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「十字」の版間の差分

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以下は主な十字の例である。十字の持つ特定の意味でまとめたものではなく、十字の全ての種類でもない。名称やデザインは代表的なもので、詳細は各リンク先も参照。
以下は主な十字の例である。十字の持つ特定の意味でまとめたものではなく、十字の全ての種類でもない。名称やデザインは代表的なもので、詳細は各リンク先も参照。
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Image:Greek_cross.svg|'''[[ギリシャ十字]]'''。アームが等しい長さで、それぞれの中央で直角に交差する。[[スイスの国旗]]や[[赤十字社|赤十字]]の元となった。
File:Greek_cross.svg|'''[[ギリシャ十字]]'''。アームが等しい長さで、それぞれの中央で直角に交差する。[[スイスの国旗]]や[[赤十字社|赤十字]]の元となった。
Image:Latin Cross.svg|'''[[ラテン十字]]'''。短い横のアームが、長い縦のアームのやや上方で直角に交差する。
File:Latin Cross.svg|'''[[ラテン十字]]'''。短い横のアームが、長い縦のアームのやや上方で直角に交差する。
Image:Latin cross with equal arms.png|ラテン十字の1種。アームの長さが等しくギリシャ十字と似ている。
File:Latin cross with equal arms.png|ラテン十字の1種。アームの長さが等しくギリシャ十字と似ている。
Image:Saint Peters cross.png|'''[[聖ペトロ十字]]'''または'''逆十字'''。ラテン十字を上下反転させた形。
File:Saint Peters cross.png|'''[[聖ペトロ十字]]'''または'''逆十字'''。ラテン十字を上下反転させた形。
Image:Crossed circle.svg|'''[[太陽十字]]'''または'''太陽車輪'''。円の中に十字。[[キリスト教]]以前の古代より使われ[[ケルト十字]]の元となった。
File:Crossed circle.svg|'''[[太陽十字]]'''または'''太陽車輪'''。円の中に十字。[[キリスト教]]以前の古代より使われ[[ケルト十字]]の元となった。
Image:CelticCross.svg|'''[[ケルト十字]]'''。ラテン十字と十字の交差部分を囲む輪から構成される。
File:CelticCross.svg|'''[[ケルト十字]]'''。ラテン十字と十字の交差部分を囲む輪から構成される。
Image:Celtic-style crossed circle.svg|[[ケルト十字]]の1種。18世紀以降に図案化されたもの。
File:Celtic-style crossed circle.svg|[[ケルト十字]]の1種。18世紀以降に図案化されたもの。
Image:Original Coptic cross.svg|'''[[:en:Original Coptic cross.svg|コプト十字]]'''。初期のもの。
File:Original Coptic cross.svg|'''[[:en:Original Coptic cross.svg|コプト十字]]'''。初期のもの。
Image:USVA headstone emb-04.svg|'''[[長老派教会]]十字'''
File:USVA headstone emb-04.svg|'''[[長老派教会]]十字'''
Image:Broken crossed circle.svg|'''[[卍|卍(まんじ)]]'''または'''鉤十字'''の1種。[[太陽十字]]の円の一部が切れた形状。
File:Broken crossed circle.svg|'''[[卍|卍(まんじ)]]'''または'''鉤十字'''の1種。[[太陽十字]]の円の一部が切れた形状。
Image:Croix Gammé.jpg|'''右まんじ'''。[[卍|卍(まんじ)]]の1種。[[国家社会主義ドイツ労働者党|ナチス]]の[[ハーケンクロイツ]]でも多用された。
File:Croix Gammé.jpg|'''右まんじ'''。[[卍|卍(まんじ)]]の1種。[[国家社会主義ドイツ労働者党|ナチス]]の[[ハーケンクロイツ]]でも多用された。
Image:Indian Swastika.svg|'''左まんじ'''。[[卍|卍(まんじ)]]の1種。[[ヒンドゥー教]]、[[仏教]]、日本の[[家紋]]や[[地図記号]]などで使用されている。
File:Indian Swastika.svg|'''左まんじ'''。[[卍|卍(まんじ)]]の1種。[[ヒンドゥー教]]、[[仏教]]、日本の[[家紋]]や[[地図記号]]などで使用されている。
Image:Argent a fylfot azure.ant.png|'''[[:en:Fylfot|フィルファット]]'''。[[卍|卍(まんじ)]]の1種。アームの折れ曲がった先が短い。
File:Argent a fylfot azure.ant.png|'''[[:en:Fylfot|フィルファット]]'''。[[卍|卍(まんじ)]]の1種。アームの折れ曲がった先が短い。
Image:Lauburu.svg|'''[[:en:Lauburu|バスク・クロス]]'''。4つの[[コンマ]]で構成され、[[卍|卍(まんじ)]]や日本の[[巴]]にも似ている。
File:Lauburu.svg|'''[[:en:Lauburu|バスク・クロス]]'''。4つの[[コンマ]]で構成され、[[卍|卍(まんじ)]]や日本の[[巴]]にも似ている。
Image:HandsGod.svg|'''[[スラヴ]]太陽十字'''または[[:en:Hands of God|神の手]]。
File:HandsGod.svg|'''[[スラヴ]]太陽十字'''または[[:en:Hands of God|神の手]]。
Image:Croix de Lorraine 2.png|'''[[ロレーヌ十字]]'''。横のバーが2つある。古代のもので、横のバーの長さが等しい。
File:Croix de Lorraine 2.png|'''[[ロレーヌ十字]]'''。横のバーが2つある。古代のもので、横のバーの長さが等しい。
Image:Croix de Lorraine 3.png|'''[[ロレーヌ十字]]'''の1種。横のバーは下が長い。ロレーヌ十字として現代知られているもので、[[ジャンヌ・ダルク]]の象徴とされ、[[自由フランス]]旗でも使用された。
File:Croix de Lorraine 3.png|'''[[ロレーヌ十字]]'''の1種。横のバーは下が長い。ロレーヌ十字として現代知られているもので、[[ジャンヌ・ダルク]]の象徴とされ、[[自由フランス]]旗でも使用された。
Image:Patriarchal cross.svg|'''[[:en:Patriarchal cross|総主教十字]]'''。ロレーヌ十字と極めて似ている。
File:Patriarchal cross.svg|'''[[:en:Patriarchal cross|総主教十字]]'''。ロレーヌ十字と極めて似ている。
Image:Cross of the pope.svg|'''トリプルクロス'''または'''[[:en:Papal Cross|教皇十字]]'''。横のバーが3本。[[教皇|ローマ教皇]]のシンボル。
File:Cross of the pope.svg|'''トリプルクロス'''または'''[[:en:Papal Cross|教皇十字]]'''。横のバーが3本。[[教皇|ローマ教皇]]のシンボル。
Image:Russian cross.png|'''[[八端十字架|ロシア十字]]'''。東方十字の1種。ラテン十字の下に、短い横のバーが斜めに交差する。
File:Russian cross.png|'''[[八端十字架|ロシア十字]]'''。東方十字の1種。ラテン十字の下に、短い横のバーが斜めに交差する。
Image:OrthodoxCross.svg|'''[[八端十字架|八端十字]]'''。東方十字の1種。ロレーヌ十字の下に、短い横のバーが斜めに交差する。[[ロシア正教会]]など[[スラヴ人|スラヴ]]系正教会で広く使われている。
File:OrthodoxCross.svg|'''[[八端十字架|八端十字]]'''。東方十字の1種。ロレーヌ十字の下に、短い横のバーが斜めに交差する。[[ロシア正教会]]など[[スラヴ人|スラヴ]]系正教会で広く使われている。
Image:Cross of the Evangelists.svg|'''アークエンジェルクロス'''の1種。
File:Cross of the Evangelists.svg|'''アークエンジェルクロス'''の1種。
Image:Cross of the archangels 1.svg|'''アークエンジェルクロス'''の1種。
File:Cross of the archangels 1.svg|'''アークエンジェルクロス'''の1種。
Image:Cross of the archangels 2.svg|'''アークエンジェルクロス'''の1種。
File:Cross of the archangels 2.svg|'''アークエンジェルクロス'''の1種。
Image:Cross-Triple-Parted-Fretted-BW.svg|[[ロマネスク]]様式の十字。
File:Cross-Triple-Parted-Fretted-BW.svg|[[ロマネスク]]様式の十字。
Image:Cross-Crosslet-Heraldry.svg|'''クロス・クロスレット'''。アームの端が十字になっている。
File:Cross-Crosslet-Heraldry.svg|'''クロス・クロスレット'''。アームの端が十字になっている。
Image:Cross-Jerusalem-Potent-Heraldry.svg|'''エルサレム十字'''。[[十字軍]]の十字としても知られている。
File:Cross-Jerusalem-Potent-Heraldry.svg|'''エルサレム十字'''。[[十字軍]]の十字としても知られている。
Image:Cross-Potent-Heraldry.svg|'''松葉杖十字'''。エルサレム十字の元となった。などでも使用されている。
File:Cross-Potent-Heraldry.svg|'''松葉杖十字'''。エルサレム十字の元となった。などでも使用されている。
Image:Maltese-Cross-Heraldry.svg|'''[[マルタ十字]]'''。[[矢]]の形をした4つのアームが中央に向き、8つの突き出た角をもつ。[[:en:Marksmanship Badge (United States)|アメリカ海兵隊の射撃技量バッジ]]の元にもなった。
File:Maltese-Cross-Heraldry.svg|'''[[マルタ十字]]'''。[[矢]]の形をした4つのアームが中央に向き、8つの突き出た角をもつ。[[:en:Marksmanship Badge (United States)|アメリカ海兵隊の射撃技量バッジ]]の元にもなった。
Image:Cross-Pattee-alternate.svg|'''[[:en:Cross pattée|クロス・パティー]]'''。マルタ十字に似ているが、アームの中央部分は細く、端部分は広い。[[ドイツ騎士団]]の[[鉄十字]]や[[黒十字]]の元ともなった。
File:Cross-Pattee-alternate.svg|'''[[:en:Cross pattée|クロス・パティー]]'''。マルタ十字に似ているが、アームの中央部分は細く、端部分は広い。[[ドイツ騎士団]]の[[鉄十字]]や[[黒十字]]の元ともなった。
Image:Bundeswehr Kreuz Black.svg|'''[[黒十字]]'''。[[ドイツ連邦軍]]でも使用されている。
File:Bundeswehr Kreuz Black.svg|'''[[黒十字]]'''。[[ドイツ連邦軍]]でも使用されている。
Image:Cross-Bottony-Heraldry.svg|[[:en:Bottony|クロス・ボトニー]]。アームの端が[[:en:Trefoil|三葉]]の形をしている。[[メリーランド州]]の州旗でも使用されている。
File:Cross-Bottony-Heraldry.svg|[[:en:Bottony|クロス・ボトニー]]。アームの端が[[:en:Trefoil|三葉]]の形をしている。[[メリーランド州]]の州旗でも使用されている。
Image:Cross-Pommee-Heraldry.svg|'''クロス・ポミー'''。バーの端が丸いノブの形をしている。
File:Cross-Pommee-Heraldry.svg|'''クロス・ポミー'''。バーの端が丸いノブの形をしている。
Image:ArrowCross.svg|'''[[:en:Cross barbée|クロス・バービー]]'''または'''アロウ・クロス'''('''矢十字''')。両端が同じ形の2つの矢が交差している。[[中世]]の[[ハンガリー]]部族や1930年代の[[矢十字党]]が使用した。
File:ArrowCross.svg|'''[[:en:Cross barbée|クロス・バービー]]'''または'''アロウ・クロス'''('''矢十字''')。両端が同じ形の2つの矢が交差している。[[中世]]の[[ハンガリー]]部族や1930年代の[[矢十字党]]が使用した。
Image:Cross-Flory-Heraldry.svg|'''[[:en:Cross fleury|クロス・フローリー]]'''。アームの端が[[フルール・ド・リス]]と似た[[ユリ]]の形になっている。
File:Cross-Flory-Heraldry.svg|'''[[:en:Cross fleury|クロス・フローリー]]'''。アームの端が[[フルール・ド・リス]]と似た[[ユリ]]の形になっている。
Image:Cross-Fourchee-Heraldry.svg|'''クロス・フォウシェイ'''。アームの先端が[[フォーク (食器)|フォーク]]の形(V字)をしている。
File:Cross-Fourchee-Heraldry.svg|'''クロス・フォウシェイ'''。アームの先端が[[フォーク (食器)|フォーク]]の形(V字)をしている。
Image:Cross-Moline-Heraldry.svg|'''クロス・モーリン'''。アームの端が留め金の形をしており、端が2つに分岐して曲線を描いて戻っている。
File:Cross-Moline-Heraldry.svg|'''クロス・モーリン'''。アームの端が留め金の形をしており、端が2つに分岐して曲線を描いて戻っている。
Image:Cross Templar.svg|'''[[テンプル騎士団]]十字'''。
File:Cross Templar.svg|'''[[テンプル騎士団]]十字'''。
Image:OrderOfCristCross.svg‎|'''[[:en:Order of Christ (Portugal)|キリスト教修道会(ポルトガル)]]'''。
File:OrderOfCristCross.svg‎|'''[[:en:Order of Christ (Portugal)|キリスト教修道会(ポルトガル)]]'''。
Image:Cross Santiago.svg|'''[[:en:Cross of Saint James|聖ジェームズ十字]]'''。[[:en:Cross fleury|クロス・フローリー]]に似ており、[[ヤコブ (ゼベダイの子)|ヤコブ]]の象徴とされる。赤で描かれる場合が多い。
File:Cross Santiago.svg|'''[[:en:Cross of Saint James|聖ジェームズ十字]]'''。[[:en:Cross fleury|クロス・フローリー]]に似ており、[[ヤコブ (ゼベダイの子)|ヤコブ]]の象徴とされる。赤で描かれる場合が多い。
Image:Huguenot cross.svg|'''[[:en:Huguenot cross|ユグノー十字]]'''
File:Huguenot cross.svg|'''[[:en:Huguenot cross|ユグノー十字]]'''
Image:Serbian cross.jpg|'''[[セルビア十字]]'''。
File:Serbian cross.jpg|'''[[セルビア十字]]'''。
Image:Cross_Calatrava.svg‎|'''[[カラトラバ騎士団]]十字'''。
File:Cross_Calatrava.svg‎|'''[[カラトラバ騎士団]]十字'''。
Image:Cantercross.jpg|'''[[:en:Canterbury cross|カンタベリー十字]]'''
File:Cantercross.jpg|'''[[:en:Canterbury cross|カンタベリー十字]]'''
Image:Cathar cross.svg|'''[[:en:Occitan cross|オクシタニア十字]]'''。[[トゥールーズ]]の紋章が元となり、[[オクシタニア]]を代表する紋章となった。
File:Cathar cross.svg|'''[[:en:Occitan cross|オクシタニア十字]]'''。[[トゥールーズ]]の紋章が元となり、[[オクシタニア]]を代表する紋章となった。
Image:Ankh.svg|'''[[アンク]]'''または'''取っ手付き十字'''または'''エジプト十字'''。上部の端が取っ手の形をしている。
File:Ankh.svg|'''[[アンク]]'''または'''取っ手付き十字'''または'''エジプト十字'''。上部の端が取っ手の形をしている。
Image:Mariner's Cross.svg|'''[[:en:Anchored cross|クロス・アンキー(碇十字)]]'''。アンカード・クロス、マリナーズ・クロスとも呼ばれる。
File:Mariner's Cross.svg|'''[[:en:Anchored cross|クロス・アンキー(碇十字)]]'''。アンカード・クロス、マリナーズ・クロスとも呼ばれる。
Image:Te cross.svg|'''[[:en:Tau Cross|タウ十字]]'''または'''[[Anthony the Great|聖アンソニー十字]]'''。[[フランシスコ会]]が使用した。
File:Te cross.svg|'''[[:en:Tau Cross|タウ十字]]'''または'''[[Anthony the Great|聖アンソニー十字]]'''。[[フランシスコ会]]が使用した。
Image:Simple_Labarum2.svg|'''[[:en:Labarum|ラバルム]]'''。ギリシア文字のΧ(カイ)とΡ(ロー)を組み合わせた形状。
File:Simple_Labarum2.svg|'''[[:en:Labarum|ラバルム]]'''。ギリシア文字のΧ(カイ)とΡ(ロー)を組み合わせた形状。
Image:Marian_Cross.jpg|'''[[:en:Marian Cross|マリアン・クロス]]'''。ラテン十字を右下の空白が大きくなるように縦木と横木をずらし、右下の空白に「M」と記した形状。
File:Marian_Cross.jpg|'''[[:en:Marian Cross|マリアン・クロス]]'''。ラテン十字を右下の空白が大きくなるように縦木と横木をずらし、右下の空白に「M」と記した形状。
Image:A Commonwealth Cross of Sacrifice or War Cross.jpg|'''[[:en:Cross of Sacrifice|Cross of Sacrifice]]'''
File:A Commonwealth Cross of Sacrifice or War Cross.jpg|'''[[:en:Cross of Sacrifice|Cross of Sacrifice]]'''
Image:Nasrani menorah.JPG|'''[[:en:Rock crosses of Kerala|聖トマス十字]]'''
File:Nasrani menorah.JPG|'''[[:en:Rock crosses of Kerala|聖トマス十字]]'''
Image:Kruis san damiano.gif|'''[[:fr:Croix de Saint-Damien|聖ダミアン十字]] '''
File:Kruis san damiano.gif|'''[[:fr:Croix de Saint-Damien|聖ダミアン十字]] '''
Image:St Brigid.png|'''[[:en:St. Brigid's Cross|聖ブリジッドクロス]]'''
File:St Brigid.png|'''[[:en:St. Brigid's Cross|聖ブリジッドクロス]]'''
Image:SaintNinoCross.jpg|'''[[:en:Grapevine cross|葡萄十字]]'''。横木が、やや下へ垂れ下がっている。
File:SaintNinoCross.jpg|'''[[:en:Grapevine cross|葡萄十字]]'''。横木が、やや下へ垂れ下がっている。
Image:Flag of Finland.svg|'''[[スカンディナヴィア十字]]'''。左側に交点が寄った横長の十字。[[スカンディナヴィア]]諸国の国旗でも使用されている。
File:Flag of Finland.svg|'''[[スカンディナヴィア十字]]'''。左側に交点が寄った横長の十字。[[スカンディナヴィア]]諸国の国旗でも使用されている。
Image:Saint Andrew's cross.svg|[[聖アンデレ十字]]。[[サルタイアー (紋章学)|サルタイアー]]の1種で、青字に白、または白地に青。
File:Saint Andrew's cross.svg|[[聖アンデレ十字]]。[[サルタイアー (紋章学)|サルタイアー]]の1種で、青字に白、または白地に青。
Image:St_Patrick's_saltire.svg|'''[[:en:Saint Patrick's Cross|聖パトリキウス十字]]'''。[[サルタイアー (紋章学)|サルタイアー]]の1種で、[[イギリスの国旗]]の中で[[アイルランド]]を意味する十字として使用されている。
File:St_Patrick's_saltire.svg|'''[[聖パトリック旗|聖パトリキウス十字]]'''。[[サルタイアー (紋章学)|サルタイアー]]の1種で、[[イギリスの国旗]]の中で[[アイルランド]]を意味する十字として使用されている。
Image:Skull and crossbones.svg|'''[[:en:Skull and crossbones|髑髏と骨]]'''。骨による[[サルタイアー (紋章学)|サルタイアー]]。紋章として使用され、伝統的に[[海賊]]のシンボルとされる。
File:Skull and crossbones.svg|'''[[:en:Skull and crossbones|髑髏と骨]]'''。骨による[[サルタイアー (紋章学)|サルタイアー]]。紋章として使用され、伝統的に[[海賊]]のシンボルとされる。
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2010年8月28日 (土) 05:08時点における版

全ての棒が同じ長さのギリシャ十字(上)と、それを45度回転させたサルタイアー(下)

十字(じゅうじ、クロス、:cross)とは幾何学図形の1つで、2つの線(棒)が互いに直角に交差して、片方または両方の線が中央で分割されている。線は通常は水平と垂直だが、斜めの場合は斜め十字(ななめじゅうじ、サルタイアー、英:saltire、聖アンデレ十字)とも呼ばれる。

なお日本では、線が垂直な場合は漢字の「十」と同じ形のため「十文字」(じゅうもんじ)、斜めの場合は「×」(バツ、ペケ)と呼ばれる事もある。

概要

十字は最も古代から存在する人類のシンボルの1つであり、多くの地域で使用されている。太陽のシンボルや、キリスト教十字架南十字星の他にも、世界の四大要素方位、あるいは縦線を神性、水平線を世界とした統一概念の象徴などとして使われている。

現代でも多数の国旗赤十字社などの標章や紋章家紋などにも使用されている。なお中国の、の時代に十字をつけた餅を食して厄除けとする風習が、日本に伝えられると鎌倉時代に流行し、その餅のことを「十字」といったともされる[1]


種類

以下は主な十字の例である。十字の持つ特定の意味でまとめたものではなく、十字の全ての種類でもない。名称やデザインは代表的なもので、詳細は各リンク先も参照。

紋章における十字は、他にも非常に多くのバリエーションがある。紋章の背景知識は紋章学を参照。有名なオンライン情報には A Glossary of Terms Used in Heraldry by James Parker (1894) があり、紋章における十字のバリエーションについて多くの情報が参照できる。

家紋の例

十文字紋(じゅうもんじもん)は、漢字の「十」を図案化した家紋である。図案には「丸に十文字」「島津十文字」、「日置十文字」、「猪飼十文字」などがある。その形状から、久留子紋と混同されることが多く、また、島津氏が用いたとされる「丸に十字」は紋と混同されることがある。

鎌倉時代初期の、島津忠久甲冑に記された「十文字」が現存では最古の例である。主に島津氏とその関係の氏族が用いた。徳川幕府によるキリスト教の禁教令発布後は轡紋(くつわもん)、祇園守紋(ぎおんまもりもん)、桛紋(かせぎもん)、卍紋などとともに久留子紋の代用として用いられることがあった。[1]

旗の例

スカンディナヴィア十字

いくつかの旗は十字を含んでいる。

北欧スカンディナヴィア諸国の全ての国の国旗は、スカンディナヴィア十字で知られている(スウェーデンの国旗アイスランドの国旗など)。17世紀以降のスイスの国旗は同じ長さの線による正方形の十字を使用し、赤十字の標章の元となった。ヨーロッパ以外でも キリスト教徒の多い国が、国旗に十字を入れることがある(トンガの国旗ジャマイカの国旗など)。

また南半球の多くの国は、国旗に南十字星(サザンクロス)を使用している(サモアの国旗ブラジルの国旗など)。

国旗の例

国旗以外の例


参照

  1. ^ a b 千鹿野茂監修 高澤等著『家紋の事典』東京堂出版 2008年
  • Chevalier, Jean (1997). "The Penguin Dictionary of Symbols". Penguin ISBN 0140512543
  • Koch, Rudolf (1955). The Book of Signs. Dover, NY. ISBN 0-486-20162-7.
  • Drury, Nevill (1985). Dictionary of Mysticism and the Occult. Harper & Row ISBN 0060620935
  • Webber, F. R. (1927, rev 1938). Church Symbolism: an explanation of the more important symbols of the Old and New Testament, the primitive, the mediaeval and the modern church. Cleveland, OH. OCLC 236708.

関連項目

外部リンク