「ニッケル・カドミウム蓄電池」の版間の差分
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2005年11月25日 (金) 20:42時点における版
ニッケル・カドミウム蓄電池(ニッケルカドミウムちくでんち)は、二次電池の一種で、正極に水酸化ニッケル、負極に水酸化カドミウム、電解液に水酸化カリウム水溶液(苛性カリ・KOH aq.)を用いたものである。ニッカド電池(商標)、ニカド電池(JIS名称)とも呼ばれる。アルカリ蓄電池とも言われることがある。
ニッケル・カドミウム蓄電池の出力特性は、モーターなどの大出力用途に適している。反面、自己放電(使用しなくても自然に放電してしまうこと)が大きいため、時計など小出力・長時間用途には不向きである。
廃棄時に含有するカドミウムの環境への影響という問題があるため、ニッケル・水素蓄電池への転換が進んでいるが、歴史が長く取り扱いのノウハウが豊富であることや、瞬発力の高さから(現段階においてはニッケル・カドミウム蓄電池を越える電池は存在しない)、ラジコンなどホビーの分野、電動工具用の蓄電池としては未だ現役である。
種類
極板形式による分類は次のとおり。
- ポケット式アルカリ電池
- 焼結(シンター)式アルカリ電池
- 特に極板を薄くすることが出来る為、特に短時間で大電流放電といった瞬発力の高さが期待出来る。
特徴
- 大出力放電に向く
- 内部抵抗が小さい
- 電圧がゼロになるくらいまで放電をしすぎてしまっても、所定の回復充電を行うことによりまた容量が回復する
問題点
- 自己放電が多い
- メモリー効果現象が顕著
- 自然環境への影響(使用しているカドミウムが有害)がある。そのため、使用済み電池の回収が行なわれている。