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「ノード4」の版間の差分

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ノード4は、もともとISSのノードの構造試験モデル(STA)として製造され、試験終了後にノード1となる予定であった。しかし、製造中に構造に設計上の問題点が見つかり、製造中だったノード2がノード1に名称変更され、STAは[[ケネディ宇宙センター]]に保管されたままになっていた<ref>http://www.spaceref.com/iss/elements/node2.html</ref>。その後、ISSのノード4として[[ハーモニー (ISS)|ハーモニー]]モジュールの前部にドッキングするコンセプトが提案された。[[スペースシャトル計画]]が終了したため、ノード4の製造と打ち上げの決定は不透明になっていたが、NASAによると[[アトラスV]]や[[デルタIV]]ロケット等の[[発展型使い捨てロケット|EELV]]で打ち上げられるように設計変更が行われ準備が行われている<ref name="NasaSpaceflight" />。
ノード4は、もともとISSのノードの構造試験モデル(STA)として製造され、試験終了後にノード1となる予定であった。しかし、製造中に構造に設計上の問題点が見つかり、製造中だったノード2がノード1に名称変更され、STAは[[ケネディ宇宙センター]]に保管されたままになっていた<ref>http://www.spaceref.com/iss/elements/node2.html</ref>。その後、ISSのノード4として[[ハーモニー (ISS)|ハーモニー]]モジュールの前部にドッキングするコンセプトが提案された。[[スペースシャトル計画]]が終了したため、ノード4の製造と打ち上げの決定は不透明になっていたが、NASAによると[[アトラスV]]や[[デルタIV]]ロケット等の[[発展型使い捨てロケット|EELV]]で打ち上げられるように設計変更が行われ準備が行われている<ref name="NasaSpaceflight" />。


2011年12月、[[ボーイング]]はノード4を{{仮リンク|探査ゲートウェイプラットフォーム|en|Exploration Gateway Platform}}という新しい[[宇宙ステーション]]の中核部として使うことを提案した。ISSで建設した後、スペースタグを使って地球と月の[[ラグランジュ点]]に移動するコンセプトである。このプラットフォームの目的は、{{仮リンク|スペース・ローンチ・システム|en|Space Launch System}}(SLS)の最初の2回目の打上げ後に試みられるであろう再使用型月面着陸機による月面着陸ミッションを支援することであった。また月ミッション用に計画されていたL1点に設置される{{仮リンク|推進薬貯蔵庫|en|Propellant depot}}の必要性も満足させることができる。探査ゲートウェイプラットフォームの他のモジュールには[[エアロック]]、国際モジュール、[[多目的補給モジュール]]を基礎にした可住モジュールなどが検討されている<ref>http://www.nasaspaceflight.com/2011/12/exploration-gateway-platform-hosting-reusable-lunar-lander-proposed/</ref>。
2011年12月、[[ボーイング]]はノード4を{{仮リンク|探査ゲートウェイプラットフォーム|en|Exploration Gateway Platform}}という新しい[[宇宙ステーション]]の中核部として使うことを提案した。ISSで建設した後、スペースタグを使って地球と月の[[ラグランジュ点]]に移動するコンセプトである。このプラットフォームの目的は、{{仮リンク|スペース・ローンチ・システム|en|Space Launch System}}(SLS)の最初の2回目の打上げ後に試みられるであろう再使用型月面着陸機による月面着陸ミッションを支援することであった。また月ミッション用に計画されていたL<sub>1</sub>点に設置される{{仮リンク|推進薬貯蔵庫|en|Propellant depot}}の必要性も満足させることができる。探査ゲートウェイプラットフォームの他のモジュールには[[エアロック]]、国際モジュール、[[多目的補給モジュール]]を基礎にした可住モジュールなどが検討されている<ref>http://www.nasaspaceflight.com/2011/12/exploration-gateway-platform-hosting-reusable-lunar-lander-proposed/</ref>。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2012年9月5日 (水) 02:49時点における版

宇宙ステーション加工施設にあるノードSTA

ノード4英語: Node 4国際宇宙ステーション(ISS)に追加が提案されているモジュール。ドッキングハブシステム(DHS)としても知られる。NASAは2013年の末に打ち上げることができるように40ヶ月での設計開発を検討している[1]

ノード4は、もともとISSのノードの構造試験モデル(STA)として製造され、試験終了後にノード1となる予定であった。しかし、製造中に構造に設計上の問題点が見つかり、製造中だったノード2がノード1に名称変更され、STAはケネディ宇宙センターに保管されたままになっていた[2]。その後、ISSのノード4としてハーモニーモジュールの前部にドッキングするコンセプトが提案された。スペースシャトル計画が終了したため、ノード4の製造と打ち上げの決定は不透明になっていたが、NASAによるとアトラスVデルタIVロケット等のEELVで打ち上げられるように設計変更が行われ準備が行われている[1]

2011年12月、ボーイングはノード4を探査ゲートウェイプラットフォーム英語版という新しい宇宙ステーションの中核部として使うことを提案した。ISSで建設した後、スペースタグを使って地球と月のラグランジュ点に移動するコンセプトである。このプラットフォームの目的は、スペース・ローンチ・システム(SLS)の最初の2回目の打上げ後に試みられるであろう再使用型月面着陸機による月面着陸ミッションを支援することであった。また月ミッション用に計画されていたL1点に設置される推進薬貯蔵庫英語版の必要性も満足させることができる。探査ゲートウェイプラットフォームの他のモジュールにはエアロック、国際モジュール、多目的補給モジュールを基礎にした可住モジュールなどが検討されている[3]

脚注

関連項目

外部リンク