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:PKで磐田が1点リードした前半37分、鹿島のフリーキックの際に、ペナルティエリア内で[[福西崇史]]が[[鈴木隆行]]を投げ飛ばした。その際に鈴木の手がボールに当たったため、この試合の主審であった岡田は鈴木に警告を提示。鈴木は2枚目の警告となり退場となった。
:PKで磐田が1点リードした前半37分、鹿島のフリーキックの際に、ペナルティエリア内で[[福西崇史]]が[[鈴木隆行]]を投げ飛ばした。その際に鈴木の手がボールに当たったため、この試合の主審であった岡田は鈴木に警告を提示。鈴木は2枚目の警告となり退場となった。


*[[2005年]][[3月5日]]、J1第1節 横浜F・マリノス-[[ジュビロ磐田]]戦
* [[2005年]][[3月5日]]、J1第1節 横浜F・マリノス-[[ジュビロ磐田]]戦
:両チーム無得点で迎えた後半のロスタイム、磐田は[[名波浩]]のフリーキックを[[福西崇史]]がゴールに押し込むが、ボールは明らかに福西の右手に当たってゴール内に入っており、本来なら得点としては認められないはずのものであった。しかし、この試合の主審であった岡田は副審に確認を取った上で、この得点を有効と判定。横浜Mの執拗な抗議も実らず、結局試合は1-0で磐田が勝利した。3月8日に行われた審判委員会でビデオ検証を行った結果、[[中澤佑二]]との競り合いの中で福西がボールが見えない状況であり意図的なハンドではなかったとの判断でこのゴールは有効と認められた。
:両チーム無得点で迎えた後半のロスタイム、磐田は[[名波浩]]のフリーキックを[[福西崇史]]がゴールに押し込むが、ボールは明らかに福西の右手に当たってゴール内に入っており、本来なら得点としては認められないはずのものであった。しかし、この試合の主審であった岡田は副審に確認を取った上で、この得点を有効と判定。横浜Mの執拗な抗議も実らず、結局試合は1-0で磐田が勝利した。3月8日に行われた審判委員会でビデオ検証を行った結果、[[中澤佑二]]との競り合いの中で福西がボールが見えない状況であり意図的なハンドではなかったとの判断でこのゴールは有効と認められた。


*[[2008年]][[5月17日]]、J1第13節 [[浦和レッドダイヤモンズ|浦和レッズ]]-[[ガンバ大阪]]戦
* [[2008年]][[5月17日]]、J1第13節 [[浦和レッドダイヤモンズ|浦和レッズ]]-[[ガンバ大阪]]戦
:前半44分のスローインの判定がガンバボールとなり(ビデオで確認すると浦和ボールであるが、主審・副審から遠い位置でのプレーであったが明確なジャッジしなかった)、これが2点目のプレーへとつながって試合は3-2でガンバが勝利した。しかし、この試合終了後に両チームの選手が小競り合いを起こし、また両チームのサポーターも物を投げ合うなどの騒動に発展したことも相まり、この試合のレフェリングが話題を呼んだ。
:前半44分のスローインの判定がガンバボールとなり(ビデオで確認すると浦和ボールであるが、主審・副審から遠い位置でのプレーであったが明確なジャッジしなかった)、これが2点目のプレーへとつながって試合は3-2でガンバが勝利した。しかし、この試合終了後に両チームの選手が小競り合いを起こし、また両チームのサポーターも物を投げ合うなどの騒動に発展したことも相まり、この試合のレフェリングが話題を呼んだ。
:なお、この試合のレフェリングに対する[[週刊サッカーダイジェスト]]と[[週刊サッカーマガジン]]の採点はそれぞれ「3.5」「4.5」であった(採点は10点満点で、5.5~6.0がおおむね及第点とされる)。
:なお、この試合のレフェリングに対する[[週刊サッカーダイジェスト]]と[[週刊サッカーマガジン]]の採点はそれぞれ「3.5」「4.5」であった(採点は10点満点で、5.5~6.0がおおむね及第点とされる)。


*[[2008年]][[12月6日]]、J1第34節 [[東京ヴェルディ1969|東京ヴェルディ]]-[[川崎フロンターレ]]戦
* [[2008年]][[12月6日]]、J1第34節 [[東京ヴェルディ1969|東京ヴェルディ]]-[[川崎フロンターレ]]戦
:前半26分、川崎側のコーナーキックのこぼれ球をクリアした福西崇史が[[寺田周平]]に腕を当てたことで一発退場となり、川崎にPKが与えられた判定(なお、キッカーの[[カルロス・アルベルト・カルヴァリョ・ドス・アンジョス・ジュニオル|ジュニーニョ]]はPKを失敗)。これは、ボールを蹴る際に寺田の胸付近を腕で打ったことが乱暴な行為と判断されたものであったが、ボールを蹴るときの自然な動作と判断するほうが妥当だと思われた。このジャッジに対しては本人も退場になったジャッジは納得していないと言っている[http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00074929.html]元東京ヴェルディの[[小倉隆史]]氏も「ちょっと厳しいジャッジ」とコメントしている
:前半26分、川崎側のコーナーキックのこぼれ球をクリアした福西崇史が[[寺田周平]]に腕を当てたことで一発退場となり、川崎にPKが与えられた判定(なお、キッカーの[[カルロス・アルベルト・カルヴァリョ・ドス・アンジョス・ジュニオル|ジュニーニョ]]はPKを失敗)。これは、ボールを蹴る際に寺田の胸付近を腕で打ったことが乱暴な行為と判断されたものであったが、ボールを蹴るときの自然な動作と判断するほうが妥当だと思われた。このジャッジに対しては本人も退場になったジャッジは納得していないと言っている<ref>[http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00074929.html 【J1:第34節 東京V vs 川崎F】試合終了後の東京V選手コメント(08.12.06)] J's Goal News 2008年12月6日</ref>。元東京ヴェルディの[[小倉隆史]]氏も「ちょっと厳しいジャッジ」とコメントしている
:福西の退場後、ヴェルディは60分余りを10人で戦ったが0-2で敗れ、J1復帰から1年でのJ2降格が決定した。また、福西もこの試合を最後に現役を引退した。
:福西の退場後、ヴェルディは60分余りを10人で戦ったが0-2で敗れ、J1復帰から1年でのJ2降格が決定した。また、福西もこの試合を最後に現役を引退した。


*[[2009年]][[9月12日]]、J1第25節 [[鹿島アントラーズ]]-川崎フロンターレ戦
* [[2009年]][[9月12日]]、J1第25節 [[鹿島アントラーズ]]-川崎フロンターレ戦
:後半29分に降雨によるピッチコンディション不良のため試合中止とした。この試合は首位アントラーズと2位フロンターレの直接対決でフロンターレが3-1と優位に試合を進めていた。Jリーグでは落雷以外に天候試合中止にする前例がなかったのでなぜ中止にしたのかという疑問が出た(欧州、南米では降雪、停電などで延期、サスペンデッドの前例はある)同年10月7日に3-1の川崎のリードの場面から残りを
:後半29分に降雨によるピッチコンディション不良のため試合中止とした。この試合は首位アントラーズと2位フロンターレの直接対決でフロンターレが3-1と優位に試合を進めていた。Jリーグでは[[落雷]]以外に天候を理由とする試合中止前例がなかったのでなぜ中止にしたのかという疑問が出た(欧州、南米では降雪、停電などで延期、サスペンデッドの前例はある)同年10月7日に3-1の川崎のリードの場面からする形で試合をやり直した


*[[2010年]][[10月24日]]、J1第27節 [[大宮アルディージャ]]-川崎フロンターレ戦
* [[2010年]][[10月24日]]、J1第27節 [[大宮アルディージャ]]-川崎フロンターレ戦
:大宮が2点ビハインドの前半21分、MF[[金沢慎]]が放ったミドルシュートはクロスバーに当たって地面に落ちるもののゴールラインを越えた。しかし、岡田はノーゴールと判定する。直後に、場内の大型スクリーンではゴールの瞬間がVTRで流されたため、観客からはどよめきとブーイングが起こった。また、前半44分に川崎の[[黒津勝]]、後半41分に川崎の[[横山知伸]]がそれぞれペナルティエリア内で相手ディフェンダーにファウルを受けたように見えたが、岡田はいずれのシーンにもファウルを取らなかった。その結果、川崎フロンターレ側は意見書をJリーグに提出することになった。試合の結果は2-2のドローに。
:大宮が2点ビハインドの前半21分、MF[[金沢慎]]が放ったミドルシュートはクロスバーに当たって地面に落ちるもののゴールラインを越えた。しかし、岡田はノーゴールと判定する。直後に、場内の大型スクリーンではゴールの瞬間がVTRで流されたため、観客からはどよめきとブーイングが起こった。また、前半44分に川崎の[[黒津勝]]、後半41分に川崎の[[横山知伸]]がそれぞれペナルティエリア内で相手ディフェンダーにファウルを受けたように見えたが、岡田はいずれのシーンにもファウルを取らなかった。その結果、川崎フロンターレ側は意見書をJリーグに提出することになった。試合の結果は2-2のドローに。



2011年2月9日 (水) 05:11時点における版

岡田 正義(おかだ まさよし、1958年5月24日 - )は、東京都保谷市(現西東京市)出身の日本のサッカー審判員(元国際主審)。「正義」という名前から、一部サポーターは“ジャスティス”と呼ぶ。

来歴

東洋大学在学中の1977年、4級審判員資格を取得し、選手から審判員へと転向する。

1986年には1級審判員資格を取得し、日本リーグなどのトップリーグで笛を吹く。Jリーグが開幕した1993年には国際主審に登録され、1998年フランスワールドカップイングランドチュニジア戦をはじめ、多くの国際試合で主審を務めた。

2002年には、上川徹とともに日本サッカー協会(JFA)認定のスペシャルレフェリー(SR、現プロフェッショナルレフェリー:PR)第1号となった。

また、1997年・2002年・2007年には、Jリーグ優秀主審賞を受賞した。

岡田は2008年に50歳を迎えたが、JFAが2007年にサッカー審判員の50歳定年制を撤廃したことにより、2009年もJリーグの主審としてピッチに立つことになり[1]、同年5月9日のJ1第11節・大分トリニータ-横浜F・マリノス戦(@九州石油ドーム)で初のJ/J1リーグ戦で主審担当300試合を達成した。

2010年11月18日、日本サッカー協会審判委員会に対しシーズン限りでの現役引退を申し入れ[2]12月4日、サッカー協会より正式に引退が発表された[3]

問題となった主な試合・判定

PKで磐田が1点リードした前半37分、鹿島のフリーキックの際に、ペナルティエリア内で福西崇史鈴木隆行を投げ飛ばした。その際に鈴木の手がボールに当たったため、この試合の主審であった岡田は鈴木に警告を提示。鈴木は2枚目の警告となり退場となった。
両チーム無得点で迎えた後半のロスタイム、磐田は名波浩のフリーキックを福西崇史がゴールに押し込むが、ボールは明らかに福西の右手に当たってゴール内に入っており、本来なら得点としては認められないはずのものであった。しかし、この試合の主審であった岡田は副審に確認を取った上で、この得点を有効と判定。横浜Mの執拗な抗議も実らず、結局試合は1-0で磐田が勝利した。3月8日に行われた審判委員会でビデオ検証を行った結果、中澤佑二との競り合いの中で福西がボールが見えない状況であり意図的なハンドではなかったとの判断でこのゴールは有効と認められた。
前半44分のスローインの判定がガンバボールとなり(ビデオで確認すると浦和ボールであるが、主審・副審から遠い位置でのプレーであったが明確なジャッジしなかった)、これが2点目のプレーへとつながって試合は3-2でガンバが勝利した。しかし、この試合終了後に両チームの選手が小競り合いを起こし、また両チームのサポーターも物を投げ合うなどの騒動に発展したことも相まり、この試合のレフェリングが話題を呼んだ。
なお、この試合のレフェリングに対する週刊サッカーダイジェスト週刊サッカーマガジンの採点はそれぞれ「3.5」「4.5」であった(採点は10点満点で、5.5~6.0がおおむね及第点とされる)。
前半26分、川崎側のコーナーキックのこぼれ球をクリアした福西崇史が寺田周平に腕を当てたことで一発退場となり、川崎にPKが与えられた判定(なお、キッカーのジュニーニョはPKを失敗)。これは、ボールを蹴る際に寺田の胸付近を腕で打ったことが乱暴な行為と判断されたものであったが、ボールを蹴るときの自然な動作と判断するほうが妥当だと思われた。このジャッジに対しては本人も退場になったジャッジは納得していないと言っている[4]。元東京ヴェルディの小倉隆史氏も「ちょっと厳しいジャッジ」とコメントしている
福西の退場後、ヴェルディは60分余りを10人で戦ったが0-2で敗れ、J1復帰から1年でのJ2降格が決定した。また、福西もこの試合を最後に現役を引退した。
後半29分に降雨によるピッチコンディション不良のため試合中止とした。この試合は首位アントラーズと2位フロンターレの直接対決でフロンターレが3-1と優位に試合を進めていた。Jリーグでは落雷以外に天候を理由とする試合中止の前例がなかったので、なぜ中止にしたのかという疑問が出た(欧州、南米では降雪、停電などで延期、サスペンデッドの前例はある)。同年10月7日に3-1の川崎のリードの場面から再開する形で試合をやり直した。
大宮が2点ビハインドの前半21分、MF金沢慎が放ったミドルシュートはクロスバーに当たって地面に落ちるもののゴールラインを越えた。しかし、岡田はノーゴールと判定する。直後に、場内の大型スクリーンではゴールの瞬間がVTRで流されたため、観客からはどよめきとブーイングが起こった。また、前半44分に川崎の黒津勝、後半41分に川崎の横山知伸がそれぞれペナルティエリア内で相手ディフェンダーにファウルを受けたように見えたが、岡田はいずれのシーンにもファウルを取らなかった。その結果、川崎フロンターレ側は意見書をJリーグに提出することになった。試合の結果は2-2のドローに。

著書

関連項目

脚註