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「マルス (ファイアーエムブレム)」の版間の差分

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=== 『紋章の謎』第2部 英雄戦争編 ===
=== 『紋章の謎』第2部 英雄戦争編 ===
アカネイア暦607年、アカネイア帝国のハーディン皇帝の要請によりグルニアの反乱鎮圧に赴いたマルスらアリティア軍。しかし、司令官のラングのやり方に気に入らず口論を起こしてしまう。この事でマルス達は反逆者になってしまい、アカネイア・グラ・オレルアンの連合軍に故郷アリティアを襲撃されてしまう。一時期は反乱の首謀者として暗黒戦争編の戦友に敵対され戦う事になる。
アカネイア暦607年、アカネイア帝国のハーディン皇帝の要請によりグルニアの反乱鎮圧に赴いたマルスらアリティア軍。しかし、司令官のラングのやり方に気に入らず口論を起こしてしまう。この事でマルス達は反逆者になってしまい、アカネイア・グラ・オレルアンの連合軍に故郷アリティアを襲撃されてしまう(厳密に言えば、ラングの口論が原因ではなく、ハーディンの要請自体が罠であると考えられる)。一時期は反乱の首謀者として暗黒戦争編の戦友に敵対され戦う事になる。


しかし、ハーディンの強引な手法に疑問を持つ人々やそのやり方に不満を抱く者達がマルスの下に集うようになり、対ハーディン皇帝派の盟主となっていく。その後幾多の戦いを経て608年、アリティア軍によりアカネイア帝国の帝都パレスが陥落。皇帝ハーディンは戦死し、英雄戦争は終結した。さらに、ハーディンを陰で操っていた暗黒司祭ガーネフの暗躍で再度復活を遂げた暗黒竜メディウスを倒したのである。
しかし、ハーディンの強引な手法に疑問を持つ人々やそのやり方に不満を抱く者達がマルスの下に集うようになり、対ハーディン皇帝派の盟主となっていく。その後幾多の戦いを経て608年、アリティア軍によりアカネイア帝国の帝都パレスが陥落。皇帝ハーディンは戦死し、英雄戦争は終結した。さらに、ハーディンを陰で操っていた暗黒司祭ガーネフの暗躍で再度復活を遂げた暗黒竜メディウスを倒したのである。

2012年12月12日 (水) 11:49時点における版

マルスMarth)は、任天堂発売(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲームファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』及び『ファイアーエムブレム 紋章の謎』、DS版リニューアル作品にも登場する架空の人物である。また、任天堂のクロスオーバー作品である『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』にも登場している。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


人物

アリティア王国王子。温和で優しい性格の持ち主である。服装は、『暗黒竜と光の剣』では『パルテナの鏡』の登場人物ピットのようなギリシア神話風だったのが、『紋章の謎』では中世ヨーロッパ風となった。ただ、「任天堂スペースワールド‘93」で配布されたチラシの公式イラスト[1]と戦闘画面においてはその当時の名残で、スカート状のものを身に着けているのみでズボンをはいていない。名前の由来はローマ神話の戦いと農耕の神「マルス」から。

顔グラフィックは『暗黒竜と光の剣』と『紋章の謎』第1部では各1種類であるが、『紋章の謎』第2部では通常の顔と緊迫した顔の2種類ある。『暗黒竜と光の剣』の公式イラストと顔グラフィックの髪型が一致しない(前者はラフな短髪、後者は『紋章の謎』に近いタイプ)。他に『紋章の謎』第1部の顔グラフィックの服装は『暗黒竜と光の剣』の顔グラフィックのものに準じている。
戦闘グラフィックは『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』ではレイピア系、レイピア系必殺、剣系、剣系必殺、ファルシオンの5種類。『紋章の謎』ではグラフィックは全て一新されておりファルシオン装備時には剣のグラフィックが追加されている。しかしファルシオン装備時の「剣に光を集める演出」はグラフィックは違えど『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』共通して継続をしている。

タリス王国の王女・シーダとは、マルスが14歳の時に彼が逃げ延びたタリス王国にて知り合った。周囲も認める公然の恋愛関係である。

マルスの父親がコーネリアス王であり、姉がエリス、母がリーザである。100年前大陸全土を支配せんとした竜人(マムクート)達を率いた王メディウスを退治の神剣ファルシオンを手に単身メディウスに立ち向かい、これを倒したアリティア王国初代アンリ王の末裔がマルスであるが、実際にはアンリの弟のマルセレスの曾孫である(この設定は『紋章の謎』からの追加であり、『暗黒竜と光の剣』では「アンリの子孫」と言う表記しかない)。

任天堂のホームページ、ファイアーエムブレムワールドなどでは、「群の英雄(仲間の力をあわせ、ドルーアに立ち向かったことから)」と呼ばれている。また、暗黒戦争でメディウスを討った功績から、アリティアでは英雄王と呼ばれ敬われている。

主な対人関係

  • マケドニア白騎士団のカチュアはマルスに片思いをしており言動等からその事がうかがえるが、マルス自身はその事に気がついていないようである。また他にも、ミネルバの妹マリアや、グルニアのシスターであるマリーシアなどにもこれに類する内容の言動がみられる。
  • マムクートでナーガ族の王女チキには「おにいちゃん」と慕われている。また、この事でコマンドのチェイニーに茶化された事がある。
  • マルスの傅役はアリティア宮廷騎士団の隊長でもあるパラディンのジェイガンである。彼は英雄戦争編では現役を引退し、モロドフ伯爵の後を継いでマルスの相談役となっている。その為、英雄戦争編でのラング将軍との口論の場面の様に、会話シーンにおいては英雄戦争編の方が目立っている。
  • マルスの教育役として寝食を共にした名軍師が、モロドフ伯爵である。マルスは彼を「じい」と呼んでいる。英雄戦争編では軍師の職を引退し、ジェイガンが後を継いでいる。
  • アリティアの貴族出身の魔道士であるマリクとは幼なじみである。
  • グラの王女シーマは又従姉で旧知の仲。
  • アリティア騎士団に志願してきたマイユニット(クリス)の才を見抜き、近衛騎士へと抜擢して共に英雄戦争を戦い抜いた。

家系

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アンリ
(アリティア初代国王)
 
マルセレス
(コーネリアとも)
 
 
 
女性
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マリウス
 
 
 
女性
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コーネリアス
 
 
 
リーザ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
エリス
 
 
 
マルス
 


アカネイア大陸FE関連作品でのマルス

『暗黒竜と光の剣』及び『紋章の謎』の全編を通しての主人公。ユニットとしての種別は「ロード」である。

レイピア(Sナイト・Aナイト系に特効。)を初期装備とし、彼のみがこれを扱える(ただし、『紋章の謎』版では、踊り子も使用可)。マルス専用の神剣ファルシオンは竜系のユニットに特攻の効果を持ち、さらに『暗黒竜と光の剣』では、使用するとマルスのHP回復とマムクート以外の敵の直接攻撃を封じる効果も持つ。アカネイア王家の宝剣メリクルは、『暗黒竜と光の剣』ではマルス専用のメリクルレイピアで、効果はLVUP時にマルスのステータスのどれかが最大2UPする効果がある(ただし、紋章の謎ではメリクルソードに変更され、剣が扱えるユニットならば誰でも使用可能に変更されている。効果も獲得経験値2倍になっている)。

アイテムとしての(ファイアー)エムブレム(これは「盾」として表記される『紋章の謎』のみで、『暗黒竜と光の剣』では「覇者の証」と言う名称で、入手後名前の横に緑色の「盾」形状の印が追加される)はマルス専用で、宝箱を開ける事が出来るようになる。この仕様変更により戦闘グラフィックも『暗黒竜と光の剣』では最初から盾を装備していたが、『紋章の謎』では「ファイアーエムブレム」入手後に盾を装備している。「村」を訪れる「訪問」と陣地の「せいあつ」はマルスのみが行えるコマンドであり、敵のボスを倒して玉座などを「せいあつ」する事が各ステージの勝利条件となる。また『紋章の謎』では、マルスのユニットが輸送隊を兼務している。

『暗黒竜と光の剣』及び『紋章の謎』第1部 暗黒戦争編

アカネイア暦602年、ドルーア帝国により占領されたアリティア王国から東方の島国タリスに主だった家臣と逃げ延びる。 その2年後の604年、逃亡先であるタリス王国がガルダの海賊に襲われ、マルスが立ち上がったところから物語は始まる。

当初は少数派であるが、オレルアンにてニーナ王女からファイアーエムブレムを託されて以来、その人望から次第に期待が寄せられるようになり、対ドルーア帝国派の盟主となっていく。その後605年、神剣ファルシオンで暗黒竜メディウスを倒し、暗黒戦争は終結する。

公式設定では『暗黒竜と光の剣』及び『紋章の謎』第1部 暗黒戦争編の時点で16歳である。

『紋章の謎』第2部 英雄戦争編

アカネイア暦607年、アカネイア帝国のハーディン皇帝の要請によりグルニアの反乱鎮圧に赴いたマルスらアリティア軍。しかし、司令官のラングのやり方に気に入らず口論を起こしてしまう。この事でマルス達は反逆者になってしまい、アカネイア・グラ・オレルアンの連合軍に故郷アリティアを襲撃されてしまう(厳密に言えば、ラングの口論が原因ではなく、ハーディンの要請自体が罠であると考えられる)。一時期は反乱の首謀者として暗黒戦争編の戦友に敵対され戦う事になる。

しかし、ハーディンの強引な手法に疑問を持つ人々やそのやり方に不満を抱く者達がマルスの下に集うようになり、対ハーディン皇帝派の盟主となっていく。その後幾多の戦いを経て608年、アリティア軍によりアカネイア帝国の帝都パレスが陥落。皇帝ハーディンは戦死し、英雄戦争は終結した。さらに、ハーディンを陰で操っていた暗黒司祭ガーネフの暗躍で再度復活を遂げた暗黒竜メディウスを倒したのである。

公式設定では「英雄戦争編」の時点で17歳である。

『アカネイア戦記』でのマルス

アカネイア戦記』では「第4話・始まりのとき」のストーリーに、名前だけが登場する。

『新・暗黒竜と光の剣』、『新・紋章の謎』(DS)でのマルス

新・暗黒竜と光の剣』での大きな変更点としてファルシオンの形状が旧2作と『スマブラシリーズ』とは別の形状になり、『外伝』に登場する「ファルシオン」[2][3]と『聖戦の系譜』に登場する剣「ティルフィング」との酷似性が大きく弱まった。
グラフィックは外注会社Alvionが作成し、『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』でのマルスの戦闘アニメーションは前述の5種類だったが、『新・暗黒竜』では簡略したレイピア系の動きのみ。ファルシオンは前述の動きと『聖戦の系譜』から『聖魔の光石』までの最強武器を使用する時の光エフェクトが追加されているだけで、『紋章の謎』にあった「剣が変更」になる仕様は削除。前述2作品のマルスの戦闘グラフィック、名前の横に表示されるアイコン、マップアイコンにあった「盾」と「覇者の証・ファイアーエムブレム」が削除されている。
マルス自身の外観では、絵柄のリアル志向化から『暗黒竜と光の剣』と『紋章の謎』を折衷した上で、全体的に逞しくしたかたちになっている。衣装は『紋章の謎』のものに近い。しかし、戦闘グラフィックでは『スマブラシリーズ』の服に順じ、一枚画や士郎正宗のイメージイラストのリファインされた服とは一致していない。更にゲーム中の顔グラフィックや一枚絵の身体つきも士郎正宗のイラストとは全く異なる。
一部のシナリオに『封印の剣』のIS・堀川将之が担当し、口調が『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』での温和さが薄れ、かなり精悍になっている。また、マントの留め具が「ファイアーエムブレム」とよく似た盾を模した留め具に変わっているが、続編である『新・紋章の謎』では『紋章の謎』および『スマブラシリーズ』と同じ留め具に戻っている。

公式設定では18歳である。

他のFEゲームでのマルス

『覚醒』のマルス

覚醒』発売前の店頭配布チラシにおいて、2012年4月19日配信、追加コンテンツの「異伝 英霊の霊符1」をクリアーすると、「異界のマルス[4]」として登場する。姿は、『覚醒』に登場する仮面の剣士・マルスと、若干色やデザインは異なるが酷似している。所持している武器は主人公・クロムの武器、ファルシオンではないが、ゲーム内でクロムの持つファルシオンをマルスに持たせて装備させる事は可能となっている。イラストは『蒼炎の軌跡』『暁の女神』のイラストを担当した北千里

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでのマルス

大乱闘スマッシュブラザーズDX

大乱闘スマッシュブラザーズDX』では隠しキャラクターの1人として登場する。デザインは『紋章の謎』をベースにリメイクされている。武器はFEでも専用武器である神剣ファルシオンを装備している。はOVA版『紋章の謎』と同じく緑川光が担当している。

『スマブラDX』発売当時のFEシリーズは日本のみでの展開であったため、マルスも日本版のみで登場する予定だったが、マルスのキャラクター性が任天堂のアメリカ法人や海外ユーザーから好評を得たことから、日本国外版の『DX』でも削除されずに登場したという経緯がある[5]。そのため、日本国外版でもマルスは日本語で喋る。『初代』公式HP内の「アンケート集計拳!!」で『スマブラ2があるとしたら出てほしいキャラ』 のアンケートを行ったところ、マルスはファイアーエムブレムのキャラクターの中で第1位、投票全体としては第11位の投票を獲得している[6]

相手に近づきすぎずに剣先で攻撃すると大きくダメージを与えられるという、「流麗な剣質」を持ったプレイスタイル。服装やデフォルトカラー等は、オリジナルの『紋章の謎』とは相違点がみられ、公式イラストには無い胸鎧と鞘が追加されていたり肩当ての形状も原作とは異なる。この形状が一致するマルスはOVA版『紋章の謎』の鎧と鞘だと思われる[7]。またマントには「アカネイア王国」の紋章があるが、何故か左右反転になっている[2]。他に鞘には小学館『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』の章名「マルスの旅立ち」他のページに掲載されているイラスト「マルスに模したレリーフ」がある[8]。色代えの白カラーは、『ファイアーエムブレム トラキア776』の主人公リーフに準じたカラーだと、『DX』公式HP『スマブラ拳!!』内にある「アンケート集計拳!!」の桜井政博のコメントで判明している[9]

『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』では、通常攻撃では歩いて攻撃するが、必殺の一撃では走って攻撃する。当作でもこの走るモーションが再現されており、スマッシュ横攻撃も剣装備時の必殺モーションが元になっている。又、歩く、ダッシュ移動は『暗黒竜と光の剣』の戦闘アニメの歩きと必殺時のダッシュのモーションを再現しており、ジャンプしている時に回転をするモーションは『暗黒竜と光の剣』のファルシオン装備限定の最大ジャンプ時の戦闘アニメーションが元になっている。

うつぶせで倒れる姿に「助けを求めてヒクヒク王子」と言う異名が付けられていたり(この仕様は『DX』限定)[10]、アピールの「皆!見ていてくれ!」と言う台詞は、「FE自体が軍隊規模で戦う為、仲間が居る事を匂わせる」と言う設定[11]、勝利メッセージの「僕は負けるわけにはいかないんだ」は「戦いを起した自分が倒れると、国が滅びると言う使命の重たさを表している」と言う設定である事が判明している[12]
声優の選考に関しては、桜井政博が「FEのドラマCDの存在を知らなかった」事と[13]、『OVA』で声を担当していた事で即採用になったと述べている[14]

大乱闘スマッシュブラザーズX

大乱闘スマッシュブラザーズX』においても、隠しプレイヤーキャラクターの1人としての登場している。隠しキャラでありながらオープニングムービーに登場しており、公式サイトでも発売から1週間後に紹介された。声は前作と同様緑川光で、海外版でも日本語で喋る(マルスと異なり海外版のアイクは海外の声優が声を当てている)。今作品のマルスの声は「バンク音声」を使用[15]。このシステムを起用した理由は、「『DX』で収録された声が完璧だったから、撮り直す必要が無かった為」と桜井政博は述べている[16]

各キャラクターに追加された「最後の切りふだ」は、オリジナルゲームに準じた「必殺の一撃」。これを当てると、相手側には『紋章の謎』の赤背景つきのHPゲージ(HP数は『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』に準じた52)が一撃でゼロになる様が表示され、大きく吹き飛ばすことができる。この切り札を空中で使うと止まる事ができずに自滅してしまうため注意が必要。基本的なデザインは前作『DX』とほとんど変わらないが、鎧の形状はファイアーエムブレムミュージアムの紋章の謎、英雄戦争編のファイアーエムブレムTCG版のイラストに近い。今作品でもマントには「アカネイア王国」の紋章があるが、『DX』とは違い正規の紋章になっている[2]

様々な所に間違いが多く、シャドーモセス島ステージ限定のソリッド・スネークのスマッシュアピールの説明では、マルスが救った大陸の名前が本来「アカネイア大陸」のはずが、日本版では「マケドニア大陸」、海外版では「land of Alitea(アリティア大陸)」になっている。また、「シンプル」で入手出来るマルスのフィギュアの説明では、本来「ドルーア帝国」のはずが、「ドルーア王国」と言う間違いがある。対戦でマルスがいる事が必須条件で、アシストフィギュアのリセットさんが物まねをする時、日本版では「みんな!みていてくれ!」と言っているが、海外版では「Minna!Mitekure!(皆!見てくれ!)」と言う脱字まで見つかっている。

「ふたりでイベント戦」のマルスとアイクを使用する#13「柔と剛の剣」から『ニンテンドードリーム』2008年4月号の付録「ファイティングマスタリー」の、マルスの紹介で「柔の剣」と言う異名が付けられている。

アドベンチャーモード「亜空の使者」では、戦場の砦の上で亜空間爆弾が爆発した姿を目撃し、亜空軍と戦いながら、爆発地点まで近寄る。そこで偶然メタナイトと出会い、互いを敵と認識、一戦交えるが、2人が“亜空軍”という共通の敵を見いだしたことによって、行動を共にするようになる。その後、亜空軍の幹部であるエインシャント卿の持つ亜空間爆弾を叩き落としたアイクと合流、剣士3人組として行動を共にする。ボスキャラクター「ガレオム」を発見するなり何も言わないまま一目散で追撃を開始するアイクとメタナイトの姿に、やれやれというしぐさを見せる一面も持つ。

「桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム新・暗黒竜と光の剣』」にて、マルスのデザインが変わった事に桜井政博はショックだったと述べている。理由は『X』のマルスのデザインが完成した後に『新・暗黒竜と光の剣』のマルスを知った為、デザインに反映出来なかったとの事[17]

上記の声の仕様により緑川光に収録のオファーがかからず、マルスが登場するのか解らなかった為、参戦が決定した時喜んだと語っている[15]

ゲーム以外のメディアにおけるマルス

  • 佐野真砂輝&わたなべ京の『ファイアーエムブレム』と箱田真紀の『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』にて、オグマがマルスの剣の師匠と言う設定になっている。
  • 佐野&わたなべ版と『OVA版』では馬に乗れる描写がある。どちらの作品もオリジナルゲームにはない騎乗で戦うシーンがある。
  • 佐野&わたなべ版では、『紋章の謎』で削除された『暗黒竜と光の剣』のマップ「ペラティの火竜」と同じ場所でオリジナルゲーム同様に入手出来る「ドラゴンキラー[18]」を装備しようとしたら、シーダは軽く使用出来るが、マルスは重くて使用出来ないと言うエピソードがある。これはマルスをかなり育成しない限り『暗黒竜と光の剣』では普通に起こる現象である。その理由はシーダは武器LVの成長が高く、マルスは武器LVの成長が低いからである。
    この漫画は『暗黒竜と光の剣』からの連載であったが、メインに着ている服装は『紋章の謎』に近いものになっている。数ページのみ村人風の上着に半ズボンを身に着けている私服もある。それ以外の詳細は「ファイアーエムブレム (佐野真砂輝&わたなべ京)#登場人物」のマルスを参照。
  • 箱田版では、当時まだ描かれていなかった、暗黒戦争勃発前からタリスへ落ち延びるまでの経緯が描かれている(マルスはコーネリアとともに出陣し、敗北後そのまま騎士団の生き残りと落ち延びた)が、これは後に発表された『アカネイア戦記』および『新・暗黒竜と光の剣』でのものとは異なっている。
    他に、マルスの一人称がオリジナルゲームとは違っている。詳細はリンク先を参照。
  • 島田ひろかずの『ファイアーエムブレム』では、『暗黒竜と光の剣』から『ファイアーエムブレム外伝』発売前近くの連載だったので、服装もオリジナルゲームの『暗黒竜と光の剣』の服に準じている。
  • NTT出版 ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』、水縞とおるの「紅の剣士」の漫画ではオリジナルゲームの「デビルマウンテン」前後のストーリーであるはずが、何故か本来カーネフに奪われているはずのファルシオンを装備している。又、鎧が『任天堂スペースワールド‘93』で配布されたチラシの公式イラスト[19]に近いものになっている。
  • 『OVA版』では動物や人間の殺傷をあまり好まない。その為、戦う気力が無い人に対しては見逃している。シーダが風景を見せたい場所への移動中、シーダの部屋に入った時やガルダの長の娘からおもてなしの会話中、照れる一面もある。タリスに居た時に村人風の服を着ていたが、後述の髪飾りも身に着け、上着が一緒に居たシーダの私服と同じ黄色であった。マルスのについて公式な設定はないが、『OVA版』の第2巻において、ガルダのであるベクトという人物に、フルネームであろう「マルス・ローウェル」と名乗っている。
    この『OVA版』のインタビューにて緑川光は「アニメ化したら面白いと思いました。成長するマルスは演じがいのある役です。」と述べていた[2]
  • 篠崎砂美著小説版『紋章の謎』ではハーディンとの対決の際にアストリアが「グラディウスを持つハーディンと戦うならば」とメリクルソードをマルスに貸すシーンが描かれている。
  • しりあがり寿関連は全作品お笑い風である。『公式ガイドブック ファイアーエムブレム』においては「武将列伝」でマルスを描いているが、丸顔で前髪がかなり左寄り描かれ、肩当ても『暗黒竜と光の剣』とは異なっている。『公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』の「任天堂未公認 異説アカネイアの歴史」の中においては「アカネイアの美術史1/洞窟の壁画」では「ジョルジュ族[20]の男が野性の鼠を狩るのにパルティア使ってマルスにどやされる絵」を壁画風に描かれている。「アカネイアの歴史2/ルネッサンス」では「マルスが死んで悲しむシーダを早速口説くナバールとカシムの絵」をピエタ風に描かれている。
  • タクティクス』では、イラストレーター・河野嘉之がストーリーに合わせたイラストを各マップで1枚描かれており、マルスも「マルスの旅立ち」「ガルダの海賊」「選ばれし者たち」で描かれている。3枚のイラストには「ファルシオンを持つマルス」が描かれており「選ばれし者たち」以外のイラストは、この時点ではファルシオンが奪われている為、不思議な絵となっている。他に「マルスの旅立ち」の絵にはシーダと一緒に描かれている。
  • どの作品においても、先代の英雄アンリの血の関連した話が様々な形でマルスの周りで表現されている。又、マルスの側にシーダが居る事が多い。

マルスを演じた人物

その他の話題

  • ファイアーエムブレムシリーズの当時ゲームディレクターであった加賀昭三が、『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』に関するインタビューで、環境が整ったらアカネイア大陸編のマルス達の物語をもう1本作りたい気持ちがあると語っている[21]
  • 攻略本でのマルス
    • 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』では、漫画家・しりあがり寿が「戦場より」のコラムにて、しりあがりがマルスになりきって台詞を言いながら『暗黒竜と光の剣』の面白さを伝えていた。戦闘するキャラクター達に色々と「攻撃しろ!!」の命令や「レナ助けて、痛いよー」などのドタバタな台詞で、終始において「!!」の文字が語尾に多く使い、武器の擬音まで記載されている。オチにはシーダが死んだ為「リセット」で締めている。
    • 『ファイアーエムブレムタクティクス』では、著者の梅原隆夫が『暗黒竜と光の剣』のマルスの特権でファルシオンの性能を説明した後に「ファルシオンで戦うマルスは、最初にダッシュをして斬った後に、鮮やかなバック転を見せてくれる。実に爽快である」と述べていた。
  • 宝島社 ALL OF EIRE EMBLEM ファイアーエムブレム~紋章の謎~のすべて
    • HIPPON SUPER!』からの「FE作戦 紋章同盟」と言う出張投稿コーナにて、マルスのイラストは数少なかった(編集者のコメントで3回もこの事が語られている)。その為、シーダ、ミネルバ、ナバール、他多数のキャラクターにはある単独投稿コーナーがマルスには無かった(「恋人たち」の単独投稿コーナにやっとシーダと一緒に載っている程度)。キャラクター人気投票では男性部門キャラクターでマルスは「7位」であった(男性部門キャラでトップは「ナバール」、総合では「ミネルバ」がトップ)。
  • 音楽でのマルス
    • 日本コロムビア株式会社 『ゲームミュージック ファイアーエムブレム キャラクターテーマ集』では、第1曲目「マルス」の曲は、一部のシリーズを除いた歴代オープニングテーマ、CMソング、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのステージ曲他で使われている『ファイアーエムブレムのテーマ』のアレンジ曲である。このCDには、ファイアーエムブレムシリーズの作曲者、馬場由佳が参加している。
    • ポリスター 『FIRE EMBLEM THE BEST1』では、『暗黒竜と光の剣』の曲に「ストーリー6~マルスとシーダの会話」と言う題名で『FEのテーマ』のアレンジ曲が収録されている。
  • マルスの髪飾り
    • ゲーム中ではこれと言った記述は無い。佐野&わたなべ版の漫画では髪飾り自体無く、『OVA』版では元は姉のエリスの髪飾りをお守りとして渡された、箱田版の漫画ではシーダからの贈り物で受け取っていると言う表記しかされていない。
    • 『紋章の謎』の髪飾りにある宝玉は、公式イラストと『TCG版』では緑、顔グラフィックでは白、『スマブラ』シリーズでは青、篠崎版、日野慎之助の絵と『OVA版』では赤と一定していない。
    • 『紋章の謎』を起用している『TCG版』、『OVA版』、水縞版の髪飾りはオリジナルゲームの髪飾りとは、形状が異なっている。
  • 双葉社 ファミコン冒険ゲームブック ファイアーエムブレム 幻の王国
    • マルスが幻の王国「フェルトニア」を舞台に戦う外伝ストーリーである。
  • ファイアーエムブレムTCG
    • 「第5弾 ~紋章を継ぐもの~」「第6弾 ~アカネイアの英雄~」にマルスがカード化にされている。
  • 株式会社ユージン SRファイアーエムブレム紋章の謎
    • パート1のカプセルフィギュアに登場する。『紋章の謎』では天馬騎乗時には使用出来ない(『暗黒竜と光の剣』では使用可能)剣を装備し天馬に乗ったシーダとセットで戦うシーンのフィギュアである。
  • マイクロマガジンGAME SIDE2010年8月Vol.24
    • 特集「シミュレーションRPGを読み解く」の「シミュレーションRPG 名キャラクター紹介」において、FEキャラクターからは3人が選出[22]。マルスは1ページの扱いで、副題は「控えめでありながら王としての資質を持った男」。記事の内容は『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』が中心で、マルスが主人公である特権の「制圧」、多くの仲間達を集めるカリスマ性、運のパラメーターなどを上げていた。顔グラフィックやマップ画像は『新・暗黒竜と光の剣』が登場したのにもかかわらず『紋章の謎』もの[23]を使用している。更に紹介で選考された計12人中、男性主人公キャラクターして唯一選ばれている。

脚注

  1. ^ 以下の外部リンク先を参照。 1993年初心会配布「紋章の謎」チラシ裏面
  2. ^ a b c d 『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』(NTT出版発行)より
  3. ^ しかし、パッケージとオープニング登場する剣が「ファイアーエムブレムザ・コンプリート」の「王家の剣」を初めとする他の剣系の形状とは一致しない為、アルムの正規のファルシオンは不明である。
  4. ^ 登場タイトルに『暗黒竜』『紋章の謎』『新・暗黒竜』『新・紋章の謎』が紹介されている為。
  5. ^ その後、2008年12月から2009年にかけてニンテンドーDSで『新・暗黒竜と光の剣』が『Fire Emblem: Shadow Dragon』の表題でヨーロッパオセアニア北米において順次、発売されることが決定し、スマブラシリーズ参戦から7年越しでマルスを主人公とするゲーム本編が世界展開されることになった。
  6. ^ ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ公式サイト「オンラインガイドスマブラ拳!!スマッシュブラザーズ秘伝の書」内のアンケートサイト
  7. ^ 『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』(NTT出版発行)及び、『ファイアーエムブレム紋章の謎(OVA版)』より
  8. ^ 但し、色は『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』のイラストに準じた白黒ではなく、服装のカラーの飾り模様と同じ色になっている。
  9. ^ 前述のレリーフとカラーは続編『スマブラX』でも採用されている。
  10. ^ 以下の外部リンク先を参照。速報スマブラ拳!!アンケート集計拳
  11. ^ 以下の外部リンク先を参照。 速報スマブラ拳!!アンケート集計拳
  12. ^ 以下の外部リンク先を参照。 速報スマブラ拳!!アンケート集計拳
  13. ^ 以下の外部リンク先を参照。速報スマブラ拳!!アンケート集計拳
  14. ^ 以下の外部リンク先を参照。 速報スマブラ拳!!アンケート集計拳
  15. ^ a b 電撃PlayStation 2008年3月28日号、Vol.414、緑川光のコラム「ターゲット・ロックオン!! オレ、知らない間に参戦していました(笑)」より。
  16. ^ ニンテンドードリーム2008年9月号「スマブラX兄弟拳!! ニンドリアンケート集計拳!!」より
  17. ^ 桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム新・暗黒竜と光の剣』 番外編「新しくなったマルス」
  18. ^ この作品では「竜殺しの剣」と表記。
  19. ^ 以下の外部リンク先を参照。 1993年初心会配布「紋章の謎」チラシ表面
  20. ^ 原文をそのまま記載。
  21. ^ ファイアーエムブレム 聖戦の系譜・TREASURE NTT出版発行
  22. ^ 残りの2人はカミュとミネルバ。
  23. ^ 『暗黒竜の光の剣』のマップ画像は「シリアス系ファンタジー【誕生編】」のページに多く使われている。

参考文献

  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科 1990年5月20日発行 小学館(株) ISBN 4-09-104115-9
  • ファイアーエムブレムタクティクス 1991年3月15日発行 新紀元社(株) ISBN 4-88317-600-2
  • 佐野真砂輝&わたなべ京著 ファイアーエムブレム 角川書店(株)
  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎 1994年2月20日発行 小学館(株) ISBN 4-09-102465-3
  • ALL OF EIRE EMBLEM ファイアーエムブレム~紋章の謎~のすべて 1994年3月28日発行 宝島社(株)ISBN 4-09-102465-3
  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL 1994年5月20日発行 (株)小学館 ISBN 4-09-102476-9
  • ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート 1996年5月20日発行 NTT出版(株) ISBN 4-87188-822-3
  • NINTENDO POWER 公式遊び方BOOK1 任天堂(株)発行 ISBN
  • ファイアーエムブレム 紋章の謎 (OVA)(株)ケイエスエス
  • 篠崎砂美著 ファミ通文庫 ファイアーエムブレム 紋章の謎 (株)エンターブレイン
  • ファイアーエムブレム 聖戦の系譜・TREASURE NTT出版(株) ISBN 4757180144
  • GAME SIDE Vol.24 2010年8月1日発行 マイクロマガジン(株)
  • ゲームミュージック ファイアーエムブレム キャラクターテーマ集 日本コロムビア(株)
  • FIRE EMBLEM THE BEST1 ポリスター(株)
  • 電撃PlayStation 2008年3月28日号、Vol.414

外部リンク