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コンセプトモチーフとしては「[[サイエンス・フィクション|SF]][[十五少年漂流記]]」(あるいは「[[蝿の王]]」)として制作が開始された作品<ref>『[[月刊ニュータイプ]]』放送開始前スタッフインタビューより</ref>。閉鎖的な環境と極限状態に残された少年少女達が、如何にして生き抜いていくかが描かれた[[群像劇]]となっている。そのため、SFとしての設定と舞台が用意されているが、大筋としてはキャラクターの立ち位置と人間関係、心理状態が大きく移り変わっていくことに描写が当てられていた。 |
コンセプトモチーフとしては「[[サイエンス・フィクション|SF]][[十五少年漂流記]]」(あるいは「[[蝿の王]]」)として制作が開始された作品<ref>『[[月刊ニュータイプ]]』放送開始前スタッフインタビューより</ref>。閉鎖的な環境と極限状態に残された少年少女達が、如何にして生き抜いていくかが描かれた[[群像劇]]となっている。そのため、SFとしての設定と舞台が用意されているが、大筋としてはキャラクターの立ち位置と人間関係、心理状態が大きく移り変わっていくことに描写が当てられていた。 |
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余談だが[[黒田洋介]]は、最初に「サンライズから」仕事の依頼が来た際に、「遂に俺も[[ガンダムシリーズ|ガンダム]]を書かせてもらえる事になったか」と勘違いしたとのこと(黒田はその後7年の時を経て『[[機動戦士ガンダム00]]』を担当するに至る)。なお[[機動戦士ガンダム|ガンダム]]も、リヴァイアスと同じ「十五少年漂流記」をモチーフにしており、両者の共通点・パロディーも随所に見られる |
余談だが[[黒田洋介]]は、最初に「サンライズから」仕事の依頼が来た際に、「遂に俺も[[ガンダムシリーズ|ガンダム]]を書かせてもらえる事になったか」と勘違いしたとのこと(黒田はその後7年の時を経て『[[機動戦士ガンダム00]]』を担当するに至る)。なお[[機動戦士ガンダム|ガンダム]]も、リヴァイアスと同じ「十五少年漂流記」をモチーフにしており、両者の共通点・パロディーも随所に見られる。 |
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2010年3月に[[日進市]]で行った[[谷口悟朗]]講演会によると、続編映画制作のオファーが来ていたが「冗長することが嫌」と断ったため、かなりの圧力を受けたとのこと。 |
2010年3月に[[日進市]]で行った[[谷口悟朗]]講演会によると、続編映画制作のオファーが来ていたが「冗長することが嫌」と断ったため、かなりの圧力を受けたとのこと。 |
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:頼りがいがある為に、3代目のリヴァイアス艦長に推されて就任したが、戦闘時に的確な指揮が下せず、また艦内に犠牲者を出してしまった事で、責任の重圧に耐えきれず自ら艦長を降りる。リヴァイアスの問題児的存在であるブルーとは、当初は反目しながらも次第に互いに惹かれあうのだが、彼女自身は非常に鈍感で、ブルーが逃走した時にようやく自分の気持ちに気づき、最終回間近でその素直な想いを告げる事ができた。新たなるリヴァイアスの出航時は副艦長に就任。 |
:頼りがいがある為に、3代目のリヴァイアス艦長に推されて就任したが、戦闘時に的確な指揮が下せず、また艦内に犠牲者を出してしまった事で、責任の重圧に耐えきれず自ら艦長を降りる。リヴァイアスの問題児的存在であるブルーとは、当初は反目しながらも次第に互いに惹かれあうのだが、彼女自身は非常に鈍感で、ブルーが逃走した時にようやく自分の気持ちに気づき、最終回間近でその素直な想いを告げる事ができた。新たなるリヴァイアスの出航時は副艦長に就任。 |
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:似た者同士である昴治へ一貫して信頼を寄せており、ツヴァイの他の面々に先んじて彼と接触している。終盤では昴治のリフト艦行きをサポートし、最終回ではリヴァイアスの進路決定権を彼に委ねた。 |
:似た者同士である昴治へ一貫して信頼を寄せており、ツヴァイの他の面々に先んじて彼と接触している。終盤では昴治のリフト艦行きをサポートし、最終回ではリヴァイアスの進路決定権を彼に委ねた。 |
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:初期にはエイミィという妹が設定されており彼女のラフデザインも存在している。 |
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;ルクスン・北条<small>〔ルクスン・ほうじょう〕</small> |
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;チック・クラート |
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:小柄な体格をしたある少数部族の族長候補。主に、ピンガーに反応があるときは彼が報告することが多い。暴行を受けていたルクスンをあっさり見殺しにする等、 |
:小柄な体格をしたある少数部族の族長候補。主に、ピンガーに反応があるときは彼が報告することが多い。暴行を受けていたルクスンをあっさり見殺しにする等、冷酷な面も見せる。 |
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:カラボナと親密な仲となる。ドラマCDではアインス、ブライアンとHソフトを巡り奮起した。 |
:カラボナと親密な仲となる。ドラマCDではアインス、ブライアンとHソフトを巡り奮起した。 |
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;クライス・モラーテ |
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;ラリィ・イェーガー |
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:ヴァイタル・ガーダーのオペレーター。祐希と中が悪い。 |
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;マルコ・バウル |
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:ヴァイタル・ガーダーのオペレーター。帽子を被ってい |
:ヴァイタル・ガーダーのオペレーター。帽子を被っている。 |
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:声 - 高橋美佳子 |
:声 - 高橋美佳子 |
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:いつも[[着ぐるみ]]をまとっている少女。リヴァイアスが爆雷攻撃を受けた時のどさくさで着ぐるみがバラバラになってしまい、以後はずっと艦内を探し回っていた。本筋には絡まない存在。最終回では見つからなかったパーツを探すために、再度リヴァイアスに乗船する事に。名前は『[[伝説巨神イデオン]]』を意識している。「気が触(ふ)れている」からとも<ref>学研『無限のリヴァイアス ~ルクスンのリヴァイアス航宙日誌~』</ref> |
:いつも[[着ぐるみ]]をまとっている少女。リヴァイアスが爆雷攻撃を受けた時のどさくさで着ぐるみがバラバラになってしまい、以後はずっと艦内を探し回っていた。本筋には絡まない存在。最終回では見つからなかったパーツを探すために、再度リヴァイアスに乗船する事に。名前は『[[伝説巨神イデオン]]』を意識している。「気が触(ふ)れている」からとも<ref>学研『無限のリヴァイアス ~ルクスンのリヴァイアス航宙日誌~』</ref>。 |
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;ナタリー・シーン |
;ナタリー・シーン |
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:声 - [[飯塚雅弓]] |
:声 - [[飯塚雅弓]] |
2010年6月30日 (水) 13:34時点における版
無限のリヴァイアス | |
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ジャンル | SFアニメ |
アニメ | |
原作 | 矢立肇(原案) |
監督 | 谷口悟朗 |
シリーズ構成 | 黒田洋介 |
脚本 | 黒田洋介、竹田裕一郎 |
キャラクターデザイン | 平井久司 |
メカニックデザイン | 山根公利 |
アニメーション制作 | サンライズ |
製作 | テレビ東京、読売広告社 サンライズ |
放送局 | テレビ東京 発 テレビ東京系列 |
放送期間 | 1999年10月6日 - 2000年3月29日 |
話数 | 全26話 |
テンプレート - ノート |
『無限のリヴァイアス』(むげんのリヴァイアス)は、サンライズ制作の日本のテレビアニメ。1999年10月6日 - 2000年3月29日にテレビ東京系で放送された。全26話。
概要
コンセプトモチーフとしては「SF十五少年漂流記」(あるいは「蝿の王」)として制作が開始された作品[1]。閉鎖的な環境と極限状態に残された少年少女達が、如何にして生き抜いていくかが描かれた群像劇となっている。そのため、SFとしての設定と舞台が用意されているが、大筋としてはキャラクターの立ち位置と人間関係、心理状態が大きく移り変わっていくことに描写が当てられていた。
余談だが黒田洋介は、最初に「サンライズから」仕事の依頼が来た際に、「遂に俺もガンダムを書かせてもらえる事になったか」と勘違いしたとのこと(黒田はその後7年の時を経て『機動戦士ガンダム00』を担当するに至る)。なおガンダムも、リヴァイアスと同じ「十五少年漂流記」をモチーフにしており、両者の共通点・パロディーも随所に見られる。
2010年3月に日進市で行った谷口悟朗講演会によると、続編映画制作のオファーが来ていたが「冗長することが嫌」と断ったため、かなりの圧力を受けたとのこと。
あらすじ
2137年、大規模な太陽フレアによって出現した高密度のプラズマ雲が黄道面を境に太陽系の南半分を覆いつくし、地球も南半球が壊滅、17億もの人命が失われる被害を受ける。このフレアは「ゲドゥルト・フェノメーン」、プラズマ雲は「ゲドゥルトの海」と名付けられた。
2225年、地球の衛星軌道にあった航宙士養成所リーベ・デルタは何者かの襲撃によって制御不能になり、ゲドゥルトの海へ突入してしまう。しかしその時、リーベ・デルタ内部に隠されていた外洋型航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」が起動した。
教官たちは全員殉職し、リヴァイアスに避難できたのは少年少女ばかり487人。彼らはなぜか自分たちを救助してくれるはずの軌道保安庁から攻撃を受け、戸惑い、混乱しつつもこれと戦い、そして更には密閉された極限状態にある艦内では、艦の指揮権や物資の配給を巡り少年少女同士が陰惨な争いを繰り広げながら、火星圏から土星圏、天王星圏へと当てのない逃避行を続けていく。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
登場人物
- 本作のキャラクターは過去のアニメやゲームのキャラクター、当時話題だった有名人やサンライズスタッフをモチーフにしたものが多い。
主要メンバー
男性陣
- 相葉昴治〔あいば こうじ〕
- 声 - 白鳥哲
- 主人公。地球出身で、リーベ・デルタでは第2操船課の実習生だった。大人しく人当たりのよい性格で、優れた資質こそ無い(成績も平均レベル)が、誰とでも仲良くなれる柔軟性や協調性を持ち、周囲との調和を保つことが得意。扱いづらいブルーにも穏当に接することのできる潤滑油のような存在。自分の事よりも他人の事を優先するタイプだが、状況に呑まれやすく、優柔不断でやや行動力に欠けているという欠点もある。親友の尾瀬イクミは「もめごとには強いが、争いごとには向かない」と評している。
- 幼なじみの蓬仙あおいが「口先だけで実技は間抜け」「まじめな割に成績はいまいち」と評していることから、実技の不出来を学科で補って、なんとか平均レベルを保っていたようである。行動力に欠ける点も相まって、いわゆる頭でっかち人間と言える。窮地に立つと「なんなんだよ、もう」と口ずさむ。祐希との過去の喧嘩で右肩を負傷し、傷跡が残っている。小説版では、この傷が元で右肩が腕が背中に回らなくなりスポーツ等も制限されたことが明かされた。さらに最終話では、作品終盤でのイクミとファイナによる怪我の後遺症の為に右腕が肩から完全に上がらなくなったことが判明している。
- リヴァイアスでリーベ・デルタから脱出した後、なりゆきからブリッジでオペレーターを務めていたが、後にユイリィの頼みでリフト艦に派遣される(ブルー一派失脚の件で、ツヴァイの面々およびファイナに嫌気が差した為、承諾)。しかし、逃亡中のブルーと遭遇し彼を匿った際、無断で任務を放棄したと見なされて周囲との関係が次第に悪化、弟の祐希からは日和見主義者と罵られ、友人のイクミからは正論を吐いてばかりの理想主義者と非難され孤立していく事になる。
- その後、何度も自分の進むべき道を見失い、艦内でも埋没した存在になっていくが、カレンから受けたアドバイスや、あおいを始めとする自分が守りたい存在を見つけた事で、自らの信念を固め、自ら行動を起こす。しかし、自分の説得に対して独裁者同然と化していたイクミと祐希は、聞く耳を持たないどころか傲慢で横暴な態度をとった為、遂に激怒してブルーに託されたニードルガンを向けるという強攻策にまで出る。しかし撃つのを躊躇った事で祐希に反撃された上、ニードルガンを奪い取ったイクミに撃たれて、逆に自らが瀕死の重傷を負ってしまう。それでも諦めようとしなかった昴治は、あおいと共に作業艇でリフト艦へ向かい、自分を殺そうとさえしたイクミに対し、ニードルガンを再び突きつけられてもなお、説得し続けた。これらの命懸けの行動力を見せた事もあり、最終話でリヴァイアスが再び航海に出る際には、艦長ルクスンと副長ユイリィから大きな信頼を寄せられる存在になっている。
- 歴代サンライズ作品の主人公の中では弱さが際立っているものの、作中の逼迫された状況下において非常に忍耐強く、判断力や行動力など精神面の成長が子細に描かれている。「弱小」とされる根拠に、主役ロボの操縦に最初から最後まで一切関わらなかった事も挙げられる。弟の祐希や見知らぬ連中からいじめ(リンチ)の対象にされる場面が多々見られ、終盤では友人のイクミや元恋人のファイナのせいで重傷に陥り、この点も「最弱」と言われる一端となっている。いじめられ殴られる機会が多いからこそ、逆にここぞという所で本気で怒り、弟の祐希への平手打ち、矩継真琴への殴打といった他人を殴る数少ない描写や、ニードルガンの銃口をイクミに向けるという強攻策に出た姿が印象を深めている。
- また、作品が群像劇であることから、主人公ながら場合によってはOP前のアバンでモノローグを語った後、暫く登場しない、台詞が殆ど無いエピソードもある。
- ちなみに、彼の名前の「こうじ」の「こう」は「昴(スバル)」であるが、「昂(タカブル)」と誤記されることが多い。
- 最終回では近所の短大に通う予定の従姉妹(トモちゃんと呼ばれている)に部屋を明け渡し、実家を引き払った。
- 相葉祐希〔あいば ゆうき〕
- 声 - 保志総一朗
- 昴治の弟。地球出身で、リーベ・デルタでは昴治同様、第2操船課の実習生だった。容姿も身体能力も兄の昴治より遥かに優れ、操船技術にも天才的なセンスを持っており、リフト艦のメインメンバーになってからはエース級の活躍を見せる。しかし極端な実力主義者でもあり、自分よりも能力の劣る人間を目障りに思っている。兄とは違い傲慢で協調性もなく、感情的な言動が目立つ。自分より強いブルーにはよく楯突いていたが、最終話を除いて敵わなかった。
- かつては昴治のことを兄として慕い、母子家庭ゆえに父性をも求めていたが、3年前に昴治の生き方やあれこれ指図されることに反発して大喧嘩となり、体力の勝る祐希が昴治を押し倒して、右肩に怪我を負わせてしまう。以来、昴治を能力の劣る人間として見下し、強く反発。作中では、気に食わないことがあるたびに殴打しており、その才覚が発揮されていくにつれて、自分が周囲から認められ反対に昴治が周囲から突き放されていった事で、その傲慢はますます悪化していく。ただし、終盤あたりからはそれとは打って変わって、集団リンチされている昴治を救助したことがあり、心底から昴治の存在を忌み嫌っているわけではなく、複雑な思いを抱いていることが伺える。
- 過去に昴治が恋心を寄せていた女性(耶麻沢ケイコ)を横取りしている。この際、祐希は昴治の怒りを期待していたが、実際に昴治は呆然と泣き笑いするだけだった。この一件も祐希の胸中でわだかまっており、リヴァイアス乗船中に昴治の前で蒸し返している(結果、本気で怒った昴治に平手打ちを食らう)。ひそかにあおいに気があるのだが、あおいの気持ちが昴治に向いていて、自分が兄とセットでしか扱われないことも兄への反発の一因となり、また自分の力を昴治に見せつけてやりたいという衝動につながっており、リフト艦で戦うのもその為である。
- 物語終盤でイクミの独裁体制に加担するが、それもあおいを守り昴治よりも優秀である事を証明するがためであった。しかし、相変わらず昴治を侮蔑する態度からあおいには拒絶されるが、一向に考えを改めようとしない祐希は、イクミと共に暴走に拍車を掛けていき、やがて、イクミが昴治にニードルガンで重傷を負わせるのを目の当たりにして驚愕するが、それでも考えを変えなかった。
- ゲシュペンスト戦後、無茶な戦い方でヴァイタル・ガーダーを失った事で、その行為を責めたチックを殴りつけブライアンを激怒させるが、イクミがニードルガンでブライアンを撃った脅迫行為には、さすがに動揺の表情を隠せなくなる。その後、説得に現れた昴治から、ヘイガーの悪意によって多くの人間がリヴァイアス内で見捨てられた事を聞かされ、昴治がイクミに射殺されそうになった際、一度は彼を見殺しにしそうになるが、カレンから叱責を受け、間一髪でイクミを止める。
- 一連の事件の後は、昴治の見せた決死の覚悟の事もあってか、その関係が少しは改善されたと昴治は話しているが、実際部屋の様子や祐希の表情からかなり良好になっている様子がうかがえる。最終話ではブルーとの決着をつけるため再びリヴァイアスに乗艦、結果は不明だが、その際には清々しいまでの笑顔を見せていた。
- 本作関連サイトではパットの肩車になってあげる等、年少への面倒見の良さも描写された(本編や小説では確認できない)。
- 尾瀬イクミ〔おぜ イクミ〕
- 声 - 関智一
- 木星圏出身。第2操船課の実習生で、昴治とはリーベ・デルタ時代からコンビを組んでいるルームメイトであった。全般的に能力が高くリーダーシップもあり、リフト艦ではリーダー格になっていく。家が貧しいような態度をとっているが、実際はかなりの資産家の子であり、「尾瀬イクミ」の名前も偽名である(ドラマCD3で判明。本名は不明)。
- 過去に実の姉カオリと禁断の関係に落ち、肉体関係にまで至ったのだが、それを知った父親によってカオリは無理やり嫁に出され、その後に自殺。その時のトラウマが原因で死者が出てしまう事に異常なまでの恐怖を感じるようになった[2]。
- 昴治とは親友であったが、与えた任務を彼が果たさなかった件にこずえの事件が重なり、彼に失望する。それ以降、昴治との意見対立が進み、いがみ合うようになる。そして、それとは反対にヴァイタル・ガーダー戦における活躍で祐希との友情を深め、ともにリヴァイアスを率いていくが、一向に暴力沙汰が治まらないリヴァイアスの状況に苛立ちを抑えられなくなり、物語終盤でリヴァイアスの秩序を暴力と恐怖による体制で維持しようとし、独裁者となる。以降はそれまでの他人想いな性格から、高圧的な態度を振舞うようになり、以前とはまるで別人のように変わってしまう。その後、力を行使してでも自分を止めようと決意した昴治からニードルガンを奪い取り、それで彼に瀕死の重傷を負わせるが、それを機に若干情緒不安定になり始める。
- ゲシュペンスト戦後、ヴァイタル・ガーダーを失い半ば自暴自棄になったイクミは、周囲に横暴な態度を剥き出しにしてニードルガンでブライアンの足を撃ち抜き脅しをかけるが、昴治の説得と軌道保安庁がリヴァイアス乗員の救助に転じたことで、独裁体制に終止符が打たれた。
- 最終話で再びリヴァイアスに乗艦。本来の気だての良い性格に戻ったらしく、昴治・あおい・こずえ達と再会し、和解。それまでとは違う新しい交友を始めた。
女性陣
- 蓬仙あおい〔ほうせん あおい〕
- 声 - 桑島法子
- 地球出身。フライトアテンダント課所属。昴治と祐希の幼馴染みであり、世話好きな性格と相葉兄弟の母の頼みもあって、何かと2人にお節介を焼く。実は相葉兄弟の不仲の一因でもあるが、あおいや昴治にはその自覚がない。こずえやレイコとは親友の間柄であった。
- 比較的責任感の強い性格であり、戦闘時やテロリスト報道の際に不安に陥るこずえやレイコを懸命に励ましたり、小説版ではリーベデルタからの避難時にふたりが荷造りに手間取っている所へ、昴治とイクミ二人分の荷物を持って現われるなどの活躍をした。反面、自身のことについては疎かになりがちであり、特に恋愛面に関しては幼い頃からの付き合いであった相葉兄弟の存在が大きく自身の恋心にはなかなか気づかなかった。また、思いついた言葉をつい口にしてしまったり、その一方で心の奥底の本音をなかなか他人に伝えられず笑顔で誤魔化してしまうなど、コミュニケーションは苦手なほうであるらしい。
- こずえが同級生によって心身共に傷を負わされた時に、どうしても力になりたいという思いが逆に災いし彼女から拒絶され、更にはこずえを見捨ててしまったレイコまでも罪悪感とイクミへの恐怖心で去ってしまい孤立。元々孤独に対する耐性のないあおいに、この環境は精神的な苦痛を与える一方であった。
- 深い孤独の中、自身もファイナの刺客であるアラネアに襲われ現実を認められなくなってしまうまでに至るが、ようやく気づいた想いを昴治に吐露したことと、彼自身の存在が彼女の心を救う事になった。最終話では後ろ髪を伸ばしていたが、そのきっかけはCDドラマ3に描かれている。
- 漫画版は彼女の視点で物語が展開している。
- 和泉こずえ〔いずみ こずえ〕
- 声 - 丹下桜
- 月出身。フライトアテンダント課所属であおいの同期の親友。子供っぽい容姿に対して実は豊胸である。イクミに猛アプローチを掛けて、リヴァイアスでの生活の中でようやくキスにまで至る。クォーターであり、一人っ子でアメリカ人の祖父に甘やかされて育ったため明るく甘えん坊。リヴァイアスにおける重要クルーであるイクミに依存しており、これが原因で後に大きな悲劇の発端を招いてしまう。
- 仕事場の女子数名から反感を買い、暴行され心身共に傷を負う。その際、目の前に居たレイコに助けを求めたが見捨てられ、人間不信に陥る。以降は士官部屋でイクミと共に過ごす。面会を求めたあおいに対して、ドアの向こうから罵声を浴びせたことも。自分の子供っぽい髪型に厭き、髪を下ろすことでイクミのトラウマを刺激。彼女の達観した台詞によってイクミは暴力による支配に踏み切ることとなる。その後は情緒不安定に陥っているイクミの精神的支柱となっていたが、ゲシュペンスト戦後のイクミの暴走する姿と、昴治の決死の覚悟を目の当たりにして、イクミを制止した。最終回では彼女もリヴァイアスに再搭乗、再会したあおいと和解し、談笑する姿が見られる。
- カレン・ルシオラ
- 声 - 氷上恭子
- 第2操船課所属。明るく竹を割ったような性格の少女であり、基本的に誰に対しても気さくに話しかける。音楽のメモリーチップ集めが趣味で、特定のグループには所属せず、使われていない貨物用エレベーターにテントを張って一人暮らししている。祐希に個人的な興味を持っており、火星圏を離脱した頃から彼と行動を共にする。成績は操船課で上位5位と優秀であるが、実はもっと上位の成績を収めることも出来たはずの才女。リフト艦のメインオペレーターを務め、無くてはならない存在といえる程の活躍をした。昴治とは、リヴァイアス乗船前もそれなりの交流があり、音楽用のメモリーチップを交換し合ったりしていた。祐希に関わって以降は、昴治を「お兄さん」と呼んでいる。
- 戦闘以外でもストーリー上においても数々の活躍をしており、イクミからも拒絶され自分の進むべき道を見失ってしまった昴治に、迷いを吹っ切れさせるだけでなく、その後の行動に大きな影響を与えるきっかけを作っている。ゲシュペンスト戦後、昴治が自暴自棄になったイクミに射殺されそうな窮地では、明弘と共にイクミに止めるよう呼びかけ、見て見ぬ振りをしようとする祐希を必死に叱咤して、救助を促した。ある意味で、ヒロインのあおい以上にヒロイン的な役目を果たしたといえ、カレンもまたあおいと同様、昴治と祐希の和解を望んでいた一人であったと言える。
- 孤児であり、救助されてからは面識のない遠縁に引き取られていたが、折り合いが悪く、直ぐに家出し、リヴァイアスへ再乗艦した。
- ファイナ・S・篠崎〔ファイナ・エス・しのざき〕
- 声 - 愛河里花子
- 天王星圏チタニア出身で、チタニア首相ロレンスの孫娘。聖母アルネの教えに従い、独自の倫理観で行動する少女。チーム・ブルーがブリッジを制圧した際にたまたま昴治と居合わせたことから、なりゆきでブリッジ要員となり、最後までオペレーターを務めた。神秘的な美少女であるが、その内面には狂気に等しい感情が見え隠れしており、一般常識を無視、又は逸脱した行動に平然と出ることもある。
- リーベ・デルタで元恋人に自分がアルネの教えに背いたことをばらされそうになり、彼を殺害。その後リヴァイアス内でも「過去を断ち切る」という名目でルームメイトを扼殺している。リーベ・デルタ脱出時の命の恩人である昴治とは一時恋仲になったが、のちに思想の違いとあおいの存在によって破局に至る。艦内の人心が荒廃する中、アルネの教えを利用して信者(手駒)を増やしていく。
- フェレットのラーフラを飼っているが、見た目と裏腹に獰猛で、まるでファイナの心境を移すかのごとく行動する。
- イクミを「聖母アルネを護る軍神」と信望して信念を貫き、一方で信者の1人を使ってあおいという昴治の「過去」であろう存在を絶とうする。そしてイクミに撃たれた昴治を亡き者にしようとした時、遂にその狂気を現し始めるも、ネーヤに「過去は変えられない」と言われてしまい、その場を去る。ゲシュペンスト戦時には、用済みとなった信者達すらも自らの「過去」(見殺し)にして、自分だけでリフト艦へ向かう。
- ゲシュペンスト戦後、自分達の前に現れた昴治を亡き者にしようと、イクミに昴治を撃つよう言い放つが、昴治やネーヤの言葉から、彼が自分の行ってきた全てに気付いていた事を悟り、動揺。自身が聖母アルネの教えに背いた「過去」から逃れられない事に呆然として座り込んでしまう。
- 最終回で、リヴァイアスは昴治の提案によりチタニアへ向かう。彼女もそこにいるらしいが、どういう境遇にあるかは不明。
操船科二期生(ツヴァイ)
リーベデルタの中でも上位クラスの操船免許が取得できるクラスで、カリキュラムも複雑である。そのため制服も貸与されるなど、エリート的な待遇を受けていた。リヴァイアスの中では、実際に船を動かすことから乗員達の生活マニュアルの作成に至るまで、常に中心として働いていたが、大半の生徒達にはその苦労が理解されず、不満の矢面に立たされることもあった。リヴァイアスに乗り込んだのは12人だが、他にもダイブ連休でリーベデルタを離れていたジェスリーやメリッサというメンバーもいるらしい。
- ユイリィ・バハナ
- 声 - 氷上恭子
- 孤児院出身。奨学金を得るため、首席でツヴァイの一員に上り詰めた才女。自分よりも他人の事を優先する性格で、その部分では昴治とよく似ている(祐希はユイリィと昴治の類似性を指摘し、嫌悪を露わにしている)。考え事をする時、指で前髪を絡める癖がある。容姿端麗だが、服装のセンスは最悪。また母性本能が強く、パットの面倒を見る事も多い。
- 頼りがいがある為に、3代目のリヴァイアス艦長に推されて就任したが、戦闘時に的確な指揮が下せず、また艦内に犠牲者を出してしまった事で、責任の重圧に耐えきれず自ら艦長を降りる。リヴァイアスの問題児的存在であるブルーとは、当初は反目しながらも次第に互いに惹かれあうのだが、彼女自身は非常に鈍感で、ブルーが逃走した時にようやく自分の気持ちに気づき、最終回間近でその素直な想いを告げる事ができた。新たなるリヴァイアスの出航時は副艦長に就任。
- 似た者同士である昴治へ一貫して信頼を寄せており、ツヴァイの他の面々に先んじて彼と接触している。終盤では昴治のリフト艦行きをサポートし、最終回ではリヴァイアスの進路決定権を彼に委ねた。
- ルクスン・北条〔ルクスン・ほうじょう〕
- 声 - 島田敏
- 名門家系北条家出身。ツヴァイの実習班長。父、兄は有能な軍人であり、自分もそうなりたいと願い、必死に努力してツヴァイになった。ユイリィに好意を寄せている。初代のリヴァイアス艦長を務めたが、真面目だけが取り柄で態度ばかり大きく実力の伴わない無能ぶりを露呈してしまい、チーム・ブルーがリヴァイアスを掌握するとブリッジを追い出される。
- それどころか、同僚のメンバー達からも邪魔者扱いされ、ユイリィから雑用係兼パットのお守り係を押し付けられるという数々の屈辱を味わう羽目になり、暴行されている際は巡回中のチックに見殺しにされ、挙句の果てにはヘイガーによって最低ランクに下げられ、閉鎖区画に隔離されてしまうという不憫な仕打ちまで受ける。
- リーベデルタを圧潰させた工作員二名は、囚われた後ルクスンの判断によってリベールに置き去りにされた。内一名はチーム・ブルーによる拷問の傷も祟って、後に死亡。チーム・ブルーは自分達の拷問は棚に上げ、ツヴァイが工作員達を救助しなかった点を殊更、強調。ルクスンの行為は、結果的にブルー達に付け入る隙を与えてしまった(同じツヴァイのユイリィは工作員達の顛末を知らされておらず、ルクスンはブルー達と身内の両方から責められた)。
- しかし、どん底にまで追い込まれた自棄からか、めげずにパットの世話をしながら雑用係を行い、物語が経過していくにつれて昴治に負けない位、精神的に大きな成長を遂げる。パットにとってもそれなりに頼れる兄貴分になっていき、イクミの独裁体制が始まろうとした際には、危険を案じてパットを守る為に食料を盗み出そうとした事もある。ツヴァイの一人・グランの裏切りが発覚した後も彼を信じ続け、自ら進んで彼の許へ食事を運ぶという気遣いを見せた。そしてゲシュペンストとの最終決戦の際には、一人潜入部隊に立ち向かっていったブルーを放ってはおけないと、自らも率先してチャーリーやニックス、ジョンソン達と共に潜入部隊の迎撃に向かい、その行動力はランやパットを感心させるまでに至った。
- 一連の事件がおさまり、家に戻った後はリヴァイアスでの体験を綴った本(「ルクスン北条のリヴァイアス航海日誌」)を執筆しており、テレビなどにも出演していた。最終回でも相変わらずブリッジで雑用係を務めていたが、ようやくその努力が報われ、リヴァイアス艦長の座へと返り咲く。この時、自分自身の無能さをネタにした上で、部下を信頼して仕事を任せるという成長ぶりを見せた。また、天涯孤独となったパットの身を案じ、彼が北条家の援助を受けて生きていけるよう、計らっている。
- シュタイン・ヘイガー
- 声 - 千葉一伸
- 冷静沈着でドラスティックな理論家。自分でも認める参謀タイプで常に感情を排他し、合理性を求めて行動している。ブルー派を失脚させた中心人物で、艦内の統率を優先し、能力や品性の無い者、または自分の理想の邪魔となるものは、たとえ女子供でも容赦しない冷徹さを見せる。イクミの独裁に全面協力する見返りに、事務処理全般を彼から一任され、ツヴァイ内にて特別な地位を確立。リヴァイアス内における陰の支配者とも呼べる存在となった。完全なホモセクシャルでもあり、力ずくで秩序を保とうというイクミの行動に興奮してブリッジ内で自慰をしていた。
- 自らにとって邪魔な存在となる昴治やあおい、ユイリィ、ルクスンや子供のパット、更にはパットを庇ったランまで、独断で最低ランクに落とし、閉鎖区画に隔離。ゲシュペンスト戦時には、下位クラスのクルー達をリヴァイアスに置き去りにするという独善的な見殺し行動にまで出た。
- 反面、自身の理論や理解を超えた存在には脆く、ヴァイアやゲシュペンストの能力を目の当たりにした時はひどく動揺した。そして、Sere25で理想の崩壊に直面し、更には自らの数々の愚行が明るみに出てしまい、敢え無く打ちのめされる。一連の行動を反省したのか、最終話でリヴァイアスに再搭乗したルクスンと静かに和解した。
- アインス・クロフォード
- 声 - 長沢直美(現・永澤菜教)
- コネでツヴァイになったためか、能力的にも外見的にもぱっとしない影の存在。ゲーム好き。ツヴァイの男性陣と女性陣の潤滑油的な立場。
- ケヴィン・グリーン
- 声 - 保志総一朗
- 小太りの丸眼鏡。ツヴァイの中でも高い能力を持っているはずだが、その地味な見た目と性格(に反して身に着けているパンツは派手)からか、全くといって良いほど出番が無い。ルクスンにたまに入れる突っ込みは辛辣。小説版では性格が変更され、怠け者になっている。
- チック・クラート
- 声 - 遠近孝一
- 小柄な体格をしたある少数部族の族長候補。主に、ピンガーに反応があるときは彼が報告することが多い。暴行を受けていたルクスンをあっさり見殺しにする等、冷酷な面も見せる。
- カラボナと親密な仲となる。ドラマCDではアインス、ブライアンとHソフトを巡り奮起した。
- クライス・モラーテ
- 声 - 遠近孝一
- 細身の長身、内向的な性格で、言葉も聞き取りづらい。しかしコンピューター等を扱う技術はピカイチである。リヴァイアスが運用可能になったのも彼の功績であり、彼無しにリヴァイアスは運行できない。ヘイガー造反時の機転の利かせ具合から、ヘイガーにも一目を置かれている。
- チャーリー(グッド・タートルランド3世)
- 声 - 桜井敏治
- 親のコネでツヴァイ入りを果たした。「チャーリー」はフーが適当に付けたあだ名。
- クリフに利用されチーム・ブルーの台頭に加担する。ツヴァイで落ちこぼれだった彼も、クリフとの純愛に目覚め、物語後半では劇的な変貌を遂げている。クリフの正体を知り、突き放されても自分の想いを貫き続け、ゲシュペンストとの最終決戦時には、クリフを守るべくルクスンと共に鎮圧部隊に戦いを挑む男気を見せた。最終話でクリフと共にリヴァイアスに再び乗艦。クリフのために努力して痩せた。
- ラン・ラックモルデ
- 声 - 豊口めぐみ
- 一見、クールで知的だが、実は極度のショタコンで、パットに並ならぬ感情を抱いており、ドラマCDではそのショタっぷりが細かく描かれている。後半のランク付けによる区画分けにおいて、子供であるパットを「役に立たない」と簡単に切り捨ててランクE行きにしたヘイガーに対して殴り倒した為に、自らもあてつけの様にランクEに落とされてしまう。無能さを露呈していたルクスンが、ゲシュペンスト戦時には危険を承知で潜入部隊への迎撃に向かったのを見て、「カッコいい」と言ったパットに「あれがツヴァイだ」と、彼を認める発言をした。
- 最終話でパットに抱きつかれており、その件もあってかブリッジでむせび泣いていた。
- 一人でボソリと他のツヴァイに毒づく光景がしばしば描かれている。但し陰口を好むという訳ではなく、他人との交流が少ないために、結果的にそうなっているに過ぎない。その証拠に、ユイリィやヘイガーに対しては、それぞれ一回ずつ面と向かって罵倒している(「最低だな」と「理屈屋」)。
- カラボナ・ギニー
- 声 - 南央美
- 母性的な面を持っており、人間関係において良い関係を構築する人物。ユイリィ、ラン、パットとは同じ部屋で暮らしている。南国出身のおおらかな少女だが、ちょっと太目の体格を気にしている。因みに両親や祖父母や叔父夫婦や従兄弟と同居する大家族の家系で育った事が現在の性格の原因らしい。
- 物語後半ではチックと親密な仲になっている。
- ブライアン・ブラブ・ジュニア
- 声 - 江川央生
- プレイボーイの女好き。ブルー派の失脚の際には良い仲だったミシェルを突き放したり、イクミの独裁宣言の際には最初は反論したのに自分の立場が良くなると思いきやイクミにあっさり賛同するといった利己主義的な考えを持っており、ユイリィには睨まれ、ランにも馬鹿にされている。しかしゲシュペンスト戦後、さすがにイクミや祐希の横暴さには我慢の限界を迎え、ツヴァイのメンバーでも真っ先に楯突くが、それまでの自分勝手さが災いしてか、イクミによって躊躇無くニードルガンで足を撃たれた。
- 最終回では、何故か親にボコボコにされて無理やりリヴァイアスに搭乗させられることになる。
- グラン・マクダニエル
- 声 - 檜山修之
- 努力家だが狡猾な性格。ヴァイタル・ガーダーの指揮を担当していたが、物語中盤でソンとともに造反を試みたため私刑を受け、更に制裁として艦の外に吊るされる。制裁後は精神が破綻してしまったらしく、その後は一度も登場しなかった。小説版では性格が変更され、教官達の決死の覚悟を理解していないルクスンを叱責する一面が見られる。
チーム・ブルー
ブルーが土星圏にいた頃から率いていたアウトロー集団。起動間もない頃のリヴァイアスで、ツヴァイが隠蔽していた情報の暴露という手段によって主導権獲得に成功。以後、監視を名目にリヴァイアスを牛耳っていた。しかし、インプルス戦の最中に交わされた会話の故意の漏洩により、暴動が発生。ブルーは失脚し身を隠しつつ逃走、チームも離散状態になった。
- エアーズ・ブルー
- 声 - 檜山修之
- 土星の衛星ハイペリオン出身。第2操船課所属。不良集団チーム・ブルーのリーダーでもある。有力者の息子だが、兄弟達から蔑まれた環境で育ち、好戦的な性格の持ち主となった。そのためか、ハイペリオンが破壊されても父以外の家族の事は口にすらしない等、無関心に徹していた。他人から命令される事を極度に嫌っている。
- リーベデルタが工作員二名に占拠された時はツヴァイに協力し、工作員達を拘束。同時にニードルガンを奪い取る。その後は独自の判断で工作員達を拷問し、一人を死亡に追いやった。
- チャーリーからの情報漏洩でツヴァイの不手際を聞き知った後、ニードルガンによる威嚇でリヴァイアスのブリッジを制圧。2代目のリヴァイアス艦長となる。名目上は「監視役」と名乗り、ツヴァイと対等な関係であるかのように艦内にアピールしていたが、実態はツヴァイを指揮下に置き、周囲から「王様」と揶揄される程の存在であった。
- しかしヘイガーの陰謀によって、チーム・ブルーも多くの乗員たちも見捨ててリフト艦だけでハイペリオンへ逃れようとしていたことが暴露され、一転追われる身となる。以後、艦内を逃走していたが、偶然居合わせた昴治に匿われ、彼にニードルガンを託す。その後、重傷を負った昴治の治療を妨害しようとしていた人間を気絶させ、昴治への恩返しもしている。ユイリィとは対立していたが、次第に惹かれあっていく。彼女にセクシーな大人の雰囲気を感じさせるドレスをプレゼントした。
- 過去にフーの家に預けられており、彼とは4年間の付き合いがある。だが土壇場ではそんなフーをも見捨てようとし、後に強い恨みを抱かれる羽目に。
- マーシャル・アーツの使い手で、喧嘩の強さでは祐希をもしのぎ、これが原因で祐希はブルーにしつこく勝負を挑んでいる。Sere25以降、政府関連の施設に引き取られたもののあっさり脱走して姿を消す[3]。最終話では姿を見せなかったが、リヴァイアスに乗船しており、またも祐希と一戦交えたようである。その際にトレードマークであるバンダナを取られている。
- クリフ・ケイ
- 声 - 長沢直美(現・永澤菜教)
- 看護科の生徒。妖艶な雰囲気を漂わせたミシェルの「兄」。ニューハーフである。昔はミシェルとともに美人局をさせられていた。チャーリーを誘惑して篭絡。チームの為に利用したに過ぎず、用済みとなるや脅迫まがいの拒絶行動に打って出たものの、ブルー失脚時にかばわれたことで彼に心惹かれていく。ミシェルによって監禁から解き放たれるものの、ブルーへの復讐よりもチャーリーへの愛を優先した為に決裂。以後、兄妹が顔を合わせる場面は描かれなかった。
- 終盤はチャーリーと共に逃げ延びてランクEに隔離された。昴治に撃ち込まれたニードルガンの針を抜くために、慣れない医療用機械の操作に奮闘した。最終回では髪型や服装を変え、チャーリーと共にリヴァイアスに乗艦。真面目にカリキュラムを受けているようだ。
- ミシェル・ケイ
- 声 - 堀江由衣
- クリフの妹。看護科の生徒。昔は児童買春に従事させられていたが、ブルーの気まぐれで助けられる。ツヴァイのブライアンをたらしこんだが、ブルー失脚のおりに見捨てられてしまう。元々自分勝手な性格で我が侭であった為に、反感を抱かれる事も少なくは無かったようである。
- ブルー政権失脚後は拘束され、性の捌け口にされてしまうが、タフな性格から、可愛らしいセーラー服を着て自分のオタクっぽい取り巻き達を使って、まんまと脱出に成功する。
- イクミのクーデターの際に彼を支持、救い出したフーらと共にガーディアンズを結成し、自らリーダーの座に就くなど好き勝手をしていた。だが、ゲシュペンスト戦によってリヴァイアス内が窮地に陥った時はあっけなく見捨てられ、潜入してきた兵士によってトリモチ弾で捕まってしまい、その時は自分が散々貶していたクリフやブルーの名を叫んでいた。
- 事件後はリヴァイアスには再乗船していない。サイドストーリーではあおい同様髪を伸ばし、恋人を作っている描写がある。
- フー・ナムチャイ
- 声 - 江川央生
- ブルーの副官的存在。彼の親戚でもあり、古くから崇拝している。「詐欺師の息子」(クリフ談)のためか頭の回転が速く口達者で、パーティ時にはノリノリで司会も務めた。ブルー失脚後は拘束されていたがミシェルの手で救出される。ブルー同様に仲間を捨て駒として見ていた。家族愛を重んじる一面があり、火星圏で祐希が兄を見捨てたと勘違いした時にはそれを批判していた。
- イクミ独裁下ではおとなしくなり、治安要員として働いていた。リュウとの会話にて、自分達を裏切ったブルーに対する復讐心を覗かせていたが、所詮はブルーの力に頼っていた小者であり、結局はクルーを抑えきれず暴動に巻き込まれた為、再度乗船を拒んでいる。サイドストーリーではリュウを秘書扱いにして使用人と共に外出している描写がある。
- 公式ポスターでは生還パーティーを開く際、再び司会者を乗り気で務めていた(ラダンと共に空中に舞い上がっている)。
- リュウ・ギイル
- 声 - 檜山修之
- 力は強いが、頭はあまり強くないという筋肉バカ(但し、祐希には2回喧嘩負けしている)。CDドラマではソンと共にブルーに怯えていたようだ。ブルー失脚後はフーと一緒に拘束されていたがミシェルの手で救出された。イクミ独裁下では治安要員として働いていたが、所詮はブルーの力に頼っていた小者であり、結局はクルーを抑えきれずフーと共に暴動に巻き込まれ、再度乗船を拒んでいる。
- ソン・ドッポ
- 声 - 菅原淳一
- こずるい性格。リヴァイアスに乗る前にチーム・ブルーにちょっかいを出したが一蹴され、傘下に入り、木星圏での裏組織とのパイプ役となっていた。グランと組んで造反しようとするが私刑に遭い、グラン共々吊るされてしまう。ブルーの裏切りの際には手下であったからと言う理由で、みんなに袋叩きにされ、拘束される。
- 後にミシェルに救出されたが、恐怖から既に重度の精神崩壊を起こしていた。
ファイナーズ
物語の中盤頃からファイナの下に集まり、彼女に救いを求めて「聖母アルネの教え」を信仰していた少女達のこと。この通称は設定資料の一部から確認できる。
- エリナ・リグビー
- 声 - 桑島法子
- 祐希の元彼女。序盤で別れを切り出された。見た目と裏腹に繊細で、あまり社交的ではないようであり、別れた後も祐希がそれを気遣って、リヴァイアス乗船時に他の女子グループを紹介していた。しかし、しばらく後に独りでいる場面があり、グループから抜けたらしいことが確認できる。ファイナとの明確な出会いは不明であるが、インプルス戦の前にファイナの士官部屋を訪れ、親しげに彼女と話す姿が描かれている。後半ではファイナの不在時にグループの中心的な存在となっていたが、ゲシュペンスト戦の直前にグループごとファイナにあっさりと見捨てられ、ファイナが自分達ですら「過去」にした事を悟った。
- アラネア・デボン
- 声 - 南央美
- 艦内が乱れ始めた頃、ファイナの庇護下に入った少女の一人。メンバーの中でも聖母アルネの教えやファイナの歪んだ思想に取り付かれており、昴治とよりを戻したいファイナの命により2度にわたりあおいを殺そうとする等、凶暴化の一途を辿るが、いずれも失敗に終わり、Eランクの収容所に侵入した2度目の襲撃後、その場にいたジョンソン達に取り押さえられる。皮肉にも1度目の襲撃が昴治とあおいの絆が深まるきっかけとなった。
- 市川レイコ〔いちかわ レイコ〕
- 声 - 豊口めぐみ
- リーベデルタの頃からのあおい、こずえの親友。叔父のジョンにあこがれており、よく自慢している。こずえが他の女子達に反感を買い始めていた時にやんわり注意はしていたが、彼女が暴行される時に恐怖から動くことが出来ず、結果見捨てることとなってしまった。そのことでイクミから暴力を振るわれ、脅迫され、彼を恐れて逃げ出す。その後艦内で独り彷徨っていたところをエリナ達に保護され、ファイナの庇護下に入った。リヴァイアス乗員救助の際、絶望の末に開き直ったのか、トリモチ銃をファイナーズに向けてきたゲシュペンスト乗員の前に立ちはだかる。
- 一連の事件後には彼女も昴治やあおいと同じく再乗艦を依頼されていたようだが、最終回ではリヴァイアスに乗艦せず、出港を見送る後ろ姿のみが描かれている。
一般生徒(男子)
- ニックス・チャイプラパット
- 声 - 愛河里花子
- イクミの顔見知り。元気で活発な性格だが自信家で自分勝手。更には思った事を率直に言う為、実は相棒の明弘以外にはどちらかというと嫌われているのだが、本人に自覚は無し。明弘の気の弱さを良い事に彼を子分扱いしているが、仕事をサボって明弘から強引にポイントを譲って貰う等、実際は殆どヒモ状態となっている。メカニック等の腕は良く、リフト艦のサブオペレーターに選ばれたが、本人はメインに行きたがっていた。グイーン(作業用の小型ロボット)を改造して移動用の乗り物にしたり、イクミとこずえのキスシーンを盗撮したりしていた。終盤のイクミの独裁体制では、今までの傍若無人すぎる行動が災いしてか、明弘と異なり一人リフト艦から降ろされ、最下位のEランクにまで格下げされてしまっている。
- 何かにつけて自分よりも実力の劣る昴治を貶し続け、嫌味を発するが、心から憎悪していた訳ではない。昴治が何者かにリンチされた際は手口の卑劣さに憤り、昴治がニードルガンによる重傷を負った際は治療の補佐を申し出ている。後半は昴治よりも、独裁者と化したイクミへの反感の方が強かった。
- 雅明弘〔みやび あきひろ〕
- 声 - 桜井敏治
- ニックスの相棒。ニックスより年上だが、ニックスの金魚の糞状態である。気弱で大人しく、自己主張できない性格だが仕事は出来る方であり、ニックスと共にリフト艦で働くことに。また、ニックスと違って文句を言わずに決められた仕事をきちんとこなす事からか、イクミの独裁体制になっても、ニックスと違って格下げされることは無かった。
- グループ決めの際、昴治に気づいて驚き、握手を求めた。同時に自己紹介も行っていた事から初対面のはずだが、一方的に親近感を抱いていた模様で、昴治を自分と同じタイプの人間と誤解していた。
- しかしゲシュペンスト戦後、昴治の決死の行動によって彼がイクミに射殺されそうになった際は、カレンと共にそれを止め、この時の昴治の姿を見た明弘は、初めて自分も変わらなければならないと自覚し始めたようである。最終回では手紙でその旨を伝えている。
- エマーソン・エルビィ
- 声 - 遠近孝一
- リリッシュの彼氏。博打好きだが勝負運はゼロに等しく、たびたびリリッシュにポイントをせびっては散財していた。この事が原因で彼女とは破綻してしまった。
- ジョンソン・コール
- 声 - 桜井敏治
- リーベデルタ圧壊の危機に瀕したとき、意を決して想い人であるシャーロットに告白するが敢えなく自爆した少年。しかし諦めきれずに彼女に付きまとうようになり、ストーカーに近い存在となってしまう。彼女に対して真剣に尽くしており、稼いだポイントをすべて彼女に貢いだりするなど、涙ぐましい努力を重ねていたが、その思いはなかなか彼女には伝わらなかった。恋敵をスタンガンで倒す陰険な性格だが、ファイナの手下を取り押さえて襲われるあおいを助けるなど、後半では見せ場も多くなっている。
- しかし、ゲシュペンスト戦の最中リヴァイアスに侵入した兵士達に立ち向かうため、ルクスンたちと共に飛び出して行き、敗れはしたもののその心意気は漸く彼女に伝わり、最終回では彼女ともにリヴァイアスへ再搭乗することになった。チャーリー同様、過酷な境遇の中で幸運を掴みとったといえる。
- ラリィ・イェーガー
- 声 - 千葉一伸
- ヴァイタル・ガーダーのオペレーター。祐希と中が悪い。
- マルコ・バウル
- 声 - 菅原淳一
- ヴァイタル・ガーダーのオペレーター。帽子を被っている。
- ラダン
- 声 - 島田敏
- いつも裸の男。序盤は股間を座布団で隠すだけだったが、活躍の場が増えると、腰にタオルを巻いてマントを羽織っている姿も披露された。ほぼ全裸であるが、機械弄りの腕は良い。リヴァイアスの中でパーティが催されたときには、仕上げを担当していた。モデルは放映当時に電波少年シリーズの企画で話題となっていた、タレントのなすび。
- ラダンの弟子
- 声 - 遠近孝一
- 本名不詳。ビン底のような分厚いメガネと河童頭が特徴。ラダンに心酔しているらしく、どこまでも彼に付き従い、最終回では同じファッションをするに至った。
- ソリス・マクベイン
- リーベ・デルタ時代のファイナの恋人。彼女が信仰に背いたことをばらそうとして、反対に殺害されてしまう。
- 小説版では彼女との別れを切り出して逆に彼女の手に掛かるが一命を取り留めている。しかし圧壊事故に巻き込まれ、救難信号をだすも救助が間に合わず結果的に命を落とす。
- 彼本人の意思とは関係なく、ファイナのその後の人生を歪ませる存在になってしまう。
一般生徒(女子)
- リリッシュ・フラゥ
- 声 - 高橋美佳子
- エマーソンの彼女。ソバカスがチャームポイントだが、あまりチャーミングな容姿ではない。避難当初の頃まではエマーソンと仲良くやっていたが、治安が乱れだした頃から彼からたびたびポイントをせがまれるなど徐々に二人の間にすきま風が吹きはじめる。精神的には強い方で、再搭乗依頼を受けた際、怖さからリヴァイアスの乗船を拒否したエマーソンに三行半を突きつけ、一人リヴァイアスで旅立っていった。
- シャーロット・ラキュナス
- 声 - 豊口めぐみ
- 登場当初は壊れたぬいぐるみを抱いて泣いていた気弱な少女だった。付きまとっていたジョンソンを最初は疎ましく思っていたが、苛酷な環境が逆に彼女を強くしたらしくポイントを貢ぐ彼を軽くあしらうなど徐々に逞しくなっていった。
- しかしゲシュペンスト戦の最中無理を承知で兵士に立ち向かうジョンソンの姿に心打たれ遂に心を開く。最終回では共にリヴァイアスへ再搭乗することになった。
- モリエラ・スロスコラフ
- 声 - 佐久間レイ
- ブルー政権下で親衛隊に入っていた目のきつい少女。最終回では彼氏らしき相手と共に再乗艦しており、若干表情が柔らかくなっている。
- キブレ=キッキ
- 声 - 高橋美佳子
- いつも着ぐるみをまとっている少女。リヴァイアスが爆雷攻撃を受けた時のどさくさで着ぐるみがバラバラになってしまい、以後はずっと艦内を探し回っていた。本筋には絡まない存在。最終回では見つからなかったパーツを探すために、再度リヴァイアスに乗船する事に。名前は『伝説巨神イデオン』を意識している。「気が触(ふ)れている」からとも[4]。
- ナタリー・シーン
- 声 - 飯塚雅弓
- CDドラマ、小説版に登場する看護科の生徒。バスト100cmの巨乳で眼鏡っ娘。セオリー通り眼鏡をはずすと美少女である。当初はCDドラマのみのオリジナルキャラであったが、1巻のライナーノーツにその他の登場が示唆されていたため、急遽本編にもセリフは無いもののモブキャラとして登場している。
- サンディ・アレン
- 声 - 豊口めぐみ
- ポニーテールで目元に星型のメイクを施していた少女。パーティーの最中かつてのルームメイトと再会するが、ファイナの「過去」を口にしてしまい、彼女に絞殺されてしまうという悲劇的な最期を遂げる。
大人たち
- コンラッド・ヴィスケス
- 声 - 若本規夫
- 軌道保安庁の士官。当初は可潜艇艇長で階級は大尉。リヴァイアス確保のためにリーベ・デルタ襲撃などを指揮した。物語後半には中佐となり、灰のゲシュペンストの艦長に着任、リヴァイアスのヴァイタル・ガーダーを撃破寸前まで追い込む。初めてリヴァイアスが起動した際の事故により娘のアンジェを失っており、仇であるリヴァイアスに固執している。
- エリック・キャンベル
- 声 - 堀内賢雄
- リーベ・デルタの教官。パット・キャンベルの父。妻はパットを出産時に他界しており、彼女の両親の反対を押し切って男手ひとつでパットを育てた。生徒たちをリーベ・デルタから脱出させるため、残留していた数少ない教官達と共に、命を犠牲にして時間を稼ぐための作業を進めた。「大人には責任というものがある」は、様々な意味で名言。
- セルゲイ・ベルコビッチ
- 声 - 中嶋聡彦
- 太陽系惑星間同盟政府の事務次官。ヴァイア・プロジェクト遂行のために、数々の強硬手段をとった急進派の政治家。リヴァイアスが逃避行を続けなくてはならなかった理由は、彼の指示によるところが大きい。
- 彼が強硬にヴァイア・プロジェクトを推進したのは決して私利私欲のためではなく、数千年後に、あるいはそれより早く発生が予測される第2のゲドゥルト・フェノメーンを見据えて、その「きたるべき時」の子孫たちに財産であるヴァイア艦を残さねばならないと考えたからである。本人も自分の行為が人の道に外れているのを自覚していたらしいが、その責任感の強さからとった行動のために多くの犠牲者が出たのもまた事実で、評価は難しい。
- 下村由吉〔しもむら ゆきち〕
- 声 - 菅原正志
- 太陽系惑星間同盟政府の議員。ベルコビッチとは逆に、ヴァイア・プロジェクトに関しては穏健派に属する政治家。かつて暴走事件を起こしたリヴァイアスを、リーベ・デルタ内部に隠すように指示した。これは、大勢の人間が集まるリーベ・デルタにリヴァイアスを置いておくことで、そのシンクロ率が上がることを期待した処置とされている。
- 矩継真琴〔くつぎ まこと〕
- 声 - 遠近孝一
- ベルコビッチ直属の内閣調査室の一員。リヴァイアス捕獲作戦にも深く関わった。当初はリヴァイアスに子供しかいないという事実を知らなかった。ゲシュペンストとリヴァイアスの戦闘時に戦闘を目の当たりにしていた。最終話にて、昴治をはじめ、かつてリヴァイアスを動かしていた生徒達に、再び乗艦することを依頼。その際に昴治に殴られる。コリー犬を飼っていた。
- ギッター・ペインティアム
- 声 - 辻親八
- 青のインプルス艦長。異常にテンションが高く、リヴァイアス撃破のために衛星ハイペリオンを破壊したり、インプルスのヴァイタル・ガーダーを溺愛するなど、スフィクスからのバックヤードによる精神崩壊がかなり進んでいた模様。常に「粉砕し、破砕し、爆砕し、塵芥と化せ」「吶喊せよ」「爆砕せよ」「破砕せよ」「塵芥と化せ」などの熱いセリフを放っていた。真紅のディカスティアの乗員に対して、あまり良い感情を持っていなかったようだ。
- アリス・アスターシャ
- 声 - 愛河里花子
- アンナに比べると太っている真紅のディカスティアの女副長。乗員を罵る。彼女もまたスフィクスからのバックヤードの影響で、精神崩壊が進んでいたらしい。ディカスティア撃沈時には「なんとかしなさ~~い!」と叫んでいた。
- アンナ・ド・ポンパドゥール
- 声 - 豊口めぐみ
- アリスに比べると痩せている真紅のディカスティアの女艦長。乗員を罵る。また、若いクルーたちに嫉妬しているらしい発言も多い。彼女もまたスフィクスからのバックヤードの影響で、精神崩壊が進んでいたらしい。ディカスティア撃沈時には「若いんでしょ~!」と叫んでいた。
スフィクス(S-fix)
スフィクスの詳細は#登場する主な設定・名称を参照。
- ネーヤ
- 声 - 佐久間レイ
- リヴァイアスのスフィクス。その姿はコンラッドの亡き娘アンジェに酷似している(結晶化したヴァイアがアンジェに取りついたからと思われる)。 スフィクスは艦内の人々の精神に影響を受ける為、彼女の台詞の多くはリヴァイアスの乗員達の気持ちをそのまま垂れ流したものであり、動作で表現することもある。比較的多く会話を交わしたのは昴治であり、彼に特別な関心を寄せていた節もある。またその際、自ら「ネーヤ」と名乗っている。
- リヴァイアス艦内を徘徊しており、神出鬼没。生徒達によく目撃されるが、すぐにどこかへ消えてしまう為、怪談の種となっている。宇宙空間に出ることも出来、ゲシュペンストとの戦いではネーヤもマーヤと直接対面することとなった。ゲシュペンスト艦内に入り込んだり、すぐ後の場面でリフト艦に現れたりしていることから、リヴァイアス艦内や周辺なら瞬間的に移動出来るのかもしれない。
- 最終回では昴治と再会した際に柔らかい笑顔を彼に向け、ルクスンがチタニアに向けて発進を指示した時には「了解、艦長」と応えるなど、感情と明確な自我が開花しているようである。
- マーヤ
- ゲシュペンストのスフィクス。その姿は少年のようである。ネーヤと違い感情が見られず、冷たい印象を与えている。コンラッドの狂気と憎悪に満ちた意思のまま、ゲシュペンストでリヴァイアスを攻撃し続けたが、ネーヤの説得を受け、行動を停止する。
その他
- パット(パトリック)・キャンベル
- 声 - 南央美
- リーベ・デルタの教官であるエリック・キャンベル教官の息子。母親は出産直後に死亡。仕事で家に帰る事の少ない父に会いに、特別待遇でリーベ・デルタにやってきたが、不幸にも父とは死別する事になる。まだ8歳の子供である為、ユイリィの元で生活していたが、途中からルクスンが彼の世話をする事になる。甘えん坊であるが、ルクスンの雑用仕事を懸命に手伝う。ユイリィに叱られてからは、情けないルクスンには少々厳しい発言をしていたが、彼と行動を共にしていく内に、本当の兄弟であるかのように仲良くなり、パット自身もルクスンの事を頼りに思うようになる。
- 事件の後、父を失って天涯孤独の身となっていた(小説版によると祖父母は少なくともパット誕生直後には健在だったが、この頃には4人とも死亡していた模様)パットは、ルクスンの気遣いによって、北条家の資金援助を受けて生きていく事になる。しかし、再びリヴァイアスに乗艦することは叶わなかった。
- アンジェ・ヴィスケス
- 声 - 佐久間レイ
- コンラッドの一人娘。軌道保安庁の職員であった。父親も参加したヴァイア捕獲作戦時の事故に巻き込まれ殉職。亡骸はヴァイアに取り込まれ、後にリヴァイアスのスフィクス・ネーヤの原型となった。
- 尾瀬カオリ
- 声 - 氷上恭子
- イクミの姉。生まれつき体が弱く、余命幾ばくもなかった。イクミとの禁断の関係に気づいた父親は、嫁がせるという方法により、2人の関係に終止符を打つ。しかし、嫁いだ後に自ら命を絶った。
- 2000年秋に発売された小説版で「カオリ」という名前だけが明かされ、その後2000年末に発売されたファンディスク第1巻のエンドクレジットにて初めて「尾瀬カオリ」というフルネームが表記される。なお、「尾瀬」が旧姓なのか結婚後の姓かは不明。ある意味リヴァイアスのイクミ政権の原因となっている。
声優別の配役
以下に複数の役を演じている声優について整理した。
- 保志総一朗 - 相葉祐希、ケヴィン・グリーン
- 檜山修之 - エアーズ・ブルー、リュウ・ギイル、グラン・マクダニエル
- 島田敏 - ルクスン・北条、ラダン
- 南央美 - パット・キャンベル、カラボナ・ギニー、アラネア・デボン
- 桑島法子 - 蓬仙あおい、エリナ・リグビー
- 氷上恭子 - ユイリィ・バハナ、カレン・ルシオラ、尾瀬カオリ
- 愛河里花子 - ファイナ・S・篠崎、ニックス・チャイプラパット、アリス・アスターシャ
- 佐久間レイ - ネーヤ、モリエラ・スロスコフ、アンジェ・ヴィスケス
- 長沢直美 - クリフ・ケイ、アインス・クロフォード
- 菅原淳一 - ソン・ドッポ、マルコ・バウル
- 千葉一伸 - シュタイン・ヘイガー、ラリィ・イェーガー
- 遠近孝一 - チック・クラート、クライス・モラーテ、エマーソン・エルピィ、ラダンの弟子、矩継真琴
- 桜井敏治 - チャーリー、雅明弘
- 豊口めぐみ - ラン・ラックモルデ、市川レイコ、アンナ・ド・ポンパドゥール
- 江川央生 - ブライアン・ブラブ・ジュニア、フー・ナムチャイ
- 高橋美佳子 - リリッシュ・フラゥ、キブレ=キッキ
上記以外の声優も、役名のない生徒などを掛け持ちしている者が多い。
リヴァイアス事件
リーベデルタ圧壊から天王星圏でリヴァイアス乗員が救助されるまでの一連の事件を、乗員救助後の物語ではリヴァイアス事件と称している。
概要
- 2225年4月、潜入していた工作員により、リーベ・デルタを事故に見せかけて圧壊させる企てが行われる。しかし、異常を察知したツヴァイと一部の生徒の協力で工作員は捕らえられる。
- 生存している生徒達は教習艦リベールで脱出を図ろうとするも、フライトアプローチに失敗。しかし、突如としてリベールにつながっていた所属不明艦が起動し、航行を開始する。
- リベールに避難していた生徒たちは、起動した航宙艦リヴァイアスに移動。以後、この艦から救難信号を発信し、救助を求めて航行する。
- リヴァイアス強奪に失敗した軌道保安庁の航宙艦がリヴァイアスを攻撃するも失敗。その後回収したリベールの残骸から潜入していた工作員2名を救助(うち1名はすでに絶命)。
- 工作員からの報告により、リヴァイアスにいるのはリーベ・デルタの生徒たちのみであることが報告されるも、この事実は隠蔽される。
- 軌道保安庁はリヴァイアスと火星圏において交戦。この戦闘を、テロリストに乗っ取られたリヴァイアスによるテロ行為と報道機関に発表する。また、リーベ・デルタは圧壊し、生存者はいないものと発表される。
- 政府上層部は太陽系外で航行訓練をしていたヴァイア艦を呼び戻し、リヴァイアス捕獲を実行するもインプルス、ディカスティア、ヴァイスハイトはいずれも戦闘に敗れ失敗。多くの戦死者を出し、またインプルスの艦長は精神崩壊に陥る。
- この間、インプルスは土星の衛星ハイペリオンを多数の住民もろとも破壊する暴挙に及ぶ。
- リヴァイアスは天王星付近で灰のゲシュペンストと交戦。互いのヴァイタル・ガーダーが相討ちになるなどの激しい攻防の末、ゲシュペンスト乗員がリヴァイアスを制圧。しかし、ゲシュペンスト艦内に突如現れたリヴァイアスのスフィクスが停戦を訴える。ゲシュペンスト艦長コンラッド・ヴィスケスはリヴァイアスの乗員の救助を部下に命じて自決する。
- リヴァイアス乗員の救助と軌道保安庁職員・矩継真琴の告発により事件が明るみに出て、ヴァイア・プロジェクトの中心人物であったセルゲイ・ベルコビッチ容疑者が逮捕される。
政権・艦長の変遷
- ツヴァイ(初期)
- 実習班班長であったルクスン・北条が艦長に就任。
- 艦内における生活マニュアルから各生徒の作業分担配置の作成までをツヴァイが行う。
- 軌道保安庁による2度の攻撃を撃退。また2度目の攻撃の際に、工作員2名を閉じ込めていた教習艦リベールの残骸がすべて脱落。しかし、艦内の混乱を避ける名目でこれらの事実を隠蔽。
- 航宙課の生徒の成績順をルクスンの一存で公開。
- 航宙課の上位成績者を集め、グラン・マクダニエルをリーダーとしてヴァイタル・ガーダーの訓練を開始。
- 秘かに情報を入手していたチーム・ブルーがブリッジを制圧の上、事実を暴露してツヴァイを糾弾、以後ツヴァイに代わりリヴァイアスを牛耳ることとなる。
- ブルー政権
- エアーズ・ブルーが艦を掌握。チーム・ブルーおよび偶然ブリッジに居合わせた相葉昴治とファイナ・S・篠崎を加えた8名が、ブリッジの監視を名目に常駐する。
- 火星圏宙域の戦闘で初めてヴァイタル・ガーダーを投入。戦闘中に取り乱したルクスン・北条がブリッジから追放される。ブリッジでの相葉昴治の提案とヴァイタル・ガーダーの相葉祐希の思惑が偶然一致、火星圏の戦闘に勝利する。
- リフト艦での裏切り行為が発覚。グラン・マクダニエル、ソン・ドッポの2名がチーム・ブルーの制裁を受ける。
- 相葉昴治の提案でパーティーの開催が決定。戦闘勝利後の開催だったため、戦勝記念の様相が強いものとなった。しかし、突然入ったニュース速報により、リヴァイアスの乗員がテロリストとされたことが知れわたり騒然となり、パーティーも中断される。
- ブリッジでの緊急会議により、敵襲を口実に火星圏を離脱し、土星圏へ向かうことが決定される。
- ポイント制が導入される。また、監視員が一般の生徒たちの監視に当たることになる。
- 土星圏宙域においてヴァイア艦インプルスと戦闘。初のヴァイア艦同士の戦いのため、戦闘は長期戦になる。この戦闘において、衛星ハイペイオンがインプルスの攻撃により破砕され、住民多数の犠牲者を出す。
- インプルス戦に辛くも勝利したものの、シュタイン・ヘイガーが入手したリフト艦での会話が母艦内で放送され、それが引き金となり暴動が発生。ブルーは艦長の座を追われ逃走し、チーム・ブルーのメンバーは拘束される。監視員も襲撃され、ブルー政権は崩壊した。相葉昴治、ファイナ・S・篠崎を含むブリッジのメンバーとヴァイタル・ガーダーのパイロットはチーム・ブルーに強要されていたと見なされ、制裁は免れている。
- 第2次ツヴァイ政権
- 民主的決議によりユイリィ・バハナが艦長に選出され、就任する。
- ポイント制の続行が決定。新たに監視員募集を募るも、前回の暴動の余波を受け、志願者は大幅に下回る。この頃から艦内の治安が悪化。暴力事件が頻発するようになる。特にポイントがらみの犯罪が急増する。ポイントを掛けてのギャンブルやポイント強奪事件、また一部では売春も行われていた。
- ディカスティア戦で窮地に陥るも、相葉祐希の機転で敵を撃破。しかし、リヴァイアスは戦闘における初の犠牲者を出す。責任を問われたユイリィ・バハナは艦長職を降りるものの、周囲の説得によりブリッジには残留する。
- 尾瀬イクミ政権
- 暴力の横行と治安の悪化に業を煮やした尾瀬イクミがヴァイタル・ガーダーを占拠。相葉祐希ら協力者とともにリヴァイアスを攻撃し、艦内の秩序回復を訴える。
- 尾瀬イクミを支持する有志達が治安部隊「ガーディアンズ」を結成。ミシェル・ケイがリーダーの座に就く。
- ファイナ・S・篠崎の提案により、リヴァイアスは天王星圏チタニアに針路を取る。
- シュタイン・ヘイガーが能力別の区画分けと居住区の移動を提案し、採用される。その提案を含め、尾瀬イクミのやり方に反発を覚えていたユイリィ・バハナはブリッジから離脱。ヘイガーは相葉祐希の「障害を取り除く」ため、相葉昴治、蓬仙あおい、ユイリィ・バハナを最低のEランクに落とす。またパット・キャンベルのEランク行きに反発したラン・ラックモルデに殴打されると、彼女もEランクに落とす。
- Eランク区画はヘイガーの独断により閉鎖。これに不服を申し立てるために相葉昴治が同区画から脱出、尾瀬イクミらに直談判をする。しかし話は平行線をたどり、尾瀬イクミは相葉昴治から奪ったニードルガンを発砲し、相葉昴治に重傷を負わせる。
- 天王星圏付近でゲシュペンストと交戦。激しい攻防が続き、尾瀬イクミは乗員達をリヴァイアスからリフト艦に避難させる。しかしEランクの生徒をはじめ、逃げ遅れた乗員達が多数取り残される。
- チタニアを目前にしてヴァイタル・ガーダーが相打ちの形で大破、戦闘続行が不可能となり、リフト艦ではその対応について紛糾する。負傷した相葉昴治が現れて投降を呼びかけ、それを拒否する尾瀬イクミと対立するが、リヴァイアスに侵入したゲシュペンスト乗員がリヴァイアス乗員の救助に転じ、リフト艦にも現れたことにより、長きに渡る漂流は終焉を迎えた。
事件後の経過
事件後接収されたリヴァイアスは一度も再起動を果たせず、矩継真琴は再搭乗を促すべく元乗員達たちを訪問する。呼びかけに応じた約250名の生徒により、リヴァイアスは再起動する。艦長にはブリッジのクルーの満場一致でルクスン・北条が推され就任。副艦長にはユイリィ・バハナが任命される。目的地は相葉昴治の提案により天王星圏チタニアに決まり、2226年9月就航。
登場する主な設定・名称
機体・メカ関連
- 航宙可潜艦
- ゲドゥルトの海の中を深く潜航できる大型宇宙艦艇。
- ヴァイア艦
- ゲドゥルトの海に住む、イカのような姿をした謎の生物「ヴァイア」をベースに建造された航宙可潜艦。
- 建造されたのは以下の6隻。詳しくはヴァイア艦の項を参照。
- 黒のリヴァイアス - 武装:ヴァイタル・ガーダー アインヴァルト
- 青のインプルス - 武装:ヴァイタル・ガーダー 回転衝角
- 真紅のディカスティア - 武装:ヴァイタル・ガーダー エイステラール
- 灰のゲシュペンスト - 武装:ヴァイタル・ガーダー ガイスト
- 深緑のヴァイスハイト(不明)
- 山吹のディプロマーター(不明)
- ヴァイタル・ガーダー(V・G)
- ヴァイア本体を利用したヴァイア艦の外部兵装。本体と繋がった多数の「パペットワイヤー」によって遠隔操作される。形状は各艦ごとに異なる。リヴァイアスのみ、リフト艦が存在し、そこから遠隔操作される。
- スフィクス
- ヴァイア艦やヴァイタル・ガーダーの制御中枢。ヴァイタル・ガーダー同様、形状は各艦ごとに異なる。乗組員たち、特に艦長と精神的にリンクして艦を操るが、航行が長期間に渡ると「バックヤード」と呼ばれるスフィクスからのフィードバックを受けて精神に異常をきたすことがある。
- だがリヴァイアスは、特定の人物とリンクしなかったこと、多くの人間の複雑な感情がスフィクス・ネーヤの意志を育てたことにより、極端なバックヤードによる乗組員の精神崩壊を起こさない唯一のヴァイア艦となった。未来には、リヴァイアスの研究・開発が進み、他のヴァイア艦のバックヤードも改善されたようである。
その他
- 太陽系惑星間同盟
- 21世紀から始まっていた人類の太陽系進出がゲドゥルト・フェノメーンによってさらに加速され、2142年に地球が各惑星に対する統治権を蜂起した後、2154年に結成された。すべての惑星が同盟に参加したわけではなく、水星と冥王星[5]はゲドゥルトの海に呑み込まれて居住不能、金星も70%がゲドゥルトの中、土星圏と天王星圏は不参加、海王星圏は半独立状態である。
- 聖母アルネの教え
- 厳しい環境下に置かれている天王星圏に根付いた独自の宗教[6]。作中では“アイシャの祈り”と呼ばれる祈りの言葉や、聖母アルネを導いたとされる“軍神リードス”という言葉も登場している。
- ポイント制
- リヴァイアス艦内で導入された一種の電子マネー。割り当てられた仕事をこなすことでカードに入金され、そのカードを用いて配給を受ける。幹部メンバーはポイントフリー(無制限にポイントを使える)という不公正な一面があり、またカードからカードへ直接ポイントを移すこともできるため、ギャンブルに興じる者や他人のポイントを強奪する者が現れたりと多くの問題を生んだ。
- ガーディアンズ
- イクミ独裁政権下で結成された治安部隊。尾瀬イクミに賛同したミシェル・ケイらが中心となりメンバーの中には彼女の取り巻きと思われるオタク青年達もいた。なお、イクミが直接指揮した部隊は腕の立つイケメンの集まりであった。
メインスタッフ
- 企画:サンライズ
- 原案:矢立肇
- シリーズ構成:黒田洋介
- キャラクターデザイン:平井久司
- メカニックデザイン:山根公利
- スペシャルコンセプター:野崎透
- サブメカニックデザイン:那倉正幸、斎藤久
- デザイン協力:鈴木竜也、出渕裕
- 企画プロデューサー:小林真一郎、杉田敦
- 美術監督:池田繁美
- 色彩設計:歌川律子、佐々木順子
- 撮影監督:白井久男
- 編集:森田編集室
- 音楽:服部克久、M. I. D.
- 音響監督:浦上靖夫
- 音楽プロデューサー:桜井裕子
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- プロデューサー:東不可止(テレビ東京)、高城一典(読売広告社)、 古澤文邦(サンライズ)
- 協力:バンダイビジュアル
- 監督:谷口悟朗
- 録音制作:オーディオプランニングユー
- 効果:庄司雅弘(フィズサウンドクリエイション)
- 整音:内山敬章
- 録音:APUスタジオ
- 現像:東京現像所
- 広報:宮岡貞成(テレビ東京)、田中紀明(サンライズ)
- 制作デスク:岸克芳
- 設定制作:下村敬治
- 企画担当:中山浩太郎
- 制作助手:松山菜摘子
- 製作:テレビ東京、読売広告社、サンライズ
放映リスト
話数 | サブタイトル | 放映日 | 脚本 | 画コンテ | 演出 | 作画監督 | EDタイトルバック | EDコメント[7] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Sere1 | きたるべきとき | 1999年10月6日 | 黒田洋介 | 谷口悟朗 | 総作監:平井久司 キャラ:斉藤久 メカ:鈴木竜也 |
相葉昴治 | Reveal us | |
Sere2 | よけいなこと | 1999年10月13日 | 西山明樹彦 | キャラ:門智昭 メカ:吉田徹 |
尾瀬イクミ | |||
Sere3 | うなばらをこえて | 1999年10月20日 | 吉本毅 | ウエダヨウイチ | ユイリィ・バハナ | Revise us | ||
Sere4 | リヴァイアスのわ | 1999年10月27日 | 大橋誉志光 | 西田亜沙子 | ルクスン北条 | |||
Sere5 | ちいさなまとまり | 1999年11月3日 | 西山明樹彦 | キャラ:斉藤久 メカ:鈴木竜也 |
相葉祐希 | |||
Sere6 | ぼくのせつな | 1999年11月10日 | 吉本毅 | キャラ:門智昭 メカ:吉田徹 |
蓬仙あおい | |||
Sere7 | かわりゆくとき | 1999年11月17日 | 北村真咲 | 寺岡巌 | エアーズ・ブルー | Review the Earth | ||
Sere8 | なにもしらなかった | 1999年11月24日 | やまざきかずお | 西山明樹彦 | ウエダヨウイチ | ファイナ・S・篠崎 | ||
Sere9 | ヴァイタル・ガーダー | 1999年12月1日 | 竹田裕一郎 | 山中英治 | 吉本毅 | キャラ:斉藤久 メカ:鈴木竜也 |
シュタイン・ヘイガー カラボナ・ギニー | |
Sere10 | しんじられなくても | 1999年12月8日 | やまざきかずお | 北村真咲 | 寺岡巌 | グラン・マクダニエル ソン・ドッポ | ||
Sere11 | まつりのあと | 1999年12月15日 | 黒田洋介 | 大橋誉志光 | 西田亜沙子 | フー・ナムチャイ リュー・ギイル | ||
Sere12 | みらいのありか | 1999年12月22日 | 谷口悟朗 | 西山明樹彦 | 門智昭 | ラーフラ | ||
Sere13 | ふれあうことしか | 1999年12月29日 | 池田成 | 北村真咲 | 寺岡巌 | クリフ・ケイ チャーリー |
Reverie of us | |
Sere14 | いしきしすぎ | 2000年1月5日 | やまざきかずお | 西山明樹彦 | ウエダヨウイチ | カレン・ルシオラ エリナ・リグビー | ||
Sere15 | ながされるまま | 2000年1月12日 | 山中英治 | 吉本毅 | キャラ:斉藤久 メカ:鈴木竜也 |
ミシェル・ケイ ブライアン・ブラブ・ジュニア | ||
Sere16 | ゆがむせかい | 2000年1月19日 | 杉島邦久 | 寺岡巌 | クライス・モラーテ アインス・クロフォード | |||
Sere17 | じゆうなちつじょ | 2000年1月26日 | やまざきかずお | 西山明樹彦 | キャラ:門智昭 メカ:吉田徹 |
チック・グラート ケヴィン・グリーン | ||
Sere18 | わかりあえない | 2000年2月2日 | 池田成 | 北川正人 | 杉光登 | 和泉こずえ | ||
Sere19 | えがおできみと | 2000年2月9日 | 吉本毅 | 寺岡巌 | 市川レイコ | Reave of us | ||
Sere20 | ゆずれないもの | 2000年2月16日 | 大橋誉志光 | ウエダヨウイチ | ニックス・チャイプラパッド 雅明広 |
Ravenous | ||
Sere21 | あしたなんかいらない | 2000年2月23日 | 杉島邦久 | 西田亜沙子 | キブレ=キッキ ラダン | |||
Sere22 | いきのこるために | 2000年3月1日 | 吉本毅 | 寺岡巌 | ラン・ラックモルデ パット・キャンベル |
Rave at us | ||
Sere23 | ちぎれたかこ | 2000年3月8日 | 池田成 | 北川正人 | 杉光登 | 尾瀬イクミ | Revolt us | |
Sere24 | あいばこうじ | 2000年3月15日 | やまざきかずお | 大橋誉志光 | キャラ:斉藤久 メカ:鈴木竜也 |
蓬仙あおい | ||
Sere25 | おれであるために | 2000年3月22日 | 吉本毅 | 寺岡巌 | 相葉昴治 | Revert to us | ||
Sere26 | あした | 2000年3月29日 | 北村真咲 谷口悟朗 |
ウエダヨウイチ | ネーヤ | Reawake us |
前後番組
テレビ東京系列 水曜18:00枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
無限のリヴァイアス
|
ディスコグラフィー
OP/ED
- dis-/夢を過ぎても(1999年10月21日)
- TV・OP/EDテーマ、歌:有坂美香
- dis- (ENGLISH Version)(2000年3月23日)
- 歌:有坂美香
- dis- (ENGLISH Version) [作詞:MICA]
- 棘 [作詞:北川恵子、作曲・編曲:服部克久]
- dis-(R&B Version/京MIX)
- Eye Catch Collection [編曲:M.I.D.]
- Smile again(2000年12月16日)
- ファンディスクEDテーマ、歌:2226(桑島法子 / 白鳥哲 / 氷上恭子 / 檜山修之 / 保志総一朗 / 関智一 / 愛河里花子 / 島田敏)
- Smile again [作詞:北川恵子、作曲・編曲:服部克久]
- Smile again (Instrumental Version)~時を超えて [作曲・編曲:服部克久、イメージポエム:北川恵子]
- Smile again(オリジナルカラオケ)
- dis-2006
- DVDリニューアルボックス版OPテーマ、歌:有坂美香
- TV SONG BOOK 1999 - 2006(2006年10月25日)に収録。
サウンドトラック・アルバム
- オリジナルサウンドトラック1(1999年12月16日)
- 歌:有坂美香 [M-1,11,18,19]、作曲・編曲:服部克久 [M-2,3,6,7,8,10,12,14,16] / M.I.D. [M-4,5,9,13,15,17]
- 1.dis- (CLUB MIX Version)
- 2.なにもしらなくても
- 3.ぼくのせつな
- 4.revise us
- 5.nowhere-
- 6.みしらぬもの
- 7.こころのすきま
- 8.くずれゆくもの
- 9.easy living
- 10.こぼれおちて
- 11.夢を過ぎても (REMIX Version)
- [作曲:服部克久、編曲:M.I.D.]
- 12.こみゅにけーしょん
- 13.almost blue
- 14.いきのびるかなた
- 15.faint hope
- 16.まえむきに
- 17.cool!
- 18.dis- (ENGLISH Version)
- 19.夢を過ぎても
- 20.dis- (Original Karaoke)
- 21.夢を過ぎても (Original Karaoke)
- オリジナルサウンドトラック2(2000年3月1日)
- 作曲・編曲:服部克久
- 1.はるかなるささやき
- 2.なにもしらなくても
- 3.棘(トゲ)[歌:有坂美香]
- 4.むかいあうもの
- 5.げんじつとのはざまで
- 6.こころのかけら
- 7.いとしさのなかで
- 8.はやるこころ
- 9.うつつなるもの
- 10.たわむれて
- 11.みつめて
- 12.しんじられるものは
- 13.ゆめをすぎても
- 14.みらいへのいっぽ
- 15.あらがえぬまま
- 16.さすらいつづけて
- 17.つむがれたふあん
- 18.けついとこうどうと
- 19.とどけたいこころ
- 20.しんきろうのように
- 21.あしたがあるから
- 22.やみからのほほえみ
- 23.しりたかったこと
- 24.夢を過ぎても [歌:有坂美香]
- bonus track [Remix:M.I.D.]
- 25.とどけたいこころ (REGGAE PHIL MIX)
- 26.H, MEGA MIX
- オリジナルサウンドトラック3(2000年3月23日)
- 1.M.I.D. ANTHEM 歌:OKAY JAZZ、作曲・編曲:U.M.E.D.Y. & DJ ETSU
- 2.dis- (Song Bird Mix) 歌:有坂美香、作詞:MICA、作曲:M Rie、編曲:Como-Lee
- 3.Blue wreckage 歌:Noriko、作詞:Noriko、作曲:HIEDA & Noriko、編曲:HIEDA
- 4.Code-026 歌:DJ MASA、作曲・編曲:DJ MASA
- 5.青い鳥のゆくえ 歌:有坂美香、作詞:Little-D、作曲・編曲:Como-Lee
- 6.menterie 歌:DJ MASA、作曲・編曲:DJ MASA
- 7.GOING 歌:KAORI featuring Mr. Rap、作詞:KAORI & U.M.E.D.Y、作曲・編曲:Como-Lee
- 8.Just (Interlude) 歌:U.M.E.D.Y、作曲・編曲:U.M.E.D.Y
- 9.The Nephilims 歌:Afrika Bambaataa、作詞:Afrika Bambaataa、作曲・編曲:DJ YUTAKA
- 10.悲しき漂流 歌:DJ MASA featuring MC-ZINGI、作詞:MC-ZINGI、作曲・編曲:DJ MASA
- 11.See The Light 歌:Smooth Bee and his family、作詞:Smooth Bee and his family、作曲・編曲:DJ MASA
- 12.扉 - TOBIRA 歌:DJ MASA featuring Mr. Rap、作詞:U.M.E.D.Y、作曲・編曲:DJ MASA
- 13.Generation War 歌:DJ ETSU、作曲・編曲:U.M.E.D.Y & DJ ETSU
- 14.envious 歌:DJ MASA、作曲・編曲:DJ MASA
- 15.dis- (Terra MIX) 歌:有坂美香、作詞:MICA、作曲:M Rie、編曲:IWAMI
- RYVIUS / M.I.D [12インチアナログ盤](2000年3月15日)
- side-A
- dis- (44G MIX) 歌:MICA ARISAKA、作詞:MICA、作曲:M Rie、編曲:M.I.D.
- side-B
- dis- (Terra MIX Long Version) 歌:MICA ARISAKA、作詞:MICA、作曲:M Rie、編曲:M.I.D.
- 悲しき漂流 歌:DJ MASA featuring MC-ZINGI、作詞:MC-ZINGI、作曲・編曲:DJ MASA
- キャラクターソングコレクション「あしたから」(2000年5月3日)
- 1.Sacred Sacrifice 歌:保志総一朗、作詞:北川恵子、作曲・編曲:吉良知彦
- 2.がんばれ 歌:白鳥哲・関智一、作詞・作曲:高川義和、編曲:馬場孝幸
- 3.ホントの笑顔で 歌:桑島法子、作詞:弥勒、作曲:菅井えり、編曲:矢田部正
- 4.自分の自由は自分で決めろ 歌:檜山修之・千葉一伸・堀江由衣・長沢直美・江川央生、作詞:中野航空、作曲・編曲:M.I.D.
- 5.masquerade 歌:氷上恭子、作詞:北川恵子、作曲・編曲:かしぶち哲郎
- 6.独り立つ、私 歌:丹下桜、作詞:北川恵子、作曲・編曲:服部克久
- 「無限のリヴァイアス」SONG COLLECTION(2006年10月25日)
- 1.dis- (CLUB MIX Version 2)
- 2.夢を過ぎても
- 3.Sacred Sacrifice
- 4.がんばれ
- 5.ホントの笑顔で
- 6.自分の自由は自分で決めろ
- 7. masquerade
- 8.独り立つ、私
- 9.Smile again
- 10.Blue wreckage
- 11.GOING
- 12.棘
- 13.See The Light
- 14.dis- (Song Bird Mix)
メディアミックスの動き
DVD
バンダイビジュアルより2000年に本編DVDとファンディスクが発売されている。 また2006年10月にDVD-BOX版も発売された。
2000年発売
2000年3月~12月発売で全9巻。
- vol.1 2000年3月25日 sere1・sere2
- vol.2 2000年5月25日 sere3~sere5
- vol.3 2000年6月25日 sere6~sere8
- vol.4 2000年7月25日 sere9~sere11
- vol.5 2000年8月25日 sere12~sere14
- vol.6 2000年9月25日 sere15~sere17
- vol.7 2000年10月25日 sere18~sere20
- vol.8 2000年11月25日 sere21~sere23
- vol.9 2000年12月21日 sere24~sere26
ファンディスク・無限のリヴァイアス Light
2000年12月21日発売で全3巻。各巻にノンテロップOP&ED集やCM集を収録。おもな収録内容は下の表の通り。
巻数 | 第1巻 | 第2巻 | 第3巻 |
---|---|---|---|
VJ MIX / 音声ドラマ | VJ MIX #1-easy living |
VJ MIX #2-悲しき漂流 |
音声ドラマ sere27.002-ちいさなごかい |
声優座談会 | 昴治チーム編 白鳥哲・保志総一朗・関智一 桑島法子・愛河里花子・佐久間レイ |
チームブルー編 檜山修之・江川央生・永澤菜教 堀江由衣・桜井敏治 |
ツヴァイ編 氷上恭子・島田敏・千葉一伸 豊口めぐみ・南央美 |
新作アニメーション | sere10.889 ぬぐえないかこ |
sere0.124 いつか、いっしょに |
sere25.793 あのときのきみ |
無限のリヴァイアス イリュージョン | sere1 おひさしぶりね sere2 ちゃんとしましょう |
sere3 いいかげんにしなさい sere4 もうかりまっか? |
sere5 ひやしちゅうか、はじめました sere6 もう、やりません |
インフォメーションダイアル | sere0.241 たのまれたもの sere0.242 どちらもほしい sere0.243 かずのかぎり |
sere0.244 もめごとのたね sere0.245 むりなたのみ sere0.246 うそのいいわけ |
sere0.247 こうかんじょうけん sere0.248 ゆうきとブルー sere0.249 あとのまつり |
サウンドリニューアルBOX
2006年10月27日発売で1年間の期間限定生産。 オリジナル音源のほかにドルビーデジタル5.1chにサウンドリニューアルされた音声が同時収録されており、どちらでも楽しめる仕様になっている。 しかし、チャプターの順番がオリジナルと異なる(下参照)。
従来のDVD版との主な違いは以下のとおりである。
- オリジナルでは音の無い場所でBGMが流れていたり、まったく違うBGMになっていたりしており、同じシーンであっても受ける印象が異なる。
- 主にSound Track 3に収録されていた物が多く使われている。
- アイキャッチ、サブタイトル、次回予告のBGMが異なるものに入れ替え。
- アイキャッチは、Aパート終了後Bパート開始前に「リヴァイアス!」という音声(毎回音が変わっていた)が入っていたが、リニューアル版は、アイキャッチなしでAパートのBGMがそのままBパートに流れ続ける編集をしており、連続して視聴することを想定して作られている。
- OPが「dis-2006」に変更(オリジナル音源では従来のまま)。
- EDが「夢を過ぎても 2006」に変更(オリジナル音源では従来のまま)。
- OP、ED共に字幕(歌詞)が消去されている。
- 新挿入歌
- 宇宙空間の音が「無音」に編集されており、リアルさを意識している。
- 従来のDVDは「アバンタイトル→OP→本編→次回予告→ED→提供イラスト(アニメ放送時と同じ)」だったが、リニューアル版は「アバンタイトル→OP→本編→ED→次回予告→提供イラスト」になっている。
- BOXには「無限のリヴァイアス Light」も同梱されているが、こちらの音声はリニューアルされていない。
同梱されているブックレットには、「違いを楽しみ、また従来のDVDを持っている人も是非とっておいて欲しい」とのメッセージが載っている。
小説
電撃文庫より、アニメ本編でいうところの7~8話あたりまでを描いた第1巻が発売されている(作:黒田洋介)。しかし放送終了してから9年経つ2009年現在も2巻以降は発売されていないことから、事実上の打ち切りと思われる。
小説版は、アニメ本編以上に各キャラクターの行動が細かく描写されている場面が多い。
特に、例を挙げると
- 破壊工作員が作戦を遂行する過程のエピソード
- 生き残っていた教官のエピソード
- クリフとチャーリーの肉体関係
- ミシェルの過去
- ブルーとフーの出会い
- リリッシュとエマーソンのエピソード
- カラボナのエピソード
- ランのエピソード
- 昴治とファイナの肉体関係
などの小説ならではのシーンも多数存在する。
漫画版
電撃コミックより、全2巻が発売されている。
本編をあおいの視点から描いた構成になっており、シナリオはカットされている部分が多く展開が早い。
しかし、本編では描かれていなかった暴力を受けたこずえの傷跡や、最終話でのこずえの表情など、あおいの視点だからこそ描かれたシーンも多数存在する。
ドラマCD
ビクターエンタテインメントより発売。全3巻。
- 第1巻 Sound Edition 1 Sere 6.350 にちじょうのびねつ
- TV本編の6~7話に起こったエピソードを収録。
- 次回予告はCDドラマ2に収録されている「ふるえるこころ」のことだと思われる。
- 第2巻 Sound Edition 2 リヴァイアスのかけら
- TV本編6~14話に起こったエピソードの短編集と、リヴァイアス起動前のツヴァイのエピソードの前編が収録。
- 連続悲劇 「ランとパット」(全5話)
- Sere10.784 「ふるえるこころ」
- Sere13.975 「うわさばなし」
- Sere6.658 「りかいのはて」
- Sere0.540 「ろんりとしょうこ」
- 次回予告はツヴァイエピソードの後編「しりたくもなかった」
- 第3巻 Sound Edition 3 あしたのまえに
- TV本編25~26話に起こったエピソードとツヴァイエピソードの後編、そしてボーナストラックとして一編を収録。
- Sere25.147「もくせいのばら」
- Sere0.540「しりたくもなかった」
- Sere25.784「あしたのきずな」
- 特別編ラストドラマ「かわらぬおもい」(脚本・さくらまこと)
- 次回予告はTV26話(最終話)「あした」
関連書籍
- ロマンアルバム 無限のリヴァイアス(徳間書店)
- 2000年3月末発売。設定資料、初期設定解説のほか以下の内容を収録している。
- リヴァイアス関連年表及びストーリー解説
- キャラクター解説
- 声優座談会及びメインスタッフ座談会
- リヴァイアスに登場したおもな用語集
- (おまけ)キブレ=キッキの軌跡
- NEWTYPE 100% COLLECTION 39 無限のリヴァイアス えがかれたあした(角川書店)
- 2000年7月発売。月刊ニュータイプ掲載のイラスト他以下の内容を収録している。
- メインスタッフのインタヴュー及びコメント
- 服部克久・M.I.D.・有坂美香インタヴュー
- CDドラマ シナリオ収録(2編)
- Gakken Mook SPECIAL 無限のリヴァイアス ~ルクスンのリヴァイアス航宙日誌~(学研)
- 2000年7月発売。リヴァイアスの軌跡とストーリー解説を作中にも登場した「ルクスンの航宙日誌」という形で構成されている。その他の収録内容は以下の通り。
- 監督・脚本家インタヴュー、スタッフコメント、声優座談会
- インタヴュアー・黒田洋介によるキャラクター座談会。
- SUNRISE ART WORKS 無限のリヴァイアス(サンライズ)
- 2000年11月発売。サンライズによる設定資料集
- NEWTYPE FILM BOOK 無限のリヴァイアス(上下巻、角川書店)
- 上巻は2000年3月発売。sere1~sere12までのストーリー、詳細設定を収録。
- 下巻は2000年6月発売。sere13~sere26までのストーリー、詳細設定、製作秘話を収録。
その他
- インターネットアニメ・無限のリヴァイアス イリュージョン
- 2000年、テレビ東京版の公式サイトで配信された番外編アニメ。コンテンツジャパンの製作で全6話。ファンディスクに収録されている。
- BEAT インフォメーションダイアル
- バンダイビジュアルが提供していたテレフォンサービス(既に終了)で行なわれていた番宣ドラマ。全9話でファンディスクに収録されている。
補足
- ^ 『月刊ニュータイプ』放送開始前スタッフインタビューより
- ^ ロマンアルバムの用語集より
- ^ CDドラマ3にて判明
- ^ 学研『無限のリヴァイアス ~ルクスンのリヴァイアス航宙日誌~』
- ^ 本作放映当時は惑星に分類されていた
- ^ フィルムブック下巻の解説では禅や哲学に近いとされている
- ^ タイトルバックと共に「リヴァイアス」をもじった英語やドイツ語が表記されていた。この文字は本編の内容とも関わっており、数回に一度変更されている。