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'''カーラ・ブレイ'''('''Carla Bley''';本名:Carla Bolg, [[1938年]][[5月11日]]生まれ)はアメリカの[[ジャズ]]・[[ピアニスト]]、作曲家。バップ以後のコンポーザーの中で優れた音楽的才能を持つミュージシャンである。


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売れっ子どころか日々の暮らしにも事欠いていたカーラに転機が訪れるのは、1957年のポール・ブレイとの結婚以後のことである。最初こそうだつが上がらなかったものの、個性的な楽曲を作り出すようになったカーラは、その音楽を広く認められ、[[アート・ファーマー]](ブルースをそっと歌って)、[[ゲイリー・バートン]](葬送)、[[チャーリー・ヘイデン]](リベレーション・ミュージック・オーケストラ)ら大物ミュージシャンに楽曲を提供し、一躍ジャズ界を代表するトップ・コンポーザーの地位を手に入れた。
売れっ子どころか日々の暮らしにも事欠いていたカーラに転機が訪れるのは、1957年のポール・ブレイとの結婚以後のことである。最初こそうだつが上がらなかったものの、個性的な楽曲を作り出すようになったカーラは、その音楽を広く認められ、[[アート・ファーマー]](ブルースをそっと歌って)、[[ゲイリー・バートン]](葬送)、[[チャーリー・ヘイデン]](リベレーション・ミュージック・オーケストラ)ら大物ミュージシャンに楽曲を提供し、一躍ジャズ界を代表するトップ・コンポーザーの地位を手に入れた。


1966年には二人目の夫になるトランペット奏者マイケル・マントラーと伴に、「ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ・アソシエーション」を設立、商業主義からのミュージシャンの保護、自由化に多大な貢献を為した。また1971年に詩人ポール・ハインズとの共作にして2枚組の大作ジャズ・オペラ「エスカレーター・オーヴァー・ザ・ヒル」を完成させた。この作品は実験作的色合いが濃厚で、当時のジャズ界に物議をかもした。
1966年には二人目の夫になるトランペット奏者[[マイケル・マントラー]]と伴に、「ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ・アソシエーション」を設立、商業主義からのミュージシャンの保護、自由化に多大な貢献を為した。また1971年に詩人ポール・ハインズとの共作にして2枚組の大作ジャズ・オペラ「エスカレーター・オーヴァー・ザ・ヒル」を完成させた。この作品は実験作的色合いが濃厚で、当時のジャズ界に物議をかもした。


それから30年の時を経ながらも、カーラの創作意欲は衰えることを知らず、[[チャーリー・ヘイデン]]とのリベレーション・ミュージック・オーケストラの続編(バラッド・オブ・ザ・フォールン)、スティーブ・スワローとのデュオ・アルバム、オーケストラ・アルバム''"The Very Big Carla Bley Band"''などの作品をコンスタントに発表し続けている。
それから30年の時を経ながらも、カーラの創作意欲は衰えることを知らず、[[チャーリー・ヘイデン]]とのリベレーション・ミュージック・オーケストラの続編(バラッド・オブ・ザ・フォールン)、スティーブ・スワローとのデュオ・アルバム、オーケストラ・アルバム''"The Very Big Carla Bley Band"''などの作品をコンスタントに発表し続けている。

2012年6月1日 (金) 04:17時点における版

ファイル:Carla Bley, NDR Jazzworkshop 1972 (Heinrich Klaffs Collection 7).jpg
カーラ・ブレイ
カーラ・ブレイ
ファイル:Carla Bley, NDR Jazzworkshop 1972 (Heinrich Klaffs Collection 7).jpg
カーラ・ブレイ
基本情報
生誕 (1938-05-11) 1938年5月11日(86歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
担当楽器 ピアノ

カーラ・ブレイCarla Bley;本名:Carla Bolg, 1938年5月11日生まれ)はアメリカのジャズピアニスト、作曲家。バップ以後のコンポーザーの中で優れた音楽的才能を持つミュージシャンである。

バイオグラフィ

未来の女流作曲家カーラ・ボルグ(ブレイ)は、教会音楽家の父親の手ほどきで音楽の基礎を学び、その後はアカデミズムとは無縁で、ほとんど独学で通した。17歳の頃ジャズ音楽に開眼し、当時ジャズが活気づいていた街、ニューヨークへの移住を決意する。が、このころのカーラはミュージシャンとして生計を立てることができず、ウェイトレスなどの仕事をすることで日々食いつないでいた。

売れっ子どころか日々の暮らしにも事欠いていたカーラに転機が訪れるのは、1957年のポール・ブレイとの結婚以後のことである。最初こそうだつが上がらなかったものの、個性的な楽曲を作り出すようになったカーラは、その音楽を広く認められ、アート・ファーマー(ブルースをそっと歌って)、ゲイリー・バートン(葬送)、チャーリー・ヘイデン(リベレーション・ミュージック・オーケストラ)ら大物ミュージシャンに楽曲を提供し、一躍ジャズ界を代表するトップ・コンポーザーの地位を手に入れた。

1966年には二人目の夫になるトランペット奏者マイケル・マントラーと伴に、「ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ・アソシエーション」を設立、商業主義からのミュージシャンの保護、自由化に多大な貢献を為した。また1971年に詩人ポール・ハインズとの共作にして2枚組の大作ジャズ・オペラ「エスカレーター・オーヴァー・ザ・ヒル」を完成させた。この作品は実験作的色合いが濃厚で、当時のジャズ界に物議をかもした。

それから30年の時を経ながらも、カーラの創作意欲は衰えることを知らず、チャーリー・ヘイデンとのリベレーション・ミュージック・オーケストラの続編(バラッド・オブ・ザ・フォールン)、スティーブ・スワローとのデュオ・アルバム、オーケストラ・アルバム"The Very Big Carla Bley Band"などの作品をコンスタントに発表し続けている。

ディスコグラフィ

アルバム

  • 1971 "Escalator Over The Hill" (Carla Bley and Paul Haines)
  • 1974 "Tropic Appetites" (Carla Bley)
  • 1977 "Dinner Music" (Carla Bley)
  • 1978 "European Tour 1977" (Carla Bley Band)
  • 1979 "Musique Mecanique" (Carla Bley Band)
  • 1981 "Social Studies" (Carla Bley Band)
  • 1982 "Live!" (Carla Bley Band)
  • 1983 "The Ballad Of The Fallen" (Charlie Haden and Carla Bley)
  • 1984 "I Hate To Sing" (Carla Bley Band)
  • 1984 "Heavy Heart" (Carla Bley)
  • 1985 "Night-Glo" (Carla Bley)
  • 1987 "Sextet" (Carla Bley)
  • 1988 "Duets" (Carla Bley and Steve Swallow)
  • 1989 "Fleur Carnivore" (Carla Bley)
  • 1991 "The Very Big Carla Bley Band" (Carla Bley Band)
  • 1992 "Go Together" (Carla Bley and Steve Swallow)
  • 1993 "Big Band Theory" (Carla Bley)
  • 1994 "Songs With Legs" (Carla Bley)
  • 1996 "...Goes To Church" (Carla Bley Big Band)
  • 1998 "Fancy Chamber Music" (Carla Bley)
  • 2000 "4x4" (Carla Bley)
  • 2003 "Looking for America" (Carla Bley Big Band)
  • 2005 "Not In Our Name" (with Charlie Haden/ Liberation Music Orchestra)

DVD-Video

  • 1983/2003 "Live in Montreal"

外部リンク