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「テンカラ釣り」の版間の差分

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鳥の羽、[[毛糸]]、[[ゼンマイ]]の綿などの素材を、釣り針に巻きつけて作られる<ref name="桑原1978">{{Harvnb|桑原|1978|Ref=CITE_桑原1978}}</ref>。伝統的なテンカラ用の毛鉤は渓流釣りに特化されており<ref name="石垣2000_pp17">{{Harvnb|石垣|2000|Ref=CITE_石垣2000|pp=17-20}}</ref>、構造はシンプルである<ref>{{Harvnb|堀江|1989|Ref=CITE_堀江1989|p=144}}</ref>。現代で、テンカ素材や完成品が使用されて<ref name="堀江1989_p38">{{Harvnb|堀江|1989|Ref=CITE_堀江1989|p=38}}</ref>。
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===糸===
===糸===
レベルラインまたは、テーパーラインを使用する。
レベルラインまたは、テーパーラインを使用する。

2010年7月30日 (金) 09:33時点における版

テンカラ釣り(テンカラつり)とは、毛鉤を使う日本の伝統的な釣りである。

概要

渓流を釣り場とし、水生昆虫を捕食するマス類をターゲットとする。竿と毛鉤と糸のみの仕掛けが特徴であり、手軽な釣り方の一種である。

元は職漁師の行っていたつり方であり[1][2]、とても手返しがよく釣ることができる反面、難易度の高いつりでもある。 現在渓流釣りの中でも注目され、レベルラインテンカラは、ブームになりつつある。

「テンカラ」の語源や由緒は、現代には伝わっていない[3]。識者や釣り人の間では多種多様な考察や憶測、語源にまつわるジョークが交わされているが[4]、はっきりしたことは分かっていない[3][4]

道具

竿

3.3から3.6 mのものが標準。 4,5m以上もの長い竿もあるが、初心者には使いづらい。 竿は各社から発売されていて、ダイワ、シマノ、がまかつ、テンリュウなどが有名である。

毛鉤

鳥の羽、毛糸ゼンマイの綿などの素材を、釣り針に巻きつけて作られる[5]。伝統的なテンカラ用の毛鉤は渓流釣りに特化されており[6]、構造はシンプルである[7]。素材はフライと同様のものを使う場合が多い。[8]

レベルラインまたは、テーパーラインを使用する。 昔は、馬素(馬の尻尾の毛)を撚って作られていた。 現在では、テーパーラインは、2000円前後、レベルラインは、テンカラ専用のものまで多数出ていて、50m、2000円前後である。 また、フロロカーボンのハリスでも代用可能。 ラインの太さは、3号から4号までの間がいい。中には2号と言う細いラインを使う人もいる。 初心者は、3.5号をお勧めする。レベルラインを使ったほうが、おつり(ラインが戻ってくること)が少なく、多少飛ばすのは難しいが、これさえクリアーできれば、とても便利である。 ラインは、ダイワなど各社から発売されている。 ハリスは、1号前後を使う。これ以上細いハリスを使うと、あわせ切れがおきてしまう恐れがある。

対象魚

ヤマメ[3]イワナ[3][9]アマゴ[3][9]ニジマスなどが一般的であり人気が高い。

他の釣法との比較

欧米式の毛鉤釣りであるフライ・フィッシングではリールを使用するが、テンカラ釣りではリールを使わない[2][5]。これはヨーロッパと日本の川の地形的な特徴の差と対応している[5]。フライ・フィッシングは専ら流れの緩やかな川を釣り場として発展したため、緩やかな流れの中でも擬似針であることを見破られないよう、多種多様なフライの選択も重要となっている[6]

関連項目

脚注

  1. ^ 堀江 1989, pp. 59–60
  2. ^ a b 石垣 2000, p. 8
  3. ^ a b c d e 堀江 1989, p. 25
  4. ^ a b 石垣 2000, pp. 107–114
  5. ^ a b c 桑原 1978
  6. ^ a b 石垣 2000, pp. 17–20
  7. ^ 堀江 1989, p. 144
  8. ^ 堀江 1989, p. 38
  9. ^ a b 石垣 2000, p. 11

参考文献

  • 石垣尚男『読んではいけない毛バリ釣りの真実』(初版第1刷)人間社、2000年4月13日。ISBN 4-931388-20-5 
  • 桑原玄辰『A毛バリ釣りの楽しみ方』広済堂出版エラー: この日付はリンクしないでください。ISBN 978-4331400302 
  • 堀江渓愚『実戦 精鋭たちのテンカラ・テクニック』(第1刷)山と渓谷社、1989年5月15日。ISBN 4-635-36019-9