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* 柏谷公園 - 柏谷横穴群、野球場、芝生広場のある町内で最も広い公園。
* 柏谷公園 - 柏谷横穴群、野球場、芝生広場のある町内で最も広い公園。
* [[大嵐山 (函南町)|日守山公園]] - 山頂にある公園で富士山や箱根山、田方平野が一望できる。
* [[大嵐山 (函南町)|日守山公園]] - 山頂にある公園で富士山や箱根山、田方平野が一望できる。
* 木立キャンプ場 - 箱根山の南に広がる函南原生林に続く、森林地帯に位置するキャンプ場。施設の利用期間は4月から10月まで
* 木立キャンプ場
* 函南ゴルフクラブ
* 函南ゴルフクラブ
* 函南スプリングス - 信金イメージキャラクターの石川遼選手が信金のコマーシャル撮影を行った。
* 函南スプリングス - 信金イメージキャラクターの石川遼選手が信金のコマーシャル撮影を行った。

2011年11月17日 (木) 13:39時点における版

かんなみちょう ウィキデータを編集
函南町
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 静岡県
田方郡
市町村コード 22325-5
法人番号 3000020223255 ウィキデータを編集
面積 65.16km2
総人口 35,526[編集]
推計人口、2024年8月1日)
人口密度 545人/km2
隣接自治体 静岡県 沼津市三島市熱海市伊豆の国市<br />神奈川県 箱根町湯河原町
町の木 ヒメシャラ
町の花 ハコネサクラ
函南町役場
町長 仁科喜世志
所在地 419-0192
静岡県田方郡函南町平井717番地13
函南町役場
函南町役場
外部リンク 函南町の公式サイト

函南町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町

ウィキプロジェクト
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函南町(かんなみちょう Kannami-chō)は静岡県東部の。<br />神奈川県に接し、沼津市三島市などとともに、静岡県東部の中心都市部を形成している。

都市概要

町名は箱根(函嶺)の南に由来する[1]

伊豆半島の付け根に位置する町で、丘陵地と田方平野の西側の一部を占める地形である。近隣の都市のベッドタウン的要素が強い。JR三島駅の開業後、急速に町が発展してきた。

現在、建設中の東駿河湾環状道路を起点に都市再生整備計画(町の都市再開発)が進められており、道路建設を「函南の第三の夜明け」と位置付け、新たな幹線道路や高架下の公園整備などが行われており、さらなる町の発展に大きな期待ができる。

JR東海道線丹那トンネル西口の函南駅より東京駅から100km圏内の距離に位置し、首都圏南関東)や東京都心への通勤も可能で人口は年々増加傾向にある。町の東側に広がる山地には首都圏の富裕層の別荘が多い。

熱函道路沿い、および田方平野・国道136号沿いに三島市から連続して商業地が連なり、市街地を形成している。<br />熱函道路と国道136号が交差する交差点は町の市街地や商業地の中心点となり、片側3車線道路で日中は多くの車が行き交う。(市街地は三島市との市境付近に集中している。)

町民憲章

わたくしたちは、箱根の南、秀麗富士に見守られる 緑ゆたかな函南町の町民です。

町民としての誇りと自覚をもち、この憲章を定めます。

  • 1.自然を愛し、より美しいまちをつくります。
  • 1.文化の向上につとめ、心ゆたかなまちをつくります。
  • 1.人とのふれあいを大切にし、思いやりのあるまちをつくります。
  • 1.心身を鍛え、健康で明るいまちをつくります。
  • 1.創意と工夫で、活力のあるまちをつくります。

昭和58年12月15日制定)

合併問題

函南町が所属する田方郡は以前は8町1村で構成されていたが、平成の大合併により新たに伊豆の国市伊豆市が誕生し、現在は函南町のみとなった。しかし函南町は、周辺の沼津市や三島市を中心とする合併問題(静岡県東部 政令指定都市構想など)に揺るがされ、周辺市町と同じく合併はしていない。

過去に提言されてきた合併は、

  • 沼津市・三島市を中心とした政令指定都市(人口64万人)
  • 沼津市・三島市・裾野市・長泉町・函南町・清水町による中核市(人口45万人)
  • 三島市・長泉町・函南町・清水町による特例市(人口23万人)
  • 三島市・函南町(人口16万人)

などがあるが、各市町の財政問題や各首長の意見の相違などによりいずれも実現していない。

コミュニティFM

地勢

函南町の大嵐山より町の全景
写真の中央部が函南町の中心街、左は三島市などの市街地、右は伊豆の国市。中央の山塊が箱根山、右のなだらかな稜線から膨らんだ山が玄岳、下を流れるのは狩野川

隣接している自治体

歴史

  • 1889年明治22年)4月1日 - 田方郡仁田村・畑毛村・肥田村・塚本村・柏谷村・畑村・軽井沢村・桑原村・田代村・大竹村・丹那村・上沢村・平井村・大土肥村・間宮村、駿東郡日守村が合併し、田方郡函南村が成立する。
  • 1963年昭和38年)4月1日 - 町制施行により函南町となる。

災害史

人口

人口は、長年増加傾向にある。2010年平成22年)の国勢調査の速報値で初めて人口が減少に転じたが、周辺市町も同様に減少しており、減少率は周辺市町よりも小さい。また、実施中の周辺の道路建設や再開発などにより、再び増加が期待できる。

函南町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 17,738人
1975年(昭和50年) 23,116人
1980年(昭和55年) 28,749人
1985年(昭和60年) 31,922人
1990年(平成2年) 35,191人
1995年(平成7年) 37,375人
2000年(平成12年) 38,611人
2005年(平成17年) 38,803人
2010年(平成22年) 38,571人
2015年(平成27年) 37,661人
2020年(令和2年) 36,794人
総務省統計局 国勢調査より


行政

歴代町長

  • 斎藤長徳(1978年 - 1982年)
  • 中村博夫(1982年 - 1994年)
  • 芹澤伸行(1994年 - 2010年)
  • 森 延彦(2010年 - )

姉妹都市

海外

アメリカ合衆国の旗 カーマン市アメリカ合衆国 カリフォルニア州1985年10月12日姉妹都市提携

経済

丹那地区の盆地

産業

小売業とサービス業が主たる産業でベッドタウンを支える。町内を貫く熱函道路国道136号沿いに、小売業やサービス業の店舗が集中する。丹那地区は酪農が盛んで「丹那牛乳」が県東部の住民に知られている。製造業としては三島市より2006年秋に山本食品が移転、三島わさび工場を開設。工業としては寺岡製作所が上沢地区に函南工場を置き粘着テープの生産を行っている。

特産品

  • 乳製品
  • 丹那牛乳
函南東部農業協同組合が、静岡県東部地域を中心に販売している低温殺菌牛乳で、学校給食でも広く採用されている。県東部の多くのスーパーで販売されており、地域住民のスタンダードな牛乳となっている。現在では関東一円でも広く販売されている。
  • 函南西瓜 (通称 平井スイカ)
昭和30年頃に平井地区の専業農家11名からなる農事研究会が発足し、露地直播放任栽培によるスイカの生産が始まり、昭和58年に出荷組合が統合され、函南西瓜組合が誕生し現在に至っている。主にハウス早期・トンネル栽培では、静岡県内東部地区のデパートやスーパーマーケットなどに出荷され、ハウス抑制栽培では、京浜市場を中心に共同出荷されている。特に夏のスイカは6月中旬から8月上旬ころまで、毎年約6万ケースが出荷されている。
  • イチゴ
  • 風の谷のビール
大深度300mの深井戸から汲み上げた富士箱根山系の天然水と、地元で栽培された有機麦芽を使った醸造所で造られている地ビール
  • 養殖鮎
丹那トンネル付近から湧く清らかな水を利用し、毎年約10万匹の鮎が育てられる。

地区 

凡例 ◎=函南中学校学区 ○=函南東中学校学区 ■=函南小学校学区 □=函南西小学校学区 ◆=函南東小学校学区 △=桑村小学校学区 ▲=丹那小学校学区

北部

  • 桑原区(くわはらく) ◎△
  • 大竹区(おおだけく) ◎△
  • 函南区(かんなみく) ◎△
  • 冷川区(ひえかわく) ◎△
  • パサディナ区(ぱさでぃなく)[住所は上沢・大竹] ◎△
  • 新幹線区(しんかんせんく)[住所は上沢] ◎■

南部

  • 仁田区(にったく)[旧仁田村] ○■
    • 本村(ほんむら)
    • 平井原(ひらいばら)
  • 日守区(ひもりく) ◎□
  • 新田区(しんでんく) ◎□
  • 畑毛区(はたけく) ○◆

西部

  • 上沢区(かみざわく) ◎■
  • 塚本区(つかもとく) ◎□
  • 肥田区(ひたく) ◎□

中部

  • 八ツ溝区(やつみぞく)[住所は仁田] ◎□
  • 間宮区(まみやく)[旧間宮村] ◎□
    • 宮川(みやがわ)
    • 中町(なかちょう)
    • 下町(しもちょう)
    • 天池(あまいけ)
    • 四街道(よつかいどう)
  • 塚本東区(つかもとひがしく) ◎□
  • 大土肥区(おおどいく) ◎■
  • 平井区(ひらいく) ○◆

東部

  • 柏谷区(かしやく) ○◆

丹那[旧丹那村] 全域◎▲

  • 丹那区(たんなく)
  • 畑区(はたく)
  • 下丹那区(しもたんなく)
  • 軽井沢区(かるいさわく)
  • 田代区(たしろく)
  • ダイヤランド(だいやらんど)[住所は平井]
  • エメラルドタウン(えめらるどたうん)

地域

健康・福祉・医療

NTT東日本伊豆病院

教育

小学校

  • 函南町立函南小学校
  • 函南町立桑村小学校
  • 函南町立西小学校
  • 函南町立東小学校
  • 函南町立丹那小学校

中学校

  • 函南町立函南中学校
  • 函南町立東中学校

高等学校

文化施設

  • 函南中央公民館
  • かんなみ仏の里美術館(平成24年度開館予定)
  • (仮称)図書館等複合施設(平成25年度開館予定)

交通

鉄道路線

函南駅

道路

高速道路(自動車専用道路)

一般国道

都道府県道

船舶

内陸部のためなし。

観光・スポット

  • 酪農王国オラッチェ
函南町の丹那盆地にある酪農をテーマとした観光施設。主に安心・安全で新鮮な地元の食材にこだわった乳製品や地ビールなどを製造しており、予約をすれば製造工程を見学することができる。また、乳食品の手作り体験やレストランでの食事も楽しめる。朝採り新鮮野菜市も行われている。以前は猫おどりの会場でもあった。
  • 函南原生林
函南町北東部来光川の源流部に位置する標高460 - 680mの約14.0haの地域。鞍掛山の南西斜面に広がる原生林で、樹齢100年前後と思われるヒメシャラブナイヌシデなど温帯林の代表種や、推定樹齢500年以上ともいわれるアカガシなど、目をみはるような巨樹も点在している。学術的に首都圏の近くに原生林が残っていることは希少である。箱根山禁伐林組合の管理の下、学習の道として自然観察路が整備され一般に開放されている。現在はブナの巨樹が倒れ、函南原生林にシンボル的な存在がなくなってしまった。三島青年会議所の旧田方エリアのメンバーが集まり、次世代に向けての伊豆のエコ運動の起点にするべく、バージンフォレスト運動を展開中である。
  • 猫おどり - 函南町最大の祭りでかんなみワクワク狩野川まつりのメインイベントで行われる踊り。
  • 畑毛温泉 - 国民保養温泉地に指定されている温泉。歌人の若山牧水「長湯して飽かぬこの湯のぬるき湯にひたりて安き心なりけり」と畑毛温泉を詠んだ歌がある。
  • 湯〜トピアかんなみ - 町営の大型温泉施設。源泉63度の天然温泉。
  • 月光天文台 - プラネタリウム・地学資料館・観測施設など。 
  • 函南グライダーパーク - 富士山を望みながら大空を飛べる。
  • 十国峠 - 関東・東海の十国を一望できる。
  • 柏谷公園 - 柏谷横穴群、野球場、芝生広場のある町内で最も広い公園。
  • 日守山公園 - 山頂にある公園で富士山や箱根山、田方平野が一望できる。
  • 木立キャンプ場 - 箱根山の南に広がる函南原生林に続く、森林地帯に位置するキャンプ場。施設の利用期間は4月から10月まで
  • 函南ゴルフクラブ
  • 函南スプリングス - 信金イメージキャラクターの石川遼選手が信金のコマーシャル撮影を行った。
  • 函南町役場8階展望ロビー - 役場が高台の上にあることから、展望ロビーより北伊豆地域全体が一望できる。
  • かんなみ仏の里美術館 - 阿弥陀三尊像を含む24体の貴重な仏像群と郷土資料を常設展示する施設(平成24年開館予定)

史跡

  • 丹那断層 - 昭和初期に北伊豆地震を起こした全長30kmにも及ぶ丹那断層帯の代表格で、ズレが明瞭な場所として、研究者の間で知られる。国の天然記念物
  • 火雷神社断層 - 北伊豆地震の断層。地震でずれた石段と鳥居が当時のまま保存されている。町指定天然記念物
  • 春日神社のクス - 推定年齢約850年のの木。県指定天然記念物。
  • 天地神社のクス - 推定年齢約950年の楠の木。県指定天然記念物。
  • 双体道祖神 - 伊豆地方では珍しい双体型の道祖神 。旧田代村に享保2年(1717年)に建てられた。町指定有形民俗文化財。
  • 山中城址 - 北条氏によって築城され、小田原城の支城として位置づけられる。箱根十城のひとつ。
  • 柏谷横穴群(柏谷百穴) - 6世紀から8世紀頃の古墳時代後期の横穴墓の遺跡群。
  • 仁田四郎忠常の墓 - 平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武将で、源頼朝の旗挙げから2代頼家と仕えた。
  • 北条宗時の墓
  • 高源寺 - 源頼朝文覚上人と源氏再興の作戦計画を練ったとされる寺。
  • 箱根旧街道 - 旧東海道の江戸時代の石畳や松並木、一里塚が散見できる。
  • マリア観音 - 興聖寺の本堂に江戸時代に隠れキリシタン が命がけで崇拝した「マリア観音像」がある。全国でもほとんど残っていない貴重なマリア観音像で、抱かれているキリストの額には十字架がつけられている。
  • 桑原薬師堂阿弥陀三尊
1991年(平成3年)に大英博物館で開催された「日本の鎌倉時代展」の代表作品として出展されたこともある阿弥陀三尊像。鎌倉時代の仏師を代表する運慶の一門「慶派」の実慶が、鎌倉時代初期(12世紀末 - 13世紀初頭)に作ったもので、保存状態も良く、この時代の特徴をよく示していることから国の重要文化財に指定されている。中でも当初の状態が残る蓮華座(阿弥陀如来の台座)は、鎌倉時代初頭の蓮華座の特徴をよく表すものとされ、後世の阿弥陀如来の顔面の彫り直しが無ければ国宝であったと高く評価されている。現在、旧桑村小学校跡地に阿弥陀三尊像を含めた郷土資料を展示する「かんなみ仏の里美術館」を2012年度(平成24年度)までに完成させる予定である。

伊豆ジオパーク構想

ジオパークとは、地球科学的に見て重要な自然遺産を含む、自然に親しむための公園のことであり、近年、伊豆の観光振興策として伊豆ジオパーク構想を立ち上げ、認定に向けて取り組んでいる。函南町における有名なジオサイトとしては、 丹那断層といった丹那断層帯が著名である。

出身有名人

函南町を舞台とした作品

  • 1991年に出版された鈴木光司によるホラー小説『リング』では、怪異の発端およびクライマックスの舞台として、函南町に所在する南箱根ダイヤランドをモチーフとした宿泊施設「南箱根パシフィックランド」が登場し[2]、周辺の具体的な地名が小説中に登場する。ただし1998年や2002年の映画では、舞台は伊豆アメリカ西海岸に変更されている。
  • 2005年のテレビアニメ『絶対少年』の物語前半は、地名こそ架空の名称に置き換えられているものの、丹那盆地周辺が舞台のモデルとなっている[3]

その他

  • 函南町上沢には東海道新幹線新丹那トンネルの掘削工事の際に官舎や宿泊所が置かれていた場所があり、現在では「新幹線」という珍しい字名がつけられている。工事終了後は官舎などは撤去され、その跡地に住宅地が造られた。
  • 函南町平井にNTT東日本の療養施設であるNTT東日本伊豆病院があるが、函南町を含め静岡県全域はNTT西日本の管轄である。
  • 環境保全の一環として、2009年(平成21年)7月1日から町内5つのスーパーマーケットを対象にレジ袋が有料化になった。
  • 地域振興策として函南町を含めた伊豆半島の自治体を対象にご当地ナンバー「伊豆」が2006年(平成18年)10月10日より導入された。

脚注

  1. ^ 町長挨拶
  2. ^ "鈴木光司さん(小説家)の「怖い話」の話". サントリー・サタデー・ウェイティング・バー. 6 June 1998. TOKYO FM. 2011年9月14日閲覧
  3. ^ 伊藤和典; 望月智充 (23 August 2005). "名コンビが手がける日常的ファンタジー『絶対少年』伊藤和典×望月智充インタビュー(後編)" (Interview). Interviewed by 小川びい. 2011年9月14日閲覧 {{cite interview}}: 不明な引数|program=は無視されます。 (説明)

外部リンク