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[[1977年]]7月にCTIから離れ、[[スティーヴ・カーン]]のデビュー・アルバム「タイトロープ」を皮切りに、[[ケニー・ロギンス]]、[[エリック・ゲイル]]らのプロデュース活動を開始。中でもロギンスの「未来への誓い」や「ナイトウォッチ」、ゲイルの「ジンセン・ウーマン」、[[メイナード・ファーガソン]]の「征服者~ロッキーのテーマ」はジェームスの初期のプロデュース活動で最もヒットした作品である。
[[1977年]]7月にCTIから離れ、[[スティーヴ・カーン]]のデビュー・アルバム「タイトロープ」を皮切りに、[[ケニー・ロギンス]]、[[エリック・ゲイル]]らのプロデュース活動を開始。中でもロギンスの「未来への誓い」や「ナイトウォッチ」、ゲイルの「ジンセン・ウーマン」、[[メイナード・ファーガソン]]の「征服者~ロッキーのテーマ」はジェームスの初期のプロデュース活動で最もヒットした作品である。


[[1980年]]に[[コロムビア・レコード|コロムビア]]/[[CBS]]傘下に自身のレーベル、[[タッパンジー・レコード]](Tappan Zee Records)を発足。名前はニューヨーク州のウェストチェスター郡とロックランド郡を繋ぐ、ハドソン川に架かる[[タッパン・ジー・ブリッジ|橋]]に由来する。このレーベルにおいて彼は"Heads"、"Touchdown"などのソロ作や、[[リチャード・ティー]]、[[ウィルバート・ロングマイヤー]]、[[カーク・ウェイラム]]らのプロデューサーとしても活躍し、フュージョンおよびアダルト・コンテンポラリー全盛期の先端
[[1980年]]に[[コロムビア・レコード|コロムビア]]/[[CBS]]傘下に自身のレーベル、[[タッパンジー・レコード]](Tappan Zee Records)を発足。名前はニューヨーク州のウェストチェスター郡とロックランド郡を繋ぐ、ハドソン川に架かる[[タッパン・ジー・ブリッジ|橋]]に由来する。このレーベルにおいて彼は"Heads"、"Touchdown"などのソロ作や、[[リチャード・ティー]]、[[ウィルバート・ロングマイヤー]]、[[カーク・ウェイラム]]らのプロデュー
サーとしても活躍し、フュージョンおよびアダルト・コンテンポラリー全盛期の先端
を走る。しかし[[1980年代]]になるとセールスは落ちていき、コンテンポラリー・ジャズとしてのサウンドを求めるため、[[1985年]]に[[ワーナー・ブ
を走る。しかし[[1980年代]]になるとセールスは落ちていき、コンテンポラリー・ジャズとしてのサウンドを求めるため、[[1985年]]に[[ワーナー・ブ
ラザーズ・レコード|ワーナー・ブラザーズ]]にレーベルごと移籍。尚、このCBS期の作品はワーナーから再発され、国内盤では[[2002年]]夏に[[ビクターエンタテインメント]](JVC)から20作品が再発されている。
ラザーズ・レコード|ワーナー・ブラザーズ]]にレーベルごと移籍。尚、このCBS期の作品はワーナーから再発され、国内盤では[[2002年]]夏に[[ビクターエンタテインメント]](JVC)から20作品が再発されている。
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2012年4月5日 (木) 18:39時点における版

ボブ・ジェームス

ボブ・ジェームス(Robert McElhiney "Bob" James, 1939年12月25日 - )は、アメリカミズーリ州生まれのピアニスト音楽プロデューサー作曲家編曲家である。ジャズフュージョンおよびアダルト・コンテンポラリー界を代表するアーティストの一人。映画音楽やクラシックまでと幅広く手掛けている。

バイオグラフィ

1939年12月25日、ミズーリ州マーシャルに生まれる。4歳からピアノを弾き始めている。ミシガン大学で学士と修士号を取り、バークリー音楽大学に転入している。1962年、トリオで出演したノートルダム・ジャズ・フェスティバル(インター・カレッジ・ジャズ祭)で優勝し、クインシー・ジョーンズに見出される。同年にThe Bob James Trio名義で彼のリーダー作のファースト・アルバムとなるBold Conceptionsをリリース。このアルバムはモダン・ジャズの仕上がりとなっている。1964年にはフリージャズのレーベルであるESPレーベルからExplosionsをリリース。この作品は現代音楽的要素を伴うアヴァンギャルド音楽として今日でも評価が高い。

ジョーンズはジェームスをCTIレコードの創始者、クリード・テイラーに紹介、1971年にCTIと契約し、グローヴァー・ワシントン・ジュニアの"Inner City Blues"を皮切りに、ガボール・ザボハンク・クロフォードエリック・ゲイルなどのアルバムでアレンジを担当。1974年にファースト・ソロ・アルバムOneをリリース、CTIに計4枚のアルバムを残し、クロスオーバー期の一躍を担う。この頃の彼の音楽性にはクラシック的な要素が強かったが、ブラックなフィーリングもあり、白人ピアニストでは稀有な存在であった。

1977年7月にCTIから離れ、スティーヴ・カーンのデビュー・アルバム「タイトロープ」を皮切りに、ケニー・ロギンスエリック・ゲイルらのプロデュース活動を開始。中でもロギンスの「未来への誓い」や「ナイトウォッチ」、ゲイルの「ジンセン・ウーマン」、メイナード・ファーガソンの「征服者~ロッキーのテーマ」はジェームスの初期のプロデュース活動で最もヒットした作品である。

1980年コロムビア/CBS傘下に自身のレーベル、タッパンジー・レコード(Tappan Zee Records)を発足。名前はニューヨーク州のウェストチェスター郡とロックランド郡を繋ぐ、ハドソン川に架かるに由来する。このレーベルにおいて彼は"Heads"、"Touchdown"などのソロ作や、リチャード・ティーウィルバート・ロングマイヤーカーク・ウェイラムらのプロデュー サーとしても活躍し、フュージョンおよびアダルト・コンテンポラリー全盛期の先端 を走る。しかし1980年代になるとセールスは落ちていき、コンテンポラリー・ジャズとしてのサウンドを求めるため、1985年に[[ワーナー・ブ ラザーズ・レコード|ワーナー・ブラザーズ]]にレーベルごと移籍。尚、このCBS期の作品はワーナーから再発され、国内盤では2002年夏にビクターエンタテインメント(JVC)から20作品が再発されている。

1980年発表のアール・クルーとの合作One on One1986年発表のデイヴィッド・サンボーンとの合作Double Visionグラミー賞を受 賞した。他のアルバムでも十数回ノミネートされている。

1990年、アルバムGrand Piano Canyonにて、リー・リトナーネーザン・イーストハーヴィー・メイソンと揃ってセッションを行い意気 投合、1991年に彼らとフォープレイという名でグループを結成、グループ名と同名のアルバムを発表した。(因みに1997年にリー・リトナー は脱退し、ラリー・カールトンが加入。)

2003年より現在はワーナーより離れ、Koch Recordsに移籍。フォープレイとしては2001年にアリスタ・レコードを経て[[ヘッズ・アップ・イン ターナショナル]]に移籍している。2010年にフォープレイのギタリストがチャック・ローブに交替。

ディスコグラフィ

ソロ・アルバム

タイトル 発売年 注釈
One 1974 CTI
Two 1975 CTI
Three 1976 CTI
BJ4 1977 CTI
Heads 1980 Tappan Zee/CBS
Touchdown 1981 Tappan Zee/CBS
Lucky Seven 1982 Tappan Zee/CBS
H 1982 Tappan Zee/CBS
All Around the Town 1982 Tappan Zee/CBS
Sign of the Times 1983 Tappan Zee/CBS
Hands Down 1983 Tappan Zee/CBS
Foxie 1984 Tappan Zee/CBS
The Genie 1984 Tappan Zee/CBS
12 1985 Tappan Zee/CBS
The Swan 1985 Tappan Zee/CBS
Obsession 1986 Tappan Zee/Warner Bros.
Ivory Coast 1988 Tappan Zee/Warner Bros.
Grand Piano Canyon 1990 Tappan Zee/Warner Bros.
Restless 1994 Tappan Zee/Warner Bros.
Playin' Hooky 1997 Tappan Zee/Warner Bros.
Joy Ride 1999 Tappan Zee/Warner Bros.
Anthology 2001 Tappan Zee/Warner Bros.
Dancing on the Water 2001 Tappan Zee/Warner Bros.
Restoration 2001 Tappan Zee/Warner Bros.
Morning, Noon & Night 2002 Tappan Zee/Warner Bros.
Bob James in Hi Fi 2003 Tappan Zee/Koch
Angels of Shanghai 2005 Tappan Zee/Koch
Urban Flamingo 2006 Tappan Zee/Koch

トリオ名義

タイトル 発売年 注釈
Bold Conceptions 1962 Mercury
Explosions 1964 ESP
Straight Up 1996 Warner Bros./Wea
Take It from the Top 2003 Koch

コラボレーション

タイトル 発売年 注釈
One on One with Earl Klugh 1979
Two of a Kind with Earl Klugh 1981
Double Vision with David Sanborn 1986 Warner Bros.
Cool with Earl Klugh 1992 Warner Bros.
Flesh and Blood with Hilary James 1995
Joined at the Hip with Kirk Whalum 1996 Warner Bros.
Botero with Jack Lee 2009 Truspace
Just Friends with Howard Paul 2011
Altair & Vega with Keiko Matsui 2011 Ent. One Music

フォープレイ

タイトル 発売年 注釈
Fourplay 1991 Warner Bros.
Between the Sheets 1993 Warner Bros.
Elixer 1995 Warner Bros.
Best of Fourplay 1997 Warner Bros.
4 1998 Warner Bros.
Snowbound 1999 Warner Bros.
Yes, Please! 2000 Warner Bros.
Heartfelt 2003 BMG
Journey 2004 BMG
X 2006 BMG
Energy 2008 Heads Up
Let's Touch the Sky 2010 Heads Up

関連項目

外部リンク