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2011年8月15日 (月) 15:35時点における版
丹波栗(たんばぐり)は、主に丹波、篠山地方で栽培される栗の品種。銀寄という品種である。
概要
大阪府豊能郡歌垣村倉垣(現在の豊能郡能勢町)原産の品種が原種。かつては銀由、銀善とも呼称されるが、現在では「銀寄」に統一された。大型で実は柔らかく、甘みに優れた特徴を持つ一方、貯蔵性には劣る。「日本書紀」にも記載が見られ、時代が下がってからも各藩主が幕府や朝廷に献上する例が多く見られた。このことで名声が高まり、参勤交代などを通じて全国に広まることになり、祝儀物として珍重されてきた。丹波地方の気候風土が生育に適しその後、度重なる改良によりさらに実も大きくなるとともに味も優れ、色艶も美しくなり、全国的に多くの菓子やパン、その他の食品にもしばしば使用されるようになる。正月のおせちの黒豆の煮豆にもよく使われる丹波黒とともに丹波地方の特産物となっている。
主成分は、炭水化物だが、普通種のクリに比較しブドウ糖、蔗糖を多く含有するため特に甘みに優れている。ビタミンB1、ビタミンCも多く含み、消化、吸収に優れる特徴をあわせ持つ。近年、こうした特長から健康食品としても人気が高い。丹波篠山地方にはこの栗を使った数多くの栗菓子や栗酒も製造販売されている。