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RF (Radio Frequency) 方式は、有線テレビジョン放送と同様の方式である（有線テレビジョン放送では[[#IP方式|IP方式]]は用いられていない）。
RF (Radio Frequency) 方式は、有線テレビジョン放送と同様の方式である（有線テレビジョン放送では[[#IP方式|IP方式]]は用いられていない）。


[[光ファイバ]]を用いるものの場合、1つの芯線で有線役務利用放送及び[[通信]]をそれぞれ異なる[[波長]]で伝送するものと、複数の芯線で有線役務利用放送と通信を物理的に分けているものがある。いずれの場合も、有線役務利用放送が通信に影響を及ぼすことはない<ref>{{Cite web|url=http://www.opticast.jp/include/faq_home/description/050_001_000098.html|title=1-17.オプティキャスト施設利用サービス(フレッツ・テレビ)を利用すると、インターネットの接続速度が遅くなることはありますか?|language=日本語|accessdate=2009-01-04}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://cs.eonet.ne.jp/usqa/tv/service/2780/31910/3000445_2855.html|title=eo光テレビはインターネット通信に影響を与えませんか?|language=日本語|accessdate=2009-01-04}}</ref>。
[[光ファイバ]]を用いるものの場合、1つの芯線で有線役務利用放送及び[[通信]]をそれぞれ異なる[[波長]]で伝送するものと、複数の芯線で有線役務利用放送と通信を物理的に分けているものがある。いずれの場合も、有線役務利用放送が通信に影響を及ぼすことはない<ref>{{Cite web|url=http://faq.customer.skyperfectv.co.jp/EokpControl?&site=hikari&tid=93688&event=FE0006|title=【戸建て】「オプティキャスト施設利用サービス(フレッツ・テレビ)」を利用すると、インターネットの接続速度が遅くなることはありますか?|language=日本語|accessdate=2010-05-29}}</ref>。


==== 送信の方式 ====
==== 送信の方式 ====
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[[著作権法]]（昭和45年法律第48号）に於いては、[[#RF方式|RF方式]]は同法に規定する[[有線放送]]に当たるが、[[#IP方式|IP方式]]は同法に規定する自動公衆送信に当たる。この為、[[#RF方式|RF方式]]で電気通信役務利用放送する電気通信役務利用放送事業者は同法に規定する有線放送事業者に当たるが、[[#IP方式|IP方式]]で電気通信役務利用放送する電気通信役務利用放送事業者は有線放送事業者に当たらない。
[[著作権法]]（昭和45年法律第48号）に於いては、[[#RF方式|RF方式]]は同法に規定する[[有線放送]]に当たるが、[[#IP方式|IP方式]]は同法に規定する自動公衆送信に当たる。この為、[[#RF方式|RF方式]]で電気通信役務利用放送する電気通信役務利用放送事業者は同法に規定する有線放送事業者に当たるが、[[#IP方式|IP方式]]で電気通信役務利用放送する電気通信役務利用放送事業者は有線放送事業者に当たらない。


この結果、権利の処理も異なっている。尚、[[#IP方式|IP方式]]に於ける[[放送]]の[[再送信]]については、[[NTTぷらら]]の[[ひかりTV]]に於いて[[アイキャスト]]が[[2008年]][[5月9日]]に開始している<ref>{{Cite web|url=http://www.i-cast.co.jp/news/2008/pdf/080508.pdf|title=映像配信サービス「ひかりTV」における地上デジタル放送IP再送信の開始について|format=PDF|language=日本語|accessdate=2010-05-29}}</ref>。
この結果、権利の処理も異なっている。例えば、[[放送]]を[[再送信]]する場合、[[#RF方式|RF方式]]の場合は同法に規定する実演家及び同法に規定するレコード製作者に報酬・二次使用料を支払わなければならないが、[[#IP方式|IP方式]]の場合は実演家及びレコード製作者に補償金を支払わなければならない（区域内の場合。いわゆる[[区域外再送信]]は、事前に許諾を得なければならないので処理が煩雑となる。）。


== 有線役務利用放送を行う電気通信役務利用放送事業者の一覧 ==
== 有線役務利用放送を行う電気通信役務利用放送事業者の一覧 ==
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*[[#RF方式|RF方式]]
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** FTTH
** FTTH
*** [[オプティキャスト]] （[[フレッツ・テレビ]]<ref name="ntteast">[[東日本電信電話]]（NTT東日本）の「フレッツ光ネクスト」又は「Bフレッツ」を利用する。</ref><ref name="nttwest">[[西日本電信電話]]（NTT西日本）の「フレッツ光ネクスト」又は「フレッツ・光プレミアム」を利用する。</ref>）<!-- 有役第8号 -->
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*** [[ケーブルテレビ山形]] （ケーブルテレビ山形&amp;フレッツ光）<!-- 有役第22号 -->
*** [[ケイ・キャット]] （K-CAT eo光テレビ<ref name="eo">[[ケイ・オプティコム]]の「eo光」を利用する。詳しくは「[[eo光テレビ]]」の項目を参照。</ref>）<!-- 有役第6号 -->
*** [[ニューデジタルケーブル]] （ニューデジタルケーブル&amp;フレッツ光）<!-- 有役第23号 -->
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*** [[愛媛CATV]]<!-- 有役第7号 -->
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*** [[ケーブルテレビジョン東京]]<!-- 有役第9号 -->
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*** [[ベイ・コミュニケーションズ]]<!-- 有役第13号 -->
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*** [[ジェイコム福岡]]<!-- 有役第21号 -->
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*[[#IP方式|IP方式]]
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** [[ビー・ビー・ケーブル]] (BBTV)<ref>[[ソフトバンクBB]]の[[Yahoo! BB]]（Yahoo! BB 光 with フレッツ を除く）又はSoftBankブロードバンドサービスに加入している必要がある。</ref><!-- 有役第1号 -->
** [[ビー・ビー・ケーブル]] (BBTV<ref>[[ソフトバンクBB]]の「[[Yahoo! BB]]」（「Yahoo! BB 光 with フレッツ」を除く）又は「SoftBankブロードバンドサービス」を利用する。</ref>)<!-- 有役第1号 -->
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** [[KDDI]] （TVサービス<ref>同社の「[[auひかり]]」又は[[沖縄セルラー電話]]の「auひかりちゅら」を利用する。</ref>）<!-- 有役第4号 -->
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** [[クーレボ]]<!-- 有役第20号 -->
** [[クーレボ]]<!-- 有役第20号 -->
** [[USEN]]<ref>衛星役務利用放送を行う電気通信役務利用放送事業者として登録されている。</ref> (U-NEXT)<!-- 衛役第18号 -->
** [[USEN]]<ref>衛星役務利用放送を行う電気通信役務利用放送事業者として[[2002年]][[9月27日]]に登録されている。</ref> （ユーネクスト）<!-- 衛役第18号 -->


== 脚註 ==
== 脚註 ==

2010年5月29日 (土) 10:38時点における版

電気通信役務利用放送 > 有線役務利用放送

有線役務利用放送（ゆうせんえきむりようほうそう）は、電気通信役務利用放送法施行規則（平成14年総務省令第5号）で定める電気通信役務利用放送の種類の一つである。

概要

電気通信役務利用放送法施行規則第2条第2号に於いて「公衆によって直接受信されることを目的とする有線電気通信の送信であって、その全部又は一部を電気通信事業を営む者が提供する電気通信役務を利用して行うもの」と定義している。

有線ラジオ放送は有線ラジオ放送業務の運用の規正に関する法律（昭和26年法律第135号）、有線テレビジョン放送は有線テレビジョン放送法（昭和47年法律第114号）に基づいてそれぞれ有線電気通信設備を設置し、当該有線電気通信設備により業務を行うのに対し、有線役務利用放送は電気通信役務利用放送法（平成13年法律第85号）に基づいて電気通信事業者が提供する電気通信役務を利用する。

方式

RF方式

RF (Radio Frequency) 方式は、有線テレビジョン放送と同様の方式である（有線テレビジョン放送ではIP方式は用いられていない）。

光ファイバを用いるものの場合、1つの芯線で有線役務利用放送及び通信をそれぞれ異なる波長で伝送するものと、複数の芯線で有線役務利用放送と通信を物理的に分けているものがある。いずれの場合も、有線役務利用放送が通信に影響を及ぼすことはない[1]。

送信の方式

電気通信役務利用放送法施行規則第17条第1項に掲げられている送信の方式は、次の通りである。

  1. 標準テレビジョン放送方式[2]
  2. 標準衛星テレビジョン放送方式[3]
  3. 標準衛星デジタルテレビジョン放送方式[4]
  4. 広帯域伝送デジタル放送方式[5]
  5. デジタル有線テレビジョン放送方式[6]
  6. 標準デジタルテレビジョン放送方式[7]

IP方式

IP (Internet Protocol) 方式は、インターネットで利用される技術を用いた方式である。有線役務利用放送を受信（視聴）することで、通信の速度などに影響が及ぶ。

或る程度の高速な回線が必須であるので、FTTHが必要なものが多いが、ADSLを利用することが出来るものもある。

IP方式の場合は、有線役務利用放送に加え、ビデオ・オン・デマンド(VOD)などを合わせて提供しているものが多い。尚、電気通信役務利用放送法が適用されるのは有線役務利用放送のみであるので、それ以外を電気通信役務利用放送事業者以外の者が行うものもある。

著作権法に於ける扱い

著作権法（昭和45年法律第48号）に於いては、RF方式は同法に規定する有線放送に当たるが、IP方式は同法に規定する自動公衆送信に当たる。この為、RF方式で電気通信役務利用放送する電気通信役務利用放送事業者は同法に規定する有線放送事業者に当たるが、IP方式で電気通信役務利用放送する電気通信役務利用放送事業者は有線放送事業者に当たらない。

この結果、権利の処理も異なっている。尚、IP方式に於ける放送の再送信については、NTTぷららのひかりTVに於いてアイキャストが2008年5月9日に開始している[8]。

有線役務利用放送を行う電気通信役務利用放送事業者の一覧

有線役務利用放送を行う電気通信役務利用放送事業者の数は、2009年11月19日現在で23（うち衛星役務利用放送を行う電気通信役務利用放送事業者との重複1）である。

脚註

[脚注の使い方]
  1. ^ “【戸建て】「オプティキャスト施設利用サービス(フレッツ・テレビ)」を利用すると、インターネットの接続速度が遅くなることはありますか?”. 2010年5月29日閲覧。
  2. ^ 標準テレビジョン放送（デジタル放送を除く。）に関する送信の標準方式（平成3年郵政省令第36号）第2章に規定する方式。いわゆる地上アナログテレビジョン放送。
  3. ^ 標準テレビジョン放送（デジタル放送を除く。）に関する送信の標準方式第3章に規定する方式。いわゆるBSアナログテレビジョン放送。
  4. ^ 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式（平成15年総務省令第26号）第5章に規定する方式。いわゆるBSデジタルテレビジョン放送。
  5. ^ 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式第6章第3節に規定する方式。いわゆる東経110度CSデジタルテレビジョン放送。
  6. ^ 電気通信役務利用放送法施行規則第27条第3項及び第4項に規定する信号により搬送波を変調する方式。いわゆるトランスモジュレーション。
  7. ^ 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式第3章に規定する方式。いわゆる地上デジタルテレビジョン放送。
  8. ^ “映像配信サービス「ひかりTV」における地上デジタル放送IP再送信の開始について” (PDF). 2010年5月29日閲覧。
  9. ^ a b 東日本電信電話（NTT東日本）の「フレッツ光ネクスト」又は「Bフレッツ」を利用する。
  10. ^ 西日本電信電話（NTT西日本）の「フレッツ光ネクスト」又は「フレッツ・光プレミアム」を利用する。
  11. ^ a b NTT東日本の「フレッツ光ネクスト」を利用する。
  12. ^ a b ケイ・オプティコムの「eo光」を利用する。詳しくは「eo光テレビ」の項目を参照。
  13. ^ 同社の「ピカラ」を利用する。
  14. ^ 九州通信ネットワークの「BBIQ」を利用する。
  15. ^ エネルギア・コミュニケーションズの「メガ・エッグ」を利用する。
  16. ^ ソフトバンクBBの「Yahoo! BB」（「Yahoo! BB 光 with フレッツ」を除く）又は「SoftBankブロードバンドサービス」を利用する。
  17. ^ 同社の「auひかり」又は沖縄セルラー電話の「auひかりちゅら」を利用する。
  18. ^ NTT西日本の「フレッツ光ネクスト」、「フレッツ・光プレミアム」又は「Bフレッツ」を利用する。但し、「Bフレッツ」の場合は「フレッツ・v6アプリ」を申し込む必要がある。
  19. ^ 衛星役務利用放送を行う電気通信役務利用放送事業者として2002年9月27日に登録されている。

関連項目

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