コンテンツにスキップ

「SURUGA VISAデビットカード」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
3行目: 3行目:


== 概要 ==
== 概要 ==
基本的に、[[VISA]]ブランドの[[クレジットカード]]と同様に取り扱う事が出来る(例外あり)が、カードの表面にエンボス(凹凸)が無いカードであり(VISAではこれを'''エンボスレスVISAカード'''と呼んでいる)、このためエンボスを利用して伝票に利用カード情報を記録する[[インプリンタ]]での利用はできない。IC対応端末で処理する場合は、VISAデビット用の暗証番号を打鍵する場合もある。
基本的に、[[ビザ|VISA]]ブランドの[[クレジットカード]]と同様に取り扱う事が出来る(例外あり)が、カードの表面にエンボス(凹凸)が無いカードであり(VISAではこれを'''エンボスレスVISAカード'''と呼んでいる)、このためエンボスを利用して伝票に利用カード情報を記録する[[インプリンタ]]での利用はできない。IC対応端末で処理する場合は、VISAデビット用の暗証番号を打鍵する場合もある。


年会費は一切無料。通常のクレジットカードと同様に有効期限毎に更新される(初回は5年)。[[デビットカード#ジェイデビット|J-Debit]]はオンラインデビット(暗証番号により本人確認)だが、このカードは一般のクレジットカード同様にサインでの認証を行うオフラインデビットである。VISAの場合、オンラインデビットを「VISAエレクトロン」、オフラインデビットを「VISAデビット」と呼ぶ。
年会費は一切無料。通常のクレジットカードと同様に有効期限毎に更新される(初回は5年)。[[デビットカード#ジェイデビット|J-Debit]]はオンラインデビット(暗証番号により本人確認)だが、このカードは一般のクレジットカード同様にサインでの認証を行うオフラインデビットである。VISAの場合、オンラインデビットを「VISAエレクトロン」、オフラインデビットを「VISAデビット」と呼ぶ。

2012年6月27日 (水) 08:38時点における版

SURUGA VISAデビットカード・表面(個人情報修正済)

SURUGA VISAデビットカードは、スルガ銀行が発行するVISAデビットカードである。

概要

基本的に、VISAブランドのクレジットカードと同様に取り扱う事が出来る(例外あり)が、カードの表面にエンボス(凹凸)が無いカードであり(VISAではこれをエンボスレスVISAカードと呼んでいる)、このためエンボスを利用して伝票に利用カード情報を記録するインプリンタでの利用はできない。IC対応端末で処理する場合は、VISAデビット用の暗証番号を打鍵する場合もある。

年会費は一切無料。通常のクレジットカードと同様に有効期限毎に更新される(初回は5年)。J-Debitはオンラインデビット(暗証番号により本人確認)だが、このカードは一般のクレジットカード同様にサインでの認証を行うオフラインデビットである。VISAの場合、オンラインデビットを「VISAエレクトロン」、オフラインデビットを「VISAデビット」と呼ぶ。

規定上は、中学生を除く15歳以上(後述する「KNTトラベルキャッシュ ファミリーパック」家族会員は小学生を除く12歳以上)であれば申込自体は可能。未成年であっても親権者の承諾は不要である。ICカードへの切替を除き、カードの再発行には、インターネット専用支店はVISAカードデスクへの電話連絡(送付された書類に記入・捺印し、返送する)のみ、そうでない場合はVISAカードデスクへの電話申込または本支店窓口での手続となる。また一部のインターネット専用支店では、該当するインターネット専用支店へ電話連絡し書類を記入・捺印した後に返送する。再発行手数料は該当預金口座から払戻請求書なしで自動振替される。

本カードの入会(カードの発行)に際しては、スルガ銀行自身による独自の審査が行われる。規定にも「スルガ独自の審査により発行を拒否できる」と明記されている[1]。審査を通過した者には口座が開設され、カードが発行される。あくまで「スルガ銀行独自の審査」であるため、他社のクレジットカードや各種ローン等の審査に通る人でも、このカードについては発行が拒否されることがある[2]

日本国外での利用時における連絡先は、VISAカードデスクではなく、日本デスク(+81-18-803-0663、プレステージ・インターナショナル秋田BPOキャンパス内)での受付となる。

なお、2008年版のディスクロージャー誌では、店舗一覧中のマイ支店の電話番号にVISAカードデスクの番号(フリーダイヤル)が表示されているが、実際には全く別の番号となっている。

申込・取扱支店

一般の店舗及一部のインターネット支店での取扱について。

マイ支店(SURUGA VISAデビットカード)・ドリームダイレクト支店(申込条件や特典が一部異なる)・ネットバンク支店・ANA支店等(サービスなど特色がある支店)一部のインターネット支店限定(バンククラブ、アクサダイレクトプラザなど一部支店を除く)で申込可能。ANA支店での発行分は、キャッシュカード一体型ではなく分離型で発行されるため、(IC)キャッシュカードとしての利用はできない。

現在はマイ支店での申込の場合(ただし、マイ支店でも提携カードの場合は電話で申込書郵送依頼が可能)、必ずパソコンからアクセスし、書類をA4サイズの用紙に印刷したものでないと申込できなくなったが、他のインターネット専用支店については申込書の郵送依頼もできる。

本人確認資料については、2種類の資料提出が求められる。

  • 公的証明書のコピー
    • 運転免許証、パスポート(日本国籍保有者に限る)、健康保険証+住民票の写し(原本)、住民基本台帳カード(顔写真付に限る)+住民票の写し(原本)、外国人登録証明書(外国籍保有者が利用できる証明書は、運転免許証とこれのみである)。
  • 実際に記載住所に居住している事を確認できる公共料金の領収証若しくは請求書等の原本(コピーは不可)
    • 電気料金、電話料金(携帯電話、PHSを含む)、水道料金、外国人登録票記載内容証明書(外国籍保有者)。名義人本人の物が望ましいが、同姓の家族名義のものでも可である。ただし、携帯電話、PHSについては本人名義のものしか認められない。申込書と同一の現住所の記載があり、口座開設前3か月以内(できるだけ最新のものが望ましい)の発行日または使用年月が記載されたものであることも条件である。また料金未払い等が確認できる資料は、口座開設を拒否するとしている。領収証等の物では現物を送付する方が望ましい。

インターネット支店での取扱

NTTコミュニケーションズインターネットプロバイダサービス(OCN)に加入している契約者本人が加入可能。
  • スルガ銀行ANA支店
口座開設と同時もしくは、口座開設後に追加カードとして申込。分離型となる。
  • スルガ銀行ドリームダイレクト支店
口座を所有している場合にジャンボ宝くじ付き定期預金を契約中に追加申込もしくは、口座開設の際にジャンボ宝くじ付定期預金と同時申込する。また、ジャンボ宝くじ付き定期預金を解約した場合は自動解約となる。申込した後はキャッシュカードから切換・解約した場合はキャッシュカードを発行。
2008年2月より切換開始。支店名変更後に口座開設した場合は当初よりVISAデビット機能付。
  • スルガ銀行ダイレクトワン支店 リザーブドプラン
返済用預金口座不要型のカードローン、リザーブドプランカードと一体化する形で発行可能。ローン利用中に70歳を超え、次の更新カード発行予定時点でVISAデビット部分は強制的に解約され通常のカードローン単体カードを発行。申込時に70歳を超えている場合のVISAデビット付の申込は一切できない。

特典

特典の付加があり、支店により内容が異なる。

  • 一般店舗(有人の本支店・出張所)・ネットバンク支店・ANA支店・マイ支店・OCN支店の場合
    • 一年間の利用額の0.2%のキャッシュバック。
  • ネットバンク支店 ドコモプレミアクラブ応援バンク
  • ドリームダイレクト支店
    • 一年間の利用金額100万円以上100万円毎にドリームジャンボ宝くじ10枚がプレゼントされる(利用金額が100万円未満の場合、特典対象外)。

ICキャッシュカードとしての利用

2007年2月15日発行分よりICカードとなる(ICの適用は自行ATM・セブン銀行・一部ゆうちょ銀行ATM利用時)。このカードは該当口座のICキャッシュカードとして利用することにもなる。2007年11月29日から、指による生体認証にも対応したカードの発行を開始した。生体認証付ICキャッシュカードは利用可能な範囲が限定されており、他の金融機関で生体認証ができる金融機関でのみ利用可能で、生体認証不可ATMでは入出金(振込・振替)及び残高照会含め一切できない。

発行当初から採用してきた磁気ストライプ型VISAデビットカードは、2007年10月頃からICチップ付VISAデビットカードに強制切替する様になった。

インターネット専用支店(マイ支店のみ)の場合、VISAカードデスクへ電話で切換依頼書を請求し、カードの磁気ストライプにハサミを入れ、依頼書に貼付し、必要事項を記入・預金口座届出印を捺印し返送すると、2週間~3週間程度で新VISA(IC付)デビットカードを送付してくる。手続放棄の場合、2008年1月頃までにIC付のカードへ強制的に切換された(但し、有効期限は差替前と同一の有効期限のまま)。

インターネット専用支店での申込の際に4桁の暗証番号を1つ登録するが、実際には「VISAデビット利用時」と「キャッシュカード利用時」の2種類の暗証番号が同じ数字で設定される形となる。暗証番号の変更において、キャッシュカード部分はATMやインターネットバンキングで即時変更可能だが、VISAデビット部分の暗証番号変更の場合、カードを再発行する扱いとなり、1枚のカードにつき税込1,050円の手数料がかかる。

かつて、VISAデビット部分の暗証番号変更において、磁気カードのみの時代にはVISAカードデスクの自動音声で変更可能だったが、IC導入以降はすべてのカードが再発行の対象となり、上記の手数料が発生する。自分の不注意でカードの磁気不良(ICチップ読取不良含む)も1枚のカードにつき、税込1,050円の手数料が必要。手数料の振替ができない場合(本支店窓口で現金(口座からの振替)収納したものは除く)カード再発行を受けることができなくなる。

VISAデビットとしての利用

通常のVISAクレジットカードと同様に利用可能。一部のオンラインショッピングサイトの中には、二重引落等のトラブルを避けるために、VISAデビットの利用を不可とするサイトもある。ただし、使用できないと表示されていても、実際には使用可能な場合もある。また、デポジットを徴収するケースの場合、スルガ銀行では、デポジットの発生する取引があった場合、速やかな返金処理を求める利用者には、VISAカードデスクないしは日本デスクへの申し出を求めているが、申し出がなかった場合でも、返金は行われる。

VISAのマークがある加盟店でカードを利用すると、登録したEメールアドレスへカードを利用した旨の取引完了メールが届く。取扱が成立しなかった場合にも必ずメール送信される。1回の取引金額が税込100円以下の場合、即時決済扱でなく後日振替扱となる[3]。一部店舗や売場では決済データが遅延となり、実際に決済されるまでに2週間程度かかる場合がある。

NTT東日本・西日本のクレジットカード扱の料金は即時決済可能[4]

日本国外での利用(デビット利用・海外キャッシュサービス)の場合、2011年3月31日まで為替レートがVISAインターナショナル設定のレートに、通常のクレジットカード利用時のレートとほぼ同水準の1.63%のコストを加算した物が適用され、同年4月1日から3.00%に変更となる[5][6]

利用不可能なケース・取引

通常のVISAクレジットカードと違い、SURUGA VISAデビットカードでは利用できない(購入できない)商品・取引が複数存在する。

イレギュラーなケース

Visaデビット以外の従来のクレジットカードでICチップ読取で決済取引する場合、クレジットカード用暗証番号の入力をスキップしても決済可能だが、Visaデビットカードでクレジットカード取引システム端末機(INFOXやCARDNET)クレジットカード用暗証番号の入力をスキップして取引をすると、端末機からICカード部分での処理ができない旨の伝票が出て来るが、加盟店従業員が決済取引不可と断言し、受入を拒否する従業員が相当数見受けられる。その場合、IC部分での処理ではなく、磁気部分でのカードスキャンをすると決済可能[10]

一部の加盟店や売場では、口座の残高を超えて取引が成立する場合があり、その際は一旦スルガ銀行が立て替えて支払いを行い、後で利用客が口座に立て替え分を入金して完了となる[11][12]。これは、決済にクレジットカードインフラを使っているため生じる事例である[12]。入金されない場合、クレジットカードの支払い遅延と同様に支払督促債権回収が行われる[12]

提携カード

以下のカードは、マイ支店が預金店になるものである。

ワールドキャビット

2007年3月20日より、エイチ・アイ・エスとの提携カード、「ワールドキャビット」を発行(当初はネット申込のみ受付対応し、同年4月以降は店頭・紙の申込書の受付開始)する[13]。当初、付加特典らしいものを提供していなかったが、現在は、エイチ・アイ・エスとの提携クレジットカード利用者に付加される特典を、ワールドキャビット利用者でも利用できるようになった[14]

KNT トラベルキャッシュ

2007年6月15日より、近畿日本ツーリストとの提携カード、「KNT トラベルキャッシュ」を発行開始[15]。こちらは、発行開始日から店頭(現在は、主にKNTツーリストの店舗)での申込も可能となる。2008年4月10日より、小学生を除く12歳以上ならば家族カードを持てる「ファミリーパック」サービスを開始した[16]

過去

Debit@
2008年4月8日より、ウェブマネーとの提携カード「Debit@」を発行していたが、2009年2月25日をもって、Debit@決済サービスの終了に伴い発行を終了した[17]

脚注

  1. ^ 「何を審査しているのか」等、審査に関する基準の細かな部分(詳細)は不明であり、スルガ独自の内容にて行われる。
  2. ^ 発行拒否の場合、銀行側に問い合わせても、(クレジットカードの発行拒否の場合などと同様に)発行拒否の理由を教えてくれることは一切ない。
  3. ^ これはカードの有効性の認証の際に極少額の仮請求(後に取り消される)が発生する場合があるため、その対策の面もある。
  4. ^ 電報料金の決済は、2010年(平成22年)2月5日、実際に電報を打った所、電報料金は即時に決済された。
  5. ^ スルガVISAデビットカード「海外取引事務手数料」の変更のお知らせ - スルガ銀行 2011年2月16日
  6. ^ 大概、VISAインターナショナルまたは、Mastercardインターナショナル設定のレートに3%加算。三井住友銀行は2009年12月20日利用分より5%に値上げ。新生銀行は、VISAインターナショナル設定のレートに4%加算。
  7. ^ スルガVISAデビットカードによる「高速道路利用料金支払」取り扱い中止について
  8. ^ スルガVISAデビットカードによる「月額利用料金」の新規決済停止のお知らせ - スルガ銀行 2011年2月1日
  9. ^ 2011年2月時点において、既存の利用客に関しては当面これらの定期決済の利用を継続できるとしているが、これらの定期的な支払をいつまで継続できるのかについては、銀行側からは何も発表されていない。
  10. ^ 実際、スルガ銀行の本支店窓口の社員(スルガ銀行の場合、銀行員の事を社員と呼称している)窓口にて申告しているが、かなりのケースで同様のケースが発生し困惑しているとの証言も沢山寄せられており、銀行側でも苦慮している。但し、スルガ銀行のグループ会社である、スルガカードの直接加盟店ではVisaデビットのカード取扱について、どの様に処理を行えば良いか情報を流している。
  11. ^ Visaデビットについて - スルガ銀行
  12. ^ a b c 多重債務者の救世主のはずが…狙われるVISA - リアルライブ 2009年1月7日
  13. ^ World Cabit - スルガ銀行
  14. ^ 例:スカイウォーカーカード (PDF, バリ島ご利用ガイド2008)
  15. ^ knt!Travel Cash - スルガ銀行
  16. ^ 「KNT Travel Cash(KNTトラベルキャッシュ)ファミリーパック」登場!! - 近畿日本ツーリスト・スルガ銀行 2008年4月8日
  17. ^ Debit@決済サービス終了について - ウェブマネー 2009年2月25日

関連項目

外部リンク