コンテンツにスキップ

「AV端子」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目: 1行目:
[[ファイル:RCA type jack and plug Video & Audio.jpg|thumb|180px|right|'''AV'''端子の例:[[RCA端子]]、'''A'''udio([[ステレオ]]音声信号(右・赤色、左・白色)と'''V'''ideo([[コンポジット映像信号]]、黄色)のジャック()と対応するプラグ()]]
[[ファイル:RCA type jack and plug Video & Audio.jpg|thumb|180px|right|'''AV'''端子の例:[[RCA端子]]、'''A'''udio([[ステレオ]]音声信号(右・赤色、左・白色)と'''V'''ideo([[コンポジット映像信号]]、黄色)のジャックと対応するプラグ]]
'''AV端子'''(AVたんし)とは、[[音響機器]]や[[映像機器]]([[オーディオ・ビジュアル|AV]]機器)同士を接続し、[[音声]]・[[映像]]等の[[信号 (電気工学)|信号]]をやり取りするために使われる接続端子の総称。端子形状や流れる信号の規格により様々なものがある。
'''AV端子'''(AVたんし)とは、[[音響機器]]や[[映像機器]]([[オーディオ・ビジュアル|AV]]機器)同士を接続し、[[音声]]・[[映像]]等の[[信号 (電気工学)|信号]]をやり取りするために使われる接続端子の総称。端子形状や流れる信号の規格により様々なものがある。


== 端子の形状による分類 ==
== 端子の形状による分類 ==
;[[RF端子]]
:「F栓コネクタ」とも。
;[[RCA端子]]
;[[RCA端子]]
:家庭用AV機器において最も一般的に使われるものの一つ。日本ではピンプラグとも言う。機器間の接続に用いられることが多い。同軸ケーブルの接続に適するが、主として数十kHz以下の低周波領域で用いる。身近な用途としてオーディオ用の赤白ケーブルやビデオ用の黄赤白のケーブルなど。
:家庭用AV機器において最も一般的に使われるものの一つ。日本ではピンプラグとも言う。機器間の接続に用いられることが多い。同軸ケーブルの接続に適するが、主として数十kHz以下の低周波領域で用いる。身近な用途としてオーディオ用の赤白ケーブルやビデオ用の黄赤白のケーブルなど。
:*接続が容易である半面、引っ張る力によって抜けてしまう場合がある。
:接続が容易である半面、引っ張る力によって抜けてしまう場合がある。
:*プラグを差し込む際に信号が通る芯線のほうが外側のシールド(接地)より先に接続されるためオーディオ機器では音量を下げて接続しないとスピーカーを破損するおそれがある。抜くときも同様。
:プラグを差し込む際に信号が通る芯線のほうが外側のシールド(接地)より先に接続されるためオーディオ機器では音量を下げて接続しないとスピーカーを破損するおそれがある。抜くときも同様。
;[[フォーンプラグ|フォーン端子]](<!--ストレートピンプラグ、-->TRSフォーン)
:民生用から業務用のオーディオ機器において[[ヘッドホン]]や[[マイクロフォン]]など入出力装置に使われることが多い。また、シンセサイザーやエレキギターなど電気・電子楽器の接続にも広く用いられ、この用途のケーブルはシールド線と呼ばれる。大きさにより標準プラグ、ミニプラグなどがあり、用途によって使い分けられる。
;XLR端子([[XLRタイプコネクター]])
:[[高級オーディオ#ラインケーブル|ハイエンドオーディオ]]機器における[[平衡接続|バランス伝送]]や、マイクロフォン等の接続に用いられる。<!--開発した企業の名を取ってキャノンコネクターとも呼ばれる-->
;BNC端子
:主に業務用AV機器で用いられる。同軸ケーブルの接続に向き、数GHzまでの信号に対応できる。接続を固定することが可能で、着脱も比較的簡単であり、信頼性が高いため、[[シリアルデジタルインタフェース|SDI端子]]にも採用されている。<!--AV端子の解説なので必要なし:AV用途以外ではコンピューターネットワークにおける10BASE2のケーブルの接続や、測定機器などの信号伝送に用いられている。-->
;[[S端子]]
;[[S端子]]
:映像信号専用で、4ピンのミニ[[DINコネクタ]]を採用し、Y(輝度)信号とC(クロマ)信号を分離したまま伝送する方式。
:映像信号専用で、4ピンのミニ[[DINコネクタ]]を採用し、Y(輝度)信号とC(クロマ)信号を分離したまま伝送する方式。
;[[コンポーネント端子]]
;[[D端子]]
;[[D端子]]
:映像信号専用で、アナログの[[コンポーネント]]信号(Y,Cb,Cr)を伝送する方式。
:映像信号専用で、アナログの[[コンポーネント]]信号(Y,Cb,Cr)を伝送する方式。
;[[HDMI]]
:映像と音声のデジタル信号を伝送する方式。
;BNC端子
:主に業務用AV機器で用いられる。同軸ケーブルの接続に向き、数GHzまでの信号に対応できる。接続を固定することが可能で、着脱も比較的簡単であり、信頼性が高いため、[[シリアルデジタルインタフェース|SDI端子]]にも採用されている。<!--AV端子の解説なので必要なし:AV用途以外ではコンピューターネットワークにおける10BASE2のケーブルの接続や、測定機器などの信号伝送に用いられている。-->
;[[DV端子]]
:ビデオカメラなどに採用されていた映像と音声のデジタル信号を伝送する方式。
;[[SCART端子]]
;[[SCART端子]]
:[[ヨーロッパ]]で最も標準的なAV端子。主にテレビとビデオ機器の間での接続に使用される。通常21ピンの端子が比較的大きな四角形の中に並んでいる。ユーロコネクター(Euroconnector)、ユーロ21等とも言われる。日本で使われている[[RGB21ピン]]端子はこれを元に開発されたものである。
:[[ヨーロッパ]]で最も標準的なAV端子。主にテレビとビデオ機器の間での接続に使用される。通常21ピンの端子が比較的大きな四角形の中に並んでいる。ユーロコネクター(Euroconnector)、ユーロ21等とも言われる。日本で使われている[[RGB21ピン]]端子はこれを元に開発されたものである。
;[[RF端子]]
;[[S/PDIF]]
;;光角型
:「F栓コネクタ」とも。
::デジタル音声信号を光伝送するために用いられる端子。TOSLINKとも呼ばれる専用の端子である角型
;[[S/PDIF]] 光角型
;;光丸型
:デジタル音声信号を光伝送するために用いられる端子。TOSLINKとも呼ばれる専用の端子である角型
::[[フォーンプラグ|ミニプラグ]]端子と形状に互換性がある。小型化が優先されるポータブル機器などでは、音声ミニプラグ端子と共用の端子として実装される。
;S/PDIF 光丸型
;;同軸型
:[[フォーンプラグ|ミニプラグ]]端子と形状に互換性がある。小型化が優先されるポータブル機器などでは、音声ミニプラグ端子と共用の端子として実装される。
::橙色の同コネクタ付きケーブルを用いてデジタル音声信号の伝送を行う。形状はRCA端子かBNC端子。
;S/PDIF 同軸型
:橙色の同コネクタ付きケーブルを用いてデジタル音声信号の伝送を行う。形状はRCA端子かBNC端子。
;[[AVマルチ]]端子
;[[AVマルチ]]端子
:[[プレイステーション]]、[[プレイステーション2]]、[[プレイステーション3]]、一部の[[ソニー]]製[[テレビ]]に搭載。
:[[プレイステーション]]、[[プレイステーション2]]、[[プレイステーション3]]、一部の[[ソニー]]製[[テレビ]]に搭載。
;[[フォーンプラグ|フォーン端子]](<!--ストレートピンプラグ、-->TRSフォーン)
;[[DV端子]]
:民生用から業務用のオーディオ機器において[[ヘッドホン]]や[[マイクロフォン]]など入出力装置に使われることが多い。また、シンセサイザーやエレキギターなど電気・電子楽器の接続にも広く用いられ、この用途のケーブルはシールド線と呼ばれる。大きさにより標準プラグ、ミニプラグなどがあり、用途によって使い分けられる。
:ビデオカメラなどに採用されていた映像と音声のデジタル信号を伝送する方式。
;XLR端子[[XLRタイプコネクター]]
;[[HDMI]]
:[[高級オーディオ#ラインケーブル|ハイエンドオーディオ]]機器における[[平衡接続|バランス伝送]]や、マイクロフォン等の接続に用いられる。<!--開発した企業の名を取ってキャノンコネクターとも呼ばれる-->
:映像と音声のデジタル信号を伝送する方式。


<gallery caption="端子の形状" perrow="6">
<gallery caption="端子の形状" perrow="6">
48行目: 50行目:
* [[映像機器]]
* [[映像機器]]
* [[Hi-Fi]]
* [[Hi-Fi]]

{{Audio-visual-stub}}
{{Audio-visual-stub}}



2010年9月23日 (木) 12:29時点における版

AV端子の例:RCA端子Audio(ステレオ音声信号(右・赤色、左・白色)とVideo(コンポジット映像信号、黄色)のジャック(上)と対応するプラグ(下)

AV端子(AVたんし)とは、音響機器映像機器AV機器)同士を接続し、音声映像等の信号をやり取りするために使われる接続端子の総称。端子形状や流れる信号の規格により様々なものがある。

端子の形状による分類

RF端子
「F栓コネクタ」とも。
RCA端子
家庭用AV機器において最も一般的に使われるものの一つ。日本ではピンプラグとも言う。機器間の接続に用いられることが多い。同軸ケーブルの接続に適するが、主として数十kHz以下の低周波領域で用いる。身近な用途としてオーディオ用の赤白ケーブルやビデオ用の黄赤白のケーブルなど。
接続が容易である半面、引っ張る力によって抜けてしまう場合がある。
プラグを差し込む際に信号が通る芯線のほうが外側のシールド(接地)より先に接続されるためオーディオ機器では音量を下げて接続しないとスピーカーを破損するおそれがある。抜くときも同様。
S端子
映像信号専用で、4ピンのミニDINコネクタを採用し、Y(輝度)信号とC(クロマ)信号を分離したまま伝送する方式。
コンポーネント端子
D端子
映像信号専用で、アナログのコンポーネント信号(Y,Cb,Cr)を伝送する方式。
HDMI
映像と音声のデジタル信号を伝送する方式。
BNC端子
主に業務用AV機器で用いられる。同軸ケーブルの接続に向き、数GHzまでの信号に対応できる。接続を固定することが可能で、着脱も比較的簡単であり、信頼性が高いため、SDI端子にも採用されている。
DV端子
ビデオカメラなどに採用されていた映像と音声のデジタル信号を伝送する方式。
SCART端子
ヨーロッパで最も標準的なAV端子。主にテレビとビデオ機器の間での接続に使用される。通常21ピンの端子が比較的大きな四角形の中に並んでいる。ユーロコネクター(Euroconnector)、ユーロ21等とも言われる。日本で使われているRGB21ピン端子はこれを元に開発されたものである。
S/PDIF
光角型
デジタル音声信号を光伝送するために用いられる端子。TOSLINKとも呼ばれる専用の端子である角型。
光丸型
ミニプラグ端子と形状に互換性がある。小型化が優先されるポータブル機器などでは、音声ミニプラグ端子と共用の端子として実装される。
同軸型
橙色の同コネクタ付きケーブルを用いてデジタル音声信号の伝送を行う。形状はRCA端子かBNC端子。
AVマルチ端子
プレイステーションプレイステーション2プレイステーション3、一部のソニーテレビに搭載。
フォーン端子(TRSフォーン)
民生用から業務用のオーディオ機器においてヘッドホンマイクロフォンなど入出力装置に使われることが多い。また、シンセサイザーやエレキギターなど電気・電子楽器の接続にも広く用いられ、この用途のケーブルはシールド線と呼ばれる。大きさにより標準プラグ、ミニプラグなどがあり、用途によって使い分けられる。
XLR端子(XLRタイプコネクター
ハイエンドオーディオ機器におけるバランス伝送や、マイクロフォン等の接続に用いられる。

関連項目