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「名古屋鉄道のダイヤ改正」の版間の差分

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== 1980年代 ==
== 1980年代 ==
;1982年3月21日改正
;1982年3月21日改正
*7000系4両成5本を名鉄で初めての特急専用車両(通称白帯車)に改造し運用開始。以降、白帯車は14本まで増え、特急専用車化が進む。これが1984年の8800系「パノラマDX」や1988年の1000系「パノラマSuper」の登場へとつながることになる。名古屋本線の座席指定特急を終日毎時2本に増発、日中の豊橋駅への普通列車乗り入れを廃止。
*7000系4両成5本を名鉄で初めての特急専用車両(通称白帯車)に改造し運用開始。以降、白帯車は14本まで増え、特急専用車化が進む。これが1984年の8800系「パノラマDX」や1988年の1000系「パノラマSuper」の登場へとつながることになる。名古屋本線の座席指定特急を終日毎時2本に増発、日中の豊橋駅への普通列車乗り入れを廃止。
*本線の美合 - 新岐阜間と常滑線 - 犬山線 - 広見線系統の高速を急行に格下げ。以降「高速」は基本的に本線豊橋 - 新岐阜間のみの設定となる。
*本線の美合 - 新岐阜間と常滑線 - 犬山線 - 広見線系統の高速を急行に格下げ。以降「高速」は基本的に本線豊橋 - 新岐阜間のみの設定となる。
*常滑線・犬山線の太田川 - 新名古屋 - 岩倉間で毎時2本あった準急を普通に格下げ、名古屋近郊区間の普通列車を毎時4本体制とする。本線の鳴海 - 新名古屋間に毎時1 - 2本あった準急は廃止。
*常滑線・犬山線の太田川 - 新名古屋 - 岩倉間で毎時2本あった準急を普通に格下げ、名古屋近郊区間の普通列車を毎時4本体制とする。本線の鳴海 - 新名古屋間に毎時1 - 2本あった準急は廃止。
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*名古屋本線の金山 - 神宮前間の複々線化完成と一部区間での120km/h運転(1000系のみからなる4両または8両の全車指定席編成)を開始したことに合わせて全線で実施。
*名古屋本線の金山 - 神宮前間の複々線化完成と一部区間での120km/h運転(1000系のみからなる4両または8両の全車指定席編成)を開始したことに合わせて全線で実施。
*従来設定されていた高速を特急に統合し、新しく一部指定席特急と全車一般席特急を設定(2度目の特急料金政策変更)。同時に日中の本線特急は毎時4本(国府宮駅・新安城駅通過の列車と国府宮駅・新安城駅停車の列車が1時間に2本ずつ)となった。これら一部指定席特急の車両には指定席車には1000系と7000・7700系白帯車が使用され、一般席車には7000系一般車や5300・5700系を主体に7100系や5500系も使用されていた。また、ラッシュ時を主体に設定された全車一般席特急には一部指定席特急の一般席車と同じ車両のほか、7500系や6000系列も使用されていた。
*従来設定されていた高速を特急に統合し、新しく一部指定席特急と全車一般席特急を設定(2度目の特急料金政策変更)。同時に日中の本線特急は毎時4本(国府宮駅・新安城駅通過の列車と国府宮駅・新安城駅停車の列車が1時間に2本ずつ)となった。これら一部指定席特急の車両には指定席車には1000系と7000・7700系白帯車が使用され、一般席車には7000系一般車や5300・5700系を主体に7100系や5500系も使用されていた。また、ラッシュ時を主体に設定された全車一般席特急には一部指定席特急の一般席車と同じ車両のほか、7500系や6000系列も使用されていた。
*この改正に合わせて7000系と7700系の一部で編成替えが行われ、7700系はすべて2両成の白帯車となり、同車の捻出された中間車は7000系一般車4両成のうちの4本に組み込まれた。
*この改正に合わせて7000系と7700系の一部で編成替えが行われ、7700系はすべて2両成の白帯車となり、同車の捻出された中間車は7000系一般車4両成のうちの4本に組み込まれた。
*瀬戸線以外における準急も急行に統合され、特別停車を多くすることで対応。
*瀬戸線以外における準急も急行に統合され、特別停車を多くすることで対応。
*本改正より、民鉄で初めて[[前照灯]]の[[昼間点灯]]を開始。
*本改正より、民鉄で初めて[[前照灯]]の[[昼間点灯]]を開始。
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*名古屋市営地下鉄鶴舞線と犬山線との直通運転が開始された。
*名古屋市営地下鉄鶴舞線と犬山線との直通運転が開始された。
*当初の基本の運転パターンは犬山駅発着と岩倉駅発着が毎時2往復づつで、本改正時点では上小田井駅の折り返し設備が未完成であったため、鶴舞線電車のうち、犬山線に直通しないものについては引き続き庄内緑地公園駅で折り返していた。
*当初の基本の運転パターンは犬山駅発着と岩倉駅発着が毎時2往復づつで、本改正時点では上小田井駅の折り返し設備が未完成であったため、鶴舞線電車のうち、犬山線に直通しないものについては引き続き庄内緑地公園駅で折り返していた。
*車両面では100系の中間車のみ20両が製造され、在来の4両成に2両つ組み込まれ6化された。また、直通相手である名古屋市交通局側は従来より使用してきた3000形の4両から6両への組み替えと3050形52両の新造で対処した。
*車両面では100系の中間車のみ20両が製造され、在来の4両成に2両つ組み込まれ6両組成化された。また、直通相手である名古屋市交通局側は従来より使用してきた3000形の4両から6両への組み替えと3050形52両の新造で対処した。
*西春駅での空港アクセスを考慮し、名古屋本線豊橋方面から犬山線への直通列車を新設。さらに、平日の朝には同駅に停車する特急が下りのみ5本設定された。
*西春駅での空港アクセスを考慮し、名古屋本線豊橋方面から犬山線への直通列車を新設。さらに、平日の朝には同駅に停車する特急が下りのみ5本設定された。
*名古屋本線で120km/hで運転可能な区間が拡大し新名古屋 - 豊橋間が最短48分となった。
*名古屋本線で120km/hで運転可能な区間が拡大し新名古屋 - 豊橋間が最短48分となった。
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*JRへの対抗措置として、新一宮始発の快速急行を午前中に上りのみ3本新設。新名古屋駅までは国府宮駅にのみ停車し、新名古屋駅で普通に種別変更していた。1800系を使用し、行き先は知多半田駅や常滑駅であった。また、あわせて、平日の朝に1本だけ残されていた新岐阜発豊橋行きの全車一般席特急(3500系の8両編成で運転され、東岡崎駅で1200系6両に車両交換のうえ、同駅より一部指定席扱いとなっていた)は東岡崎行きに変更されるとともに快速急行に名称変更となり、東岡崎駅で同駅始発の豊橋行きの一部指定席特急に接続する形に改められた。
*JRへの対抗措置として、新一宮始発の快速急行を午前中に上りのみ3本新設。新名古屋駅までは国府宮駅にのみ停車し、新名古屋駅で普通に種別変更していた。1800系を使用し、行き先は知多半田駅や常滑駅であった。また、あわせて、平日の朝に1本だけ残されていた新岐阜発豊橋行きの全車一般席特急(3500系の8両編成で運転され、東岡崎駅で1200系6両に車両交換のうえ、同駅より一部指定席扱いとなっていた)は東岡崎行きに変更されるとともに快速急行に名称変更となり、東岡崎駅で同駅始発の豊橋行きの一部指定席特急に接続する形に改められた。
*竹鼻線では普通・急行がほぼ15分間隔で運転されるようになり、笠松駅での本線急行との接続が改善された。
*竹鼻線では普通・急行がほぼ15分間隔で運転されるようになり、笠松駅での本線急行との接続が改善された。
*瀬戸線では6000系中期車2両成8本の計16両が転入し、同数の3780系が代替廃車された。また、尾張旭駅が急行停車駅に昇格し、同駅の中線完成により朝ラッシュ時の栄町~喜多山間の普通の一部を尾張旭まで延長した。
*瀬戸線では6000系中期車2両成8本の計16両が転入し、同数の3780系が代替廃車された。また、尾張旭駅が急行停車駅に昇格し、同駅の中線完成により朝ラッシュ時の栄町~喜多山間の普通の一部を尾張旭まで延長した。
;[[1996年]]4月8日改正
;[[1996年]]4月8日改正
*本改正をもって1500V区間では非冷房車は完全に淘汰され、同区間では冷房化率が100%になった。
*本改正をもって1500V区間では非冷房車は完全に淘汰され、同区間では冷房化率が100%になった。
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*昼間の新一宮始発の快速急行を全廃。この結果、名鉄線上における快速急行はこの時点では平日朝の新岐阜発東岡崎行きの1本を残すのみとなった。
*昼間の新一宮始発の快速急行を全廃。この結果、名鉄線上における快速急行はこの時点では平日朝の新岐阜発東岡崎行きの1本を残すのみとなった。
*利用状況が悪い一部の全車特別車の特急の運転区間短縮が行われた。
*利用状況が悪い一部の全車特別車の特急の運転区間短縮が行われた。
*前改正で休日にのみ再開されていた6000系列の豊橋駅への定期乗り入れが再度消滅、これ以降、同系列の豊橋駅への定期乗り入れは再開されていない。その一方で、平日のみの午前中に1往復、7000系4両成の御嵩駅への定期乗り入れが再開された。また、それまでは7000系4両成は白帯車と一般車とで運用が分けられていたが、今改正での7000系の定期特急運用廃止に伴い、同車の4両成は白帯の有無にかかわらず共通運用となった。
*前改正で休日にのみ再開されていた6000系列の豊橋駅への定期乗り入れが再度消滅、これ以降、同系列の豊橋駅への定期乗り入れは再開されていない。その一方で、平日のみの午前中に1往復、7000系4両成の御嵩駅への定期乗り入れが再開された。また、それまでは7000系4両成は白帯車と一般車とで運用が分けられていたが、今改正での7000系の定期特急運用廃止に伴い、同車の4両成は白帯の有無にかかわらず共通運用となった。


== 2000年代 ==
== 2000年代 ==
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*竹鼻線での急行運転を廃止し笠松駅で普通に種別変更するようになる。
*竹鼻線での急行運転を廃止し笠松駅で普通に種別変更するようになる。
*尾西線新一宮 - 津島間では普通列車が毎時2本増発され、ほぼ終日毎時4本の運転となる。
*尾西線新一宮 - 津島間では普通列車が毎時2本増発され、ほぼ終日毎時4本の運転となる。
*三河線の山線区間(知立 - 猿投間)で駅集中管理システム導入により、終日ワンマン運転となる。また、三河線全線で普通の増発も行われ、土休日もほぼ毎時4本の運転となる。車両については、7100・7700系2両成9本、6000系4両成3本と2両成11本の計52両がワンマン対応に改造された。
*三河線の山線区間(知立 - 猿投間)で駅集中管理システム導入により、終日ワンマン運転となる。また、三河線全線で普通の増発も行われ、土休日もほぼ毎時4本の運転となる。車両については、7100・7700系2両成9本、6000系4両成3本と2両成11本の計52両がワンマン対応に改造された。
*前改正で三柿野駅にて種別変更するようになった犬山経由新岐阜発着の急行は犬山駅(名古屋方面は新鵜沼駅)で種別変更するようになり、代わりに犬山駅止まりの列車が三柿野駅で種別変更(岐阜行きは普通、犬山行きは急行)するようになった。
*前改正で三柿野駅にて種別変更するようになった犬山経由新岐阜発着の急行は犬山駅(名古屋方面は新鵜沼駅)で種別変更するようになり、代わりに犬山駅止まりの列車が三柿野駅で種別変更(岐阜行きは普通、犬山行きは急行)するようになった。
*前改正で設定された新木曽川で種別変更する普通(急行)は走行する全区間において普通として運転されるようになり、新木曽川 - 新岐阜間でも普通列車が毎時4本となる。
*前改正で設定された新木曽川で種別変更する普通(急行)は走行する全区間において普通として運転されるようになり、新木曽川 - 新岐阜間でも普通列車が毎時4本となる。
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*豊田線の運行間隔を15分間隔に統一。昼間の地下鉄鶴舞線から犬山線への直通列車を毎時2本から1本に減便。
*豊田線の運行間隔を15分間隔に統一。昼間の地下鉄鶴舞線から犬山線への直通列車を毎時2本から1本に減便。
*平日夜間の常滑発(2003年10月3日までは榎戸始発)新鵜沼行き特急を新可児行きに変更し、広見線内の特急停車駅への帰宅時の利便性が向上した。
*平日夜間の常滑発(2003年10月3日までは榎戸始発)新鵜沼行き特急を新可児行きに変更し、広見線内の特急停車駅への帰宅時の利便性が向上した。
*本改正で旧3300系は全廃となり名鉄における3両固定編成は8800系と1600系のみとなった。同時に小牧線を走る車両はステンレス4扉車の4両成に統一され、築港線を走る車両は3100系などの2両成に変更となった。
*本改正で旧3300系は全廃となり名鉄における3両成は8800系と1600系のみとなった。同時に小牧線を走る車両はステンレス4扉車の4両成に統一され、築港線を走る車両は3100系などの2両成に変更となった。
*休日夕間帯の一部特別車特急が8両から6両に減車。
*休日夕間帯の一部特別車特急が8両から6両に減車。
;[[2005年]]1月29日改正
;[[2005年]]1月29日改正
*すでに廃止が決定していた岐阜地区の600V線区を除く全線で実施。
*すでに廃止が決定していた岐阜地区の600V線区を除く全線で実施。
*名鉄において1982年の羽島線以来23年ぶりの新線となる[[名鉄空港線|空港線]]の正式開業がメインであった。ちなみに[[中部国際空港]]の開港は同年2月17日のことであった。
*名鉄において1982年の羽島線以来23年ぶりの新線となる[[名鉄空港線|空港線]]の正式開業がメインであった。ちなみに[[中部国際空港]]の開港は同年2月17日のことであった。
:この時点での空港線の昼間帯のダイヤパターンは常滑・空港線内はノンストップ運転で名鉄名古屋駅(以下、名古屋)と[[中部国際空港駅]]を最速28分で結ぶ全車特別車[[快速特急]]、主要駅停車タイプの一部特別車特急と急行が各2往復ずつで、内訳は快速特急と特急のうちのそれぞれ1往復ずつは名古屋本線名鉄岐阜駅(以下、岐阜)発着、快速特急の残り1往復は犬山線新鵜沼発着、特急の残り1往復は豊橋発着で、金山駅で[[スイッチバック]]していた都合で神宮前駅には2度停車し、空港線基準の上り方向は同駅、下り方向では金山駅で岐阜発着の特急と接続を取るダイヤが組まれた。急行は2往復とも犬山方面との直通で、空港行きは各務原線岐阜発で、各務原線内は普通、犬山線内は準急として運転され、名古屋で急行に種別変更し、始発から終点まで先着するダイヤであった。空港発は広見線の新可児行きとして運転され、途中、太田川駅で後続の快速特急と河和線からの特急を待避し、犬山駅からは普通として運転されていた。なお、朝夕はすべての本線特急が豊橋 - 岐阜間での運転となるため、特急は金山発着となっていた。また、朝には全車特別車の特急や普通もわずかながら設定されていた。このほか、平日の夕方は犬山線に直通する快速特急は新鵜沼・新可児行きとして運転(新可児行きの折り返しは回送)される一方、夜間は犬山線へ直通せず、名古屋行きとして運転されていた。また、夕方からの空港行き急行は広見線からの直通となり、平日には御嵩発着となっていた。車両は全車特別車快速特急および特急にはこの改正でデビューした[[名鉄2000系電車|2000系]]、特急は豊橋発着と金山発着の一部は1000-1200系、岐阜発着と金山発着の大半は[[名鉄2200系電車|2200系]]、急行および普通は、この時点では6両成4本が残っていた7500系を除くすべての地上線用の一般車が使用されていた。
:この時点での空港線の昼間帯のダイヤパターンは常滑・空港線内はノンストップ運転で名鉄名古屋駅(以下、名古屋)と[[中部国際空港駅]]を最速28分で結ぶ全車特別車[[快速特急]]、主要駅停車タイプの一部特別車特急と急行が各2往復ずつで、内訳は快速特急と特急のうちのそれぞれ1往復ずつは名古屋本線名鉄岐阜駅(以下、岐阜)発着、快速特急の残り1往復は犬山線新鵜沼発着、特急の残り1往復は豊橋発着で、金山駅で[[スイッチバック]]していた都合で神宮前駅には2度停車し、空港線基準の上り方向は同駅、下り方向では金山駅で岐阜発着の特急と接続を取るダイヤが組まれた。急行は2往復とも犬山方面との直通で、空港行きは各務原線岐阜発で、各務原線内は普通、犬山線内は準急として運転され、名古屋で急行に種別変更し、始発から終点まで先着するダイヤであった。空港発は広見線の新可児行きとして運転され、途中、太田川駅で後続の快速特急と河和線からの特急を待避し、犬山駅からは普通として運転されていた。なお、朝夕はすべての本線特急が豊橋 - 岐阜間での運転となるため、特急は金山発着となっていた。また、朝には全車特別車の特急や普通もわずかながら設定されていた。このほか、平日の夕方は犬山線に直通する快速特急は新鵜沼・新可児行きとして運転(新可児行きの折り返しは回送)される一方、夜間は犬山線へ直通せず、名古屋行きとして運転されていた。また、夕方からの空港行き急行は広見線からの直通となり、平日には御嵩発着となっていた。車両は全車特別車快速特急および特急にはこの改正でデビューした[[名鉄2000系電車|2000系]]、特急は豊橋発着と金山発着の一部は1000-1200系、岐阜発着と金山発着の大半は[[名鉄2200系電車|2200系]]、急行および普通は、この時点では6両成4本が残っていた7500系を除くすべての地上線用の一般車が使用されていた。
:この結果、従来は原則として名古屋本線のみに設定されていた一部特別車特急は新たに常滑・空港線でも設定されることとなった。
:この結果、従来は原則として名古屋本線のみに設定されていた一部特別車特急は新たに常滑・空港線でも設定されることとなった。
:また、それまでの唯一の例外ともいえた平日朝の豊橋駅6時40分発新鵜沼行き特急(車両は1000-1200系+1800系の8両編成で運転)は岐阜行きに変更され、犬山線下り方向からは一部特別車特急が消滅した。しかしながら、新たに新鵜沼発豊川稲荷行きの一部特別車特急が設定され、2200系6両編成で運転されるようになった(折り返しは名古屋行き特急。これにより、平日朝の1往復のみだが、豊川線でも一部特別車特急が運転されることとなった)。
:また、それまでの唯一の例外ともいえた平日朝の豊橋駅6時40分発新鵜沼行き特急(車両は1000-1200系+1800系の8両編成で運転)は岐阜行きに変更され、犬山線下り方向からは一部特別車特急が消滅した。しかしながら、新たに新鵜沼発豊川稲荷行きの一部特別車特急が設定され、2200系6両編成で運転されるようになった(折り返しは名古屋行き特急。これにより、平日朝の1往復のみだが、豊川線でも一部特別車特急が運転されることとなった)。
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:西尾 - 佐屋間の急行は本改正より栄生駅を通過する快速急行として運転(ただし、下り佐屋行きのみ津島線内は普通)されるようになった。また、津島線では昼間の特急がなくなった代わりに下りでは普通、上りでは急行(ただし、急行として運転されるのは津島線内のみ)が各1本増発された。
:西尾 - 佐屋間の急行は本改正より栄生駅を通過する快速急行として運転(ただし、下り佐屋行きのみ津島線内は普通)されるようになった。また、津島線では昼間の特急がなくなった代わりに下りでは普通、上りでは急行(ただし、急行として運転されるのは津島線内のみ)が各1本増発された。
:瀬戸線では急行が尾張旭 - 尾張瀬戸間各駅停車となり、尾張瀬戸駅では昼間は急行、準急、普通がそれぞれ2本ずつ10分ヘッドで発車するダイヤに改められた。
:瀬戸線では急行が尾張旭 - 尾張瀬戸間各駅停車となり、尾張瀬戸駅では昼間は急行、準急、普通がそれぞれ2本ずつ10分ヘッドで発車するダイヤに改められた。
*車両面では2000系・2200系がデビューした一方で5500系と8800系パノラマDXが引退した。また、それまで、7000系6両成は、自動解結装置つきのものは5700系6両成と(NSR運用)、自動解結装置のないものは7500系と(P6運用)それぞれに共通運用が組まれていたが、本改正により、NSR運用は他編成(5300系などのSR車2両成)と連結することがなくなったことと、新たに開業した2駅はホームの高さが7500系を除く車両に合わせて造られたため、7500系は空港線に乗り入れられなかったことなどの理由から、7500系は単独運用となり、7000系6両成は自動解結装置の有無にかかわらず5700系6両成と共通運用が組まれるようになった。この他、2000年3月改正以来消滅していた1000系の西尾線への乗り入れ運用が再開された。
*車両面では2000系・2200系がデビューした一方で5500系と8800系パノラマDXが引退した。また、それまで、7000系6両成は、自動解結装置つきのものは5700系6両成と(NSR運用)、自動解結装置のないものは7500系と(P6運用)それぞれに共通運用が組まれていたが、本改正により、NSR運用は他編成(5300系などのSR車2両成)と連結することがなくなったことと、新たに開業した2駅はホームの高さが7500系を除く車両に合わせて造られたため、7500系は空港線に乗り入れられなかったことなどの理由から、7500系は単独運用となり、7000系6両成は自動解結装置の有無にかかわらず5700系6両成と共通運用が組まれるようになった。この他、2000年3月改正以来消滅していた1000系の西尾線への乗り入れ運用が再開された。
*本改正では名古屋本線の東笠松駅と広見線の学校前駅が廃止された。また、7つの駅で駅名改称が行われ、名古屋本線のナゴヤ球場前駅は山王駅、新名古屋駅は名鉄名古屋駅、新一宮駅は名鉄一宮駅、新岐阜駅は名鉄岐阜駅、犬山線徳重駅は徳重・名古屋芸大駅、各務原線各務原飛行場駅は各務原市役所前、河和線南成岩駅は青山駅にそれぞれ改称された。
*本改正では名古屋本線の東笠松駅と広見線の学校前駅が廃止された。また、7つの駅で駅名改称が行われ、名古屋本線のナゴヤ球場前駅は山王駅、新名古屋駅は名鉄名古屋駅、新一宮駅は名鉄一宮駅、新岐阜駅は名鉄岐阜駅、犬山線徳重駅は徳重・名古屋芸大駅、各務原線各務原飛行場駅は各務原市役所前、河和線南成岩駅は青山駅にそれぞれ改称された。
*改正とは関係ないが、この改正から駅ホームは全面禁煙となった。
*改正とは関係ないが、この改正から駅ホームは全面禁煙となった。
;[[2006年]]4月29日改正
;[[2006年]]4月29日改正
*中部国際空港駅にミュースカイ専用の新1番ホームが設置されたことに併せて全線で実施。
*中部国際空港駅にミュースカイ専用の新1番ホームが設置されたことに併せて全線で実施。
*本改正の前後に2000系が増備され、従来の3両成10本から4両成12本の体制へと増強。
*本改正の前後に2000系が増備され、従来の3両成10本から4両成12本の体制へと増強。
*従来常滑駅折り返しであった常滑線の普通列車が一部中部国際空港発着へと区間延長された。
*従来常滑駅折り返しであった常滑線の普通列車が一部中部国際空港発着へと区間延長された。
*従来金山駅止まりだった夕方以降の中部国際空港発着の一部特別車特急が名鉄名古屋駅まで区間延長された。
*従来金山駅止まりだった夕方以降の中部国際空港発着の一部特別車特急が名鉄名古屋駅まで区間延長された。
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*名古屋本線の準急の運行区間がそれまでの知立(上りのみ、下りは前後駅始発 - 弥富(津島・尾西線内は普通)から上下とも前後駅以東を普通扱いとしたうえで東岡崎(実際には同駅で列車番号を変更し、伊奈駅まで運転される場合がほとんどであった) - 弥富間に変更され、これに伴い犬山 - 名鉄名古屋方面の普通は豊明駅折り返しが基本となった。ただし、平日夕ラッシュ時の上りのみ、従来どおり準急は知立行きとして前後駅 - 知立間においても通過運転とされ、犬山始発の普通は東岡崎行きとして運転された。下りについては昼間と同じパターン(準急は東岡崎始発、普通は豊明始発)であったため、上りの準急は知立駅に到着後、折り返し豊明駅まで回送され、同駅始発の普通犬山行きになることがほとんどであった。
*名古屋本線の準急の運行区間がそれまでの知立(上りのみ、下りは前後駅始発 - 弥富(津島・尾西線内は普通)から上下とも前後駅以東を普通扱いとしたうえで東岡崎(実際には同駅で列車番号を変更し、伊奈駅まで運転される場合がほとんどであった) - 弥富間に変更され、これに伴い犬山 - 名鉄名古屋方面の普通は豊明駅折り返しが基本となった。ただし、平日夕ラッシュ時の上りのみ、従来どおり準急は知立行きとして前後駅 - 知立間においても通過運転とされ、犬山始発の普通は東岡崎行きとして運転された。下りについては昼間と同じパターン(準急は東岡崎始発、普通は豊明始発)であったため、上りの準急は知立駅に到着後、折り返し豊明駅まで回送され、同駅始発の普通犬山行きになることがほとんどであった。
*昼間以降の下りの豊川稲荷発岐阜行きの快速急行・急行の特急待避駅が新清洲駅に統一された。
*昼間以降の下りの豊川稲荷発岐阜行きの快速急行・急行の特急待避駅が新清洲駅に統一された。
*三河線知立 - 碧南間(海線)でもワンマン運転が開始された。ただし、ホームセンサーは設置されていない。これにともない、新たに6000系4両成3本が三河ワンマン対応に改造された。
*三河線知立 - 碧南間(海線)でもワンマン運転が開始された。ただし、ホームセンサーは設置されていない。これにともない、新たに6000系4両成3本が三河ワンマン対応に改造された。
*本改正より乗車券確認システムの範囲が名古屋本線・豊川線・犬山線・常滑線などに拡大された。
*本改正より乗車券確認システムの範囲が名古屋本線・豊川線・犬山線・常滑線などに拡大された。
;[[2007年]]6月30日改正
;[[2007年]]6月30日改正
*犬山線を走る大半の特急と河和線を走る半数の特急(主に河和 - 新鵜沼間)が一部特別車に変更となり、主に1200系が使用された。また、一部特別車化により、従来、平日の夕方に設定されていた、河和発の新鵜沼・新可児行き特急は新鵜沼行きに行き先変更され、夕方の新可児駅への特急が減少した。
*犬山線を走る大半の特急と河和線を走る半数の特急(主に河和 - 新鵜沼間)が一部特別車に変更となり、主に1200系が使用された。また、一部特別車化により、従来、平日の夕方に設定されていた、河和発の新鵜沼・新可児行き特急は新鵜沼行きに行き先変更され、夕方の新可児駅への特急が減少した。
*早朝に設定されていた名鉄一宮始発の中部国際空港行き特急がそれまでの一部特別車から全車一般車に変更された。車両は5300系または5700系の4両成が使用され、両形式は15年振りに定期特急運用が再開された。
*早朝に設定されていた名鉄一宮始発の中部国際空港行き特急がそれまでの一部特別車から全車一般車に変更された。車両は5300系または5700系の4両成が使用され、両形式は15年振りに定期特急運用が再開された。
*2200系が5編成増備され、名古屋本線豊橋方面などでの運用が始まった。また、これに伴い、3100系や3150系の本線の快速特急・特急の増結車としての使用が恒常化した。
*2200系が5編成増備され、名古屋本線豊橋方面などでの運用が始まった。また、これに伴い、3100系や3150系の本線の快速特急・特急の増結車としての使用が恒常化した。
*平日朝ラッシュ時間帯に三河線を走る普通列車がすべて4両編成となった。
*平日朝ラッシュ時間帯に三河線を走る普通列車がすべて4両編成となった。
*本改正では4両成15本が在籍していた1000系全車特別車編成の約半数が定期運転を終了し、従来はラッシュ時によく見られた同車の重連運用は平日朝に犬山→金山間の上り1本を残すのみとなった。また、運用の減少に伴い5000系への機器供出のために2007年度末までに8本が順次廃車された。
*本改正では4両成15本が在籍していた1000系全車特別車編成の約半数が定期運転を終了し、従来はラッシュ時によく見られた同車の重連運用は平日朝に犬山→金山間の上り1本を残すのみとなった。また、運用の減少に伴い5000系への機器供出のために2007年度末までに8本が順次廃車された。
*本改正の翌年3月からは5000系が7000系6両成の一部を置き換える形で運用を開始した。
*本改正の翌年3月からは5000系が7000系6両成の一部を置き換える形で運用を開始した。
*5000系の運用開始や一部特別車特急の増結用に3100系の一部が転用された事により、朝ラッシュ時の多くの快速急行以下の列車に-2両などの減車が発生した。
*5000系の運用開始や一部特別車特急の増結用に3100系の一部が転用された事により、朝ラッシュ時の多くの快速急行以下の列車に-2両などの減車が発生した。
;[[2008年]]6月29日改正
;[[2008年]]6月29日改正
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*西尾線を走る全車特別車特急は1往復を1200系による一部特別車編成とした以外は快速急行(現在は急行)または準急に格下げとなった。同時に津島線・尾西線から特急がいったん消滅した。また、西尾駅以南への特急の入線や桜井駅の特急通過がなくなった。車両面では西尾線に3500・3700・3300系が本格的に定期列車として入線するようになった。
*西尾線を走る全車特別車特急は1往復を1200系による一部特別車編成とした以外は快速急行(現在は急行)または準急に格下げとなった。同時に津島線・尾西線から特急がいったん消滅した。また、西尾駅以南への特急の入線や桜井駅の特急通過がなくなった。車両面では西尾線に3500・3700・3300系が本格的に定期列車として入線するようになった。
*本改正でトランパスおよび駅集中管理システム、乗車券確認システムの導入を終了した。非導入のまま残った蒲郡線と広見線新可児 - 御嵩間は終日区間内折り返し運転となり、蒲郡線では全列車ワンマン運転(西尾 - 吉良吉田間はワンマン運転をやめ新安城・名古屋方面からの快速急行などの区間延長で対応)、広見線では午前10時以降の列車がワンマン運転となった。また、非導入区間との境界となる吉良吉田駅と新可児駅には乗車券確認用の乗り換え改札口が設置された。
*本改正でトランパスおよび駅集中管理システム、乗車券確認システムの導入を終了した。非導入のまま残った蒲郡線と広見線新可児 - 御嵩間は終日区間内折り返し運転となり、蒲郡線では全列車ワンマン運転(西尾 - 吉良吉田間はワンマン運転をやめ新安城・名古屋方面からの快速急行などの区間延長で対応)、広見線では午前10時以降の列車がワンマン運転となった。また、非導入区間との境界となる吉良吉田駅と新可児駅には乗車券確認用の乗り換え改札口が設置された。
*本改正で7000系の多くが定期運転を終了、6両成は運用離脱し、4両成も3本のみとなった。これにより、平日朝に1往復見られた同車の重連運用は改正に伴い豊橋方4両が5300系または5700系に変更されたために廃止された。また、次の改正に備えて1700系へ改造されることとなった1600系も一時運用から離脱した。このほか、1380系も本改正で一時的に定期運用がなくなり、予備車として待機していることが多くなっていた。
*本改正で7000系の多くが定期運転を終了、6両成は運用離脱し、4両成も3本のみとなった。これにより、平日朝に1往復見られた同車の重連運用は改正に伴い豊橋方4両が5300系または5700系に変更されたために廃止された。また、次の改正に備えて1700系へ改造されることとなった1600系も一時運用から離脱した。このほか、1380系も本改正で一時的に定期運用がなくなり、予備車として待機していることが多くなっていた。
*豊橋駅や豊川線への7000系や5700・5300系の乗り入れを中止。
*豊橋駅や豊川線への7000系や5700・5300系の乗り入れを中止。
;2008年12月27日改正
;2008年12月27日改正
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*土休日朝の空港行きミュースカイは始発から8時台まですべて8両編成となった。
*土休日朝の空港行きミュースカイは始発から8時台まですべて8両編成となった。
*改正当日限りでモンキーパークモノレール線が廃止となった。
*改正当日限りでモンキーパークモノレール線が廃止となった。
*本改正で7000系全4両成3本と1000系全車特別車編成4両成7本が定期運用から離脱し、のちに廃車となった。
*本改正で7000系全4両成3本と1000系全車特別車4両成7本が定期運用から離脱し、のちに廃車となった。
*豊橋駅や豊川線への5000系の入線がわずか半年で消滅し、豊橋駅を発着する急行は一部特別車特急の間合い運用を除いて、3500・3700・3100・3300・3150系で運用されるようになった。また、2005年1月改正以来消滅していた5700系6両成の併結運用がごくわずかながら再開された。前改正で定期運用がなくなっていた1380系の定期運転も再開され、休日の昼間には西尾線へも入線するようになった。
*豊橋駅や豊川線への5000系の入線がわずか半年で消滅し、豊橋駅を発着する急行は一部特別車特急の間合い運用を除いて、3500・3700・3100・3300・3150系で運用されるようになった。また、2005年1月改正以来消滅していた5700系6両成の併結運用がごくわずかながら再開された。前改正で定期運用がなくなっていた1380系の定期運転も再開され、休日の昼間には西尾線へも入線するようになった。
;[[2009年]][[10月3日]]改正
;[[2009年]][[10月3日]]改正
*ダイヤ改正は築港線のみであったが車両運用は大きく変化した。旧3300系(3両)の引退以降、築港線では従来3100・3150系または6000・6800系による2両編成での運転であったが、本改正で5000系による4両編成での運転となった。また、4両編成となったことで輸送力に余裕ができたため数本減便されている。
*ダイヤ改正は築港線のみであったが車両運用は大きく変化した。旧3300系(3両)の引退以降、築港線では従来3100・3150系または6000・6800系による2両編成での運転であったが、本改正で5000系による4両編成での運転となった。また、4両編成となったことで輸送力に余裕ができたため数本減便されている。
*前改正で再開されていた5700系6両成の併結運用は同車の4両成化に伴い消滅した。また、本改正では5000系3次車が本格的に運用を再開したが、それに伴い、7100系や7700系は翌2010年2月までに順次運用離脱→廃車となった。この結果、名鉄線上から7000番台の形式の車両が全廃された。このほか、平日の午後に1往復のみながら、2006年4月の改正以来消滅していた6000系非ワンマン車または6800系の2両成による三河線、知立 - 碧南間での定期運用が再開された。(当該列車には車掌が乗務する)
*前改正で再開されていた5700系6両成の併結運用は同車の4両成化に伴い消滅した。また、本改正では5000系3次車が本格的に運用を再開したが、それに伴い、7100系や7700系は翌2010年2月までに順次運用離脱→廃車となった。この結果、名鉄線上から7000番台の形式の車両が全廃された。このほか、平日の午後に1往復のみながら、2006年4月の改正以来消滅していた6000系非ワンマン車または6800系の2両成による三河線、知立 - 碧南間での定期運用が再開された。(当該列車には車掌が乗務する)
*なお、7100・7700系の全車廃車にともない、穴埋めとして新たに6000系4両成2本と2両成1本が三河ワンマン対応に改造された。
*なお、7100・7700系の全車廃車にともない、穴埋めとして新たに6000系4両成2本と2両成1本が三河ワンマン対応に改造された。


== 2010年代 ==
== 2010年代 ==

2011年2月1日 (火) 04:53時点における版

名古屋鉄道のダイヤ改正一覧(なごやてつどうのダイヤかいせいいちらん)では名古屋鉄道(名鉄)においてこれまでに実施されたダイヤ改正のうち、判明している分について述べる。

この一覧は未完成です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

1940年代以前

1950年代

1959年4月1日改正
  • 5500系電車が登場し、量産車としては日本国内初となる特別料金が不要な冷房車の運転を開始。また、知立駅を西へ移設・配線変更し、名古屋方面と三河線との直通列車を増発。

1960年代

1961年6月12日改正
  • パノラマカーこと7000系電車が3編成登場。名古屋本線の特急に投入され、毎時1本運転。名古屋本線における最高速度を従来の105km/hから110km/hにアップ。
1963年12月1日改正
  • パノラマカー7500系が4編成登場。名古屋本線の特急を日中に毎時1本増発し毎時2本の運転とする。犬山線・常滑線・河和線の特急を5000系などに置き換えて最高速度100km/hにスピードアップ。
1964年9月14日改正
  • 名古屋本線の特急を日中に毎時1本増発し毎時3本の運転とする。河和線特急が新設される。
1965年3月21日改正
  • 日中に犬山線で特急の運転が開始される。
1965年9月15日改正
  • 名古屋本線の特急を日中に毎時1本増発し毎時4本体制に、犬山線特急も毎時2本とする。
1965年12月30日改正
  • 新名古屋 - 豊橋間に「たかやま」用キハ8000系の間合い運用による名鉄初の座席指定特急を新設。
1966年3月16日改正
  • 瀬戸線にも特急を新設。
1966年3月25日改正
  • 夕方ラッシュ時にも新名古屋 - 豊橋間にディーゼル特急を毎時1本新設。
1966年7月26日改正
  • 犬山線特急を毎時2本へと増発。
1966年12月25日改正
  • 犬山線特急を毎時4本体制へと増発。
  • 朝ラッシュ時に輸送力列車の8両編成運転を開始。
1967年8月22日改正
  • 特急(料金不要)による都市間連絡ネットワークを強化した改正。本線系の路線で急行を廃止し、優等列車はすべて特急か準急に統合。新岐阜発着の西尾線直通特急を新設、本線の今村(現在の新安城)- 新岐阜間では特急が毎時6本運転となる。他のほとんどの本線系路線でも特急を新設または増発。
1968年8月26日改正
  • 名古屋本線の特急を7500系の定速運転に基づく「S速度」を適用したダイヤとしてスピードアップ。同時に7500系の8両固定編成による特急も運転開始。
1969年7月6日改正
  • 名古屋本線の特急の一部が知立駅を通過するようになり、この列車は列車種別を快速特急と呼ばれていた。
  • 改正前の4月5日に1944年から休止中だった多くの駅が廃止されている。なお、のちに新線の開業に伴い営業を再開する江吉良駅東大手駅に関しては、引き続き休止扱いとされた。

1970年代

1970年12月25日改正
  • 名古屋本線で知立通過の“快速特急”と7500系8両固定編成の運転を廃止、ダイヤ編成も7000系基準の「A速度」に戻した。
  • 犬山線の岩倉駅を特急(座席指定でない)停車駅とする。
  • 通勤時間帯に、キハ8000系の間合い運用以外の座席指定特急を数本新設。
1974年9月17日改正
  • 前年起こった第一次オイルショックの影響で、マイカーからのシフトによる鉄道利用客増加に対応し地域密着を図った白紙改正。7年ぶりに急行を復活させ、名古屋本線の特急は毎時4往復のうち2往復を急行に格下げ。本線の美合(一部東岡崎) - 新岐阜間に特急を毎時2往復、座席指定特急を豊橋 - 新岐阜間と河和 - 新鵜沼間に毎時1往復(夕ラッシュ時2往復)設定。
  • 国府宮駅と古知野駅(現在の江南駅)を特急(座席指定ではない)停車駅とする。
1975年9月16日改正
  • 毎時2本の河和線・知多新線 - 犬山線系統と毎時1本の西尾・蒲郡線 - 尾西線森上系統の料金不要特急を急行へ格下げ。
1977年3月20日改正
  • 従来の特急のうち座席指定とするもののみを特急とし、座席指定としない(乗車券のみで利用可能な)特急を高速に変更する(1度目の特急料金政策変更)。
  • 初の新性能通勤形電車となる6000系が本格的に稼働。犬山線の混雑列車を中心に投入し、輸送力増強・定時運行を図る。
  • 瀬戸線では特急が廃止され停車駅などはそのまま急行になった。
1978年3月19日改正
  • 瀬戸線の架線電圧を600Vから1500Vに昇圧し同線で6600系などの営業運転を開始。同時に最高速度を70km/hから85km/hに向上。
1978年8月20日改正
  • 瀬戸線栄町 - 東大手間の地下新線が開業。これに伴い同線ではダイヤが改正され、朝は準急と普通が毎時各5本、日中は急行が毎時2本と普通が毎時4本、夕方は準急と普通が毎時各4本となった。

1980年代

1982年3月21日改正
  • 7000系4両組成5本を名鉄で初めての特急専用車両(通称白帯車)に改造し運用開始。以降、白帯車は14本まで増え、特急専用車化が進む。これが1984年の8800系「パノラマDX」や1988年の1000系「パノラマSuper」の登場へとつながることになる。名古屋本線の座席指定特急を終日毎時2本に増発、日中の豊橋駅への普通列車乗り入れを廃止。
  • 本線の美合 - 新岐阜間と常滑線 - 犬山線 - 広見線系統の高速を急行に格下げ。以降「高速」は基本的に本線豊橋 - 新岐阜間のみの設定となる。
  • 常滑線・犬山線の太田川 - 新名古屋 - 岩倉間で毎時2本あった準急を普通に格下げ、名古屋近郊区間の普通列車を毎時4本体制とする。本線の鳴海 - 新名古屋間に毎時1 - 2本あった準急は廃止。
1982年12月11日改正
  • 羽島線開業とそれに伴う江吉良駅営業再開に関連したダイヤ改正を実施。
1984年3月20日改正
  • 本改正より全線を網羅した「名鉄電車・バス時刻表」(現在の「名鉄時刻表」)を刊行する。
1985年3月14日改正
  • 前年に八百津線にて運転開始したキハ10形気動車が、広見線新可児 - 御嵩間と三河線猿投 - 西中金間でも運用を開始し、ワンマン運転を実施した。
  • 急行の運行系統を豊川稲荷(日中のみ延長) - 新鵜沼 - 新岐阜間と河和・内海 - (本線)新岐阜間とに変更。
1986年3月21日改正
1987年2月12日改正
  • 急行の運行系統を豊川稲荷(日中のみ延長) - (本線)新岐阜間と河和・内海 - 新鵜沼 - 新岐阜間に再変更。
  • 午前時間帯に本宿 - 新安城間と太田川 - 知多半田間に普通を増発。
1988年7月8日改正
  • 名古屋本線豊橋 - 新岐阜間直通運転開始40周年に合わせ、1000系全車指定席編成が9編成登場し運転開始。本改正で名鉄線内でのディーゼル特急の運用はいったん消滅。
1989年7月15日改正
  • 7月9日の金山総合駅開業と「世界デザイン博覧会」の開催に合わせて実施。
  • 輸送力増強のため1000系を3編成増備し、西尾 - 新岐阜間の特急を設定。西尾線系統のほか、犬山線・河和線・知多新線系統の特急の一部にも1000系を投入。
  • 新名古屋通過列車は原則100%冷房化された。

1990年代

1990年10月29日改正
  • 名古屋本線の金山 - 神宮前間の複々線化完成と一部区間での120km/h運転(1000系のみからなる4両または8両の全車指定席編成)を開始したことに合わせて全線で実施。
  • 従来設定されていた高速を特急に統合し、新しく一部指定席特急と全車一般席特急を設定(2度目の特急料金政策変更)。同時に日中の本線特急は毎時4本(国府宮駅・新安城駅通過の列車と国府宮駅・新安城駅停車の列車が1時間に2本ずつ)となった。これら一部指定席特急の車両には指定席車には1000系と7000・7700系白帯車が使用され、一般席車には7000系一般車や5300・5700系を主体に7100系や5500系も使用されていた。また、ラッシュ時を主体に設定された全車一般席特急には一部指定席特急の一般席車と同じ車両のほか、7500系や6000系列も使用されていた。
  • この改正に合わせて7000系と7700系の一部で編成替えが行われ、7700系はすべて2両組成の白帯車となり、同車の捻出された中間車は7000系一般車4両組成のうちの4本に組み込まれた。
  • 瀬戸線以外における準急も急行に統合され、特別停車を多くすることで対応。
  • 本改正より、民鉄で初めて前照灯昼間点灯を開始。
1991年10月21日改正
  • パノラマSuperの一般席車に当たる1200系とラッシュ時の一般席車増結用の1800系が登場。これにより一部指定席特急が大幅に増加した。休日の全車一般車特急が消滅した。
  • 改正前の3月16日、JR高山本線直通特急「北アルプス」にキハ8500系気動車を導入しスピードアップ。これにより従来「北アルプス」として走っていたキハ8000系気動車は全車廃車になった。
  • また、この年の4月には100系200番台車16両が名古屋本線・犬山線・常滑線などに先行投入され、平日朝ラッシュ時の最混雑列車では8両での運転もみられた。
  • 本改正で早朝と深夜にごく数本だけ残っていた豊橋発着の普通列車が全廃。普通列車はすべて伊奈駅折り返しとなった。
  • 昼間時間帯の小牧線は全区間20分間隔での運転となった。
  • 新名古屋~常滑間の急行、普通を2分短縮した。
1992年11月24日改正
  • 18年ぶりの白紙ダイヤ改正となった。
  • 名古屋本線で120km/hで運転可能な区間が拡大し新名古屋 - 豊橋間が最短49分、新名古屋 - 新岐阜間が最短24分となった。
  • 1200系2次車と、廃車された7500系の走行機器を流用して製造された1030-1230系・1850系を投入して、一部指定席特急をさらに増加させるとともに全列車をパノラマスーパーの一部指定席編成に統一。これにより、7700系の定期特急運用はごくわずかとなった。また、全車一般席特急は平日の新岐阜発豊橋行き(6000・6500系8両で運転。東岡崎駅で1200系と車両交換のうえ、同駅からは一部指定席扱いとなっていた)の1本を残して全廃された。このため、一般車仕様の7000系や5700系などの定期特急運用は消滅した。
  • JRに対抗するため、昼間の毎時4本の本線特急のうち1本を知立駅通過とする。また、同様の理由で、三河線碧南駅まで直通の急行(三河線内は普通)を毎時1、2往復設定。
  • 昼間の西尾線直通全車指定特急に8800系を投入し、尾西線の佐屋駅まで区間延長した。
  • 西尾線では昼間も急行運転をするようになった。
  • 夜間時間帯に美合止まりであった急行を日中と同じく豊川稲荷発着に変更した。
  • 名古屋本線、犬山線、常滑線、河和線でラッシュ時時間帯に全車指定席の特急が増発された。
  • 竹鼻線では日中以降の線内急行運転を中止した。
1993年8月12日改正
  • 名古屋市営地下鉄鶴舞線と犬山線との直通運転が開始された。
  • 当初の基本の運転パターンは犬山駅発着と岩倉駅発着が毎時2往復づつで、本改正時点では上小田井駅の折り返し設備が未完成であったため、鶴舞線電車のうち、犬山線に直通しないものについては引き続き庄内緑地公園駅で折り返していた。
  • 車両面では100系の中間車のみ20両が製造され、在来の4両組成に2両ずつ組み込まれ6両組成化された。また、直通相手である名古屋市交通局側は従来より使用してきた3000形の4両から6両への組み替えと3050形52両の新造で対処した。
  • 西春駅での空港アクセスを考慮し、名古屋本線豊橋方面から犬山線への直通列車を新設。さらに、平日の朝には同駅に停車する特急が下りのみ5本設定された。
  • 名古屋本線で120km/hで運転可能な区間が拡大し新名古屋 - 豊橋間が最短48分となった。
  • 従来西尾駅止まりであった西尾線特急を吉良吉田駅まで区間延長した(この改正より西尾線に1000系はほとんど入線しなくなった)。また、平日下り1本を除いて鳴海駅にも停車するようになった。
  • 桜町前駅が急行停車駅に格上げ。
  • JRへの対抗策として、前改正で登場した三河線直通急行の昼間の列車が1800系や5700系と前改正以降、特急運用から退きつつあった7700系などのクロスシート車主体で運転されるようになった。
  • 知立~碧南間の日中時間帯と夜間の運行本数を毎時3本から4本に変更。
  • 夕方時間帯、各務原線の新岐阜~三柿野間の普通を毎時2本増発。
  • また、この改正に先駆けて3500系が運用を開始。この時より平日朝に1本だけ残されていた全車一般席特急は同車での運行となった。
1994年3月30日改正
  • 上小田井駅の折り返し設備が完成し、すべての地下鉄鶴舞線の電車が同駅へ乗り入れるようになった。これに併せて上小田井駅に一部の急行が停車するようになる。
  • 夕方の急行の運行系統を一部変更し、同時間帯は豊橋 - 御嵩または新可児間と常滑 - 新岐阜(名古屋本線)間とした。これにより名古屋空港から東岡崎・豊橋方面への利便性も増した。
  • 夕方の三河線直通急行のうちの2本を6両に増結のうえ、後部2両を猿投行きとした。
  • 広見線・新可児駅と各務原線・新岐阜駅を直通する急行を1日に数本新設。具体的には平日朝に新岐阜行きを1本、全日とも夕方に新岐阜行き1本、新可児行き3本が設定された。
  • その後、同年7月11日には1000系4次車12両が増備されたのに合わせて一部でダイヤの修正が行われ、朝に西春駅に停車する下り特急が3本増発された。また、この時をもって7700系の定期特急運用は完全になくなった。
1995年4月5日および5月8日(瀬戸線)改正
  • JRへの対抗措置として、新一宮始発の快速急行を午前中に上りのみ3本新設。新名古屋駅までは国府宮駅にのみ停車し、新名古屋駅で普通に種別変更していた。1800系を使用し、行き先は知多半田駅や常滑駅であった。また、あわせて、平日の朝に1本だけ残されていた新岐阜発豊橋行きの全車一般席特急(3500系の8両編成で運転され、東岡崎駅で1200系6両に車両交換のうえ、同駅より一部指定席扱いとなっていた)は東岡崎行きに変更されるとともに快速急行に名称変更となり、東岡崎駅で同駅始発の豊橋行きの一部指定席特急に接続する形に改められた。
  • 竹鼻線では普通・急行がほぼ15分間隔で運転されるようになり、笠松駅での本線急行との接続が改善された。
  • 瀬戸線では6000系中期車2両組成8本の計16両が転入し、同数の3780系が代替廃車された。また、尾張旭駅が急行停車駅に昇格し、同駅の中線完成により朝ラッシュ時の栄町~喜多山間の普通の一部を尾張旭まで延長した。
1996年4月8日改正
  • 本改正をもって1500V区間では非冷房車は完全に淘汰され、同区間では冷房化率が100%になった。
  • 豊橋駅から名古屋空港への利便性確保のため、平日朝に下り1本のみ豊橋発新鵜沼行きの一部指定席特急(途中、新安城駅は通過し西春駅にも停車)を新設。これにより犬山線にも一部指定席特急が走るようになった。
  • 1800系2次車8両が増備され、本線特急の8両編成で運転される列車が増加した。
  • 前年の改正で登場した新一宮始発の快速急行を増発。午前中が30分ヘッドでの運転となったほか、午後にも運転されるようになった。また、それまでの2両から4両に増結され、1800系に加えて3500系も使用されるようになった。
  • 3500系がさらに増備されたため、6000系列の豊橋駅までの定期運用が消滅した。また、6000系中期車ののうち、中間車のみ12両が捻出のうえ、前年に引き続いて瀬戸線に転属し、前年に転属していたうちの6本に組み込まれた。
  • 三河山線、豊田線(平日のみ)が昼間20分間隔から15分間隔に変更された。
  • 伊奈駅留置線整備に伴い、早朝時間帯に同駅を始発する列車が増やされた。
1996年6月8日改正
  • 瀬戸線でのみ実施。6000系12両が転入してきたことにより同線では全列車3ドア車での運転となり、スピードアップが実施された。同時に従来瀬戸線を走っていた3780系が全廃となった。
1997年4月5日改正
  • 豊橋駅を発着する特急がすべて一部指定席となり、同駅を発着する列車はすべて乗車券のみで利用できるようになった。
  • 名古屋本線の特急をさらにスピードアップ。最速パターンで豊橋 - 新名古屋間47分、新名古屋 - 新岐阜間23分にまで短縮。
  • 尾西線新一宮 - 津島間で普通列車を増発し一部時間帯で15分間隔での運転を実施。
  • 本改正より土曜日も休日ダイヤとなった。従前の休日ダイヤに一部増発することにより、土曜出勤・登校にも配慮したダイヤとした。
  • 岐阜市内線から揖斐線(黒野駅まで)の直通運転を増発。新型車両(モ780形)の導入によるスピードアップ。
  • この改正では3700系とともに3100系がデビューし、3500系は6両編成の列車にも充当が可能となり、それまでは使用されることが少なかった豊川線や河和線に直通する急行にも常時使用されるようになった。また、1000系の最終増備車となった5次車が就役したのに伴い、7000系白帯車はさらに定期特急運用を縮小、ラッシュ時にごく一部が残されていた2編成併結の8両編成での定期運用は消滅し、犬山線 - 河和線系統への使用がほとんどなくなり、同車の特急運用は西尾線 - 津島・尾西線系統が主体となった。
1998年4月6日改正
  • 三河線では全区間において平日に終日毎時4本の運転を実施。
  • 尾西線新一宮 - 津島間で普通列車をさらに増発し平日朝も15分間隔で運転するようになる。
  • 常滑線では夜間に下りの急行の太田川駅以遠を各駅停車とした。
  • 広見線では土・休日の急行が廃止となり、急行は平日のみの運転となった。
  • 西尾線・蒲郡線では改正後の6月1日から西尾駅以遠へ向かう列車は特急・急行と一部の列車を除いてワンマン運転となり、ほとんどの急行が西尾駅で折り返しとなっている。
  • 休日の午後に1往復のみではあったが、1996年4月改正をもって消滅していた6000系列の豊橋駅への定期乗り入れ運用が再開された。運行経路は新岐阜駅→豊橋駅→御嵩駅であった。
  • 3100系と3700系が増備されたのに伴い、7000系の廃車が本格的に行われるようになった。
  • モ780形の増備により、揖斐線黒野発着列車のほとんどが岐阜市内線直通となった。
1999年5月10日改正
  • 本改正では1600系が運用を開始し、7000・7700系白帯車が臨時も含めた指定席特急の運用から完全に離脱した。これにより、特急列車は専用の車両で運転されるようになったため、従来の指定席車特別車に変わり、座席指定券ミューチケットに名称が変更された。あわせて、一般席車一般車と改称された。
  • 国府宮駅が全特急停車駅に格上げされ、知立駅、岩倉駅、太田川駅の特急通過が中止された。
  • 昼間の新一宮始発の快速急行を全廃。この結果、名鉄線上における快速急行はこの時点では平日朝の新岐阜発東岡崎行きの1本を残すのみとなった。
  • 利用状況が悪い一部の全車特別車の特急の運転区間短縮が行われた。
  • 前改正で休日にのみ再開されていた6000系列の豊橋駅への定期乗り入れが再度消滅、これ以降、同系列の豊橋駅への定期乗り入れは再開されていない。その一方で、平日のみの午前中に1往復、7000系4両組成の御嵩駅への定期乗り入れが再開された。また、それまでは7000系4両組成は白帯車と一般車とで運用が分けられていたが、今改正での7000系の定期特急運用廃止に伴い、同車の4両組成は白帯の有無にかかわらず共通運用となった。

2000年代

2000年3月21日改正
  • 従来新安城駅に特別停車していた毎時2本の本線特急が国府駅にも特別停車するようになる。
  • 平日朝に三柿野発名古屋方面行きの全車特別車特急が2本設定され、各務原線では初めての定期特急となった。
  • 津島線の木田駅と勝幡駅に昼間以降の下り特急が特別停車するようになる。
  • 常滑発着の急行が大江駅に特別停車するようになり、同駅で緩急接続ができるようになった。
  • 夕方に運転されていた、豊橋駅 - 御嵩駅または新可児駅間と常滑駅 - 本線経由新岐阜駅間の急行を昼間と同様、豊橋駅 - 新岐阜駅間および常滑駅 - 御嵩駅または新可児駅間の運転に再編。
  • 前後駅・栄生駅・大里駅に特別停車する急行が増え、利便性が向上。
  • 東岡崎・豊橋方面へ向かう普通列車の待避駅が変更となり、緩急接続を行うようになった。具体的には従来豊明駅で待避していた普通東岡崎行きが前後駅で待避するようになり、急行豊橋行きから接続するようになった。普通伊奈行き(東岡崎行きが終点で列車番号と行き先を変更したもの)は美合駅で急行、国府駅で特急からそれぞれ接続するようになった。これらの変更により、名古屋方面や豊橋方面と普通停車駅との行き来がしやすくなった。
  • 須ヶ口 - 新木曽川間に普通列車を毎時2本増発し、同区間では毎時4本になった。増発されたこの普通は新岐阜発着であり新木曽川以北は急行として運転。
  • 知多半田 - 金山間の普通列車が一部急行に格上げとなり、河和線急行停車駅 - 名古屋方面の所要時間の短縮が図られた。
  • 従来犬山経由新岐阜発着の急行は各務原線内も全区間急行として運転していたが本改正で三柿野 - 新岐阜間は普通列車に種別変更するようになった。
  • 西尾線への1000系の乗り入れや広見線新可児 - 御嵩間への7000系の乗り入れを中止。
2000年6月10日改正
  • 瀬戸線朝ラッシュ時の準急運転を取り止め全区間普通に変更。日中時間帯に栄町~尾張旭間の準急を毎時2本増発。
2000年11月16日改正
  • 美濃町線が全区間ワンマン運転になる。
2001年10月1日改正
  • 岐阜県内の赤字路線廃止に伴い全線で実施。
  • 上小田井駅が急行停車駅、木田駅と勝幡駅が特急停車駅に格上げされる。また中京競馬場前駅に豊川線系統の急行が特別停車するようになる。
  • 上小田井駅への急行の全列車停車に伴い、利用率の低かった昼間の岩倉駅折り返しの地下鉄鶴舞線直通列車が廃止された。
  • 竹鼻線での急行運転を廃止し笠松駅で普通に種別変更するようになる。
  • 尾西線新一宮 - 津島間では普通列車が毎時2本増発され、ほぼ終日毎時4本の運転となる。
  • 三河線の山線区間(知立 - 猿投間)で駅集中管理システム導入により、終日ワンマン運転となる。また、三河線全線で普通の増発も行われ、土休日もほぼ毎時4本の運転となる。車両については、7100・7700系2両組成9本、6000系4両組成3本と2両組成11本の計52両がワンマン対応に改造された。
  • 前改正で三柿野駅にて種別変更するようになった犬山経由新岐阜発着の急行は犬山駅(名古屋方面は新鵜沼駅)で種別変更するようになり、代わりに犬山駅止まりの列車が三柿野駅で種別変更(岐阜行きは普通、犬山行きは急行)するようになった。
  • 前改正で設定された新木曽川で種別変更する普通(急行)は走行する全区間において普通として運転されるようになり、新木曽川 - 新岐阜間でも普通列車が毎時4本となる。
  • 本改正では谷汲線と八百津線の全線と竹鼻線と揖斐線の一部区間が廃止された。これにより揖斐線は終日岐阜市内線への直通運転のみとなった。
  • JR高山本線直通特急「北アルプス」も廃止となり、のちに北アルプスに使われていたキハ8500系気動車は会津鉄道に売却された。
  • 美濃町線では岐阜バスとの共通乗車制の導入に伴い昼間時間帯を中心に減便。
  • 前年の3月に犬山橋の道路と鉄道部分を分離した。
2003年3月27日改正
  • 上飯田連絡線開業と前後駅の下り待避線設置に合わせて全線で実施。
  • 上飯田連絡線が開通したことと小牧駅以南の複線化完成に伴い小牧線の列車が増発。犬山 - 平安通間でほぼ終日毎時4本の運転で、ラッシュ時間帯では小牧駅折り返しの列車が毎時2 - 4本追加される。同時に、小牧線は名鉄で初めてトランパスに対応した。
  • 前後駅が急行停車駅、可児川駅が特急停車駅に格上げされる。また豊明駅に終日一部の急行が特別停車するようになる。これに伴い、従来豊明駅で折り返していた毎時2本の普通が東岡崎駅まで直通運転されるようになり、東岡崎 - 豊明間の普通は毎時4本になった。
  • 名古屋方面へ向かう普通列車が前後駅で急行に接続するようになり、昼間時間帯に富士松駅一ツ木駅から新名古屋駅への所要時間が13分短縮した。
  • これまで加納駅には夜間の豊川稲荷発の急行などが特別停車していたが本改正で急行はすべて通過するようになった。
  • 三柿野発の全車特別車特急のうち1本が名電各務原駅に特別停車するようになる。
  • 平日の昼間と休日の犬山方面と御嵩方面との直通運転を廃止し新可児駅で系統分割される。またこの時間帯の急行は常滑行きが各務原線新岐阜発、河和・内海行きが新可児発となる。
  • 平日朝に上り1本だけ残っていた東岡崎行き快速急行を、東岡崎駅でこれと接続していた一部特別車特急豊橋行きと統合のうえ、廃止。
  • 豊田線の運行間隔を15分間隔に統一。昼間の地下鉄鶴舞線から犬山線への直通列車を毎時2本から1本に減便。
  • 平日夜間の常滑発(2003年10月3日までは榎戸始発)新鵜沼行き特急を新可児行きに変更し、広見線内の特急停車駅への帰宅時の利便性が向上した。
  • 本改正で旧3300系は全廃となり名鉄における3両組成は8800系と1600系のみとなった。同時に小牧線を走る車両はステンレス4扉車の4両組成に統一され、築港線を走る車両は3100系などの2両組成に変更となった。
  • 休日夕間帯の一部特別車特急が8両から6両に減車。
2005年1月29日改正
  • すでに廃止が決定していた岐阜地区の600V線区を除く全線で実施。
  • 名鉄において1982年の羽島線以来23年ぶりの新線となる空港線の正式開業がメインであった。ちなみに中部国際空港の開港は同年2月17日のことであった。
この時点での空港線の昼間帯のダイヤパターンは常滑・空港線内はノンストップ運転で名鉄名古屋駅(以下、名古屋)と中部国際空港駅を最速28分で結ぶ全車特別車快速特急、主要駅停車タイプの一部特別車特急と急行が各2往復ずつで、内訳は快速特急と特急のうちのそれぞれ1往復ずつは名古屋本線名鉄岐阜駅(以下、岐阜)発着、快速特急の残り1往復は犬山線新鵜沼発着、特急の残り1往復は豊橋発着で、金山駅でスイッチバックしていた都合で神宮前駅には2度停車し、空港線基準の上り方向は同駅、下り方向では金山駅で岐阜発着の特急と接続を取るダイヤが組まれた。急行は2往復とも犬山方面との直通で、空港行きは各務原線岐阜発で、各務原線内は普通、犬山線内は準急として運転され、名古屋で急行に種別変更し、始発から終点まで先着するダイヤであった。空港発は広見線の新可児行きとして運転され、途中、太田川駅で後続の快速特急と河和線からの特急を待避し、犬山駅からは普通として運転されていた。なお、朝夕はすべての本線特急が豊橋 - 岐阜間での運転となるため、特急は金山発着となっていた。また、朝には全車特別車の特急や普通もわずかながら設定されていた。このほか、平日の夕方は犬山線に直通する快速特急は新鵜沼・新可児行きとして運転(新可児行きの折り返しは回送)される一方、夜間は犬山線へ直通せず、名古屋行きとして運転されていた。また、夕方からの空港行き急行は広見線からの直通となり、平日には御嵩発着となっていた。車両は全車特別車快速特急および特急にはこの改正でデビューした2000系、特急は豊橋発着と金山発着の一部は1000-1200系、岐阜発着と金山発着の大半は2200系、急行および普通は、この時点では6両組成4本が残っていた7500系を除くすべての地上線用の一般車が使用されていた。
この結果、従来は原則として名古屋本線のみに設定されていた一部特別車特急は新たに常滑・空港線でも設定されることとなった。
また、それまでの唯一の例外ともいえた平日朝の豊橋駅6時40分発新鵜沼行き特急(車両は1000-1200系+1800系の8両編成で運転)は岐阜行きに変更され、犬山線下り方向からは一部特別車特急が消滅した。しかしながら、新たに新鵜沼発豊川稲荷行きの一部特別車特急が設定され、2200系6両編成で運転されるようになった(折り返しは名古屋行き特急。これにより、平日朝の1往復のみだが、豊川線でも一部特別車特急が運転されることとなった)。
空港線は開業時より利用者が好調であり改正後の2月17日に中部国際空港が開港したことに伴い輸送力が不足したため3月22日に急遽ダイヤを一部改正した。3月の改正で久々に全車一般車特急(深夜に中部国際空港発金山行きの1本のみ。3500・3700・3300系のいずれかによる4両編成で運転)が設定された。
  • また、この改正におけるもう1つの目玉としては種別数の増加と特別停車駅での大半の正式停車駅への格上げによる停車駅の明確化が挙げられる。
1990年10月改正から本改正までの間は1995年4月改正時から2003年3月改正前まで名古屋本線の上り方向にのみわずかな設定のあった快速急行を除き、本線系では「特急」・「急行」・「普通」の3種別が基本で、運行系統により特別停車が行われていたが、停車駅パターンを明確なものとするため、種別が「快速特急」・「特急」・「快速急行」・「急行」・「準急」・「普通」の6種類となった。この時点では、快速特急と快速急行はそれまでの特急および急行の基本停車駅に停車するもの(空港線の快速特急は除く)、特急は名古屋本線の国府駅・新安城駅と常滑線の尾張横須賀駅・朝倉駅・新舞子駅にも停車するもの、急行は名古屋本線の栄生駅・大里駅と常滑線の大江駅にも停車するもの、準急は名古屋本線の矢作橋駅・豊明駅・中京競馬場前駅・有松駅・二ツ杁駅と犬山線扶桑駅にも停車するものという構成であった。
この改正での種別数の増加と特別停車駅での大半の正式停車駅への格上げによる停車駅の明確化により、改正前は平日ダイヤ換算で1日当たり延べ1000回以上あった特別停車は、同改正時点のダイヤでは平日ダイヤ換算で1日当たり延べ204回と5分の1以下となった。
  • 河和線、太田川 - 知多半田間(平日のみ)、豊川線、羽島線では普通列車が増発され、当該区間では各駅に停車する列車が毎時4往復運転されるようになった。
一方で輸送の効率化により、一部の列車の廃止もしくは運行区間の縮小が行われた。豊川線では前述のとおり、平日朝に2200系の一部特別車特急が新設されたものの、休日は特急が全廃され、平日も夕方以降は上り豊川稲荷行き(1000系による全車特別車で運転)が夜間に1本運転されるのみとなった。
蒲郡線では特急・急行が全廃、吉良吉田 - 佐屋間の特急は昼間の運行区間が西尾 - 名古屋間に短縮された。
河和線では毎時2往復運転される特急は本改正までは犬山線の新鵜沼駅まで直通していたが、本改正により、1本が名古屋発着に改められた。ただし、上りについては夜間は2本とも犬山方面直通であった。
三河線碧南方面ではそれまで、毎時1 - 2往復名古屋本線直通の急行(ただし、停車駅パターンは改正後の準急に相当し、三河線内は普通であった)が廃止され、三河線の本線直通列車は朝の名古屋方面へ3本(平日のみ)と夜間に碧南行き1本を残すのみとなった。
  • この他、名古屋本線では下りの豊川稲荷発岐阜行き快速急行(夕方以降は急行)が国府駅で快速特急の通過後すぐ発車し、新木曽川駅(夕方からは新清洲駅)まで先着するようになり、下りは東岡崎方面⇒名古屋方面で先着する列車が毎時6本に増えた。
犬山線では空港線直通の快速特急と河和線直通の特急が毎時1往復ずつの設定となったため、特急系統の運転間隔が変則的なものとなり、下りは24,36分間隔、上りは12,48分間隔となった。また、それまでは上り急行のうち半数は布袋駅などで特急を待避していたが、本改正より特急待避は朝の一部を除き解消された。このほか、平日の朝には下りの上小田井駅→犬山駅間に1本のみながら、地下鉄鶴舞線から直通し犬山線内で急行として運転される列車が初めて設定された。(車両は名古屋市交通局所属の3000形または3050形を使用)
西尾 - 佐屋間の急行は本改正より栄生駅を通過する快速急行として運転(ただし、下り佐屋行きのみ津島線内は普通)されるようになった。また、津島線では昼間の特急がなくなった代わりに下りでは普通、上りでは急行(ただし、急行として運転されるのは津島線内のみ)が各1本増発された。
瀬戸線では急行が尾張旭 - 尾張瀬戸間各駅停車となり、尾張瀬戸駅では昼間は急行、準急、普通がそれぞれ2本ずつ10分ヘッドで発車するダイヤに改められた。
  • 車両面では2000系・2200系がデビューした一方で5500系と8800系パノラマDXが引退した。また、それまで、7000系6両組成は、自動解結装置つきのものは5700系6両組成と(NSR運用)、自動解結装置のないものは7500系と(P6運用)それぞれに共通運用が組まれていたが、本改正により、NSR運用は他編成(5300系などのSR車2両組成)と連結することがなくなったことと、新たに開業した2駅はホームの高さが7500系を除く車両に合わせて造られたため、7500系は空港線に乗り入れられなかったことなどの理由から、7500系は単独運用となり、7000系6両組成は自動解結装置の有無にかかわらず5700系6両組成と共通運用が組まれるようになった。この他、2000年3月改正以来消滅していた1000系の西尾線への乗り入れ運用が再開された。
  • 本改正では名古屋本線の東笠松駅と広見線の学校前駅が廃止された。また、7つの駅で駅名改称が行われ、名古屋本線のナゴヤ球場前駅は山王駅、新名古屋駅は名鉄名古屋駅、新一宮駅は名鉄一宮駅、新岐阜駅は名鉄岐阜駅、犬山線徳重駅は徳重・名古屋芸大駅、各務原線各務原飛行場駅は各務原市役所前、河和線南成岩駅は青山駅にそれぞれ改称された。
  • 改正とは関係ないが、この改正から駅ホームは全面禁煙となった。
2006年4月29日改正
  • 中部国際空港駅にミュースカイ専用の新1番ホームが設置されたことに併せて全線で実施。
  • 本改正の前後に2000系が増備され、従来の3両組成10本から4両組成12本の体制へと増強。
  • 従来常滑駅折り返しであった常滑線の普通列車が一部中部国際空港発着へと区間延長された。
  • 従来金山駅止まりだった夕方以降の中部国際空港発着の一部特別車特急が名鉄名古屋駅まで区間延長された。
  • 平日夜間の数本のみ、内海発の全車特別車特急が名鉄名古屋駅から再び新可児駅まで区間延長された。これに伴い、夕方の中部国際空港発の新鵜沼・新可児行き快速特急は新鵜沼行きに変更された。また、夜間には神宮前始発の新鵜沼行き特急が2本新設された。
  • 名古屋本線の準急の運行区間がそれまでの知立(上りのみ、下りは前後駅始発 - 弥富(津島・尾西線内は普通)から上下とも前後駅以東を普通扱いとしたうえで東岡崎(実際には同駅で列車番号を変更し、伊奈駅まで運転される場合がほとんどであった) - 弥富間に変更され、これに伴い犬山 - 名鉄名古屋方面の普通は豊明駅折り返しが基本となった。ただし、平日夕ラッシュ時の上りのみ、従来どおり準急は知立行きとして前後駅 - 知立間においても通過運転とされ、犬山始発の普通は東岡崎行きとして運転された。下りについては昼間と同じパターン(準急は東岡崎始発、普通は豊明始発)であったため、上りの準急は知立駅に到着後、折り返し豊明駅まで回送され、同駅始発の普通犬山行きになることがほとんどであった。
  • 昼間以降の下りの豊川稲荷発岐阜行きの快速急行・急行の特急待避駅が新清洲駅に統一された。
  • 三河線知立 - 碧南間(海線)でもワンマン運転が開始された。ただし、ホームセンサーは設置されていない。これにともない、新たに6000系4両組成3本が三河ワンマン対応に改造された。
  • 本改正より乗車券確認システムの範囲が名古屋本線・豊川線・犬山線・常滑線などに拡大された。
2007年6月30日改正
  • 犬山線を走る大半の特急と河和線を走る半数の特急(主に河和 - 新鵜沼間)が一部特別車に変更となり、主に1200系が使用された。また、一部特別車化により、従来、平日の夕方に設定されていた、河和発の新鵜沼・新可児行き特急は新鵜沼行きに行き先変更され、夕方の新可児駅への特急が減少した。
  • 早朝に設定されていた名鉄一宮始発の中部国際空港行き特急がそれまでの一部特別車から全車一般車に変更された。車両は5300系または5700系の4両組成が使用され、両形式は15年振りに定期特急運用が再開された。
  • 2200系が5編成増備され、名古屋本線豊橋方面などでの運用が始まった。また、これに伴い、3100系や3150系の本線の快速特急・特急の増結車としての使用が恒常化した。
  • 平日朝ラッシュ時間帯に三河線を走る普通列車がすべて4両編成となった。
  • 本改正では4両組成15本が在籍していた1000系全車特別車編成の約半数が定期運転を終了し、従来はラッシュ時によく見られた同車の重連運用は平日朝に犬山→金山間の上り1本を残すのみとなった。また、運用の減少に伴い5000系への機器供出のために2007年度末までに8本が順次廃車された。
  • 本改正の翌年3月からは5000系が7000系6両組成の一部を置き換える形で運用を開始した。
  • 5000系の運用開始や一部特別車特急の増結用に3100系の一部が転用された事により、朝ラッシュ時の多くの快速急行以下の列車に-2両などの減車が発生した。
2008年6月29日改正
  • 西尾線・津島線を中心に改正された。
  • 西尾線に南桜井駅(準急停車駅)が開業し、桜井 - 南桜井間が複線化された(改正前に西尾口 - 西尾間の複線化と桜井駅の高架化も行われた)。同時に碧海桜井駅を桜井駅、碧海堀内駅を堀内公園駅にそれぞれ改称した。
  • 西尾線を走る全車特別車特急は1往復を1200系による一部特別車編成とした以外は快速急行(現在は急行)または準急に格下げとなった。同時に津島線・尾西線から特急がいったん消滅した。また、西尾駅以南への特急の入線や桜井駅の特急通過がなくなった。車両面では西尾線に3500・3700・3300系が本格的に定期列車として入線するようになった。
  • 本改正でトランパスおよび駅集中管理システム、乗車券確認システムの導入を終了した。非導入のまま残った蒲郡線と広見線新可児 - 御嵩間は終日区間内折り返し運転となり、蒲郡線では全列車ワンマン運転(西尾 - 吉良吉田間はワンマン運転をやめ新安城・名古屋方面からの快速急行などの区間延長で対応)、広見線では午前10時以降の列車がワンマン運転となった。また、非導入区間との境界となる吉良吉田駅と新可児駅には乗車券確認用の乗り換え改札口が設置された。
  • 本改正で7000系の多くが定期運転を終了、6両組成は運用離脱し、4両組成も3本のみとなった。これにより、平日朝に1往復見られた同車の重連運用は改正に伴い豊橋方4両が5300系または5700系に変更されたために廃止された。また、次の改正に備えて1700系へ改造されることとなった1600系も一時運用から離脱した。このほか、1380系も本改正で一時的に定期運用がなくなり、予備車として待機していることが多くなっていた。
  • 豊橋駅や豊川線への7000系や5700・5300系の乗り入れを中止。
2008年12月27日改正
  • 瀬戸線を除く全線で実施。
  • 本改正で特急政策の見直しが完了した(3度目の特急料金政策変更)。全車特別車の列車は2000系を使用するもののみになり、快速特急より上位となる新種別「ミュースカイ」を設定した。また中部国際空港駅と名鉄一宮駅・金山駅とを結んでいた全車一般車特急は快速急行に変更となり、1700-2300系が4編成増備されて快速特急と特急はすべて一部特別車となった。また、神宮前駅以東で快速急行は前述の中部国際空港発着のものを除いて全廃(急行に降格)、その他の区間でも上りのみの設定となった。
  • 特急の運行区間も従来のダイヤより大きく変更となった。
    • 豊橋発着のものでは、昼間に毎時1本走っていた中部国際空港発着の系統を廃止し(早朝の空港行き1本は残された)、新たに新鵜沼駅・新可児駅(後者は豊橋行きのみの運行)発着のものが毎時2本設定された。
    • 中部国際空港発着のものでは、夕方以降に毎時2本走っていた名鉄名古屋駅止まりの特急を名鉄岐阜駅まで延長運転するようになり、ほぼ終日中部国際空港 - 岐阜間の運行となった。
    • 河和線系統では阿久比駅と青山駅が特急停車駅に格上げされたほか、平日朝には快速特急が設定された。また、昼間以降はほとんどの特急が河和 - 名古屋間(平日の夕方以降の名古屋方面行きのうちの4本のみ尾西線佐屋駅まで延長運行)に毎時2往復の運行パターンとなり、内海発着のものは朝と深夜のごく数本となった。この穴埋めとして、それまでは毎時1往復のみであった内海発着の急行が毎時2往復に増発され、下りについては名古屋駅を特急と急行とで15分ヘッドで発車するパターンとされた。
    • また、平日朝に豊橋駅から発車していた快速急行が特急に変更となり、平日朝に豊橋駅を発車する列車は同駅8時15分発までは快速特急または特急に統一された(豊橋到着分は朝ラッシュ時でも急行系統はあり)。
  • 名古屋本線一宮・岐阜方面では日中以降快速急行が急行に統合され、栄生駅に停車する急行が毎時2本増加した。また、新木曽川駅・笠松駅へは朝9時以降の快速特急・特急が停車するようになり、それに関連して昼間の豊川稲荷発着の急行が一宮駅折り返しとなった。また大里駅にそれまで停車していた半数の急行は昼間は通過となり、昼間時間帯の大里駅には普通しか停車しなくなった。
  • 名古屋本線東岡崎方面では、藤川駅と男川駅が準急停車駅に格上げされ、夕方の豊川線直通急行が東岡崎駅以東準急となった。また豊明駅に特別停車する急行の系統が名古屋本線・豊川線系統から西尾線・津島線直通系統に変わり、名古屋方面へ向かう準急は豊明駅折り返しとなった。これにより豊明駅止まりだった毎時2本の普通列車は再び東岡崎駅まで運行されるようになった。また、本改正で平日に1往復だけ走っていた豊川稲荷発着の全車特別車特急が廃止されたため、名古屋本線神宮前駅以東で全車特別車の列車は見られなくなった。
  • 犬山線では柏森駅が快速特急停車駅、扶桑駅が正式に快速急行停車駅となり、準急が岩倉 - 犬山間において各駅停車となった。これにより昼間以降の普通列車が大幅に削減され、名古屋方面へ向かうものは半数が岩倉駅、地下鉄鶴舞線直通列車はごく一部を除いて岩倉駅または柏森駅(平日夕方のみ)でそれぞれ折り返しとなった。朝を除いて急行は新鵜沼駅止まりとなり、各務原線に直通しなくなった。また、上下とも急行は新鵜沼 - 内海間、準急は新可児 - 中部国際空港間での折り返しパターンに統一された。
  • 各務原線では朝を除いて岐阜 - 犬山間の折り返し運行となり、新鵜沼駅・犬山遊園駅・犬山駅で名古屋方面に向かうミュースカイ・快速特急・特急・急行に接続する形になった。夕方に設定されていた全線通しで急行運転する列車と岐阜 - 三柿野間の区間運転の列車は廃止され、夕方に岐阜駅を発着する各務原線電車は4本に減便された。これに伴い、同線の新那加駅以西で急行運転する列車はごくわずかとなった。車両面では1800系の同線での定期運用が初めて設定されたほか、7700系の同線での定期運転が再開され、その中には急行の運用も含まれていたため、久しぶりに同車の急行の種別板を掲げた姿をみることができた。
  • 津島線と尾西線佐屋方面では、名古屋本線名鉄名古屋方面への直通列車が毎時6本から毎時4本に削減され、須ヶ口駅折り返しの列車が増えた。これに合わせて須ヶ口駅で名古屋本線の急行から津島線の普通への接続時間が短くなった。また平日の夕方以降に下りのみ河和方面からの特急が佐屋駅まで直通するようになり、わずか半年で特急の運行が復活、この特急は甚目寺駅にも停車するようになった。
  • 常滑線・河和線方面では、準急が18年ぶりに復活し中部国際空港発着の列車を中心に設定。準急は急行停車駅と大同町駅・聚楽園駅に停車する。また普通がほとんど金山駅折り返しとなった。
  • 従来夜間に運行されていた内海発新可児行きの全車特別車特急を廃止して新鵜沼行きのミュースカイを一部新鵜沼・新可児行きとし、再びミュースカイが犬山駅で分割を行うようになった。
  • 土休日朝の空港行きミュースカイは始発から8時台まですべて8両編成となった。
  • 改正当日限りでモンキーパークモノレール線が廃止となった。
  • 本改正で7000系全4両組成3本と1000系全車特別車4両組成7本が定期運用から離脱し、のちに廃車となった。
  • 豊橋駅や豊川線への5000系の入線がわずか半年で消滅し、豊橋駅を発着する急行は一部特別車特急の間合い運用を除いて、3500・3700・3100・3300・3150系で運用されるようになった。また、2005年1月改正以来消滅していた5700系6両組成の併結運用がごくわずかながら再開された。前改正で定期運用がなくなっていた1380系の定期運転も再開され、休日の昼間には西尾線へも入線するようになった。
2009年10月3日改正
  • ダイヤ改正は築港線のみであったが車両運用は大きく変化した。旧3300系(3両)の引退以降、築港線では従来3100・3150系または6000・6800系による2両編成での運転であったが、本改正で5000系による4両編成での運転となった。また、4両編成となったことで輸送力に余裕ができたため数本減便されている。
  • 前改正で再開されていた5700系6両組成の併結運用は同車の4両組成化に伴い消滅した。また、本改正では5000系3次車が本格的に運用を再開したが、それに伴い、7100系や7700系は翌2010年2月までに順次運用離脱→廃車となった。この結果、名鉄線上から7000番台の形式の車両が全廃された。このほか、平日の午後に1往復のみながら、2006年4月の改正以来消滅していた6000系非ワンマン車または6800系の2両組成による三河線、知立 - 碧南間での定期運用が再開された。(当該列車には車掌が乗務する)
  • なお、7100・7700系の全車廃車にともない、穴埋めとして新たに6000系4両組成2本と2両組成1本が三河ワンマン対応に改造された。

2010年代

2011年3月26日改正

関連項目

脚注

参考文献

  • 「まるごと名鉄ぶらり沿線の旅 NEXT」(2005年)P.162 - P.165 徳田耕一
  • 「鉄道ピクトリアル」1996年、2006年、2009年臨時増刊号
  • 名鉄広報誌「めいてつNEWS」1991年10月号、1992年11月号、1993年8月号