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'''サギ科'''(サギか、Ardeidae)は、[[動物|動物界]][[脊索動物|脊索動物門]][[鳥類|鳥綱]][[コウノトリ目]]に属する科。
'''サギ科'''(サギか、Ardeidae)は、[[動物|動物界]][[脊索動物|脊索動物門]][[鳥類|鳥綱]][[カン目]]に属する科。


== 分布 ==
== 分布 ==

2012年9月16日 (日) 23:50時点における版

サギ科
アオサギ
アオサギ Ardea cinerea
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
階級なし : Neoaves
: ペリカン目 Pelecaniformes
: サギ科 Ardeidae
Leach, 1820
亜科

サギ科(サギか、Ardeidae)は、動物界脊索動物門鳥綱ペリカン目に属する科。

分布

アフリカ大陸オーストラリア大陸北アメリカ大陸南アメリカ大陸ユーラシア大陸日本ニュージーランドフィリピンマダガスカル

形態

最小種はコヨシゴイで全長29cm(ただし平均値では全長約30cmのコビトサギの方が小さい)。白鷺から白い羽毛のイメージが先行するが、種により羽毛の色は異なりシラサギ属内のクロサギでも白色型(全身の羽毛が白い)と黒色型(全身の羽毛が黒い)の個体がいる。

他の水鳥と異なり、尾に水を弾く脂を分泌する器官(羽脂腺)を持たない。そのため粉末状の羽毛を全身に塗り、防水処理を施す。この粉末状の羽毛は、胸部等に生える粉綿羽という崩れやすい特殊な羽毛から得る。第3指は扁平で、粉末状の羽毛を指につけ全身に塗るのに適している。

分類

アオサギ亜科 Ardeinae

アカハラサギ属 Agamia

アオサギ属 Ardea

アカガシラサギ属 Ardeola

アマサギ属 Bubulcus

ササゴイ属 Butorides

ダイサギ属 Casmerodius

ヒロハシサギ属 Cochlearius

シラサギ属 Egretta

ミゾゴイ属 Gorsachius

チュウサギ属 Mesophoyx

ゴイサギ属 Nycticorax

ミノゴイ属 Nyctanassa

アオツラサギ属 Pilherodius

フエフキサギ属 Syrigna

アフリカトラフサギ属 Tigriornis

トラフサギ属 Tigrisoma

パプアトラフサギ属 Zonerodius

サンカノゴイ亜科 Botaurinae

サンカノゴイ属 Botaurus

ヨシゴイ属 Ixobrychus

コビトサギ属 Zebrilus

生態

河川湿地森林海辺等に生息する。飛翔時には長い頸をZ字型に縮めて飛ぶ(この飛翔姿勢で、他のコウノトリ目やツル目の類似種と区別できる)。

食性は動物食で、魚類両生類爬虫類、小型鳥類や卵、小型哺乳類昆虫類甲殻類等を食べる。

繁殖形態は卵生で、多くの種では樹上に木の枝を組み合わせた巣を作る。繁殖地にはペアを形成するが、サンカノゴイは1羽のオスに対し複数羽のメスというハーレムを形成する。一部の種では集団営巣し、大規模な繁殖地(コロニー)を形成することもある。

人間との関係

羽毛は装飾品として利用される。

養殖された魚類を食害する害鳥とされたり、害虫を駆除する益鳥とされることもある。

開発による生息地の破壊、水質汚染、羽毛用の乱獲、害鳥としての駆除等により生息数が減少している種もいる。

画像

参考文献

  • 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、130-133頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥類I』、平凡社1986年、76-81、178-180頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、82-83、180頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、64-65、180頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社、2000年、166頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、83-84、183-184頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、22-24、130、137、168頁。
  • 『世界の動物|分類と飼育 コウノトリ目+フラミンゴ目』、財団法人東京動物園協会、1985年、13-40頁

関連項目

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