「鹿石」の版間の差分
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高さおよそ1〜3m<ref>遊牧国家の誕生・16P</ref>で、[[ヘレクスル]]と共に出土することが多い。鹿の他にも、弓矢、盾、ナイフなどの模様が刻まれていることがある。これらの装身具の模様は[[カラスク文化]]特有のものである<ref name="yuboku18">遊牧国家の誕生・18P</ref>。さらに、鹿の模様は前期[[スキタイ]]文化によく見られる動物模様とされ<ref name="yuboku18"/>、これらの要素から紀元前10〜6世紀に作られたと推定される<ref>遊牧国家の誕生・19P</ref>。 |
高さおよそ1〜3m<ref>遊牧国家の誕生・16P</ref>で、[[ヘレクスル]]と共に出土することが多い。鹿の他にも、弓矢、盾、ナイフなどの模様が刻まれていることがある。これらの装身具の模様は[[カラスク文化]]特有のものである<ref name="yuboku18">遊牧国家の誕生・18P</ref>。さらに、鹿の模様は前期[[スキタイ]]文化によく見られる動物模様とされ<ref name="yuboku18"/>、これらの要素から紀元前10〜6世紀に作られたと推定される<ref>遊牧国家の誕生・19P</ref>。鹿石の周辺には直径2~3メートルの[[ストーンサークル]]が存在し、そこからはヘレクスル同様に儀式の供物として捧げられたとみられる馬の頭蓋骨、頚椎、蹄が出土している<ref name="yuboku18"/>。 |
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== 脚注 == |
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2012年10月11日 (木) 12:35時点における版
鹿石(しかいし、英語: deer stone, stag stone)とは、モンゴル圏の遺跡に見られる、鹿の模様が刻まれた石柱。
概要
高さおよそ1〜3m[1]で、ヘレクスルと共に出土することが多い。鹿の他にも、弓矢、盾、ナイフなどの模様が刻まれていることがある。これらの装身具の模様はカラスク文化特有のものである[2]。さらに、鹿の模様は前期スキタイ文化によく見られる動物模様とされ[2]、これらの要素から紀元前10〜6世紀に作られたと推定される[3]。鹿石の周辺には直径2~3メートルのストーンサークルが存在し、そこからはヘレクスル同様に儀式の供物として捧げられたとみられる馬の頭蓋骨、頚椎、蹄が出土している[2]。
脚注
参考文献
- 林俊雄「遊牧国家の誕生」(山川出版社) ISBN 978-4-634-34936-0