オトコを見せてよ倉田くん!

オトコを見せてよ倉田くん!
ジャンル	ラブコメディ
小説
著者	斉藤真也
イラスト	フミオ
出版社	メディアファクトリー
レーベル	MF文庫J
刊行期間	2009年10月 -
巻数	5巻
テンプレート - ノート

『オトコを見せてよ倉田くん!』（オトコをみせてよくらたくん!）は、斉藤真也による日本のライトノベルである。イラストはフミオが担当している。MF文庫J（メディアファクトリー）より、2009年10月から刊行中である。斉藤真也のデビュー作であり、第5回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作。（受賞時の作品名は『リトルリトル☆トライアングル』） 2010年9月には『月刊コミックアライブ』（メディアファクトリー）でなまもななせによる漫画版が連載を開始した。また、2011年6月にはドラマCDも発売される。

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注意：以降の記述にはオトコを見せてよ倉田くん!に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。

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あらすじ

年上の女性が大好きな高校2年生倉田優樹は、幼馴染の中学2年生猫柳愛衣と彼女の親友である戌威小夜の2人と共に騒がしくも平和な日々を送っていた。

ある日優樹はふとした偶然から、愛衣と小夜が普通の人間ではなく、猫又一族、犬神一族という妖怪の末裔であるという驚くべき事実を知ってしまう。一族の秘密を知った優樹は口封じに殺されることを免れる代わりに愛衣・小夜の両方の婚約者となることを選択する。

その後、優樹のところには因幡一族の兎月ありす、天狐一族の狐火久遠、陰陽師の千影そら、といった女の子たちが現れ、優樹はその度に妖にまつわる様々な事件に遭遇することになる。

登場人物

主要人物

倉田 優樹（くらた ゆうき）

本作の主人公。年上の女性が大好きな城南高校2年生。年下の幼馴染である猫柳愛衣に毎朝起こされるという、ギャルゲー生活を送る駄目人間。ある日、パソコンのセットを頼まれて訪れた戌威小夜の家で、小夜の重大な秘密を知ってしまい、殺されるか小夜と婚約し戌威家の身内となるかの二者択一を迫られ、小夜と婚約する。その翌日には猫柳愛衣の重大な秘密を知ってしまい、殺されるか愛衣と婚約して猫柳家の身内となるかの二者択一を迫られ、愛衣と婚約し、命がけの二股生活を送ることになる。その後兎月ありすや狐火久遠、千影そらや風といった美少女達と命の危険に晒されながらも同居生活を開始する。

学校では女ったらしの駄目人間という評判が中等部・高等部に広がっており白い目で見られているが、その一部は愛衣や小夜を守る為に自分自身で撒いたものもあり、噂が無くなるまで耐え忍んでいるといった一面もある。

猫柳 愛衣（ねこやなぎ めい）

優樹の幼馴染のハチミツ色の髪でツインテールの城南中学2年生。学園一の美少女で中等部高等部を問わず非常に人気があり宗教団体化したファンクラブも存在する。正体は猫又という妖であり、その中でも最強の力を誇る仙狸の生まれ変わりとされ、猫又一族の中では神格化された存在である。

料理の腕は壊滅的で食べると口の中で爆発する。しかし、叔母の猫堂茜に憧れていて将来は茜と同じパティシエになりたいという夢を持っている。

実母は元々体が弱く、愛衣を産んだ時に命を落としてしまう。そのことがきっかけで、実父から虐待を受けて育ったというトラウマを抱えており、現在でも時々悪夢に魘されることがある。

茜に引き取られてからも、他人には決して心を開かなかったが、悪夢に魘されていた自分に優樹が言った「ずっといっしょにいてやる」という一言がきっかけで優樹に心を開き、徐々に他人にも関心を持ち始め、友達を作れるようになった。

戌威 小夜（いぬい さよ）

愛衣の親友で黒髪の城南中学2年生。愛衣とツートップを張るほどの美少女であり、年齢に似つかわしくない巨乳の持ち主である。

小学校5年生の時に転校して来て、優希と愛衣と仲良くなって以来、優樹に恋愛感情を抱いており、優樹に積極的にアタックしている。　

自分自身は両親の結婚の道具として産まれた子供であるとして、その存在自体にトラウマを抱えていたが、愛衣と親友になり現在は克服している。

その正体は犬神という化け犬で、犬神一族の長として君臨できるほどの実力の持ち主である。

料理の腕は確かで家庭的な女の子である。

兎月 ありす（うさつき ありす）

第2巻より登場。人間と因幡一族というウサギの妖のハーフである高校2年生。病弱で幼い頃から入退院を繰り返している。

以前学校に通った際には髪や瞳の色を理由にいじめを受けて学校内で孤立しており、母親にも捨てられた為孤独というトラウマを抱えている。

『百鬼夜行』という妖の組織の調査委員になり愛衣と小夜の調査の為、優希に近づき愛衣と小夜の調査の為に利用するが、本当の目的は優希・愛衣・小夜の3名を殺害することであり、計画が失敗した為、『百鬼夜行』から調査委員の資格を剥奪され、1年間優希の家でメイドとして働くという罰を与えられている。

狐火 久遠（きつねび くおん）

第3巻より登場。無人島で父親と姉の3人で生活している中学1年生。小学校1年生の頃に母親を病気で亡くし、父親や姉と共に無人島にやってきた女の子。

その正体は天狐一族という妖で、他人に変身したり手から狐火という炎を出すことが出来る。

最愛の母親を亡くし、父親は信頼していた人々に裏切られた為、この世界を憎み全世界を壊滅させ復讐することが目標とし、偶然無人島に漂着し二股という最低の行為を行なっていながら幸せそうな優希を見て殺意を抱く。

優希たちが無人島から救出されたと同時に、自身も島を出て家族と離れ、愛衣の従妹として城南中学に転校する。

かなりの読書家であり、父親の研究書から様々な知識を会得している。また他人がプレーしていたバスケットボールを見ただけで、バスケ部員を圧倒するプレーを見せたり、陸上の日本記録を更新したり、2・3カ国語を話したりとハイスペックの持ち主である。

千影 そら（ちかげ そら）

第3巻終盤でわずかに登場した後、第4巻より本格登場。幼い頃、優希が家族で旅行に出かけた際に知り合った幼馴染で、天然ドジっ娘の高校2年生。

千影一族という陰陽師一族の長であり、『四生楼』という『百鬼夜行』と同盟を結んでいる人間の組織のトップの1人であり、現在最強の陰陽師である。

小夜を越える巨乳であり、優希の許婚として優希と同居することになる。

風（ふう）

第5巻に登場。鎌鼬一族三姉妹の三女。外見は10歳位の幼女だが、実年齢は100歳以上であり、『百鬼夜行』と『四生楼』の同盟を結ばせた張本人で両組織の名誉会長を務めている。

イタチの姿で罠にかかっていた所を偶然居合わせた優希に助けられ、紆余曲折を経て優希とツガイになる事を望み優希の家に押しかける。

その他

猫堂 茜（びょうどう あかね）

愛衣の叔母に当たる人物で、実父から虐待を受けている愛衣を見かねて引き取って育てている女性。おばさんと呼ぶと怒り、周囲には茜さんと呼ばせている。

『CAT'S BELL』という名の喫茶店を経営しており、パティシエとしても厨房に立っている。その腕は確かで遠方からも彼女の作ったケーキを求めて客がくる程である。

優希の母親である倉田静鶴とは幼馴染であり頭が上がらない。

戌威 賢悟（いぬい けんご）

小夜の叔父。小夜を溺愛しており、小夜に近づく男を許さず優希に対しては大鎌や大鋏を持って追い掛け回している。

大杉太一の設立した宗教『わん、にゃん、ラビット』の信者であり、四天王『溺愛の細目眼鏡』の二つ名を保有する。

大杉 太一（おおすぎ たいち）

優希の親友であり悪友。普段は実の姉の乱暴な態度辟易しており、女性は年下が好み。ロリコンの気もある。年上趣味にも拘らず年下や同級生の美少女に囲まれている優希に嫉妬しており、『わん、にゃん、ラビット』という宗教を起こし、教祖として君臨している。

大杉 睦月（おおすぎ むつき）

太一の姉で大学生。優希の理想の女性ではあるが、弟の太一に対しては暴君のように振舞っている。

稲苗代 梓（いなわしろ あずさ）

第2巻に登場。兎月ありすの専属メイドで大亀一族出身の妖。ありすの命令を忠実にこなす優秀なメイドであるが、ありすの伯父に恋人を無実の罪で投獄されており、恋人の救出と因幡一族への復讐の為ありすを唆し、ありすの殺害計画を実行するも愛衣の神の力の前に敗退し、『百鬼夜行』の矯正施設に収監される。

狐火 巌（きつねび いわお）

第3巻に登場。狐火花音と狐火久遠の父。『百鬼夜行』内部では、龍脈を使って人体実験を行なったとして『百鬼夜行』を追放された龍脈研究所職員となっているが、実際は病気の妻の命を救う為に龍脈使用させて欲しいと『百鬼夜行』に頼み込んだものの、無視された上に追放された。その直後に妻を亡くしており、『百鬼夜行』と世界に対し激しい憎悪を抱いている。

追放された後は、無人島に娘2人と移住し、世界を滅ぼすべく龍脈の研究を独自に行なっている。

狐火 花音（きつねび かのん）

第3巻に登場。狐火巌の長女で狐火久遠の姉。父と妹と共に無人島で生活している。父親の研究内容に恐怖心を抱き、父親を監禁するも復讐の信奉者である妹を止める為に優希達に協力を要請する。

実は極度のファザコンである。

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以上でオトコを見せてよ倉田くんに関する核心部分の記述は終わりです。

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ドラマCD

2011年6月24日にドラマCDが発売予定。

キャスト

• 倉田優樹：阿部敦
• 猫柳愛衣：伊藤かな恵
• 戌威小夜：佐藤聡美
• 兎月ありす：阿澄佳奈
• 狐火久遠：茅原実里
• 千影そら：金元寿子
• 烏乃黒依：小野涼子

書誌情報

小説

MF文庫J刊（メディアファクトリー発行） 既刊5巻以下続刊

タイトル		初版第一刷発行日（発売日）	ISBN	備考
1	オトコを見せてよ倉田くん!	2009年10月31日（10月23日）	ISBN 978-4-8401-3057-8
2	オトコを見せてよ倉田くん!2	2010年2月28日（2月25日）	ISBN 978-4-8401-3185-8
3	オトコを見せてよ倉田くん!3	2010年6月30日（6月25日）	ISBN 978-4-8401-3419-4
4	オトコを見せてよ倉田くん!4	2010年9月30日（9月24日）	ISBN 978-4-8401-3505-4
5	オトコを見せてよ倉田くん!5	2011年3月31日（3月25日）	ISBN 978-4-8401-3860-4	短編集

漫画

『オトコを見せてよ倉田くん！』（漫画 - なまもななせ、原作 - 斉藤真也、キャラクター原案 - フミオ）

月刊コミックアライブ（メディアファクトリー発行）

2010年11月号（2010年9月27日発売）より連載開始。これまで、成人向け漫画を発表してきたなまもななせの初の一般向け作品となっている。

MFコミックス アライブシリーズ刊（メディアファクトリー発行） 既刊1巻以下続刊

タイトル	初版第一刷発行日（発売日）	ISBN
オトコを見せてよ倉田くん!1	2011年3月31日（3月23日）	ISBN 978-4-8401-3773-7

外部リンク

• メディアファクトリーによる小説版の紹介
• EDGE-RECORDSによるドラマCD版の紹介