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* [[タイドライン・ブルー]] (2005年、原画)
* [[タイドライン・ブルー]] (2005年、原画)
* [[無敵看板娘]] (2006年、原画(2話))
* [[無敵看板娘]] (2006年、原画(2話))
* [[Project BLUE 地球SOS]] (2006年、原画)
* [[結界師 (アニメ)|結界師]] (2007年-2008年、原画)
* [[結界師 (アニメ)|結界師]] (2007年-2008年、原画)
* [[月面兎兵器ミーナ (テレビアニメ)|月面兎兵器ミーナ]] (2007年、絵コンテ・演出)
* [[月面兎兵器ミーナ (テレビアニメ)|月面兎兵器ミーナ]] (2007年、絵コンテ・演出)

2012年5月20日 (日) 00:40時点における版

Japan Expo 2006での友永和秀

友永 和秀(ともなが かずひで、1952年昭和27年)4月28日 - )は、日本のアニメーターである。1970年(昭和45年)に東映動画入社[要出典]

大阪で半年間のサラリーマン生活の後も上京し、1971年に作画プロダクションのタイガープロへ。1975年からのOH!プロダクションを経て、1980年テレコム・アニメーションフィルムへ入社[1]。2007年現在はテレコム取締役である。日本アニメーター・演出協会(JAniCA)会員。

来歴

テレビアニメ『デビルマン』の動画でデビュー[2]白土武のタイガープロ時代は、『マジンガーZ』や『宇宙戦艦ヤマト』などに参加し、OH!プロ時代には小松原一男作画監督の回で『UFOロボ グレンダイザー』『マグネロボ ガ・キーン』『超人戦隊バラタック』など主に東映動画のロボットアニメの原画を描く[3]1979年にOH!プロからの出向の形でテレコムに入社[4]して、1980年に『姿三四郎』で作画監督デビューした[5][6]。その後はテレコムでの海外との合作作品や親会社のトムス・エンタテインメント作品、テレコムの日本国内向け作品に主に参加している。

友永の仕事で注目されたものは次のものが挙げられる。

1974年のテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の戦艦大和の回想シーンと七色星団の決戦シーン[6][7][8][9]1979年のテレコム制作のアニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』のカーチェイスのシーン[3][10]アニメ映画銀河鉄道999』のクライマックスでのアルカディア号の戦闘シーン[8][9][11]などである。

1984年近藤喜文と共に制作した『リトル・ニモ』の3分半のパイロット版はアメリカのアニメ業界で評判を呼んだ作品であり[12]、これを友永の代表作の一つとする声もある[13]

アニメーターの大塚康生は、動きのセンスとメカに強いことなどアクション作画を評価している[14]。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などで仕事を共にしたアニメーターの金田伊功は友永をライバルであり、友人であるとしていた[9]

1982年頃に制作が開始され、友永が作画監督として参加したテレビアニメ『名探偵ホームズ』に登場するキャラクター、トッドは友永の容姿をモデルに宮崎駿がデザインした[15]

なお『新ルパン三世』の一部の話でルパンの顔が極端に違っている。特に、初期の頃は北原ルパンとは顕著に異なった作画、画面構成である。例としては

  • ルパンの目が吊り上っている。
  • 旧ルパン後期の大塚康生作画に近い表情がたまに出てくる。
  • ルパンたちの手足がより細く描かれている。
  • 俯瞰、あおりの画面をほかのアニメーターよりも極端に描いている。
  • メカの描写が極めて細かく、80年代アニメのメカ描写に近い。

などである。[要出典]

参加作品

テレビアニメ

劇場アニメ

出典

  1. ^ 別冊宝島 ルパン三世PERFECT BOOK TV版パート2ストーリー解析編』宝島社、2003年。友永和秀インタビュー。
  2. ^ 「ルパン三世アニメスタッフエッセイ 友永和秀とルパン三世」『ルパン三世 LUPIN the 40! ~The animation~』不知火プロ編著、双葉社、2007年、p.127。
  3. ^ a b 『小松原一男アニメーション画集』小松原一男著、なみきたかし編集、東急エージェンシー、2002年、p.153。
  4. ^ 大塚康生『リトル・ニモの野望』徳間書店、2004年、p.80。
  5. ^ 但し、1977年の『ジェッターマルス』第23話の作画監督を務めている
  6. ^ a b 赤星政尚月村了衛、山本元樹「ロボット アニメ殿堂入りスタッフ紳士録」『不滅のスーパーロボット大全』二見書房、1998年、 p.132。
  7. ^ 氷川竜介「アニメ特殊技法の変遷」『図説テレビアニメ全書』御園まこと編著、原書房、1999年、pp.201-203。
  8. ^ a b 氷川竜介「アニメーション表現の歴史」『SFアニメが面白い』EYECOM Files編、アスキー、1997年、p.169。
  9. ^ a b c 氷川竜介取材・構成「証言・巨大ロボットアニメの時代 金田伊功インタビュー」『動画王 Vol.1 決戦!巨大ロボットアニメ』キネマ旬報社、1997年、pp.188.
  10. ^ 堀田純司、GAINAX『ガイナックス・インタビューズ』講談社、2005年、p.110。
  11. ^ ふゅーじょんぷろだくと編『世界と日本のアニメーションベスト150』ふゅーじょんぷろだくと、2003年、pp.10,172-173。
  12. ^ 『リトル・ニモの野望』pp.129-130。
  13. ^ 小黒祐一郎「アニメ様の七転八倒 第22回 日本アニメ史 空前の大プロジェクト」 WEBアニメスタイル 2005年11月21日
  14. ^ 大塚康生、森遊机『大塚康生インタビュー アニメーション縦横無尽』実業之日本社、2006年、p.38。
  15. ^ 座談会テーマ1:「名探偵ホームズ」(其の2) テレコム・アニメーションフィルム公式サイト

外部リンク