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「東京喰種トーキョーグール」の版間の差分

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: 本作の主人公。上井大学国文科1年生の青年。18歳。子供の頃から読書が好きな[[文化系]]。[[太宰治]]や[[フランツ・カフカ]]といった国内外の小説が気に入っており、現在は高槻泉の大ファン。体を動かすのは苦手で、気が弱く人見知りをしがちであり、争いごとは好きではない。
: 本作の主人公。上井大学国文科1年生の青年。18歳。子供の頃から読書が好きな[[文化系]]。[[太宰治]]や[[フランツ・カフカ]]といった国内外の小説が気に入っており、現在は高槻泉の大ファン。体を動かすのは苦手で、気が弱く人見知りをしがちであり、争いごとは好きではない。
: とあるマンションの一室で一人暮らしを送りながら気ままなキャンパスライフを送っていたが、自分を狙っていた喰種・リゼに襲われ瀕死となる。緊急手術の際、リゼの臓器を[[移植 (医療)|移植]]されたことで、半喰種となった。アルバイトをしたことがなかったが、ひょんなことから「あんていく」という喫茶店で働き始める。人間と喰種の狭間に苦悩しながらも、自らの生を模索していく。
: とあるマンションの一室で一人暮らしを送りながら気ままなキャンパスライフを送っていたが、自分を狙っていた喰種・リゼに襲われ瀕死となる。緊急手術の際、リゼの臓器を[[移植 (医療)|移植]]されたことで、半喰種となった。アルバイトをしたことがなかったが、ひょんなことから「あんていく」という喫茶店で働き始める。人間と喰種の狭間に苦悩しながらも、自らの生を模索していく。
: リゼの臓器移植直後に喰種化が進み、嗜好が変化したことで今まで食べていた好物も食べられなくなり、周囲の人間を食料だと感じるようになった上、死体の臭いに惹きつけられるようになってしまう。それと引き換えに、身体能力は向上し赫子を出せるようになる。また、片目だけ赫目が出るため、[[眼帯]]をつけるようになった。他にも、飢餓状態になると、リゼの意識が表面化することがある。
: リゼの臓器移植直後に喰種化が進み、嗜好が変化したことで今まで食べていた好物も食べられなくなり、周囲の人間を食料だと感じるようになった上、死体の臭いに惹きつけられるようになってしまう。それと引き換えに、身体能力は向上し赫子を出せるようになる。また、片目だけ赫目が出るため、[[眼帯]]をつけるようになった。飢餓状態になると、リゼの意識が表面化することがある。
; 霧嶋 董香(きりしま とうか) / トーカ
; 霧嶋 董香(きりしま とうか) / トーカ
: 本作のヒロイン。清巳高等学校普通科2年生の女子高生。学校に通いつつ「あんていく」でアルバイトをしている。学校の授業科目の中では古文が苦手。ウサギが好き。普段はおとなしい性格を装っているが、気が強く粗暴。しかし、根は優しい一面を見せる。「アヤト」という名の弟がいるが、姉弟仲は険悪のため疎遠している。家族(母親)と辛い別れをした[[トラウマ]]から、喰種捜査官を憎んでいる。
: 本作のヒロイン。清巳高等学校普通科2年生の女子高生。学校に通いつつ「あんていく」でアルバイトをしている。学校の授業科目の中では古文が苦手。ウサギが好き。普段はおとなしい性格を装っているが、気が強く粗暴。しかし、根は優しい一面を見せる。「アヤト」という名の弟がいるが、姉弟仲は険悪のため疎遠している。家族(母親)と辛い別れをした[[トラウマ]]から、喰種捜査官を憎んでいる。
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[[Category:漫画作品 と|うきようくうる]]
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[[Category:週刊ヤングジャンプの漫画作品]]
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[[Category:ホラー漫画]]
[[Category:東京を舞台とした作品]]
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[[Category:猟奇作品]]
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2012年7月20日 (金) 07:50時点における版

Template:継続中の作品

東京喰種
ジャンル 青年漫画
ホラー漫画
ロー・ファンタジー
サスペンス
漫画
作者 石田スイ
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表期間 2011年41号 -
巻数 既刊3巻
テンプレート - ノート

東京喰種』(トーキョーグール、Tokyo Ghoul)は石田スイによる日本漫画作品。集英社の『週刊ヤングジャンプ』にて連載中。題名は「東京喰種トーキョーグール」と表記されることもある。

概要

石田スイのデビュー作。元は第113回MANGAグランプリにおける準優秀賞作品であり、『ミラクルジャンプ』のNo.2(2011年4/12号)に読み切りとして掲載された。その後、内容を再構成した上で『週刊ヤングジャンプ』の2011年41号にて連載開始された。同年49号にて一時休載となり、2012年1号より連載再開された。2011年41-49号までの「序章」を収録した単行本第1巻が2012年2月22日に発行され、翌月の3月24日に第2巻が発行された。また、『ミラクルジャンプ』のNo.6(2012年1/20号)には本編の前日譚となる番外編「リゼ」も掲載された。

内容は現代の東京を舞台に、人の姿をしながら人間の肉を喰らうことで生活する喰種グール)と呼ばれる怪人をテーマとしたもので、ジャンルとしては「闇ファンタジー(ダーク・ファンタジー)」に分類される。連載の各話タイトルは「#001 悲劇」「#002 異変」「#003 最悪」etc.のように漢字二文字になっている。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

人間世界に紛れ込み、人を喰らう正体不明の怪人「喰種」が蔓延る東京。ある日、平凡な大学生・金木研(通称:カネキ)は、ひょんなことから喰種に襲われ、瀕死となるが、喰種の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。それ以来、カネキは苦悩と恐怖に満ちた日々を送ることになる。

登場人物

本作品の登場人物名は「カネキ」「トーカ」などのように片仮名で書かれることが多い。

主要人物

金木 研(かねき けん) / カネキ[1]
本作の主人公。上井大学国文科1年生の青年。18歳。子供の頃から読書が好きな文化系太宰治フランツ・カフカといった国内外の小説が気に入っており、現在は高槻泉の大ファン。体を動かすのは苦手で、気が弱く人見知りをしがちであり、争いごとは好きではない。
とあるマンションの一室で一人暮らしを送りながら気ままなキャンパスライフを送っていたが、自分を狙っていた喰種・リゼに襲われ瀕死となる。緊急手術の際、リゼの臓器を移植されたことで、半喰種となった。アルバイトをしたことがなかったが、ひょんなことから「あんていく」という喫茶店で働き始める。人間と喰種の狭間に苦悩しながらも、自らの生を模索していく。
リゼの臓器移植直後に喰種化が進み、嗜好が変化したことで今まで食べていた好物も食べられなくなり、周囲の人間を「食料」だと感じるようになった上、死体の臭いに惹きつけられるようになってしまう。それと引き換えに、身体能力は向上し赫子を出せるようになる。また、片目だけ赫目が出るため、眼帯をつけるようになった。飢餓状態になると、リゼの意識が表面化することがある。
霧嶋 董香(きりしま とうか) / トーカ
本作のヒロイン。清巳高等学校普通科2年生の女子高生。学校に通いつつ「あんていく」でアルバイトをしている。学校の授業科目の中では古文が苦手。ウサギが好き。普段はおとなしい性格を装っているが、気が強く粗暴。しかし、根は優しい一面を見せる。「アヤト」という名の弟がいるが、姉弟仲は険悪のため疎遠している。家族(母親)と辛い別れをしたトラウマから、喰種捜査官を憎んでいる。
当初はカネキを罵倒することが多いが、徐々に彼のことを認めるようになる。ヒナミの母親が殺されたことをきっかけに、独断で喰種捜査官狩りを行うようになる。その際、ヒナミの両親を殺した張本人・真戸を殺害した(ヒナミの助力もあるが)。

喰種側

神代 利世(かみしろ りぜ) / リゼ
カネキと同年代の女子学生で「あんていく」の常連客。お淑やかで理知的な女性であり、カネキと同じく高槻泉の小説が好き。読書の趣味を通じてカネキと知り合うが、それは彼を捕食するための策略だった。カネキを襲撃し捕食しようとした際、思わぬ事故に遭い即死。なりふり構わぬやり方で人(男性)を襲って捕食していたため、他の喰種からも良く思われていなかった。
腎臓移植のため、自身の臓器はカネキの体内に入れられ、カネキの中にリゼの意識が宿る状態となる。カネキの飢餓感が上がると、彼の意識を乗っ取る描写がある。
ミラクルジャンプNo.6に掲載された番外編「リゼ」は彼女の日常を描いたものである。
西尾 錦(にしお にしき) / ニシキ
上井大学の薬学部2年生である男子学生で、カネキの先輩。大学のキャンパス内に彼女(恋人)がいる。自分のテリトリーを荒らされるのが嫌い。珈琲をよく飲む。ヒデとカネキを標的に襲撃し、半喰種のカネキを追いつめるが、覚醒したカネキに致命傷を負わされる。その後の消息は不明。
芳村(よしむら) / 店長
「あんていく」の店長である老人。温厚で優しい人物。カネキを「あんていく」のアルバイトとして雇う。
四方 蓮示(よも れんじ) / ヨモ
芳村店長の知人である男性。寡黙で無愛想な性格だが、基本的に誠実で、周囲からの信頼は厚い。店長に頼まれて荷物運びなど裏方の仕事を請け負うことが多い。
笛口 雛実(ふえぐち ひなみ) / ヒナミ
中学生と見られる少女。食糧調達のため、時々「あんていく」を訪れていた。父親は喰種捜査官によって既に他界している。おとなしく、引っ込み思案な性格。学校には通っていない。帰宅途中、喰種捜査官からの尋問に遭い、真戸に母親を殺された後、芳村店長に保護されるようになる。後に覚醒して真戸を追いつめるが、寸でのところで復讐を思い留まる。
笛口 リョーコ(ふえぐち - )
ヒナミの母親。時々ヒナミを連れて「あんていく」を訪れていた。喰種捜査官からヒナミを逃がすために戦うも、最後は真戸に殺された。
ウタ
渋谷某所にて「HySy ArtMask Studio」という店を営んでいる男性。ピアスタトゥーを身に着けたパンク・ファッション。怪しげな印象があるが、内容的かつ穏やかな性格の持ち主。常に赫眼を出しているので、外に出るときはグラサンを付ける。
古間(こま)
「あんていく」の男性従業員。気さくな性格。
入見(いりみ)
「あんていく」の女性従業員。
月山 習(つきやま しゅう)
東京20区に住み着いている喰種の男。「美食家(グルメ)」の異名を持ち、美しい女性の眼球のみを喰らう。キザな性格。
イトリ
4区で「Helter Skelter」というバーを営んでいる若い女性。ヨモやウタとは古くからの知人。

一般人

永近(ながちか) / ヒデ
カネキと同じ大学に通う男友達。カネキとは逆に活動的で友人も多い。カネキの小学生時代からの親友。トーカのことが好き。トーカの本性やカネキの異変に気が付いていない。…と思われているが、ところどころ気がついているような描写がされている。
嘉納教授(かのうきょうじゅ)
嘉納総合病院の男性医師。第1話において不幸な事件に遭遇し、瀕死の重傷を負ったカネキを治療する。その際に本人の同意なしに腎臓移植を施した。
小倉 久志(おぐら ひさし)
喰種研究家。度々テレビに出演しており、喰種関連の著書も出版している。
貴未(きみ)
上井大学の女子学生でニシキの恋人。
依子(よりこ)
清巳高校の女生徒でトーカの親友。調理師を目指しており、料理が得意。トーカが喰種であることを知らない。
高槻泉(たかつき せん)
ミステリー小説家。カネキとリゼは彼の小説のファンである。現在、名前のみ登場。

喰種対策局<CCG>

真戸 呉緒(まど くれお)
喰種を駆逐することを使命とする公的機関<CCG>に所属する上等捜査官。不気味な雰囲気を漂わす男。喰種を殺すことに異常な喜びを感じるサディスト。その一方、人間(一般人や同僚)には基本的に礼儀正しく、人情ある一面を見せる。クインケの製造に執着しており、ヒナミの両親の肉体をクインケにしていた。その武器でトーカを窮地に追い込むが、覚醒したヒナミとトーカに致命傷を負わせられる。最期まで喰種の存在を罵りながら息絶えた。
亜門 鋼太朗(あもん こうたろう)
真戸の部下である一等捜査官。アカデミーを主席で卒業したエリート。生真面目で正義感が強い。

用語

喰種(グール
人間の生肉を喰らうことで生きる生物。外見は普通の人間と全く変わらないが、人間を遥かに超える身体能力を持ち、力の強い個体は素手で簡単に人を殺すことができる。また、強い再生能力も持ち、怪我をしてもすぐに傷が治る。しかし、再生能力を超える傷を負えば死ぬことはあるし、普通に老いることからも決して不死身というわけではない。人間と同じように意思・理性・感情を持っており、人間をエサとしか思っておらず、面白半分で人を殺すリゼのような者もいれば、人を極力傷つけずに平穏な暮らしを望む者、喰種であることに嫌悪して人間に羨望する者もいるなど、個々によって主義・信条は異なる。人間社会に溶け込んで生活しており、個体には人間と同様名前があり、戸籍にも登録されていると見られる。
人間の肉以外の食物からは栄養素を得ることができない。パン牛肉野菜などといった人間の食物は喰種にとっては非常に不味く感じられる。水を飲むことはできる。また、何故か珈琲の類を口にすることが出来る。
喰種捜査官から駆除の対象にされている理由を含み、その出自は未だに不明。
“隻眼”の喰種(せきがんのグール)
人間と喰種が交わることで生まれる混血の喰種。個体数が少なく、喰種であっても実物を見た者はほとんどいない希少な存在。通常、人間と喰種との間に子供ができても赤ん坊が生まれる確率は低い[2]が、極稀に人間と喰種の血を継ぐ混血の喰種が誕生することがある。その混血の喰種は通常の喰種よりも優れた個体であり、片方の目しか赫眼にならないことから「隻眼」と呼ばれ、他の喰種から畏怖の念を抱かれている。
カネキは人工的に生まれた「“隻眼”の喰種」の一体にあたる。
赫眼(かくがん)
喰種が本来の力を発揮する際の眼。本来の喰種は両目が赤く染まるが、カネキは「半喰種」および「“隻眼”の喰種」のため左目のみが赫眼となる。
赫子(かぐね)
喰種が本来の能力を発揮するための触覚のような物。喰種によって赫子のタイプが異なる。ヒナミの場合は鱗赫と甲赫の能力、カネキの場合はリゼの赫子を引き継いでいる。
羽赫(うかく)
スピード型の喰種の赫子。
鱗赫 (りんかく)
頑丈で傷の直りの早い喰種の赫子。
甲赫 (こうかく)
あらゆる攻撃をも防げる攻守一体型の赫子。
喰種対策局(グールたいさくきょく)
通称「CCG」。日本にある反喰種勢力組織。喰種への対策(抹殺)が行われてる他、喰種によって親を亡くした孤児の世話も行っている。
喰種捜査官(グールそうさかん)
通称「白鳩(ハト)」。「クインケ」を武器にするエキスパートで、喰種を討伐する。
クインケ
対喰種用の武器。喰種の肉体(赫子)を材料にしている。
あんていく
芳村が店長を務める喫茶店。従業員が全員喰種であり、人間の客も来店する。ニシキ曰く「ヒヨった連中の集まり」。
上井大学(かみいだいがく)
カネキやヒデ、貴未などが通っている大学。
清巳高等学校(きよみこうとうがっこう)
トーカや依子が通っている高校。

単行本

石田スイ 『東京喰種』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、既刊3巻。

  1. 2012年2月22日初版発行、2012年2月17日発売 ISBN 978-4-08-879272-9
  2. 2012年3月24日初版発行、2012年3月19日発売 ISBN 978-4-08-879291-0
  3. 2012年6月24日初版発行、2012年6月19日発売 ISBN 978-4-08-879357-3

なお、『ミラクルジャンプ』に掲載された読み切り版「東京喰種」と、番外編「リゼ」は2012年4月の時点では単行本には収録されていない。

脚注

  1. ^ 周囲から「カネキ」と呼称されるが、ヨモのみカネキのことを下の名前の「研」で呼ぶ。
  2. ^ 母親が喰種である場合、人間の血を継ぐ赤ん坊を食料と認識して吸収してしまい、逆に母親が人間である場合、喰種の血を継ぐ赤ん坊は人間の母親が食べる物からは栄養を摂取することができずに餓死してしまうため。

外部リンク