメモリを挿入することで動物型のライブモードに変形し、自律行動が可能となる。主に変身前の護身用武器として使われる。Wの専用武器に合体させることで特殊能力を与えるほか、ギジメモリの代わりにソウルメモリをセットするとマキシマムドライブを発動する。ギジメモリの表面には各ガジェットのライブモードのシルエットが描かれ、発声する音声は電子音である。
- スタッグフォン
- スタッグメモリを挿入するとクワガタムシ型のライブモードとなる黒い携帯電話型ガジェット。フィリップも同型のものを持っており、変身前の連絡手段や、リボルギャリー、ハードボイルダーの起動キーにも使われる。単体でのマキシマムドライブはヒートメモリを挿入しての炎を纏った体当たり。またトリガーマグナムに装着し、必殺技の「トリガースタッグバースト」を発動する。
- スパイダーショック
- スパイダーメモリを挿入するとクモ型のライブモードとなる黄色い腕時計型ガジェット。ワイヤーによる移動や避難、マーカーを取り付けた標的の追跡などに使われる。腕に装着したベルト部から本体を射出することも可能。トリガーマグナムに装着すると相手を束縛するネット弾を撃ち出す。メタルシャフトに装着すると放ったワイヤーを敵の体に巻きつけ、相手の特殊能力を封じる。
- バットショット
- バットメモリを挿入するとコウモリ型のライブモードとなる青いデジタルカメラ型ガジェット。裏は2画面。撮影した静止画・動画はリアルタイムでスタッグフォンに表示可能。また直接プリンターに接続してプリントアウトもできる。移動カメラとして追跡や潜入調査、敵への目眩ましとなるフラッシュのほか、超音波を発して物質を破壊する。単体でのマキシマムドライブはルナメモリによる特殊発光で、周囲に隠れた敵をあぶり出すことが可能。メタルシャフトに装着することでソニックシャフトとなり、超音波+棒戦術で攻撃できる。またトリガーマグナムに装着し、必殺技の「トリガーバットシューティング」を発動する。
- フロッグポッド
- フロッグメモリ[49]を挿入するとカエル型のライブモードとなる緑色のポッド。シュラウドから与えられた設計図[50]を基にフィリップが制作した。起動するとギジメモリに録音した音声を、そのままあるいは別の人物の声に変換して再生し、相手を撹乱させる。他のガジェットとは異なり、ガジェットモードのみでは使用されない。
- デンデンセンサー
- デンデンメモリを挿入するとカタツムリ型のライブモードに変形する特殊ゴーグル。フロッグポッド同様、シュラウドから与えられた設計図を基にフィリップが制作した。触覚に当たる部分からセンサーを発し、あらゆる光の波長や変動をキャッチする事で見張りや敵の探索に使用され、ゴーグル形態でも目に見えない相手をレンズを通して見る事が出来る。
ビークル
- リボルギャリー
- W専用の高速移送装甲車。普段はボディを展開した状態で鳴海探偵事務所の地下ガレージに格納してあり、必要時にはスタッグフォンによる遠隔操作で出撃する[51]。超大型の車両ながら、オートパイロットによる軽快な走行が可能。車体後部はハードボイルダーの換装ユニットを格納するリボルバーハンガーを備えハードボイルダーの母艦兼発射台として機能する。敵の攻撃でも傷付かない強固で巨体なボディによる体当たりを得意とし、劇中では敵の攻撃を妨害する形式で出現する場面が多い。その反面火砲類の装備は皆無。
- ハードボイルダー
- W専用のバイク。定地最高速度は580km/h。名付け親は翔太郎[21]で、翔太郎は変身時だけでなく日常でもこのマシンを愛用する。ごくまれにだが、フィリップも乗る場合もある。黒色の車体前部と、緑色の車体後部(ボイルダーユニット)で構成されており、必要時には後述のブースターが装着される。車体後部は状況によって換装され、陸海空あらゆる局面に対応する。武装はフロントカウルに装備された多目的ガンポッド「ユニバーサルランチャー」。ベース車両はホンダ・CBR1000RR。
- W搭乗時のガイアメモリのパワーを宿すことが可能で、それによる様々な戦術が展開できる。それはどのユニットに換装しても同様に発揮出来る。
- ハードボイルダー スタートダッシュモード
- ボイルダーユニット後部に緑色のダッシュブーストユニットを装備した加速形態。6基のブーストエンジンで爆発的に加速する。多少スピードを落とせばドリフト走行も可能で、走行中に真後ろを向いて追跡する敵に攻撃できる。使いきったブースターを走行しながら切り離し、追跡して来た敵への足止めに使うこともある。
- ハードタービュラー
- 車体後部を赤色のタービュラーユニットに換装した空戦形態。自在に空を飛ぶことが可能。この形態では主翼に備えたビーム砲「エナジーバルカン」、主翼前縁に備えた振動刃「スクランブルカッター」が追加される。
- ハードスプラッシャー
- 車体後部を黄色のスプラッシャーユニットに換装した海戦形態。水上・水中を自在に移動でき、魚雷での攻撃も可能。「ビギンズナイト」ではフィリップが翔太郎を追うために使用した。
- リボルギャリーを除いたこれらのマシンは、玩具商品および関連商品では「マシンハード(ユニット名)」と表記されている。
仮面ライダーアクセル
照井竜がアクセルメモリの力で変身したライダー。赤を基調とし、鋭利な形状となった「A」の文字が頭部に見られる。フルフェイス・ヘルメットのようなマスクが特徴で、シールドの奥に隠された青い円状の複眼は変身直後やマキシマムドライブ発動時に発光する。決め台詞は戦闘前に宣言する「さぁ! 振り切るぜ!」、必殺技フィニッシュ時に呟く「絶望がお前(たち)のゴールだ!」。メモリの組み合わせによる汎用性に特化したWとは異なり、アクセルはアクセルメモリ1つの力・特質を極限まで活かした仕様となっており、ドライバーの開発に長期を要した代わりに、非常に高い戦闘能力を獲得している。
アクセルドライバーの右グリップ部・パワースロットルを捻ることで、メモリのパワーを伝達して力を高め、エンジンブレードによる豪快な剣技と専用技を駆使する。また、全身からヒートメモリ以上の高熱を放つことも可能。マキシマムドライブは、ドライバーの左グリップにあるマキシマムクラッチレバーを引き、スロットルを捻ることでメモリの力を増幅させ、後ろ跳び回し蹴りを叩き込む「アクセルグランツァー」。発動時、キックの軌道上にタイヤ跡状のエネルギーを放出する。他にもエンジンブレードを介してA字型のエネルギーの斬撃を射出する「エースラッシャー」、周囲をA字型に斬り裂く「ダイナミックエース」という技を持つ。単身でメモリブレイクが可能なため、マキシマムドライブ時に技名を呼称しない(Wとタイミングを合わせる必要があるライダーツインマキシマム時を除く)。
バイクフォーム
アクセルがバイク型に変形した超高速移動形態。バックルを両手で保持したまま取り外すことで変形し、変形後のスロットル操作などは自らで行う。如何なるオフロードや悪路も縦横無尽に疾走でき、氷の上でもスリップする事なく標的を追跡するほか、垂直の壁を駆け上がる事まで可能。足裏のマフラーから熱風を放出して攻撃もできる。操縦者を必要としないため、基本的には無人のままで走行するが、Wを騎乗させることも可能。ライダー自体がバイクに変形するのはこれが初である。
ツール
- アクセルドライバー
- バイクのスロットルを模した形状をしたアクセルの変身ツール。変身者の腹部に当てることでバックルからベルトが伸張・装着され、上部中央のスロットにアクセルメモリを挿入し右グリップ部・パワースロットルを捻ることで、装着者をアクセルに変身させる。ただし当初、照井はシュラウドからエンジンブレードしか与えられておらず変身できなかったが、後に正式に完成したアクセルドライバーを与えられた。
- ガイアメモリ
- エンジンブレード
- アクセル専用の大型剣。アクセルドライバーとは独立しており、普段は照井のバイクに収納されている。ゆえに変身せずとも使用可能だが、アスファルトに減り込むほどの重量[52]であり、生身の人間の腕力では戦闘はおろか携行すらままならない。
- 鋭利な刀身とその重量により、単体での斬撃でも高い威力を誇る。さらに刀身を押し下げることで出現するメモリスロットにエンジンメモリを差し込み、グリップのトリガーを引くことで、エンジンメモリに記録されたエンジンパワーを付加した攻撃を繰り出す。引き出す能力は、切っ先からエネルギー弾を猛スピードで射出するジェット、刀身に電気エネルギーを纏うエレクトリック、刀身から高温の蒸気を噴射するスチームの3種類である。
- エンジンメモリ(銀)
- エンジンブレード専用のギジメモリ。アクセルメモリの触媒としての役割を果たし、上記の3種類のパワーを引き出す。Wやアクセルの変身などに用いられるガイアメモリと同様の外見と音声であるが、ギジメモリの一種であり使用時に起動する必要はない。マキシマムドライブ発動後は薬莢のように排出される。
- メモリガジェット
-
- ビートルフォン
- カブトムシ型のライブモードに変形する紫色の携帯電話型ガジェット。フォルムや性質はWのスタッグフォンに酷似しているが、バットショットと同様に静止画の撮影・保存機能も搭載している。照井の登場前から鳴海探偵事務所に出没しており、翔太郎たちを偵察していた。ガンナーAを呼び出すこともできる。
ビークル
- ガンナーA(ガンナーエー)
- シュラウドから与えられたサポートドロイド。基調色は黒と青。AIによりキャタピラによる自律走行と攻撃を行い、アクセルをサポートする。ビートルフォンによる遠隔操作も可。頭部のガイアキャノンと車体前部のドーザーを武器とし、キャノンは暴発を防ぐために顔のように展開している。設定上、ハードボイルダーにも換装できる。
キャスト
レギュラー・準レギュラー
- 左翔太郎 / 仮面ライダーW(声) - 桐山漣
- フィリップ / 仮面ライダーW(声) - 菅田将暉
- 鳴海亜樹子 - 山本ひかる
- 照井竜 / 仮面ライダーアクセル(声) - 木ノ本嶺浩
- 刃野幹夫 - なだぎ武(ザ・プラン9)
- 真倉俊 - 中川真吾
- ウォッチャマン - なすび
- サンタちゃん - 腹筋善之介
- クイーン - 板野友美 (AKB48)
- エリザベス - 河西智美 (AKB48)
- 園咲琉兵衛 / テラー・ドーパント(声) - 寺田農
- 園咲冴子 / タブー・ドーパント(声) - 生井亜実
- 園咲若菜 / クレイドール・ドーパント(声) - 飛鳥凛
- 園咲霧彦 / ナスカ・ドーパント(声) - 君沢ユウキ(第18話まで)
- 井坂深紅郎 / ウェザー・ドーパント(声) - 檀臣幸
声の出演
ゲスト
役者の左の括弧内は登場話数(ただし、他のエピソードでの回想シーン、次回のアバンでの再編集を除く)。太字は各エピソードにおける鳴海探偵事務所の依頼人[54]。
- 戸川陽介 / マグマ・ドーパント(声) - YOH (1, 2)
- 津村真里奈 / ティーレックス・ドーパント(声) - 山内明日 (1, 2)
- 左翔太郎(幼少期) - 嘉数一星 (2)
- 津村真里奈(幼少期) - 八木瑛美莉 (2)
- 加賀泰造 / マネー・ドーパント(声) - 我修院達也 (3, 4)
- 和泉優子 - 妹尾友里江 (3, 4, 13)
- 村雨真郎 - 亀山助清 (3)
- 優子の父 - 九太朗 (3, 4)
- 優子の母 - 上村依子 (3, 4)
- フィリップ(幼少期) / 若菜(幼少期)の弟 - 橋本智哉 (3, 14)
- 鷹村源蔵 / アノマロカリス・ドーパント(プロダクションモデル)(声) - 伊東孝明 (5, 6)
- 鷹村の部下 / アノマロカリス・ドーパント(プロトモデル)(声) - えんじ則之 (5)
- 楠原みやび - 川田希 (5, 6)
- 楠原あすか - 大村らら (5, 6)
- 楠原大三郎 - 長谷川ほまれ (5)
- 伊刈 / コックローチ・ドーパント(声) - 片桐仁(ラーメンズ) (7, 8)
- 稲本弾吾 - 森崎ウィン (7, 8)
- 星野千鶴 - 藤井玲奈 (7, 8)
- 星野武 - 白石タダシ (7)
- 教師 - 渡洋史 (7, 8)
- 佐々木由貴子 / スイーツ・ドーパント(声) - 濱田万葉 (9, 10)
- 浅川麻衣 - 乙黒えり (9, 10, 14)
- 杉下克子 - 川俣しのぶ (9, 10)
- 城塚福美 - 井上佳子 (9, 10)
- 新藤料理長 - 岡田正典 (9, 10)
- 浅川勇三 - 加藤満 (9, 10)
- 山村幸 / バイラス・ドーパント(声) - 松岡璃奈子 (11, 12)
- 山村康平 - 橋爪遼 (11, 12)
- 黒須 - Koji (11, 12)
- 湯島則之 - 坂田鉄平 (11, 12)
- 青木幹男 - 辻岡正人 (11, 12)
- 赤田 - 近松仁 (11, 12)
- 白井 - 谷川攻 (11, 12)
- 根津 - 蒲生純一 (11, 12)
- 若い女性 - 梶原ひかり (12)
- 上尾強 / バイオレンス・ドーパント(声) - 三好博道(オキシジェン) (13, 14)
- 火野 / マスカレイド・ドーパント(声) - 三島ゆたか (13)
- 佐伯素子 - 中丸シオン (13, 14)
- ディレクター - 岡野友信 (13, 14)
- 記者 - 天尾俊治、丸岡真由子 (13)
- 園咲若菜(幼少期) - 笠菜月 (14)
- セールスマン - 中根司 (14)
- ラジオ番組スタッフ - 成城有騎、北館祐太郎 (14)
- 倉田剣児 / アームズ・ドーパント(声) - 西興一朗 (15, 16)
- 麻生冬美 - 森下悠里 (15, 16)
- 江草茜 / バード・ドーパント(声) - 今野真菜 (17, 18)
- 藤川統馬 / バード・ドーパント(声) - 木村遼希 (17, 18)
- 金村有一 / バード・ドーパント(声) - 吉原拓弥 (17)
- 久保田弥生 / バード・ドーパント - 伊倉愛美 (17, 18)
- バーバー「風」のマスター - あご勇 (17, 18)
- 片平清 / アイスエイジ・ドーパント(声) - 渋谷謙人 (19, 20)
- 片平真紀子 - 大沢逸美 (19, 20)
- 池田晋也 - ナガセケイ (19)
- 花屋女子店員 - 植木綾香 (19)
- 照井雄治(竜の父) - 矢嶋俊作 (20, 27)
- 照井真由美(竜の母) - 藤井佳代子 (20, 27)
- 照井春子(竜の妹) - 笠原美香 (20, 27, 29)
- 九条綾 / トライセラトップス・ドーパント(声) - 木下あゆ美 (21, 22)
- 阿久津憲 - 大高洋夫 (21)
- 溝口正輝 - 白井圭太 (21, 22)
- 氷室 - 村岡弘之 (21)
- 鬼教官 - 富永研司 (21)
- ガイアメモリ流通組織の男 - 金田進一、永徳 (21)
- 沢田さちお / ライアー・ドーパント(声) - モロ師岡 (23, 24)
- ジミー中田(中田次郎) - 冨田佳輔 (23, 24)
- 墨田ゆきほ - 中野公美子 (23, 24)
- 大貫一朗太 - 水木一郎 (23, 24)
- 上木彩矢(本人役) (23, 24)
- TAKUYA(本人役) (23, 24)
- DJ HURRY KENN(本人役、声のみ) (23, 24)
- 堀之内慶應 / パペティアー・ドーパント(声) - 四方堂亘 (25, 26)
- リコ 、堀之内里香子 - 澤田萌音 (25, 26)
- 唐木田有紀 - 峯村リエ (25)
- 多摩千太 - 藤原邦章 (25)
- リリィ白銀 / インビジブル・ドーパント - 長澤奈央 (27, 28)
- リリィ白銀(幼少期) - 熊田聖亜 (27)
- フランク白銀 - 山野史人 (27, 28)
- 食品業者 - 鳥居峰明 (27)
- 福島元 / ナイトメア・ドーパント(声) - 加藤康起 (29, 30)
- 雪村姫香 - 麻生夏子 (29, 30)
- 赤城教授 - 西冬彦 (29, 30)
- 櫓の久蔵 - 福本清三 (29)
- 左平次 - 西村匡生 (29)
- 久蔵の正体 - 大石彩未 (29)
- 研究生 - 永井宏明、南陽介 (29,30)
- そうじのおばさん - 藤森よし枝 (30)
- 有馬丸男 / ビースト・ドーパント(声) - 勝矢 (31)
- 尾藤勇 - 小沢和義 (31)
- 有馬鈴子 - 魏涼子 (31)
スーツアクター
- 仮面ライダーW - 高岩成二
- 仮面ライダーアクセル - 永徳
- タブー・ドーパント - 小野友紀
- クレイドール・ドーパント - 藤田慧
- ナスカ・ドーパント、ドーパント - 渡辺淳
- スミロドン・ドーパント、ドーパント - 藤井祐伍
- ウェザー・ドーパント、仮面ライダーW(代役) - 伊藤慎
スタッフ
- 原作 - 石ノ森章太郎(石森章太郎プロ)
- スーパーバイザー - 小野寺章(石森プロ)
- プロデューサー - 本井健吾(テレビ朝日)、塚田英明・高橋一浩(東映)
- 脚本 - 三条陸、荒川稔久、長谷川圭一、中島かずき
- 監督 - 田﨑竜太、諸田敏、黒沢直輔、柴崎貴行、石田秀範、坂本浩一
- 音楽 - 鳴瀬シュウヘイ、中川幸太郎
- 撮影 - 松村文雄、いのくままさお、倉田幸治
- 助監督 - 伊藤良一、山口恭平、塩川純平、杉原輝昭、福島宏介、石田和彦ほか
- アクション監督 - 宮崎剛(ジャパンアクションエンタープライズ)
- 特撮監督 - 佛田洋
- ラインプロデューサー - 富田幸弘
- ラインプロデューサー補 - 道木広志(第20話まで)
- アシスタントプロデューサー - 郷田龍一(第4話まで)
- キャラクターデザイン - 早瀬マサト、PLEX
- クリーチャーデザイン - 寺田克也
- CG製作 - 特撮研究所
- 制作 - テレビ朝日、東映、ADK
主題歌
- オープニングテーマ
-
- 「W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜」
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 編曲 - TAKUYA、鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 上木彩矢 w TAKUYA
- 挿入歌
- 本作ではEDテーマは存在せず、以下の曲が主に戦闘シーンに挿入される。キャラクターソング以外の歌手は番組オリジナルのグループが起用されており、グループ名にはそれぞれ実在のハリケーンやサイクロンの名前(あるいはそれをもじったもの)が付けられている。またこれらのオリジナルグループは「風都で活動しているグループ」という設定になっている。
- 「Cyclone Effect」
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - AYANO / 編曲 - Labor Day / 歌 - Labor Day(第3話 - )
- 仮面ライダーW サイクロンサイド及びジョーカーサイド(サイクロンジョーカーメイン)のテーマソング。
- 「Finger on the Trigger」
- 作詞 - 藤林聖子、鬼音鼓 / 作曲・編曲 - 五十嵐“IGAO”淳一 / 歌 - Florida Keys(第7話 - )
- 仮面ライダーW ルナサイド及びトリガーサイド(ルナトリガーメイン)のテーマソング。翔太郎のカラオケの十八番らしく、23話では歌番組「フーティックアイドル」で、翔太郎とフィリップが歌っていた[55]。
- 「Glorious street 栄光の道」
- 歌 - Florida Keys(第8話)
- 「Free your heat」
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - Ryo / 歌 - Galveston 19(第10話 - )
- 仮面ライダーW ヒートサイド及びメタルサイド(ヒートメタルメイン)のテーマソング。
- 「Naturally」
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 園咲若菜(飛鳥凛)(第13話 - )
- 園咲若菜のキャラクターソング[56]。
- 「Leave all Behind」
- 歌 - Wilma-Sidr(第22話 - )
- 仮面ライダーアクセルのテーマソング。
- 「Love♡Wars」
- 歌 - Queen & Elizabeth(第23話)
- クイーン&エリザベスのキャラクターソング[56][57]。
放映リスト
本作品は、過去の平成仮面ライダーシリーズと同様に1エピソード2話完結形式をとっているが、「探偵もの」という設定を反映し、前編が「出題編」、後編が「解決編」と位置づけられている。「出題編」と「解決編」には共通のエピソードタイトルが冠され、「解決編」のアバンタイトルでは、そのエピソードの人物相関図が示される。なお、共通サブタイトルのアルファベットは、基本的にその回のゲストとなるドーパントの頭文字のイニシャルや、各エピソードを象徴する単語やゲストの人名等を併せたダブル・ミーニングとなっている。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
2009年9月6日 | 1 | Wの検索 / 探偵は二人で一人 |
|
三条陸 | 田﨑竜太 |
2009年9月13日 | 2 | Wの検索 / 街を泣かせるもの |
| ||
2009年9月20日 | 3 | Mに手を出すな / 天国への行き方 |
|
諸田敏 | |
2009年9月27日 | 4 | Mに手を出すな / ジョーカーで勝負 |
| ||
2009年10月4日 | 5 | 少女…A / パパは仮面ライダー |
|
黒沢直輔 | |
2009年10月11日 | 6 | 少女…A / 嘘の代償 |
| ||
2009年10月18日 | 7 | Cを探せ / フィリップはそれを我慢出来ない |
|
荒川稔久 | 田﨑竜太 |
2009年10月25日 | 8 | Cを探せ / ダンシングヒーロー |
| ||
2009年11月8日 | 9 | Sな戦慄 / メイド探偵は見た! |
|
三条陸 | 柴崎貴行 |
2009年11月15日 | 10 | Sな戦慄 / 名探偵の娘 |
| ||
2009年11月22日 | 11 | 復讐のV / 感染車 |
|
長谷川圭一 | 諸田敏 |
2009年11月29日 | 12 | 復讐のV / 怨念獣 |
| ||
2009年12月6日 | 13 | レディオでQ / 狙われたプリンセス |
|
石田秀範 | |
2009年12月13日 | 14 | レディオでQ / 生中継大パニック |
| ||
2009年12月20日 | 15 | Fの残光 / 強盗ライダー |
|
三条陸 | 柴崎貴行 |
2010年1月3日 | 16 | Fの残光 / 相棒をとりもどせ |
| ||
2010年1月10日 | 17 | さらばNよ / メモリキッズ |
|
長谷川圭一 | 諸田敏 |
2010年1月17日 | 18 | さらばNよ / 友は風と共に |
| ||
2010年1月24日 | 19 | Iが止まらない / 奴の名はアクセル |
|
三条陸 | 石田秀範 |
2010年1月31日 | 20 | Iが止まらない / 仮面ライダーの流儀 | |||
2010年2月7日 | 21 | 還ってきたT / 女には向かないメロディ |
|
長谷川圭一 | 坂本浩一 |
2010年2月14日 | 22 | 還ってきたT / 死なない男 |
| ||
2010年2月21日 | 23 | 唇にLを / シンガーソングライダー[58] |
|
三条陸 | 田﨑竜太 |
2010年2月28日 | 24 | 唇にLを / 嘘つきはおまえだ[58] |
| ||
2010年3月7日 | 25 | Pの遊戯 / 人形は手癖が悪い |
|
長谷川圭一 | 石田秀範 |
2010年3月14日 | 26 | Pの遊戯 / 亜樹子オン・ザ・ラン |
| ||
2010年3月21日 | 27 | Dが見ていた / 透明マジカルレディ | 三条陸 | 坂本浩一 | |
2010年3月28日 | 28 | Dが見ていた / 決死のツインマキシマム |
| ||
2010年4月4日 | 29 | 悪夢なH / 眠り姫のユウウツ |
|
長谷川圭一 | 田﨑竜太 |
2010年4月11日 | 30 | 悪夢なH / 王子様は誰だ? | |||
2010年4月18日 | 31 | 風が呼ぶB / 野獣追うべし |
|
三条陸 | 諸田敏 |
※11月1日は全日本大学駅伝中継、12月27日は小学生クラス対抗30人31脚全国大会2009年完全版スペシャルのため休止。
他媒体展開
劇場版
- 『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(2009年8月8日公開)
- TVシリーズに先駆けWが登場した。変身後の姿のみだが声は本人たちが担当しているほか、劇中で仮面ライダーを名乗っている。また、TV放映前のため、W本編の設定とは異なっている描写(フィリップがしゃべる時にWの右目が点滅しない、ハーフチェンジにおいてソウルメモリとボティメモリのサウンドが同時に鳴るなど)もある。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(2009年12月12日公開)
- シリーズ前作『ディケイド』の最終話のその後を描く「仮面ライダーディケイド 完結編」、本作『W』の劇場版、W誕生秘話を語る「仮面ライダーW ビギンズナイト」、そしてディケイドとスーパーショッカーの最終決戦にWが参戦、共闘する最終章「MOVIE大戦2010」の3部構成となっている。TVシリーズの12話から17話までのOPでは、この映画のタイアップ映像が使用された。
ミニドラマ
- 『左翔太郎ハードボイルド妄想日記』
- セル版DVD各収録の映像特典オリジナルショートストーリー。翔太郎の妄想世界「もしも亜樹子が○○だったら」を映像化。またミニドラマの間に挿入する形でメインキャスト3人によるスペシャルトークも収録されている。
- スタッフ
発売日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 |
---|---|---|---|
2010年2月21日 | VOL.1 | もしも亜樹子が優秀な秘書だったら | ティーレックス・ドーパント (行方不明のペットのイグちゃん) |
2010年3月21日 | VOL.2 | もしも亜樹子が市議会議員だったら | コックローチ・ドーパント (議員の息子と踊るダンサー) |
2010年4月21日予定 | VOL.3 | もしも亜樹子がメイドだったら | バイラス・ドーパント |
2010年5月21日予定 | VOL.4 | もしも亜樹子が怪盗だったら | |
2010年6月21日予定 | VOL.5 | もしも俺が怪盗だったら |
ゲーム
- 『仮面ライダー クライマックスヒーローズ W』(2009年12月3日発売、Wii専用ソフト)
映像ソフト化
- 本篇の第1話と2話を編集・収録したヒーロークラブのDVDは2009年12月11日発売。
- 本篇の第7話と8話を編集・収録したヒーロークラブのDVDは2010年1月21日発売。
- 本篇のDVDは2010年2月21日より発売中。
インターネットラジオ
劇中で「風都のラジオ番組」として登場するラジオ番組が実際に製作され、公式サイト『WIND WAVE』で配信されている。『仮面ライダー電王』『仮面ライダーキバ』でもインターネットラジオの企画は行われたが「劇中番組の再現」という形で行われるのは本作が初めてであり、内容も非常に作りこんである。配信番組は以下の4つ。
- 「園咲若菜のヒーリングプリンセス」 MC:園咲若菜
- 若菜が劇中でMCをしている人気番組の再現。本編で起こったことに関する話題もたびたび出る。
- 「FU-TO HIT on GROOVE」 MC:DJ HURRY KENN
- 音楽番組。本編の主題歌・挿入歌やBGM、また歴代仮面ライダー作品の歌などを主に扱う。本編との繋がりは基本的に薄いが、第23-24話とはリンクしている。
- MCの二人が毎回様々な勝負や企画を行う
- 「QueenとElizabethの白抜きハートマーク!!」 MC:QueenとElizabeth
- 期間限定番組で、配信は5回分。
プロモーションビデオ
- 上木彩矢 w TAKUYA『W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜』
- 翔太郎とフィリップ、亜樹子、W(サイクロンジョーカー)が出演。ガイアメモリを差し込んでも変身はせず、上木彩矢とTAKUYAの衣装がチェンジする。
- GACKT『Stay the Ride Alive』
- ゲスト出演としてラストシーンにW(サイクロンジョーカー)が登場、「GACKT」のカードを受け取る。
- Queen & Elizabeth『Love♡Wars』
- W(サイクロンジョーカー)とアクセルが出演。クイーンとエリザベスのダンスの間に、Wがマスカレイド・ドーパントやライアー・ドーパントと戦闘するシーンが挿入され、その戦闘途中に彼女らが乱入するという演出。
関連項目
- 仮面ライダーシリーズ
- 仮面ライダーディケイド(劇場版2作で共演)
脚注
- ^ 字幕の色分けは翔太郎:黄、フィリップ:青、亜樹子:緑、それ以外:白
- ^ 『仮面ライダーBLACK』以降、欧文表記は“MASKED RIDER”だったが今作では久々に“KAMEN RIDER”となった。
- ^ a b “東映公式サイト「introduction」より。”. 2009年12月23日閲覧。 引用エラー: 無効な
<ref>
タグ; name "introduction"が異なる内容で複数回定義されています - ^ 過去の特撮で、2人が1人のヒーローに変身するパターンは、『ウルトラマンA』や『超人バロム1』などがある。ただし、これらの作品は変身することにより新たな人格が存在するが、本作では『仮面ライダー電王』のように精神媒介での意思疎通を行う。
- ^ 布製のマフラーは、昭和期のライダーでは定番であったが、フィギュアなどの立体造形で再現しづらいことから、玩具展開が重視されるようになると、主役級のライダーでは採用されることがなかった。玩具展開を想定していない端役ならマフラーを巻いたキャラクターが存在する(『仮面ライダーアギト』に登場するアナザーアギトなど)。
- ^ 昭和シリーズなどでは、架空の国が名前のみ登場したり、架空の土地(地獄谷など)に行くことはあったが、本作のように作品全体の舞台となるのは初となる。
- ^ 現在の時間帯になったのは、1989年4月より移動の『機動刑事ジバン』の第10話以降となる。
- ^ 本作放送期間は4クールを予定しているが、次の番組も9月スタートになるかどうかは現在未定。
- ^ “「主人公2人が合体して変身? 『仮面ライダー』最新作がスゴい」ページ下部の画像「(平成)仮面ライダー関連グッズ売上げ」より。” (2009年8月6日). 2009年12月24日閲覧。
- ^ 2009年 宇宙船の10月号のインタビューより
- ^ 基本的に劇中では、村上春樹による翻訳版を小道具として使っているが、劇場版では清水俊二訳のものが使われている。
- ^ ただし、最終的に好意などで流される事はほぼないため、女性に全く甘い訳ではない。
- ^ なお、使用しているのは欧文タイプライターであるが、翔太郎の作成する報告書はローマ字書きの日本語である。番組オープニング映像では、オープニングテーマ「W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜」の歌詞を英訳したものと思しき英文がこのタイプライターから打ち出されている。
- ^ 劇場版で判明。
- ^ 登場する毎に、その時の亜樹子の言いたいことが書かれており、同じシーンでもカットが変わるだけで、文字が異なっている場合もある。
- ^ 劇場版とTVシリーズ本編との時系列に関しては劇場版の概要を参照。
- ^ イタリア語で悪魔を意味する「Diablo」と、赤を意味する「rosso」を組み合わせた造語。
- ^ 井坂に直接対面するまでは、「W」のメモリを持つ男とのみ認識していた。
- ^ これは助監督の私物であるとの事。
- ^ 2010年1月3日に関東地方でのみ放送された
- ^ a b c d テレビ朝日公式サイトより。
- ^ ソフトバンクモバイル公式HPより。なお、このHPでは、同作品の他のキャラが愛用している、一連のソフトバンクモバイルの携帯電話についても記載されている。
- ^ 園咲家の屋敷として画面に大写しにされる帝冠様式の建築物は東京国立博物館本館である。
- ^ 変身する際のエフェクトも一般のドーパントと異なり、無数の幾何学的な図形に包まれて変身する。タブーが四角形、クレイドールが円形、ナスカが三角形、スミドロンが六角形で、図形の色はスミドロンが緑である事を除けばドーパント形態の基調である。
- ^ 中にはドーパントのメモリのモデルとなった物品や生物のジオラマが展示されていた。外観は国立科学博物館上野本館を使っている。
- ^ 但し家業に関する事ではその限りではなく、少女時代の冴子にスパルタ教育を行い、時には容赦無く平手打ちを喰らわせるなどの厳しい面を見せた。また霧彦は例外で、彼がミュージアムを離反したと見るやすぐさま攻撃の対象にした。
- ^ ただし、ラジオは引き続き聴いており、彼女が自分(仮面ライダー)に礼を言ったときには「グッときた」と言っているなど、完全に冷めてしまった訳ではない。
- ^ 演じた君沢も、翔太郎とは別の出会い方をしていれば親友になれていたと語っている。
- ^ 演じるネコは「ブリちゃん」。その名前は品種名から取られた。
- ^ 東映公式サイト第28話あらすじより。テレビ朝日公式サイトは単に「覆面」としている。
- ^ 東映公式サイト第25話あらすじ
- ^ 体の各部には布袋(風神)、太鼓(雷神)、龍(水神)と日本古来の天気を象徴する意匠が施されている。このデザインには井坂本人を演じている檀も気に入っているとのこと。
- ^ 実際の建物は埼玉県川越市にある廃映画館「川越プラザ劇場(旧鶴川座)」。明治23年築の素朴ながらレトロな趣の外観から、現在はロケ現場として多々使用されている。
- ^ Living Connector Setting OperationGun=生体コネクタ設置手術器。出典はテレビ朝日公式サイトのバード・ドーパントの説明より。
- ^ 作品序盤に見られた演出だが、中盤ではブレイクされても外傷も見られず、自分の罪を反省している態度を示す者もいる。
- ^ インビジブル・ドーパントの場合は、井坂によって使用者が死亡しなければメモリを取り出せないように細工されていた。
- ^ 「MOVIE大戦2010」では、その名の通りにある人物の「記憶」が収められたガイアメモリが存在した。
- ^ テラー・ドーパントのドライバーのみ、ドーパント本体から伸びる触手のようなものと球体が一体化している。
- ^ 第30話での亜樹子の夢の中では、亜樹子(ボディサイド)と翔太郎(ソウルサイド)で変身、戦闘を行ったこともある。
- ^ この台詞はもともと荘吉(仮面ライダースカル)が言っていたものである。ちなみにファングジョーカーの場合は右手を、それ以外の場合は左手を相手に向ける。
- ^ ボディサイドがジョーカーの際は手足が、メタルの際はメタルシャフトが、トリガーの際は弾道が変化する。
- ^ 第29話での翔太郎の夢の中では、翔太郎が見ていた時代劇に合わせて、ガイアメモリも木札に「疾風」・「切札」と書かれたものなっており、音声も「しっぷう」・「きりふだ」になっていた。
- ^ 『MOVIE大戦2010』で使用。
- ^ ドライバーやメモリにも相応の負荷を与え、メモリの挿し込み方が不十分な場合は「マキシマムドライブ」の音声が鳴り止まなくなる。
- ^ 連続で弾く必要はなく、予めアクションの意思を決めておけば、間を空けて弾いてもOK
- ^ 他の必殺技は不明だが、この技は劇中で翔太郎が命名している。また公式サイトでは「レッグファング斬」とも命名されている。
- ^ ちなみに、翔太郎とフィリップでは変身時のポーズが異なる。
- ^ 番組本編では登場しないが、玩具では仮面ライダー1号やディケイドといった過去の仮面ライダーの変身音が流れるガイアメモリが発売されている。
- ^ フロッグメモリのみ他のギジメモリと外見が異なり、音声を録音する際に使うスイッチが存在する。
- ^ この設計図の一部は、テレビ朝日公式サイトにて実際に記載されている。
- ^ 第30話での亜樹子の夢の中で、亜樹子が変身していたWでは、昔のヒーローが巨大メカを呼び出すボティアクションで呼び出した。
- ^ 公式サイトの紹介ではテレビ朝日では20kg、東映では30kgと誤差がある。
- ^ 前輪がバイク型の形状は、ドイツ陸軍のケッテンクラートに類似している。
- ^ 一部レギュラーが依頼人になることもあり、第13、14話は園咲若菜、第19、20話は照井竜、第21、22話は真倉俊、第23、24話はクイーン&エリザベスとなっている。
- ^ この時の二人は、ルナトリガーのカラーに合わせたアイマスクを被り、仮面シンガーというデュエットと名乗り、雑誌に載るほど有名になった。
- ^ a b 劇中でも彼女らはこれらの曲でCDデビューしている(ただしジャケットは違っている)
- ^ ただし、本作の楽曲の専属作家である藤林が作詞した曲であるため、AKB48のメンバーが歌っているが、秋元康はこの曲の制作に関与していない。
- ^ a b このエピソードのオープニングでは、劇中の歌番組のスタジオでの上木、TAKUYAによるライブバージョンの映像が用意され、サビを中心に23話では前半、24話では後半がそれに差し換えられた。
- ^ ドーパント体にならず、透明人間のようになる。
外部リンク
- 仮面ライダーW | テレビ朝日
- 仮面ライダーW | 東映[テレビ]
- 仮面ライダーW | Avex Group
- DOGATCH仮面ライダーW特集
- WIND WAVE(公式インターネットラジオ)
- DVD 仮面ライダーW特集(東映ビデオ内にあるサイト)
- WIND SCALE(バンダイ公式ショッピングサイト内)
テレビ朝日系列 日曜8時台前半 (スーパーヒーロータイム第2枠 / ニチアサキッズタイム第3枠) |
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
仮面ライダーディケイド
(2009年1月25日 - 8月30日) |
仮面ライダーW
(2009年9月6日 - ) |
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