「アップショット・ノットホール作戦」の版間の差分
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2012年9月29日 (土) 07:54時点における版
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f3/Upshot-Knothole_Encore_%281953%29.jpg/200px-Upshot-Knothole_Encore_%281953%29.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f4/RUTH_test_tower_1953-03-31.jpg/200px-RUTH_test_tower_1953-03-31.jpg)
アップショット・ノットホール作戦 (Operation Upshot-Knothole) は、1953年にネバダ核実験場で実施された核実験である。アメリカ合衆国の核実験としては11番目のシリーズとなる。
特にグレイブル実験には、2万1千人以上の兵士がデザート・ロックIV演習として参加した。この実験では、M65 280mmカノン砲によりW9核砲弾が実射され、この模様は軍の上級幹部に観覧された。
アップショット・ノットホール作戦はアイビー作戦に続いて実施され、本作戦の後にはキャッスル作戦が実施された。本作戦の中では、始めて核砲弾が使用されたグレイブル実験、及びカリフォルニア大学リバモア放射線研究所(後のローレンス・リバモア国立研究所)が始めて実施して失敗に終わった2つの水素化ウラン爆弾の実験("ルース"と"レイ")が特筆すべきものである。重水素により、比較的低速な中性子を発生させ、核分裂反応の効率化を目指すものであった。実験でテストされた熱核兵器用の装置は、その後に実施されたより大規模な”キャッスル作戦”で使用された。
本作戦で実施された各実験は以下の通り。
実験名 | 実施日 | 実施場所 | 核出力 | 備考 |
---|---|---|---|---|
アニー (Annie) |
1953年3月17日 | ネバダ核実験場 | 16キロトン | |
ナンシー (Nancy) |
1953年3月24日 | ネバダ核実験場 | 24キロトン | |
ルース (Ruth) |
1953年3月31日 | ネバダ核実験場 | 0.2キロトン | リバモア研究所が実施した最初の実験(不完全核爆発)。重水素化ウランが使用された。 |
ディキシー (Dixie) |
1953年4月 | 6日ネバダ核実験場 | 11キロトン | |
レイ (Ray) |
1953年4月11日 | ネバダ核実験場 | 0.2キロトン | リバモア研究所が実施した2番目の実験(不完全核爆発)。重水素化ウランが使用された。 |
バッジャー (Badger) |
1953年4月18日 | ネバダ核実験場 | 23キロトン | |
サイモン (Simon) |
1953年4月25日 | ネバダ核実験場 | 43キロトン | |
アンコール (Encore) |
1953年5月 | 8日ネバダ核実験場 | 27キロトン | |
ハリー (Harry) |
1953年5月19日 | ネバダ核実験場 | 32キロトン | Mark 13を使用。大量の放射性降下物が発生 |
グレイブル (Grable) |
1953年5月25日 | ネバダ核実験場 | 15キロトン | W9核砲弾実験(ガンバレル式核分裂兵器) |
クライマックス (Climax) |
1953年6月4日 | ネバダ核実験場 | 61キロトン |