「長崎電気軌道600形電車」の版間の差分
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2012年10月26日 (金) 07:35時点における版
長崎電気軌道600形電車(ながさきでんききどう600がたでんしゃ)は、長崎電気軌道が1969年(昭和44年)8月に熊本市交通局(熊本市電)から購入した路面電車。熊本市電での形式名称は170形。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6a/%E9%95%B7%E5%B4%8E%E9%9B%BB%E6%B0%97%E8%BB%8C%E9%81%93600%E5%BD%A2601%E5%8F%B7.jpg/200px-%E9%95%B7%E5%B4%8E%E9%9B%BB%E6%B0%97%E8%BB%8C%E9%81%93600%E5%BD%A2601%E5%8F%B7.jpg)
概要
1953年(昭和28年)3月に熊本市電171・172として新木南車輌で製造された。長崎電気軌道の200形・300形に類似した形をしているが、方向幕は小さいため系統番号は表示できない。そのため営業運行時には系統板を掲出する。
全長11m、全幅2.2mで、前後に折り戸を設置する。熊本市電では本形式の後は12m級で前部と中央に引き戸を設けたボギー車を増備したため、他車と比べて特異な点が多くなり使用しづらく、1966年(昭和41年)に休車となり、1969年(昭和44年)に長崎電気軌道に2両とも譲渡された。番号は171・172→601・602と改められた。
長崎電気軌道への入線にあたり、九州車輌でワンマン化を実施している。
1985年(昭和60年)に70周年記念事業として601が熊本市電時代の色に塗り替えられた。602は1987年に廃車され、2009年現在ではこの塗色変更を受けた601のみが現存する。客室内にチューブランプが取付られているのが特徴である。冷房化は行われておらず、営業運転では使用されないが、イベントなどでは営業運行される。長崎スマートカードにも対応済み。
主要諸元
- 製造初年:1953年
- 全長:11,000mm
- 全幅:2,277mm
- 全高:3,830mm
- 自重:14.0t
- 車体構造:半鋼製
- 定員(着席):70(28)人
- 台車:KS-40J
- 電動機
- 制御器
- 形式:KR-8
- 制御方式:直接制御
参考文献
- 『長崎の路面電車』(長崎出版文化協会・崎戸秀樹)
- 『長崎のチンチン電車』(葦書房・田栗優一、宮川浩一) ISBN 4751207644
- 『長崎「電車」が走る街今昔』(JTBパブリッシング・田栗優一) ISBN 4533059872
外部リンク
- 長崎電気軌道公式ウェブサイト