「ジョッパ」の版間の差分
柑橘類の品種の1つ。福原オレンジへの統合も考えたが、分量が多くなってしまったので分割した。 |
→福原オレンジとの関わり: 高つぎ を 高接ぎに修正。リンク |
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'''[[高接ぎ]]'''とは、[[接ぎ木]]を行う位置による接ぎ方の分類。幹を切って木の根元付近に接ぐ'''普通つぎ'''とは違って、もっと高い場所の枝や幹に接ぐのが高接ぎである。なお、高接ぎを行う場所は、通常は枝や幹の太い部分が選択される。 |
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2012年11月6日 (火) 11:00時点における版
ジョッパ(Joppa)とは、柑橘類(オレンジ)の品種の1つである。
概説
ジョッパは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州のサンガブリエル・バレーに住んでいたChapmanが、ジョッパ地方から得た柑橘類の種子を1877年にまいて育成した品種である [1] 。 果実は、ほぼ球形で、大きさは7cm大、重量は200g程度 [2] 。 果皮は、表面が滑らかで、熟すと淡いオレンジ色となる。なお、果皮の厚さは4mm程度である [2] 。 果肉は、黄色味がかったオレンジ色で、比較的果汁が多い。なお、5個か6個程度の種子を含んでいることが多い [2] 。 オレンジの品種の中では、中熟種に属し、日本では2月頃に熟する [2] 。 しかし、日本で栽培するには耐寒性に欠けており、冬の寒さで果実が次々と落ちてしまうため、日本での商業ベースでの栽培は難しい。
福原オレンジとの関わり
20世紀初頭の日本において、ユズを台木としてジョッパを高接ぎ [注釈 1] したことがきっかけで福原オレンジという品種が誕生した [2] [3] 。 ジョッパは、1899年に小松精一によってアメリカから日本に持ち込まれたことが知られている [1] 。 しかし、ジョッパは耐寒性が低く、日本で栽培しようとしても果実が成熟する前に、冬季の寒気のために次々と果実が落ちてしまった [2] 。 このために、日本での商業ベースでの栽培は難しいとされた。ただこのジョッパが日本に持ち込まれてから約10年後の1909年頃(正確な年は不詳)に、福原鼎司が自園のユズに高つぎしたことが、日本でも栽培できるくらいに耐寒性を備えた福原オレンジの誕生につながった。なお、このような経緯からか、ジョッパとは形質が異なっているものの、福原オレンジの形質はジョッパに似ていることが知られている [2] 。
関連項目
注釈
- ^ 高接ぎとは、接ぎ木を行う位置による接ぎ方の分類。幹を切って木の根元付近に接ぐ普通つぎとは違って、もっと高い場所の枝や幹に接ぐのが高接ぎである。なお、高接ぎを行う場所は、通常は枝や幹の太い部分が選択される。
出典
- ^ a b 果樹園芸大事典編集委員会 『果樹園芸大事典(訂正追補 第4版)』 p.1077 養賢堂 1980年1月10日発行
- ^ a b c d e f g 果樹園芸大事典編集委員会 『果樹園芸大事典(訂正追補 第4版)』 p.1078 養賢堂 1980年1月10日発行
- ^ 久保 利夫 『原色果実図鑑』 p.47 保育社 1962年1月15日発行
参考文献
- 果樹園芸大事典編集委員会(佐藤 公一、森 英男、松井 修、北島 博、千葉 勉 編著) 『果樹園芸大事典(訂正追補 第4版)』 養賢堂 1980年1月10日発行