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「ドーンコーラス」の版間の差分

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==冨田勲==
==冨田勲==
ドーンコーラスの音色は時に非常に美しく、かつ神秘的でさえある。作曲家の[[冨田勲]]はこの音をサンプリングし、『[[ブラジル風バッハ]]』や『[[カノン (パッヘルベル)|パッヘルベルのカノン]]』といった曲にアレンジして収録したアルバム『[[ドーン・コーラス (冨田勲)|ドーン・コーラス]]』を1984年に発表している。この音源にはドーンコーラスだけでなく、「ボウ・ショック」(太陽から放出される[[プラズマ]]の激しい振動)や、帆座X星[[パルサー]]から発信された一秒11回のパルス電波の波形を音に変換したものなど、様々な「宇宙の声」が使われている。
ドーンコーラスの音色は時に非常に美しく、かつ神秘的でさえある。作曲家の[[冨田勲]]はこの音をサンプリングし、『[[ブラジル風バッハ]]』や『[[カノン (パッヘルベル)|パッヘルベルのカノン]]』といった曲にアレンジして収録したアルバム『[[ドーン・コーラス (冨田勲)|ドーン・コーラス]]』を1984年に発表している。この音源にはドーンコーラスだけでなく、「[[ボウショック|ボウ・ショック]]」(太陽から放出される[[プラズマ]]の激しい振動)や、帆座X星[[パルサー]]から発信された一秒11回のパルス電波の波形を音に変換したものなど、様々な「宇宙の声」が使われている。


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2010年5月18日 (火) 01:07時点における版

ドーンコーラス(英:Dawn Chorus)とは、電磁波によって引き起こされる自然現象である。

概要

第一次世界大戦中、通信兵が無線機に耳を澄ませていると、夜明けとその後しばらくの間、鳥のさえずりの様な、あるいは口笛のような、奇妙な音が聞こえてくることがあった。当時は原因不明であったが、鳥が朝、一斉に鳴き出す様子になぞらえてドーンコーラス(暁の合唱)と呼び、不思議がられてきた。

これは太陽から放出された電子が地球のヴァン・アレン帯を通過する際、無線機で可聴域となる電波を発生する為だと考えられている。太陽が水平線に近い位置にある時は、高いところにある場合と比較して相対的にヴァン・アレン帯を通過する距離が長くなるために電波の発生量が多くなる。磁気嵐の際にはより頻繁に発生する。

同様の現象は、オーロラの際にも観測され、「オーロラコーラス」と呼ばれている。などの空電によって無線機に音が入ることもあるが、こちらは笛のような鋭い音になるため「ホイッスラ」という。

冨田勲

ドーンコーラスの音色は時に非常に美しく、かつ神秘的でさえある。作曲家の冨田勲はこの音をサンプリングし、『ブラジル風バッハ』や『パッヘルベルのカノン』といった曲にアレンジして収録したアルバム『ドーン・コーラス』を1984年に発表している。この音源にはドーンコーラスだけでなく、「ボウ・ショック」(太陽から放出されるプラズマの激しい振動)や、帆座X星パルサーから発信された一秒11回のパルス電波の波形を音に変換したものなど、様々な「宇宙の声」が使われている。