X

Xx Xx
ラテン文字
Aa Bb Cc Dd     Ee Ff Gg Hh     Ii Jj Kk Ll Mm Nn Oo Pp Qq Rr Ss Tt Uu Vv Ww Xx Yy Zz 太字で表した字は母音である。

Xは、ラテン文字(アルファベット)の24番目の文字。小文字は x 。ギリシア文字のΧ（キー/ヒ）に由来するが、/ks/ がギリシア西方方言でΧと書かれたことによる。標準ギリシャ語のΧの音写にはchやkhが用いられる。なお、ギリシア文字のΞ（クスィー）の音写にXが使われることがある。キリル文字のХと同系である。

字形

2本の斜線を交差させた形である。大文字と小文字は同形である。筆記体では、右下がりの線だけを書いておいてからあとで左下がりの線を書くか、左半分を書いてから筆を離して右半分を書く（このとき、交差する部分は角張らずに丸くなる）。亀甲文字は${\mathfrak {X\ x}}$。

呼称

• 拉・伊・仏・独・蘭：イクス（ics, iks）
• 英・印尼: エクス
• 西: エキス（equis）
• 葡: シース

音素

この文字が表す音素は、/ks/ないし（英語、フランス語では）その有声音/gz/である。

• 英語では語頭で（エクスと読まなければ）/z/となるのが普通である。また、接頭辞 "ex-" を "x-" とすることがある。
• イタリア語やスペイン語では/s/となることがある。イタリア語では普通、綴り字上も s になる。
• フランス語では語尾のxを黙字とする。ただし、後続の単語が母音で始まっていれば、リエゾンして/z/となる。
• スペイン語では古くはアメリカ大陸の言語を転写する際に用い、無声後部歯茎摩擦音 [ʃ] で発音したが、その後 /x/ に変化し、固有名詞以外では j に書き換えられた。
• ポルトガル語では場合によって/s/, /z/, 無声後部歯茎摩擦音 [ʃ], 有声後部歯茎摩擦音 [ʒ]となる

発音記号としては、小文字は「無声軟口蓋摩擦音」をあらわす。

Xの意味

• ローマ数字の10。
• 数学では、第一の未知数に使われる。（小文字）
• 化学では、ハロゲン元素の記号に使われる。(大文字)
• 最も頻繁に使われる変数の記号。
• 得体の知れないものにとりあえずつけられる名前。「謎の物体X」など。
  • エックス線 - 最初性質などが不明でこう呼ばれたのがそのまま残った。
• 何らかの伏字。
• プラスアルファ（+α）はプラスエックスの誤り。筆記体の誤読による。日本内でしか通用しない。
• 野球で9回以降の裏の攻撃の省略を表す。（昔は上記同様「アルファ」と呼んだらしい）
• 座標軸で、左右（幅）を表す。
• キスの符号。
• クリスマス (Christmas) をXmas、（しばしば誤記により X'mas）と表記することがある。ギリシャ語でキリスト (Χριστος) の頭字のΧ（ヒー）である。略称ではないので「 ' 」（アポストロフィ）はつけるべきでない。
• 1980年代-1990年代に活躍した日本のロックバンド「X JAPAN」のかつての名前もしくは略称。
• 映画などのレイティングにおける、18歳未満の観覧禁止の表示（関連項目:映画のレイティングシステム、英語版記事"X-rated"）
• eXtra（特別）の略として、記号に使われる。

  例：XL（服のサイズで特別大きいもの）

• 兵器等、実験用や試作機の機器の型番に付けられる符号。Experiment(実験)より。
• 手紙で最後の署名のあとにつけて愛情を示す、キスマークを表す。通常、XXXと重ねて書く。

関連項目

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• X Window System
• CLAMP作の漫画→X (漫画)
• 機動新世紀ガンダムX
• XXX
• X JAPAN