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[[LINPACK|Linpackベンチマーク]]で38.18T[[FLOPS]]を達成し、[[2006年]]6月の世界のスーパーコンピュータ性能ランキング[[TOP500]]において、7位にランクインした。以降[[2008年]]11月まで日本国内のシステムにおいて最上位を占めた。[[2009年]]6月には87.01TFLOPSを記録し、全体では41位、日本国内では新システムに更新した[[地球シミュレータ]]らに次いで4番手となった。 |
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2010年には[[Intel]]の[[Xeon]]と[[NVIDIA]]のGPGPUを用いた'''TSUBAME 2.0'''にバージョンアップされ、[[2010年]]11月現在1192TFLOPSを記録し、全体では4位、日本国内では最速のスーパーコンピュータである。 |
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スパコンとしての利用のみならず、新入生を始めとして東工大に属するすべての人々に利用権が与えられ、教育利用や種々のホスティングサービスなど、東工大のキャンパスITの集中資源として広く利用されている。また、日本の基盤センター系としてははじめて公式に外部の私企業の利用を認め、シミュレーションを用いた産業イノベーションを手助けして幅広い社会貢献を行うとともに、学内外の産学共同研究の要となっている。 |
スパコンとしての利用のみならず、新入生を始めとして東工大に属するすべての人々に利用権が与えられ、教育利用や種々のホスティングサービスなど、東工大のキャンパスITの集中資源として広く利用されている。また、日本の基盤センター系としてははじめて公式に外部の私企業の利用を認め、シミュレーションを用いた産業イノベーションを手助けして幅広い社会貢献を行うとともに、学内外の産学共同研究の要となっている。 |
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== TSUBAME |
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NEC・HP連合の落札により、TSUBAME2.0の導入が行われ、2010年11月稼働開始した。 |
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== 関連項目 == |
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*[[スーパーコンピュータ]] |
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2010年12月19日 (日) 13:48時点における版
TSUBAME(つばめ)とは、東京工業大学に設置されたスーパーコンピューティングシステムの名称。 TSUBAMEの名称は「Tokyo-tech Supercomputer and UBiquitously Accessible Mass-storage Environment」の略であり、東京工業大学のシンボルマークであるつばめを掛けている。 Linpackベンチマークで38.18TFLOPSを達成し、2006年6月の世界のスーパーコンピュータ性能ランキングTOP500において、7位にランクインした。以降2008年11月まで日本国内のシステムにおいて最上位を占めた。2009年6月には87.01TFLOPSを記録し、全体では41位、日本国内では新システムに更新した地球シミュレータらに次いで4番手となった。
2010年にはIntelのXeonとNVIDIAのGPGPUを用いたTSUBAME 2.0にバージョンアップされ、2010年11月現在1192TFLOPSを記録し、全体では4位、日本国内では最速のスーパーコンピュータである。
導入への流れ
東京工業大学・学術国際情報センターにおける2002年からのTitech Campus Gridのクラスタ・グリッドに関する研究開発及び運用経験をふまえ仕様が決定され、2005年10月にNEC、サン・マイクロシステムズなどによる企業連合が落札し、2006年3月から4年の運用契約で導入された。
TSUBAMEでは、「みんなのスパコン」として、既存のスーパーコンピュータシステムでは実施不可能な規模の計算を可能とするとともに、学内外のすそ野の広いユーザ層をとりこみ、将来のシミュレーション科学に携わる人間を養成するため、多くのユーザにとって簡便なスパコン環境や他のサービスを提供するという、二律背反的な要素を同時に満たすべく、開発リーダーの学術国際情報センター・松岡聡教授の下で開発や調達が進められた。
国立大学法人化以前では、大学基盤センターにおけるスーパーコンピュータは、大学の予算とは別途文部科学省から運用予算が直接提供され、それを基盤センターのみの裁量で各メーカーのカタログから選ぶような方法で政府調達し、全国共同利用施設として運用する形態であった。一方、法人化後は大学運営の基本予算である運営費交付金に含まれてスパコンの運用予算が各大学法人に配布されることとなり、その学内における予算の配分は大学の裁量に任されることとなって、大学の他の経費と直接競合することとなった。したがって、TSUBAMEの研究開発においては、スパコンとしての特質はもとより、いかにコストパフォーマンスを革新的に上げるか、全学のメンバーに情報システムとしての利得をもたらして幅広い学内支持を得るか、外部との連携の礎となって社会貢献するとともに東工大に外部資金などをもたらすか、などの従来にない複数の目標を掲げ、それを満たすマシンとしての姿が仕様化された。
TSUBAMEの仕様
TSUBAME 1.0
- AMD社製64ビットCPU AMD Opteron Dual Core model 880(クロック2.4GHz) 8CPU搭載Sun Fire x4600 32GBメモリ 639ノード
- AMD社製64ビットCPU AMD Opteron Dual Core model 885(クロック2.6GHz) 8CPU搭載Sun Fire X460 64GBメモリ 16ノード
- SuSE Linux Enterprise Server 9
- NEC iStorage S1800AT 96TB RAID6
- Sun Microsystems 1PBストレージ--- Sun Fire x4500 24TB ユニット 42ノード
- ClearSpeed CSX600 2基搭載96GFlopsアクセラレータボード
- Voltaire社 ISR9288 288ポートInfiniBandネットワークスイッチ 8基
TSUBAME 1.2
TSUBAMEの特徴
AMD Opteron CPUを搭載したSun Fire X4600が655ノードで10,480 CPUコアとx86系システムとしては世界最大級のCPUコア数を誇っている。またClearSpeed CSX600を採用したスーパーコンピュータシステムとしても世界初、世界最大規模である。 調達当時のシステムの理論ピーク性能は85TFlopsと公表されているが、 50TFlopsがOpteronにより、35TFlopsがClearSpeed CSX600によるものである。
また、みんなのスパコンとして1.1ペタバイトの高速なディスクストレージがNEC iStorage(96テラバイト)と42台のSunFire x4500(1ペタバイト)として実現された。LUSTREファイルシステムにより、運用時でも数GB/s、最高性能では40GB/sのI/O性能を誇る。
システム全体は、計算ノード・ストレージノードとも8台の288ポートのInfinibandスイッチで多段相互結合網として相互接続され、各計算ノードからは20Gbps(システム全体では13Tbps)、中心部分では288Gbpsのバイセクションバンド幅を実現して、大規模なMPIなどによる並列計算や高速I/Oをサポートする。
その後の増設により、現状では最大メモリのノードは128GB(二台)となるとともに、ストレージではx4500がNESTREシステムとして増設され、合計60台で1.5ペタバイトとなり、さらにClearSpeedボードが分子動力学アクセラレータとして追加されて、スパコン部分を含む全体での合算のピーク性能は、2007年10月に日本初の汎用コンピュータとして103テラフロップスに達した(TSUBAME 1.1)
2008年11月にNVIDIAのTeslaを導入し、理論値ピーク性能170TFlops、Linpackの結果で77.48TFlopsを記録した (TSUBAME 1.2)
TSUBAMEのキャッチフレーズ「みんなのスパコン」
スパコンとしての利用のみならず、新入生を始めとして東工大に属するすべての人々に利用権が与えられ、教育利用や種々のホスティングサービスなど、東工大のキャンパスITの集中資源として広く利用されている。また、日本の基盤センター系としてははじめて公式に外部の私企業の利用を認め、シミュレーションを用いた産業イノベーションを手助けして幅広い社会貢献を行うとともに、学内外の産学共同研究の要となっている。
TSUBAME 2.0
NEC・HP連合の落札により、TSUBAME2.0の導入が行われ、2010年11月稼働開始した。