Microsoft Works

Microsoft Works（マイクロソフト ワークス）は、マイクロソフトがWindows向けに販売しているオフィススイートの名称。

ワードプロセッサ、表計算、データベース、スケジュール管理、通信を一本のソフトに統合したアプリケーションである。昔のバージョンではアップルコンピュータのAppleWorksとよく似ていた。 Microsoft Officeの家庭版という位置付けになっている。MS-DOS時代から販売されている。 ワードプロセッサはWord、表計算はExcelによく似ていて、機能的には下位互換のようなもの。Works2001(バージョン6)より、表計算のフォーマットがExcelと同じものに変わり、作成したファイルをそのままExcelで読みこむことができるようになった。 データベースは、Accessとは全く異なる単純なカード型データベースで、データの変換等はできない。

拡張子は、.WPS(ワードプロセッサ)、.XLR(表計算)、.WDB(データベース)。

Microsoft純正のソフトの中では、現行商品でありながら動作に必要なシステム要件が非常に軽く(CPUに関してはPentium120MHz)、軽快に動作する。

Office Starter 2010に置き換えると発表されている。

バージョン

2005年現在の最新バージョンは8

MS-DOSバージョン

• Microsoft Works 1.05
• Microsoft Works 2.0 and 2.0a
• Microsoft Works 3.0, 3.0a and 3.0b

Microsoft Windowsバージョン

• Microsoft Works 2.0 (Windows 3.x)
• Microsoft Works 3.0 (Windows 3.x)
• Microsoft Works 4.0, 4.0a, 4.5 and 4.5a (Windows 95)
• Microsoft Works 5.0 (Microsoft Works Suite 2000)
• Microsoft Works 6.0 (Microsoft Works Suite 2001 and 2002)
• Microsoft Works 7.0 (Microsoft Works Suite 2003)
• Microsoft Works 8
• Microsoft Works Suite 2004
• Microsoft Works Suite 2005
• Microsoft Works Suite 2006

Mac OSバージョン

• Microsoft Works 2.0
• Microsoft Works 3.0
• Microsoft Works 4.0

Microsoft Works Suite

アメリカ本家では通常のMicrosoft Worksに付け加えてMicrosoft Digital Image Pro（グラフィックソフトウェア）やMicrosoft Word（文書作成ソフト）、Microsoft Streets & Trips Essentials（地図検索ソフト）、Microsoft Money（家計簿及び資産管理ソフト）、Microsoft Encarta（百科事典）がワンセットになったアプリケーション群Microsoft Works Suite（ワークススイート）を販売している。日本でも2000年に一度だけリリースされた事があるが現在は単品でしか提供されていない。

Microsoft Works Suite 2000

• Microsoft Works 2000
• Microsoft Word 2000
• Microsoftはがきスタジオ（はがき作成ソフト）
• Microsoft Money Basic（家計簿・資産管理ソフト。本家「マネー」よりも機能が劣る）
• Microsoft Picture It!（グラフィックソフトウェア。現在のDigital Image Proの前身）
• Worksケータイ編集ツール（一部携帯電話のアドレスを管理）
• 主婦の友社提供のテンプレート集　など

機能詳細

最新版であるWindows用Works8について記述する。

Worksワードプロセッサ

Windowsに標準で付属するワードパッドに比べると遥かに高機能を提供してるワープロソフト。Microsoft Wordと高い互換性を持つが、Wordほど複雑な重装備ではなく、通常の文書作成に必要十分な機能に絞ったシンプルな操作性を提供している。

Works表計算

Microsoft Excelと高い互換性を持つ表計算ソフト。セルに組み込める関数やグラフなどはExcelとほぼ同等である。 シートは1枚しか持てず、図は使えない。

Worksデータベース

Microsoft Accessに似た操作形態を持つ簡易型のデータベース。データの入力はテーブルへの直接入力とフォームを使用した入力が行える。持てるテーブルは一つだけで、複数のテーブルを組み合わせた検索などはできない。またSQL等のデータベース言語は使用できない。Accessとの互換性はない。

Worksカレンダー

いわゆるスケジュール帳。表示方法を月、週、日で切り替えられ、スケジュールの分類も可能。カレンダーはユーザー毎に持つ事ができる。Outlookの様なメールとの連動機能はない。 WindowsXPでは起動直後に何も表示されないと言う不具合が報告されている。

その他

Microsoft Works は家庭で簡単に使ってもらうことを意識した製品で、サンプルとして膨大なテンプレートが用意され、すぐに目的の書類が作れる様配慮されている事も特長である。上記のWorksナビからスタートすればテンプレートを参照でき、各機能を起動する前に概略を見る事が可能である。

関連項目

• マイクロソフト
• iWork

外部リンク

• Microsoft Works 8 ホーム
• Microsoft Works Suite 2000製品概要ページ