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「グラップラー刃牙」の版間の差分

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作者は[[板垣恵介]]。第1部『'''グラップラー刃牙'''』は、地下闘技場編、幼年編、最大トーナメント編の3つからなる。主人公の刃牙は地上最強の生物である父親を倒す為に日夜鍛錬を行っている。『グラップラー刃牙』終了後、第2部『'''バキ'''』と名称を変え同誌に連載され、2005年52号第276話にて完結。2006年1号から続編にして最終章となる第3部『'''SON OF OGRE 範馬刃牙'''』が連載中。
作者は[[板垣恵介]]。第1部『'''グラップラー刃牙'''』は、地下闘技場編、幼年編、最大トーナメント編の3つからなる。主人公の刃牙は地上最強の生物である父親を倒す為に日夜鍛錬を行っている。『グラップラー刃牙』終了後、第2部『'''バキ'''』と名称を変え同誌に連載され、2005年52号第276話にて完結。2006年1号から続編にして最終章となる第3部『'''SON OF OGRE 範馬刃牙'''』が連載中。


第1部の最大トーナメント編は、[[大山倍達]]、[[塩田剛三]]、[[アントニオ猪木]]、[[ジャイアント馬場]]、[[マイク・タイソン]]、[[ベルト・ラン]]、[[アレクサンダー・カレリン]]、[[ダイナマイト・キッド]]、[[貴乃花]]、[[花形敬]]、[[船木誠勝]]、[[ズール]]などの、作者が選んだ最強候補の闘技者達(もちろんこれらは実名での登場ではないが画と氏名から一目瞭然)が一堂に会して覇を争うという夢の祭典であり、バキシリーズの真骨頂である。
第1部の最大トーナメント編は、[[大山倍達]]、[[塩田剛三]]、[[アントニオ猪木]]、[[ジャイアント馬場]]、[[マイク・タイソン]]、[[ベルト・デュラン]]、[[アレクサンダー・カレリン]]、[[ダイナマイト・キッド]]、[[貴乃花]]、[[花形敬]]、[[船木誠勝]]、[[ズール]]などの、作者が選んだ最強候補の闘技者達(もちろんこれらは実名での登場ではないが画と氏名から一目瞭然)が一堂に会して覇を争うという夢の祭典であり、バキシリーズの真骨頂である。


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2006年1月9日 (月) 18:27時点における版

グラップラー刃牙』(グラップラーばき)は、『週刊少年チャンピオン』に連載中の格闘技漫画。第1部はOVA化、TVアニメ化もされている。

概要

作者は板垣恵介。第1部『グラップラー刃牙』は、地下闘技場編、幼年編、最大トーナメント編の3つからなる。主人公の刃牙は地上最強の生物である父親を倒す為に日夜鍛錬を行っている。『グラップラー刃牙』終了後、第2部『バキ』と名称を変え同誌に連載され、2005年52号第276話にて完結。2006年1号から続編にして最終章となる第3部『SON OF OGRE 範馬刃牙』が連載中。

第1部の最大トーナメント編は、大山倍達塩田剛三アントニオ猪木ジャイアント馬場マイク・タイソンロベルト・デュランアレクサンダー・カレリンダイナマイト・キッド貴乃花花形敬船木誠勝ズールなどの、作者が選んだ最強候補の闘技者達(もちろんこれらは実名での登場ではないが画と氏名から一目瞭然)が一堂に会して覇を争うという夢の祭典であり、バキシリーズの真骨頂である。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


登場キャラクター

地下闘技場編

範馬刃牙 (はんま ばき)/トータル・ファイティング
主人公。わずか17歳にしてあらゆる格闘技の猛者を破り、地下闘技場のチャンピオンとして君臨する高校生。ルックス、生い立ちなどの共通点はないものの、外見やファイトスタイル、一部経歴(空手大会への出場)のモデルは、総合格闘家平直行氏。父親は地上最強の生物・範馬勇次郎。母親は朱沢コンツェルンの総帥・朱沢江珠。
勇次郎だけを見つめ、自分を見ようとしない母から愛を受けるために、必死に強くなろうと奔走するが、勇次郎には勝つことができず、母を殺されてしまう。その後しばらくの間世界各地に修行の旅に出ていたが、世界中から強者が集まるという地下闘技場の話を聞きつけ、徳川光成に直談判して闘技場の戦士となった。最大トーナメント決勝戦では異母兄ジャック・ハンマーを破り、優勝。マホメド・アライJr.に圧勝した後、恋人・梢江に背を向けて孤高の境地へ自らを追い込み、勇次郎への宣戦布告を果たす。
剛体術やカウンター回転蹴りと言った持ち技の他、他の格闘家の奥義を即座に真似る離れ業も。リアルシャドーの駆使により、若年ながらも凄まじき格闘キャリアを有する。天才型の父とは異なり、刃牙はあくまで努力型の凡人に過ぎない。
範馬勇次郎 (はんま ゆうじろう)/地上最強の生物
主人公の父親で、「地上最強の生物」「巨凶」の称号を持つ。背筋が鬼の形相をしている為、「オーガ(悪鬼)」の別名を持つ。巨大な北極熊を素手で屠り、軍隊の一つや二つを単身で壊滅する戦闘能力を持つ。強者を屠り去ることを、丹念に鍛え上げられた強さを叩き潰すことを至上の喜びとしており、ほとんど趣味的に道場破りを行い、優秀なファイターを再起不能に追い込んでいる。何者をも超える絶対的な力を求める反面、力無き者の希望となる偉人を尊敬するなど様々な側面を見せている。
勇次郎が誕生した195X年4月、全世界の国家指導者達は一様に、東洋の国にとてつもない兵器が生まれるということを直感で理解し、核兵器の保有に踏み切ったとまで言われている。勇次郎はこの世に生を受けたその瞬間に、自らを取り上げる乳母に対してテレパシーのような威圧を送って腰を抜かせ、またその直後には母親の乳房に噛付いて授乳を強要し、更にはどこからか現れたヤドクガエルを素手で握り殺してしまった。彼の父親が誰かは定かではないが、母親は勇次郎の出産後、出家して仏門に帰依している。
その後の勇次郎は様々な戦場に足を運び、素手で戦いに加わっていた。物語中では特にベトナム戦争でゲリラとして戦う勇次郎の姿が描かれている。戦いに加わる間にも、様々な女性と出会い、世界中に多くの子供を作っている。そのうちの一人が、ベトナム戦争でともに戦ったジェーンとの間に生まれた息子・ジャックである。
「地上最強」と銘打たれているものの、実際の彼は日進月歩の勢いで成長を続けており、未だそのピークに達してはいない。
徳川光成 (とくがわ みつなり)
地下闘技場トーナメントの主催者。世界中の格闘技者の情報量はもちろん、金の方も世界トップクラスを誇る日本最後の大物。徳川光圀の子孫であり、徳川家十三代目当主である。キャラクターの原型は板垣のデビュー作である『メイキャッパー』に登場した新栄食品株式会社の社長。
愚地独歩 (おろち どっぽ)/神心会空手
空手の生ける武神。巨大空手団体「神心会」総帥。虎と一対一で戦って勝利したことから『虎殺し』と呼ばれ、彼の道場のビルの壁面にはその一コマが描かれている(ドイルによる粉塵爆破で壁画は台無しに)。かつて勇次郎により手痛い敗北を喫し、地下闘技場にて雪辱を狙うがまたも及ばず。50年間休まずに鍛え上げた空手によって、地下トーナメント直前には『菩薩の拳』と呼ばれる独特かつ完璧なる正拳突きのフォルムを発案した。トーナメント三回戦にて渋川剛気に敗北した後は総帥の座を降り、神心会とは一定の距離を置いている。
勇次郎やドリアンとの死闘を経て、顔中傷だらけ。
立場や経歴は極真会館総裁大山倍達、容貌や「垂木切り」の神技は拳道会総帥中村日出夫がモデルであるが、作中で彼とは別に大山倍達が存在することが明らかにされた。
愚地克己を養子に持つ。お茶目な愛妻家と言う裏の顔も。
鎬昂昇 (しのぎ こうしょう)/鎬流空手
空手家。別名「紐切り昂昇」。鋭い指の斬撃によって視神経を断絶させて相手の視界を奪うという「紐切り」の技を持つが、指を神経にかける際に一瞬だけ貫手の動作が止まるという弱点を付かれ、刃牙に敗れる。幼年編を挟み、最大トーナメント編に再登場。新たな必殺技、古流殺法「眼底砕き」を体得、そして「紐切り」の技術を進化させ大会に挑んだ。
兄の紅葉にコンプレックスを抱いていたが、トーナメントでは紅葉を意地と根性で追い詰め、克服を果たす。その後の渋川戦では経験の差を見せ付けられて敗退するものの、続く死刑囚編では、更にバスケットボールや空中に浮く紙片をも切断する程の斬撃技を身に付け、神心会特別講師として招かれるまでとなる。実力の向上に自信をつけた昂昇は、「今のわたしなら烈海王にだって勝てる」と自負し、最凶死刑囚の一人、ドイルを襲撃する。ドイルを実力で終始圧倒するものの、「試合」や「クリーンファイト」などといったものから外れたドイルの戦術に対する覚悟が足らず、敗れ去った。
鎬紅葉 (しのぎ くれは)/医学・アスリート
医者兼格闘家。別名「スーパー・ドクター」。へヴィ級ボクサーの瞬発性、スプリンターの機動性、アマチュアレスラーの柔軟性、マラソンランナーの持久性を備えた究極の肉体、「超肉体」を持ち、膨大な数の犠牲者を伴う不正な治療によって得た人体の知識によって、人体を正確に見極めた一撃を繰り出す。また、医師である紅葉ならではの技として相手の体内にある水分を振動させ、身体に内部からダメージを与える技「打震」という必殺技も持つ。そのトリッキーな攻撃は刃牙を苦しめ、勇次郎をも唸らせたが、刃牙の剛体術によって敗れ、改心する。
現在は一線から退き、怪我をした格闘家を治療するためにしばしば登場する。
本部以蔵 (もとべ いぞう)/本部流柔術
柔術家。どこの流派にも属さず独自に超実践柔術を追求し続ける人物。かつて勇次郎と立ち合い、敗れたことから、打倒勇次郎を目指して様々な格闘技と対戦。本部流実戦柔術を開発する。再び勇次郎と闘うも、軽くあしらわれ、更に高弟・花田はマウント斗羽に重傷を負わされる。その後持ち前の知識を活かし、他の格闘家同士の対戦で繰り出される多くの必殺技や奥義の数々を補足説明し始めるようになると、格闘漫画などでは定番の解説役の位置につくようになり、典型的な「主人公らの成長についていけなかったキャラ」として、ファンの間では「解説王」と揶揄されるようになる。最大トーナメント編では再度格闘家として舞台に立つものの、実力不足で一回戦にて姿を消す。
ところが死刑囚編において、最凶死刑囚最後の一人・柳龍光と相対し、武器や環境を駆使し圧倒的な強さで粉砕するという事態が発生。実践派格闘家としての能力が再評価されるという珍事となった。その話の掲載時、連載雑誌の目次の作者コメント欄に「本部が強くて何が悪い」との作者によるコメントが寄せられた。
マウント斗羽(マウント とば)/プロレス
言うまでもなくモデルはジャイアント馬場。大日本プロレスの社長であり、30年間に渡って第一線で王道プロレスを行い続けている日本プロレス界の象徴。全身の筋肉に血液を流入させ驚異的なパンプアップを図る事が出き、範馬勇次郎でも「仕留めるのに10秒かかる」といわれ、「烈海王でも1分かかる」程の強さを誇る隠れた実力派。最大トーナメント編では唯一の「まともな」リザーバー(補欠選手)として出場した。
ジャイアント馬場の死去に際して発表された外伝では、ある意味、プロレスファンの夢であろう実に素晴らしいラストを迎えてくれた。
キャプテン・ストライダム
壮年のアメリカ軍大佐。ベトナム戦争中、勇次郎に出会う。その後、彼の友人となり、勇次郎が動く度にそのフォローをし、ヘリコプターや車などの手配をしてやっている。同名の日本のロックバンド・キャプテンストライダムの元ネタとなっている。
松本梢江(まつもと こずえ)
刃牙の下宿先の女主人の一人娘で、刃牙と同じ学校に通う高校生。刃牙に好意を寄せ、また刃牙も梢江を好きになって、自然と恋人同士の関係となる。最初のうちは大人しそうな性格だったが、刃牙を巡る様々な格闘家達との交流の中で性格が変化し、自分との恋愛よりも戦うことを優先しがちな刃牙らへの不満からか、格闘家達に殴りかかる光景がみられるようになる。
ヤングチャンピオンで連載された外伝『バキSAGA』では、全編に亘って刃牙との濃厚なセックスを披露したほか、勇次郎をして「いい女」と言わしめるほどの女傑振りを発揮している。

幼年編

花山薫(はなやま かおる)/喧嘩師
喧嘩師。五百円硬貨をひん曲げ、トランプを重ねたままちぎるほどの超握力を誇る。ステゴロ(素手喧嘩)の天才。必殺技は、その握力を生かして相手の四肢を掴み握りつぶして破裂させる「握撃」。破壊力=体重×スピード×握力、という公式の体現者で、その強烈な握力をもって握り込んだ異形の拳は圧倒的な破壊力を誇る。父親が抗争で早世したため、15歳にして暴力団花山組の二代目組長に就任した。刃牙とは死闘を経て以後、固い絆で結ばれている。
モデルは日本愚連隊の伝説の男、花形敬(はながた けい、かつて安藤昇氏が率いた東興業の大幹部)。他組に殴り込んだ際、ヤクザのポン刀で切り付けられた顔面の疵に、真っ白なスーツ、そして背中にある花山家代々に漢の鑑として言い伝えられている旅の博徒を描いた疵だらけの刺青「侠客立ち」が特徴。
チャンピオンRED」に連載されている『バキ外伝-疵面(スカーフェイス)-』では主人公として、本編で語られることのない八九三としての花山の姿が描かれている。
夜叉猿(やしゃざる)/野生
飛騨の奥山に住まう謎の霊長類。ゴリラより遙かに巨大な体格を持ち、より人間に近い二本足歩行が可能。若い頃の範馬勇次郎をも満足させる程の戦闘力を有する。以前は一家三匹で仲睦まじく暮らしていたが、母親は勇次郎に屠られ、父親は刃牙に片目を潰された挙句に勇次郎に首を斬られ、残るは子一人のみと言う惨状。
その正体は、平均身長が3m近くあったという古代の巨大類人猿ギガントピテクスの生き残りであるとする説が有力。
ガイア/環境利用闘法
北海道大雪山系の奥地で活動する自衛隊の5人の最強精鋭部隊の隊長。勇次郎に匹敵する強さといわれていた。普段は気弱な衛生兵の野村という人格の陰に潜んでいるもう一つの別人格である。かつて戦場で処刑されそうになり、そのことがきっかけで自らに向けられる殺気を事前に読み取る能力を身に付け、攻撃の予兆を察知して寸前で攻撃を回避することができるようになった。植物や水など周辺にあるものを何でも武器とする環境利用闘法の達人であり、肺に大量の空気を吸い込んで爆音を出す「鼓膜破り」や、植物の蔓を武器にする「蔓技」など多彩な技をもつ。刃牙戦にて不覚を取った後、勇次郎に戦いを挑むが敗れる。その後しばらく登場しなかったが、死刑囚編で復活を果たし、シコルスキーに真の恐怖と敗北を味わわせた。

最大トーナメント編

渋川剛気(しぶかわ ごうき)/渋川流柔術
実戦合気柔術の達人。1926年生まれ。警視庁にて逮捕術の指導員を務める。
モデルは、合気道の開祖、植芝盛平の高弟である達人塩田剛三である(塩田剛三の著作が刃牙の書架にあったので、刃牙ワールドでも彼とは別に塩田剛三が存在するものと思われる)。
護神流合気柔術開祖の御子柴喜平に教えを請い、その後御子柴から自らの背中に刀を受ける事によって「免許皆伝」として流派渋川流を立ち上げる。以後、自らの合気道・護身術を研鑽し続けた結果、最大トーナメント末期、師・御子柴の言う「富士の頂」に到達し、「真の護身」に開眼する。御子柴によると、真に護身を身に付けた者であれば、もはや技術すら必要とせず、「そもそも危険のある方向に近づくことすらできない」のであり、その言葉通り、渋川はジャック・ハンマー戦直前、「真の護身」の正体に直面することになる。しかし渋川は、あえてそれに従うことをせず、ジャック・ハンマーとの準決勝に臨み、敗北。この力はトーナメント後も発揮され、範馬勇次郎との接触直前には想像を絶するような事態に遭遇することとなる。かつて柳との戦いにより左目を失ったため、左目は義眼である。
猪狩完至(いがり かんじ)/プロレス
アントニオ猪木をモデルにしたキャラクター。マウント斗羽と並ぶプロレス界二大巨頭の一人。実に卑怯で勝つ為ならば何でもやるが、その全てはプロレスという格闘技そのものとファンへの熱い思いからである。最大トーナメントでは「大人の力」、そして「人間力」を駆使した心理戦も展開し刃牙を苦しめ、結果的に刃牙の精神的な成長を促す結果をもたらす等の活躍を見せる。が、最凶死刑囚編ではシコルスキーに屈辱的な敗北を味わう。その後はシコルスキーを執拗に追跡し、彼を完全なる敗北の道へと追いやることに成功する。
愚地克己(おろち かつみ)/神心会空手
愚地独歩の養子。規格外の肉体を持ち、「空手を終わらせた男」「空手界の最終兵器」などと称される人物であり、独歩自らが神心会最強と太鼓判を押すほどの人物。幼少の頃は実父とともにサーカス団で働いていたが、その頃から当時わずか5歳でありながら象との引き合いや空中ブランコにおいて驚異的な身体能力を見せていた。そして実父がサーカス団のライオンに殺されるという事件を契機に独歩の目に留まり、独歩の元に引き取られることとなる。
最大トーナメント編では、勇次郎との対決に敗れた独歩が、神心会の面子を保つために克己をトーナメントに参戦させた。当初は高慢な性格で、途中、夜叉猿Jrの乱入などの一幕でバキと対立することもあったが、結局バキと直接対決することはなく、2回戦で花山薫と対決し、辛くも勝利を収める。この試合で、エリートを気取っていた自分の慢心さを反省し、「闘うという事」の喜びを再確認した克己は、意気揚々と烈海王との一戦に臨むものの、そのあまりの技術の差によって一撃で倒されてしまう。
トーナメント後は、更なる技術の発展を求めて鎬昂昇や烈海王らを特別コーチに招き訓練を重ねるが、義父を訪ねてきたドリアンや、手負いのドイルといった最凶死刑囚達にいいようにあしらわれてしまう。醜態が続いていた克己であったが、その後のドイルとの直接対決において彼を屈服させる事に成功し、なんとか面目を躍如している。まだまだ独歩の域には達していないものの、独歩のなし得なかった技術を早期に習得し、また独自の必殺技である「音速拳」も開発するなど、更なる発展の期待される人物であろう。
ジャック・ハンマー/ピット・ファイティング
範馬勇次郎の息子であり、刃牙の異母兄。勇次郎が16歳の時にベトナムで出会ったジェーンが、獄中で出産した子供。「ジャック・範馬」とも名乗る。己の身体を盾として勇次郎に利用され、戦士としての生き方を全う出来なかった母の無念を心に引き摺っており、打倒勇次郎を目標として「今日強くなれるならば明日はいらない」と公言し、限界を超えた狂気のステロイド・パワーと恐怖の噛み砕き(バイティング)で刃牙と最大トーナメント優勝を争う。
作者によるとモデルはダイナマイト・キッドだそうである。複数回に渡る過度の薬物投与にによる副作用(マックシング)を克服し、紅葉による骨延長手術などで肉体を改造、その絶対的強さへの執着心は範馬勇次郎にも劣らない。勇次郎同様、北極熊を素手で倒している。
烈 海王(れつ かいおう)/中国拳法(白林寺)
本名、烈小龍(れつ しょうりゅう)。香港出身。筆舌に尽くしがたい厳しい修行・訓練を潜り抜けてきた者だけに与えられる中国武術界の偉大な称号、「海王」。その海王の中でも群を抜いて優秀な男。白林寺では「魔拳」と呼ばれている。
最大トーナメントでは1回戦の相手セルゲイ・タクタロフを手玉に取り、2回戦でもマウント斗羽を1分足らずで撃破。そして3回戦では「空手界の最終兵器」愚地克巳を正面から一撃で切って落とし「魔拳」の名に相応しい実力を見せ付けた。準決勝で遂に刃牙と激突、敗退した。「転蓮華」、「寸頸」、「足拳」等の多彩な素手術は言うに及ばず、武器術にも長けており、死刑囚編では最凶死刑囚のドイルを相手に苦無、多節棒、青龍刀を使い彼を追い詰めた。また、気絶していた自分を一晩中守ってくれたドイルを神心会館に運び介抱したり、毒手に侵され瀕死の刃牙を大擂台賽に招待し、復活後も肉体の回復を手伝う等、意外と面倒見がいい。
アンドレアス・リーガン/プロレス
プロレスラー。身長2m40cmと作中最大の体格を誇り、幼い頃から「絶対に本気を出してはいけない」と言われ続けて来た。最大トーナメントに出場するが、1回戦で刃牙にあっさりKOされる。その後烈とタクタロフの揉め事に仲裁に入るがタクタロフに腕を破壊される。モデルは大巨人アンドレ・ザ・ジャイアントを超える超巨人レスラー、エル・ヒガンテ
アレクサンダー・ガーレン/アマレス
ロシア最強のアマチュアレスラー、アレクサンドル・カレリンをモデルにしたキャラクター。ロシアという「国家」に対して絶対的な忠誠心を持っており「ロシアに服従したい。己がロシアの支配下にあるという証が欲しい」という理由で手に枷を付けるのを大統領に要求する程の愛国者。シベリアの永久凍土にトラック2000台分の大きさのクレーターを2年で掘り上げた。体格、身体能力共に作中トップクラスであり「只の一度もレスリングの練習をした事が無い」、つまり持って生まれた実力だけで世界最強のアマレス選手として君臨している。最大トーナメントにはロシア民族の最強を示す為に徳川光成の主催者推薦として参戦。花山のパンチを意に介さず逆に投げ一発で沈め、スペシャルマッチで行われた体長25m以上の巨大アナコンダを相手にレスリングで圧勝。そのままジャック・ハンマーとの怪物対決に突入し、互角以上の戦いを繰り広げたが途中からドーピングの効果が開放され始めたジャックに敗北。ロシア民族の最強を示す事は叶わなかった。
間違い無く作中トップクラスの実力者であり、最凶死刑囚編でも序盤登場しているが、シコルスキーに対するやられ役という扱いだった。アニメではアンドレアノフ・ガーランドという名前で登場している。
ズール/バーリトゥード
モデルはヒクソン・グレイシーのライバルと言われたブラジルの総合格闘家、レイ・ズール。ブラジルに移った強靭な肉体を持つ黒人奴隷の子孫で(不意打ちとは言え)刃牙に勝った数少ないキャラクター。家族がたいへん多く、ジャングルの中で獣を狩って家族を養っている働き者。オーガも仕留めた獣の数では一歩譲るという。
デントラニー・シットパイカー/ムエタイ
ズールにKO負け。
夜叉猿Jr./魔獣
幼年編に登場した夜叉猿の子供。勇次郎に殺された両親の仇をとる為、地下闘技場に姿を現す。一応、リザーバーという立場であったが、他のリザーバー2人を襲撃後、試合会場に乱入し、加藤清澄を攻撃。刃牙が肉体と魂で説得を試みようとしたが、その途中で愚地克巳に撃退される。トーナメント後は、かつての父のねぐらに戻り、静かな生活を送っているようである。
ロブ・ロビンソン/キックボクシング
キックボクシング世界統一王者。普段は陽気な兄ちゃんという感じだが、いざ試合の時には鋭い眼光と強烈なラッシュを放つ油断のならない男。最大トーナメントに出場するが、1回戦で猪狩に敗れる。勇次郎乱入時に紅葉の集めた9人の内の1人として出てきたが、勇次郎の一撃により大腿骨開放性骨折の大怪我を負った。また、最凶死刑囚編の序盤にも出てきたがここでもドイルに首を掻っ切られて惨敗した。三度瞬殺された稀有なファイター。
モデルはK-1で御馴染みのピーター・アーツ
セルゲイ・タクタロフ/コマンドサンボ
サンボ全ロシアチャンピオン。日本へは自分を試しにやって来たという。半裸で氷点下25度の冷気を身体に浴びても張り付いた氷を溶かす事ができ、リーガンの腕を首狩り十字固めで破壊する実力者だが、最大トーナメント1回戦、烈海王に良い様にあしらわれ転蓮華によって首を壊され、敗北した。
大蛇アナコンダ)/野生
リザーバーとして登場したガーレンとのスペシャルマッチに現われた、体長25mを越す巨大な蛇。ガーレンと対決し敗れる。その後、何故かチャンピオンロードに現われるという知性を見せる。

死刑囚編

スペック
米国の死刑囚。5人の最凶死刑囚の中で最大の体格と残虐性を誇る。水面下数百メートルの潜水艦に設けられた監獄に閉じ込められていたが、脱走して生身で深海から脱出。5分間で全力の無呼吸連打が可能。花山薫と正面から殴り合い、凶器攻撃で窮地に追い込むが、最終的には倒され、それから急激に老化し骨と皮だけになってしまう。その驚異的身体からは想像できないが、実は97歳の老人であった。
ドリアン/中国拳法(白林寺)
米国の死刑囚。外見は思慮深い哲人風だが、死刑執行時に10分間の吊首に耐える超人で、比類なき凶悪さを発揮する。愚地独歩を好敵手として認め、激闘を繰り広げた。アラミド繊維で独歩の手首を切り落とす。愚地克巳に重傷を負わせ、加藤や末堂、独歩を半死半生に追い込むが、烈海王に敗北して精神を崩壊させ、幼児退行する。前身は、中国拳法の最高の位、「海王」の称号を得た拳法家「怒李庵 海王」であった。大擂台賽編では楊海王にあっけなくやられる。
ドイル
英国の死刑囚。電気椅子に耐える強靭な肉体と、体の各所に仕込まれたギミックが武器。肘には刃物が仕込まれ、腕にはスプリング、胸にはブレストファイヤーと、全身が文字通りの凶器となっている。ロブ・ロビンソンを瞬殺するが、ビスケット・オリバ、烈海王に圧倒される。後に愚地克巳と戦いを通じて友情を結び、克巳の手引きで中東へと脱出するための貨物船に乗り込もうとするが、待ち構えていた死刑囚仲間の柳龍光に攻撃されて毒を浴びてしまう。その後海岸沿いの洞窟に潜伏していたが、オリバに発見・保護されて治療をうける事になる。
シコルスキー
ロシアの死刑囚。驚異的な指力を持ち、ロック・クライミングの達人にも脱出不可能な、ミサイル基地のサイロから登攀で脱走し、ガーレンを瀕死の重傷に追い込んだ。犯罪に手を染めなければロシアに幾つもの金メダルをもたらしたであろう卓越した身体能力を持つ。アントニオ猪狩を屈辱的な方法で倒し、その顔に深い傷を残すものの、その後は範馬勇次郎に顎で使われ梢江を拉致。怒り狂った刃牙と驚異的な筋力を持つビスケット・オリバにアジトを襲撃されて敗北、捕獲される。直後に脱走し、柳龍光とともに、色を知って成長を遂げた刃牙に攻撃を仕掛けるが、全く良いところもないままに足蹴にされる。その後、目的も無く街を徘徊していたと思われるが、そこで更にジャック・ハンマーに遭遇。必死の応戦を図るものの気絶させられ、電話ボックス内に閉じ込められ、その状態で地下闘技場に運び込まれる。そこで、大観衆を前にジャック・ハンマーと再度対戦するが、圧倒的な実力差に効果的な反撃を行うことができず苦戦する。最終的には、ジャック・ハンマーと交替し再登場を果たした超軍人ガイアと戦うものの、ガイアの繰り出す環境利用闘法に苦しめられ、攻撃されるのが分かっているのに全く対処できないという真の恐怖を味わい、心の底から敗北を認め、崩れ落ちる。
柳龍光(やなぎ りゅうこう)/空道
日本の死刑囚。「猛毒柳」「空師」の異名を取る。「空道」と呼ばれる殺法の達人であり、「空掌」「毒手(陰手)」「鞭打」などの多彩な技を使いこなす。手に真空状態を作る空掌を使い、防弾ガラスを破壊して脱走。刃牙の所属する高校で渋川と刃牙二人を相手にし、手玉に取って一度は刃牙を完全KOする。その後、シコルスキーとともに刃牙に再戦を挑むが逆に手玉に取られた上に逃げられるという屈辱を味わう。このとき刃牙に毒を浴びせるが、すぐには効かなかった為有利になることはできなかった。この後、旧知の宿敵・渋川剛気との決着を付けるべく渋川を公園に呼び出したが、決闘を聞きつけた本部以蔵に乱入され、予想外の大苦戦の末取り押さえられ、直後に現れた勇次郎から強烈な一撃を浴びて倒れる。生死不明。
ビスケット・オリバ
怪力無双のキューバ人。死刑囚ではあるが、「ミスター・アンチェイン」と呼ばれ、刑務所を自由に出入りして犯罪者を捕獲する特殊な立場にある。オーガ(範馬勇次郎)とは旧知の仲。怪力と極限まで鍛え上げた筋肉の鎧をもって、パワーで圧倒する戦い方を旨とする。心臓部周辺には、日本刀の一閃をも通さない鉄のプレートを埋め込み、身体的なダメージは食事と驚異的な回復力でもってその日のうちにも治ってしまう。
死刑囚5名の逃亡を許してしまった各国の警察組織による死刑囚捕獲の要請を受け、死刑囚やファイター、光成らの思惑とは別に、独自にハンティングを開始したオリバは、来日早々にシコルスキーを発見・追撃し、その捕獲に成功する。次なるターゲットをドイルに定めたオリバは、警視庁の庁舎で密かに情報収集に当たっていたが、逆にドイルに先手を打たれて攻撃され、思わぬ苦戦を強いられる。辛くもドイルを撃退したが、流血事件を起こしたかどで逆に身柄を渋川剛気に取り押さえられてしまう。その後すぐに容疑は晴れたものの、渋川流に魅せられたオリバは成り行きで柔道の訓練に参加し、渋川と一手を交える。渋川らとの交流を楽しんだ後、再び死刑囚狩りを再開するものの、まごついているうちに他の死刑囚は全て別のファイター達によって倒されてしまい、任務を半ば放り出したような格好となってしまった。その後何とか手負いのドイルを生きたまま捕獲し、任務を終了したオリバは、次の目的を大擂台賽に向ける。
大擂台賽に参加したいオリバではあったが、特に中国武術界との接点を持たない彼には、公式なルートからの参加は困難であった。そこで、烈海王が保護していたドリアン海王を大擂台賽に参加させ、ドリアン海王のセコンドという名目で大擂台賽に乗り込み、既に精神崩壊を起こし闘うことのできないことが明白なドリアン海王をダシにして、対戦相手を焚き付けて強引に参加するという荒業をやってのけ、参加者として加わることに成功する。大擂台賽終了後の行動は不明であり、その消息は再登場を待つこととなる。なお、アニメ版では、最終話に特別出演している。
モデルはボディビルダーのセルジオ・オリバ

大擂台賽編

郭 海皇(かく かいおう)/中国拳法
齢146を数える中国武術界の神。海王の中の海王であり、全ての海王を統べる「海皇」の称号を持つ。普段は車椅子に乗っている。全身、骨に皮がへばりついただけという印象の老人であり、筋力などは全くないが「必要なとき、必要な術を、必要な速度で発揮する」という「理合」を使い、パワーやスピードといった人智を大きく超えた強さを持つ。
100年に一度開かれる大擂台賽の前大会の優勝者であり、その当時は全身を鋼のような筋肉で覆いつくしたパワーファイターであった。しかし、ある時理合の力を扱う老人に敗れた事から腕力に頼る事を捨て、理合を手に入れる事に人生の大半を費やし、箸と椀に重量を感じるようになった頃、大男をいとも簡単にねじ伏せる「理」を手にすることに成功する。一見人格者のような振る舞いをみせるが、目的を達する為にはどのような事をも行い失敗をした者には容赦の無い制裁を加えることをも厭わず、敗者には目をくれることもない。
外国勢が大躍進する今回の大擂台賽においては、海皇の称号を中国の外に出さないために暗躍し、範馬勇次郎との対決を果たす。激戦の末敗れそうになるが、勇次郎の放つ止めの一撃が当たろうかという瞬間、自身の護身の集大成である擬態死を用いて難を逃れ、結果、勝負なし(引き分け)となる。大擂台賽終了後は、勇次郎と互いに実力を認め合い、勇次郎に海皇の名を名乗ることも許した。おそらく、作品中で唯一勇次郎が好敵手と認めた人間である。
劉 海王(りゅう かいおう)/中国拳法(白林寺)
白林寺の総帥で、100歳を超える拳法の達人。烈海王やドリアン海王など優秀な人材を育て上げた名手で、100歳を超えてなお若々しく老いを感じさない巨体を誇り、郭海王を上回る長寿を予感させる。大擂台賽にて勇次郎との対戦が実現したものの、圧倒的な力量の差で無残な敗北を遂げてしまった。最大トーナメントから端々で登場してきたが、本編に直接関わったのは大擂台賽編からである。
龍書文(ろん しょぶん)/居合拳法
郭海皇の友人であり、居合拳法の使い手。モデルとなった人物は、名前は李書文、顔は桜井章一で、無敗という経歴は両者に共通である。15歳から19歳までの間に全台湾擂台賽で連続優勝を果たし、それから更に台湾黒社会でバーリ・トゥードの賭博試合をする事25年、無敗を保ってきた天才拳法家。別名「凶人・書文」。そして、もう一人の「Mr.不可拘束(ミスター・アンチェイン)」。中国連合結成にあたり召集され、オリバと「アンチェイン」の名をかけて闘う。
ハンドポケットを利した抜拳術により、オリバの鋼鉄の肉体をも切り刻む貫き手を放つ。しかしオリバの頭突きによって敗れる。
郭春成(かく しゅんせい)/中国拳法
郭海皇が120歳の時の息子。別名「狂獣・春成」。浅黒い皮膚と長い髪、甘いマスクを持つ美青年。中国連合結成の際、龍書文とともに召集される。刃牙との一戦が行われたが、しかし、僅か2秒で撃沈させられる。
範 海王(はん かいおう)/中国拳法(拳王道)
李海王の兄。拳王道という流派の出身。名前に「範」が付くこと、直前の勇次郎の「世界中に蒔かれた俺の種」発言、勇次郎との会話、李海王との密談、中国連合軍入りなどから、勇次郎の息子説がまことしやかにささやかれた。しかし、マホメド・アライJr.に“完全に”粉砕され、真実は雲散霧消する。
李 海王(り かいおう)/中国拳法(薬硬拳)
範海王の弟。薬硬拳という流派の出身。柳龍光と同じく毒手の使い手であるが、両手とも毒手であり、柳の毒手とは違う理論によって編み出された「陽手」を持つ。柳の毒によって衰弱した刃牙と対戦したが、毒手の理論を逆利用されて敗れる。勇次郎には、「三流拳法家」と酷評されたものの、サンドバックのカバーに指一つで穴を開けてしまうなど、実力は高かった。
サムワン海王(サムワン かいおう)/中国拳法(ムエタイとのハイブリッド)
タイ出身の海王。年端も行かぬ少年の時分に、巨大なコブラと戯れる姿を中国拳法の師に見初められ、訓練を受ける。後に海王となり、大擂台賽へと参加、郭海皇と対戦するが、あっけなくあしらわれ、敗退後には勇次郎に突っかけて返り討ちに合うなど、かなり無惨なやられ方だった。登場後少しして行われた人気投票において、並み居る旧キャラらを押しのけ、9位という快挙を成し遂げる。
寂 海王(じゃく かいおう)/中国拳法(空拳道)
唯一の日本人海王。全国に2万人の弟子を持ち、日本の未来を救うために、弟子たちの講師となるべき強い格闘家を探し、スカウトして廻っている。モデルは、少林寺拳法の開祖、宗道臣。烈海王らと対戦し、更にスカウトする。指導者・教育者としての表の顔と、手段を選ばぬ卑劣な武人としての裏の顔を併せ持つ。
マホメド・アライJr./ボクシング
米国の伝説的なボクサー・マホメド・アライ(モハメド・アリ)の息子。父が完成することのできなかったマホメド流拳法を完成させ、大擂台賽へと挑み、日米連合の一員として完全勝利を収める。
大擂台賽終了後、再び日本へと渡る。バキと戦うため、また、梢江を手に入れるため、かつてのバキのライバル達と次々と対戦し、梢江にアプローチを続ける。対戦の際に徹底的に痛めつけられ、一時絶対安静を余儀なくされるが、バキとの決戦が決まり、無理をおしてのトレーニングを12時間続けていたら完治してしまった。地下闘技場での決戦の際、死ぬ覚悟なしで戦っていたことを見抜かれ、スリーパーでの絞殺一歩手前にまで追い込まれて完敗する。試合には負けたが、梢江の愛だけは勝ち取る。

台詞

チャンピオンらしい濃い内容と画風であるが、それに加えて板垣ワールドともいえる数々の名台詞も多い。

  • 「ボクシングには蹴り技がない・・・そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」
  • 「キサマ等の居る場所は既に我々が二千年前に通過した場所だッッッ」
  • 「土・・・下・・・寝・・・?」
  • 「アンタら素人さんは知らんでもいいことですかな ヒャヒャヒャヒャヒャ」
  • 「いい香り シャンプー? トリートメント? どっちだっていいだろそんなことッッ」
  • 「抱き締められてるッッ 不自然・・・ッッ 俺が気付かずに眠り続けるのはチョー不自然ッッ」
  • 「ヤってやるさ・・・ッッ 何を!? セックス」
  • 「これがッッ 梢江のッッ キレイな・・・ピンク色の・・・ドロドロ!!!」
  • 「ミギャアアアアアアアア」