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2011年7月3日 (日) 03:19時点における版

味の素株式会社(あじのもと、英称:Ajinomoto Co., Inc.)は、日本の食品企業である。「味の素」は、同社が製造販売するL-グルタミン酸ナトリウムを主成分とするうま味調味料で、同社の登録商標(登録番号第34220号他)。特に「味の素株式会社」のことを指す場合には味の素KKと表記される場合が多い。

味の素 本社(2009年9月)

企業概要

味の素株式会社
Ajinomoto Company, Incorporated
種類 株式会社
市場情報
東証1部 2802
1949年5月16日上場
大証1部(廃止) 2802
1949年5月14日上場
本社所在地 日本の旗 日本
104-8315
東京都中央区京橋1-15-1
設立 1925年(大正14年)12月17日
(株式会社鈴木商店)
業種 食料品
法人番号 8010001034740 ウィキデータを編集
事業内容 食品アミノ酸医薬品等の製造及び販売
代表者 伊藤雅俊(いとう・まさとし)(代表取締役社長)
資本金 798億6,300万円
(2007年9月30日現在)
売上高 連結:1兆2,165億7,200万円
単独:7,108億8,000万円
2008年3月期)
総資産 連結:1兆1,007億0,900万円
単独:8,316億0,000万円
(2008年3月期)
従業員数 連結:25,213名 単独:3,650名
(2007年9月30日現在)
決算期 3月31日
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 8.88%
日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 5.54%
第一生命保険(株) 4.16%
(2007年9月30日現在)
主要子会社 カルピス(株) 100%
クノール食品(株) 100%
味の素冷凍食品(株) 100%
(株)ギャバン 55.4%
関係する人物 鈴木三郎助
鈴木恭二
池田菊苗
道面豊信
外部リンク http://www.ajinomoto.co.jp/
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事業内容

食品会社として広く認知されているが、化粧品ブランド「Jino」の製造販売など、アミノ酸生産技術を活用したケミカル事業・医薬事業も行っている。

食品事業

「味の素」「ほんだし」「クノール」「Cook Do」の商品はマーケットシェアNo.1。

  • 調味料:味の素、アジシオ、ほんだし など
  • 加工食品:クノール、Cook Do、ピュアセレクトマヨネーズ など
  • 外食デリカ
  • 冷凍食品(製造は主に味の素冷凍食品が担当)
  • 海外食品:うま味調味料、風味調味料、メニュー用調味料、飲料、即席麺、スープ、レトルトカレー など
  • 提携事業:油脂(J-オイルミルズ)、コーヒー(味の素ゼネラルフーヅ)、飲料(カルピス)、麺類(シマダヤ)、香辛料(ギャバン)、かつおぶし(ヤマキ

アミノ酸事業

グルタミン酸をはじめ、発酵法によるアミノ酸製造技術の評価は高く、アミノ酸に関しては世界のリーディングカンパニーの地位にある。(マーケットシェア:リジン35%、スレオニン70%、トリプトファン70~80%)

  • アミノ酸事業
  • 栄養食品事業:アミノバイタル
  • 甘味料事業:アスパルテーム
  • 化成品事業:香粧品事業(「Jino」ブランド)、ケミカル事業(電材)。かつては化学薬品(カセイソーダ塩素塩酸次亜塩素酸ソーダ)と肥料(アミノ酸を活用した「エスサン肥料」)を川崎工場で展開していたが、現在は撤退。
  • 医薬中間体事業
  • 飼料用アミノ酸事業

医薬事業

以下の3分野に重点を置いている。

  • 輸液栄養透析分野
  • 消化器病分野:エレンタール(クローン病の栄養治療剤) など
  • 生活習慣病分野:ファスティック(糖尿病治療薬)、アテレック(血圧降下薬)、アクトネル(骨粗鬆症用薬) など

沿革

  • 1907年 - 合資会社鈴木製薬所を設立
  • 1908年 - 池田菊苗博士がグルタミン酸ナトリウムの製造法特許取得
  • 1909年5月20日 - 「味の素」(中瓶30gで50銭だった)の一般発売開始(創業の日
  • 1912年 - 合資会社鈴木商店に社名変更(双日などの前身の鈴木商店とは無関係)
  • 1917年6月17日 - 株式会社鈴木商店を設立(創立の日
  • 1917年7月 - ニューヨーク事務所開設、海外進出
  • 1925年12月17日 - 株式会社鈴木商店と合資会社鈴木商店を統合し株式会社鈴木商店を新設(設立の日
  • 1932年 - 味の素本舗 株式会社鈴木商店に社名変更
  • 1946年 - 味の素株式会社に社名変更
  • 1951年 - それまでの単なる「瓶入り」から現在のような穴付き容器の「ふりかけ式」に容器を変更。これにより売り上げを伸ばす。
  • 1981年 - 医薬事業に参入
  • 1986年 - 消費者向け商標を「味の素KK」から“AJINOMOTO”に変更、同時に新キャッチコピー「生活のごちそうは、きっと笑顔だ。」を制定(1月)。
  • 1991年 - カルピス食品工業(現・カルピス)の第三者割当増資を引き受け、味の素グループ傘下におさめる
  • 1995年 - 「アミノバイタル」を発売(現・所属選手の谷川真理がCMなどで宣伝中)
  • 1999年10月1日 - 現行のロゴに変更。同時にコーポレートスローガンを「あしたのもと AJINOMOTO」に変更。
  • 2007年10月1日 - カルピス株式会社を完全子会社化した。
  • 2009年5月20日 - 創業100周年。
  • 2010年4月1日 -
    • 2009年(平成21年)10月から創業100周年記念スローガンとしてTVCM等で用いていた「おいしさ、そして、いのちへ。(英文表記:Eat Well, Live Well.)」が当社の新しいコーポレートスローガンとなる。
    • 当社の医薬事業部、味の素ファルマ、味の素メディカが統合し、味の素製薬が発足。

歴代社長

事業所

  • 本社:東京都中央区京橋1-15-1
  • 支社:東京、東北(仙台)、名古屋、、大阪、九州(福岡)
  • 支店:関東(さいたま)、中国(広島)北陸 (金沢)、四国(高松)
  • 工場:川崎事業所、東海事業所(四日市)、九州事業所(佐賀)、医薬研究所(川崎)
主要工場・研究施設は川崎事業所にあり、現在は部分的に改築を進めている。
川崎事業所の所在地である「鈴木町」の地名は、創業者鈴木三郎助に由来する。
  • 海外:130以上の国・地域で事業展開。連結子会社、持分法適用会社は73社(2006年6月30日現在)

歴代のコーポレートスローガン

  • おいしく食べて健康づくりの味の素K.K.
  • 生活のごちそうは、きっと笑顔だ。AJINOMOTO
(提供スポンサー読みは『生活に笑顔をお届けする味の素』であった)
  • ちゃんとちゃんとのAJINOMOTO
(総会屋への利益供与事件発覚に伴い、変更された)
  • あしたのもとAJINOMOTO(1999年7月~2010年3月)
  • おいしさ、そして、いのちへ。 Eat Well,Live Well. AJINOMOTO(2010年4月~)
(TVCMでは2009年10月から創業100周年記念スローガンとして先行導入されていた。30秒版・60秒版のTVCMや提供読みでは日本語表記の『おいしさ、そして、いのちへ。』のみを用いる。30秒版TVCMではサウンドロゴの前にスローガンがナレーションされるが、企業CM以外はサウンドロゴと重なる。)

関連企業

調味料「味の素」

1908年明治41年)、東京帝国大学教授の池田菊苗昆布のうま味成分はグルタミン酸ナトリウムであることを発見、創業者の二代目鈴木三郎助が工業化に成功した。

開発当初は「味精」という名称であり、中国など漢字文化圏では、現在も「味精」と呼ばれている。「味の素」を商標登録した際には、石油系材料の表記を巡って、争われた。登録後は「味の素」は、日本ではうま味調味料の代名詞とされるほど普及した。

「味の素」の主な原材料はグルタミン酸ナトリウム。グルタミン酸ナトリウム(グルタミン酸ソーダ)はグルタミン酸ナトリウム塩のことで、この物質のL体調味料として使用されている。現在ではうま味調味料(現在「アミノ酸等」と商品には表示)と呼ばれる。製品にはカツオ・シイタケのうま味成分である5'-リボヌクレオタイドナトリウムを2.5%加味している。

製法

食用グルタミン酸ナトリウム生産の先駆けである味の素社は当初小麦などのグルテン加水分解することによって生産していた。が、コストが非常に高くつくため、石油由来成分(アクリロニトリルなど)による合成など様々な手法が試みられた[1]。。しかし協和発酵工業(現・協和発酵キリン)によりグルタミン酸生産菌が発見され、これに廃糖蜜サトウキビから砂糖を搾り取った残滓)などをエネルギー源として与え発酵させてグルタミン酸を得る手法が安全性、コスト面において優れていることから、現在ではこのグルタミン酸生産菌による発酵法が主流となっている。発酵過程でビオチンを阻害するなどの、グルタミン酸生産菌のグルタミン酸生産を活性化する添加剤や、窒素源(硫酸アンモニウムなど)、発泡を調整する薬剤が加えられる[2]

害性・安全性

1968年中華料理を食べた人が、頭痛、歯痛、顔面の紅潮、体の痺れなどの症状を訴えた中華料理店症候群 (Chinese Restaurant Syndrome) 。1969年には、マウスおよびラットによる実験で幼体への視床下部などへの悪影響が指摘され、JECFA(国際連合食糧農業機関 (FAO) と世界保健機関 (WHO) の合同食品添加物専門家会議)は1974年に一日許容摂取量 (ADI) を 120 mg/kg 以下と定めた。

味の素は、1970年代までは石油製法で製造しており、1960年代から1970年代にかけて、その害毒性が議論された。1969年には第61回国会 科学技術振興対策特別委員会でもとりあげられた[3]。 当時、味の素にはグルタミン酸ソーダになるノルマルパラフィンを原料とした石油製品が入っていて、成分の三割を占めた。1969年当時、グルタミン酸ソーダは、味の素株式会社だけが石油製法によって製造していた[4]。石油由来原料のアクリロニトリル、またノルマルパラフィンからは醋酸が生成され、それらによって、グルタミン酸が製造されていた[5]

アクリロニトリルやノルマルパラフィンを使用した石油製法の害性について、メーカー大手である協和醗酵は、石油(具体的には灯油、軽油)の中に含まれている有害なタールをどうしてなくすかといった技術的な問題が残されていると言明[6]。タールは、発ガン性が強く、グルタミン酸ソーダが九九度の純度とすると、残り一%の不純物があり、その不純物の中に有害なタール分が残留していないかどうかについては、当時は検査されていなかった。これについて味の素のアミノ酸開発部長は「研究を進めていないといえばうそになるでしょう。」「毒性試験を進める過程で動物一代だけの実験結果ではだめ。二代目、三代目の影響、ひいてはこれを食用にする人間も二世、三世にどのような影響があるか、これをデータで納得させねばいけない。」「これらデータを作成するには、一企業だけでは無理」と答弁した[7]

1972年に味付昆布にグルタミン酸ナトリウムを「増量剤」として使用し、健康被害が起きた事故があった。その症状は中華料理店症候群に似たものであった(頭痛、上半身感覚異常等)が、問題の商品には、製品の25.92%~43.60%のグルタミン酸ナトリウムが検出され「調味料としての一般的な使用」とは程遠いものであった。[8]

その後JECFAなどで繰り返し追試を行った結果、通常の経口摂取ではヒトに対する毒性はなく、中華料理店症候群を引き起こす証拠も見当たらないという結論に達した。米国食品薬品局 (FDA)、ヨーロッパ食品情報会議 (EUFIC)、欧州連合食品科学委員会 (SCF) なども同様の評価を下している。現在JECFAはグルタミン酸ナトリウムの一日許容摂取量を「なし」としている[9]。FDAもグルタミン酸ナトリウムをGRAS (Generally Recognized As Safe) として、食酢や食塩と同等の安全性であることを認めている。

しかし、米国ではいまなおグルタミン酸ナトリウムの摂取が脳などに深刻な被害を及ぼすと考える人々が存在する [2] [3]。また、「NO MSG」(グルタミン酸ナトリウム不使用)を宣伝文句にした、調味料中華料理店などが現在でも数多く存在する。

2002年に発表された弘前大学の大黒らの報告によると、高濃度のグルタミン酸ナトリウムを摂取させたラットの目には障害が発生しやすいという[10][11]。大黒らは、このことがグルタミン酸ナトリウムが欧米に比べて広く使われているアジアで緑内障が多い原因のひとつではないかと述べている。

また、多量の遊離グルタミン酸を体内で処理できない特異体質者やアレルギー・ぜんそく患者は、摂取すると体調や症状の悪化を招く恐れがあるため注意しなければならない。

味覚飽和の問題

グルタミン酸ナトリウムの性質として、味覚から過剰摂取を感知できないという問題がある。通常、塩などの調味料は投入過剰状態になると「辛すぎる」状態となり食べることができないが、グルタミン酸ナトリウムはある程度の分量を超えると味覚の感受性が飽和状態になり、同じような味に感じるため、食べすぎに気づきにくく、また飲食店も過剰投入してしまいがちである。その結果、調味料としての通常の使用では考えられない分量のグルタミン酸ナトリウムを摂取してしまう場合があり、注意が必要である。[12]

その他

純粋物質としてでなく、あえて雑味成分を温存させたままグルタミン酸イノシン酸を使った調味料が、「旨みだし」といわれる商品群ともいえる。 近年の旨みだし商品は、おおむね天然成分を粉末乾燥させたものが多いが、旨みの本質を明らかにした味の素を参考に成分抽出につとめた物も多い[要出典]

「うま味調味料」には「ハイミー」(味の素)、「いの一番」(武田薬品工業武田食品工業→キリンフードテック→キリン協和フーズ)、「旭味」「ミタス」(旭化成日本たばこ産業ジェイティフーズ)に譲渡)、「グルエース」(協和発酵フーズ)、「味元」(韓国大象)、「味全」(台湾味全食品工業)などがあり、類似商品・商標に対して法的手段に訴えたこともある。「ハイミー」はリボヌクレオタイドナトリウムの含有量を8%にまで引き上げた派生商品である。

都市伝説

  • 1917年大正6年)頃に「味の素の原料はヘビだ」というデマが流れた。大道商売の薬売りが、売り口上として面白おかしく語ったことに端を発するのだが、宮武外骨の『滑稽新聞』に取り上げられて一般にも信じられ、売り上げが激減した。これを受け、当時の製造元であった鈴木商店は、新聞広告でこの噂はだと反論したが、逆にこれが噂をさらに広げる結果となり、売上減は続いたが、関東大震災の際、原材料だった小麦粉救援物資として放出したことで、この噂は沈静化した。
  • 毛髪原料説」なる噂も存在するが事実ではない。戦中戦後の食糧難の時代に、人毛を原料として醤油を作った事例と混同したものと考えられる。
  • 「原料は石油」という噂も存在した。ただし、これは事実であり、グルタミン酸は石油由来原料のアクリロニトリルからも製造されていた時代もあった(上記節「毒性」参照[13])。
  • 企業における柔軟な発想の転換の重要性を表す例として「味の素は売上(消費)促進の為にの穴を大きくした」、と語られることがあるが、公式には否定されている[14]

味の素をめぐる事件

国際カルテル事件

2000年、長年に渡って飼料添加物リジンを巡る国際カルテルに加担していたことがFBIによって暴露された。

「競合企業は友、顧客企業は敵」を合言葉にアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)が主導し、協和発酵味元第一毛織などリジンに関するあらゆる世界的企業が参加した、価格設定の会議に味の素の重役も出席していたことが、FBIの盗撮によって明らかになった。証拠は少なくとも1993年から1995年の映像が存在した。[15]

後にスティーブン・ソダーバーグによって映画化された(『 インフォーマント!』)。

総会屋への利益供与事件

1997年に商法違反事件が発覚し、総会屋に対し利益供与を行っていたとして、担当社員が起訴された。起訴事由の供与金額は1千万円ほどだったが、実際には1億円もの金額が動いたという説もあり、経営陣の関与も取りざたされた。当時は、大手証券会社などが同様の事案で次々と立件され社会問題となっていたが、同社は国民生活に密着した企業だけに、イメージダウンは大きかった。「ちゃんとちゃんとの味の素」というキャッチフレーズを使用したテレビCMの放送が中止され(公共広告機構(現:ACジャパン)に差し替え)、日本テレビ系の「ごちそうさま」などメインスポンサーを務めていた番組が打ち切りになった。当時、同社で総会屋対策に当たっていた石神隆夫が『汚れ役 -「味の素総務部」裏ファイル』(太田出版)という本を出版している。

味の素追放事件

2000年、インドネシアで、「味の素」の原料にイスラム教でタブー[16]とされているブタの肉が使用されているという噂が流れた。材料としてブタの成分を使用してはいなかったが、発酵菌の栄養源を作る過程で触媒としてブタの酵素を使用していたために、現地法人の社長が逮捕され、味の素製品は同国の食料品店から姿を消した。同社は2001年2月に商品の回収を終了、触媒を変更したことにより販売許可(Halal)がおり、社長も釈放され、製造販売を再開した。

イスラム教の食品タブーについては「ハラール」を参照。

特許報奨金訴訟

2002年9月20日、人工甘味料アスパルテームの製造法を開発した元社員が、発明特許の対価として20億円を請求する旨の訴えを東京地裁に起こした。元社員は退職時に特許報奨金として1,000万円を受け取っていたが、2004年(平成16年)2月24日、同地裁は、発明に対する相当対価額は1億9,935万円であるとして、会社側に対し、支払い済みの1,000万円を差し引いた1億8,935万円の支払いを命じた。この一審判決に対して味の素、元社員ともに控訴したが、二審の東京高裁で強い和解勧告を受け、会社側が元社員に1億5,000万円を支払うことで決着した。

社章

1960年代までは漢字の「三」と「S」を組み合わせたものが用いられたが、これは創業者・鈴木三郎助のイニシャルに由来。(かつての商品だった「エスサン肥料」も同様)。当時関連企業だった三楽オーシャン(現・メルシャン)も○で「三」と「S」を囲んだマークを用いていた。

1970年代以降は、勝井三雄デザインによる「●」に「a」を白抜きであしらったマークになり、株券や医薬品のパッケージ、タンク車の荷主表示部分に使われている。

命名権

以下の2つの施設の命名権(ネーミングライツ)を取得している。

提供番組

※●印は1社提供

現在
過去

CM出演者

現在

過去

脚注

  1. ^ グルタミン酸の原料は各社で異なり、サトウキビトウモロコシキャッサバテンサイイネコムギが使われている。Basic knowledge of AJI-NO-MOTO
  2. ^ なお、発酵法で得られるのはグルタミン酸であるので、実際にはこれに水酸化ナトリウムを作用させてナトリウム塩にすることによってグルタミン酸ナトリウムを得ている。
  3. ^ 第061回国会 科学技術振興対策特別委員会 第14号 1969年6月12日
  4. ^ 第061回国会 科学技術振興対策特別委員会 第14号 1969年6月12日
  5. ^ 第061回国会 科学技術振興対策特別委員会 第14号 1969年6月12日。現在、日本では天然のサトウキビ由来のものが用いられている[要出典]
  6. ^ 木下常務の発言。第061回国会 科学技術振興対策特別委員会 第14号、前掲リンク。
  7. ^ 化学工業日報1968年11月5日
  8. ^ 食品添加物(グルタミン酸ナトリウム)の使用に関する指導の徹底について 昭和47年4月25日 環食第255号
  9. ^ 1987年第31回会議
  10. ^ Ohguro, H.; Katsushima, H.; Maruyama, I.; Maeda, T.; Yanagihashi, S.; Metoki, T.; Nakazawa, M. Experimental Eye Research 2002, 75, 307-315. DOI: 10.1006/exer.2002.2017
  11. ^ http://www.newscientist.com/article.ns?id=dn2957
  12. ^ 『スタンダード口腔生理学』 学建書院 1994年。グルタミン酸ナトリウムのうまみは耳かき一杯程度で十分感じることができる
  13. ^ 第061回国会 科学技術振興対策特別委員会 第14号 1969年6月12日
  14. ^ 昔、販売量を増やすために「味の素」の瓶の穴を大きくしたと聞きました。本当ですか?
  15. ^ http://www.nikkeibp.co.jp/archives/105/105161.html
  16. ^ 「Haram」:ブタ肉は食用のみならず、それを切った包丁の使用をも忌み嫌われる。[1]
  17. ^ a b ~国立施設として日本初のネーミングライツ導入~
    「味の素ナショナルトレーニングセンター」
    「JOCゴールドパートナー」契約も併せて締結
    (味の素 2009年5月11日)
  18. ^ 池田菊苗として登場

関連項目

外部リンク