「序破急」の版間の差分
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* [[ヱヴァンゲリヲン新劇場版]] - タイトルの「序」、「破」、「Q」はこの言葉にちなむ |
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== 関連書籍 == |
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2012年11月18日 (日) 18:42時点における版
序破急(じょはきゅう)とは、日本の雅楽、能楽など日本の伝統音楽から転じて、連歌、蹴鞠、香道、剣術、抜刀術、居合道など芸道論で使用されることばである。さらに、文章構成などにおける三段構成を指す概念としても用いられる。
原義
本来は雅楽の演奏についての言葉である。雅楽の唐楽などで、曲を構成する三つの部分をいい、ほぼ西洋音楽の楽章に相当する。「序」が無拍子かつ低速度で展開され、太鼓の拍数のみを定めて自由に奏され、「破」から拍子が加わり、「急」で加速が入り一曲三部構成を成す。序破急一組で楽式とも考えることができる。ただし、序破急すべてを備えていない(失われたか、始めから存在しない)曲も多い。
「序破急」の語は、猿樂、世阿彌の書『花鏡』、『三道』、『風姿花伝』で触れられているので、有名である。そのため、能楽からの言葉と誤解されることが多いが、元来は雅楽から発した語であった。しかし、世阿弥は、それを芸道一般に通じることと論じている。
現代日本では、物語などにおける四段構成(“起承転結”)に対する三段構成を指す概念として用いられ、舞台の“三幕構成”などの類似語として使われることがある。また、起承転結とともに小中学校の作文技法として使われる。
関連項目
- 初心忘るべからず(風姿花伝)
- 秘すれば花(風姿花伝)
- 起承転結 - 四段構成
- 起承鋪叙結 - 五段構成
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版 - タイトルの「序」、「破」、「Q」はこの言葉にちなむ
関連書籍
- 丹波明『「序破急」という美学-現代によみがえる日本音楽の思考型』音楽之友社、2004.7、ISBN 4276133084