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「アップショット・ノットホール作戦」の版間の差分

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2012年9月29日 (土) 07:54時点における版

アップショット作戦のビデオ
核砲弾によるテストが行われたグレイブル実験
アンコール実験で戦闘部隊本隊と連絡を取り合う陸軍通信部隊
ルース実験で破壊されずに残った鉄塔

アップショット・ノットホール作戦 (Operation Upshot-Knothole) は、1953年ネバダ核実験場で実施された核実験である。アメリカ合衆国の核実験としては11番目のシリーズとなる。

特にグレイブル実験には、2万1千人以上の兵士がデザート・ロックIV演習として参加した。この実験では、M65 280mmカノン砲によりW9核砲弾が実射され、この模様は軍の上級幹部に観覧された。

アップショット・ノットホール作戦はアイビー作戦に続いて実施され、本作戦の後にはキャッスル作戦が実施された。本作戦の中では、始めて核砲弾が使用されたグレイブル実験、及びカリフォルニア大学リバモア放射線研究所(後のローレンス・リバモア国立研究所)が始めて実施して失敗に終わった2つの水素化ウラン爆弾の実験("ルース"と"レイ")が特筆すべきものである。重水素により、比較的低速な中性子を発生させ、核分裂反応の効率化を目指すものであった。実験でテストされた熱核兵器用の装置は、その後に実施されたより大規模な”キャッスル作戦”で使用された。

本作戦で実施された各実験は以下の通り。

アップショット・ノットホール作戦の詳細
実験名 実施日 実施場所 核出力 備考
アニー
(Annie)
1953年3月17日 ネバダ核実験場 16キロトン  
ナンシー
(Nancy)
1953年3月24日 ネバダ核実験場 24キロトン  
ルース
(Ruth)
1953年3月31日 ネバダ核実験場 0.2キロトン リバモア研究所が実施した最初の実験(不完全核爆発)。水素化ウランが使用された。
ディキシー
(Dixie)
1953年4月06日 ネバダ核実験場 11キロトン  
レイ
(Ray)
1953年4月11日 ネバダ核実験場 0.2キロトン リバモア研究所が実施した2番目の実験(不完全核爆発)。重水素化ウランが使用された。
バッジャー
(Badger)
1953年4月18日 ネバダ核実験場 23キロトン  
サイモン
(Simon)
1953年4月25日 ネバダ核実験場 43キロトン  
アンコール
(Encore)
1953年5月08日 ネバダ核実験場 27キロトン  
ハリー
(Harry)
1953年5月19日 ネバダ核実験場 32キロトン Mark 13を使用。大量の放射性降下物が発生
グレイブル
(Grable)
1953年5月25日 ネバダ核実験場 15キロトン W9核砲弾実験(ガンバレル式核分裂兵器)
クライマックス
(Climax)
1953年6月4日 ネバダ核実験場 61キロトン  

関連項目

外部リンク