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「自民党ネットサポーターズクラブ」の版間の差分

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'''自民党ネットサポーターズクラブ'''(じみんとうネットサポーターズクラブ)とは、[[日本のインターネット]]を基軸と[[政治団体]][[自由民主党 (日本)|自民党]][[ボランティア]]・[[サポーター]]によ組織。略称'''J-NSC'''。
'''自民党ネットサポーターズクラブ'''(じみんとうネットサポーターズクラブ)とは、[[インターネット]]をて組織する[[日本]][[自由民主党 (日本)|自党]](自民党)[[後援会]]である。略称'''J-NSC'''。

[[ファイル:Japan LDP HQ.jpg|thumb|right|240px|事務所を置く自民党本部]]
[[2009年]]の[[第45回衆議院議員総選挙]]のときにギャンブルパンフレットを配布した人は全国で1800人・137万部、 ギャンブルパンフレットを配った有志から17人が企画委員として参加し、彼らが核となっボランティアで、党組織の位置付で運営する。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[2009年]]の[[第45回衆議院議員総選挙]]のときにギャンブルパンフレットを配布した人は1800人・137万部、 ギャンブルパンフレットを配った有志から17人が企画委員として参加し、その人達が核となっボランティアで運営する。
* 自民党が2度目の[[野党]]転落で[[政権奪還]]に向けて党勢拡大、若者を中心とした新たな支持層の開拓や将来の[[ネット選挙]]に備え設立された。
* J-NSC設立総会には全国各地から参加者がいた([[北海道]]からの参加者もいたとのこと)。
* 自民党や自民党所属の[[国会議員]](候補者)を応援したい18歳以上の[[日本国民]]であることが最低限の入会資格。
* 設立総会参加者に対しては、[[麻生太郎]]が推薦人となって[[党員]]登録を受け付けた。従来の都道府県連や地域支部や職域支部ではなく「本部直轄党員」や「J-NSC支部所属党員」となる。
* [[ウェブサイト]]から会員登録した者には会員証が送付される。
* [[中川昭一]]の言葉「'''飛翔する日本へ'''」を麻生が題字とした。
* 設立総会をはじめ、主要なオフ会は[[ニコニコチャンネル]]の自民党チャンネルで生中継されている。
* 自民党には党員のほかに[[党友]]([[自由国民会議]]会員)という制度があり、自身の友人の多くに加入してもらっている事を麻生が[[YouTube]]で設立総会前日に配信された動画で紹介していた。
* 党員・党友と異なり、J-NSC会員登録しただけでは[[自由民主党総裁選|自民党総裁選]]での投票権は与えられない。
* 国政選挙を[[確認団体]]として戦う勢力で党員・党友以外にネット・サポーター組織を設置しているのは自民党と[[維新政党・新風]]のみ。若者達に政治参加・国政選挙の手伝いの経験の場や[[東日本大震災]]義援金募集活動を与えている。
* [[2011年]]5月27日、設立当初に目標としていた会員1万人を達成。当日付のJ-NSCメールマガジンで発表された。
* 2011年6月29日にオフ会を自民党本部で開催。
* [[自民党中央政治大学院]]と連動した「J-NSCまなびとプロジェクト」を実施。2011年7月の第1回勉強会は講師に[[西村康稔]]を迎えた(テーマはエネルギー政策)。


会員は[[党員]]資格とは別のものである。会員数は自称約1万人。一方で本クラブに沿う形で党の[[支部]]「J-NSC支部」が組織されている。本クラブの会員であることを表明している人はいわゆる[[ネット右翼]]が多く、[[ヘイトスピーチ]]を行っている者も少なくない。[[中川昭一]]の言葉「'''飛翔する日本へ'''」を[[スローガン]]とし、[[麻生太郎]]が毛筆で書したものが公式サイトに掲げられている。
== 沿革 ==

* 自民党本部で開催された[[2010年]][[6月9日]]の設立総会は、参加者の申込数が会場収容人数予想以上のため、受付を6月2日で締め切った。
===団体データ===
* [[第22回参議院議員通常選挙]]ではJ-NSC会員から[[東海由紀子]]・[[三橋貴明]]が立候補したが落選。
*会員数:自称1万人
* [[2010年]]9月には[[札幌市]]内で[[オフ会]]開催。第45回衆議院議員[[補欠選挙]]で小選挙区([[北海道第5区]])からの当選を目指していた[[町村信孝]]への事実上の支援集会となった。
*事務所:自由民主党本部内([[東京都]][[千代田区]][[永田町]]1-11-23)
* [[2011年]]2月には[[福岡市]]内でオフ会開催。国政復帰を目指す[[三原朝彦]]や数ヵ月後に出馬予定の[[福岡県議会]]候補への事実上の支援集会となる。[[岩屋毅]]も参加した。
*主な機関
**総会 - 最高機関。代表が招集する。定時総会は年1回。<ref name="kiyaku">[http://www.j-nsc.jp/policy.html 規約]</ref>
**企画会議 - 活動方針と活動内容を決定する。いわば役員会。代表と企画委員が参加する。


== 役員 ==
==== 役員 ====
* 最高顧問 - 麻生太郎、[[谷垣禎一]]
* 最高顧問 - 麻生太郎、[[谷垣禎一]]
* 相談役 - [[小池百合子]]
* 相談役 - [[小池百合子]]
* 代表 - [[平井卓也]](2010年11月- )自民党ネットメディア局長が兼任する。
* 代表 - [[平井卓也]](2010年11月- 自民党ネットメディア局長が兼任する。
* 事務局長 - [[新藤義孝]](2010年11月- )
* 事務局長 - [[新藤義孝]](2010年11月-


=== 歴代役員 ===
==== 歴代役員 ====
* 初代代表は、設立時の自民党ネットメディア局長[[新藤義孝]]。
* 初代代表は、設立時の自民党ネットメディア局長[[新藤義孝]]。
2010年11月同局長に[[平井卓也]]が就任して新藤が自民党報道局長就任したことに伴い、平井が第2代代表に就任し新藤は事務局長。
2010年11月同局長に[[平井卓也]]が就任して新藤が自民党報道局長就任したことに伴い、平井が第2代代表に就任し新藤は事務局長。


== その他 ==
===目的===
自民党が2度目の[[野党]]転落で[[政権奪還]]に向けて党勢拡大、若者を中心とした新たな支持層の開拓や将来の[[ネット選挙]]に備え設立された。規約には「夢と希望と誇りを持てる日本を目指す。この目的のため、自由民主党の一日も早い政権奪還及び日本再建を実現する」<ref name="kiyaku" />と抽象的に謳われている。この内「政権」については2012年衆議院総選挙では第一党となった。
* 設立総会に参加した自民党国会議員は他に[[安倍晋三]]・[[大島理森]]・[[松本純]]・[[義家弘介]]・[[丸川珠代]]・[[小泉進次郎]]・[[河野太郎]]。

===会員===
公式サイトによると会員資格は次の通りである。<ref>[https://sub.jimin.jp/jnsc/ J-NSC会員登録]</ref>
# 「[[日本国籍]]を有する18歳以上の方(自民党籍の有無は問いません)」
# 「本会の目的に同意し、規約、プライバシーポリシーに同意できる方」

このように自民党員でも非党員でも会員になれることを謳っており、本クラブの会員登録しただけでは党員・[[党友]]にはならず、本クラブ会員資格には[[自由民主党総裁選|党総裁選]]の[[選挙権]]はない。会費は無料で、[[ウェブサイト]]から会員登録すると会員証が送付される。その性格上、日本全国に会員を抱える。団体の入会は受け付けていない<ref name="kiyaku" />。また、規約には「会員は本会の活動を自己の責任と負担において行う」<ref name="kiyaku" />とした免責条項があり、組織体でありながら入会しても無権利・無保証であることが予め決められている。

本クラブの設立総会参加者に対しては、麻生太郎が推薦人となって[[党員]]登録を受け付けた。入党すると従来の都道府県連や地域支部や職域支部ではなく「本部直轄党員」や「J-NSC支部所属党員」となる。

===活動===
公式サイト上に会員専用の動画配信、[[電子掲示板]]が存在し、会員間の交流ができる機能がある。選挙時などにはビラ配布などの活動を行う。顔見知りでない者が日常的にネット上で交流し、特別な時に顔を合わせて活動するその形態は、[[パソコン通信]]やネット草創期の日本語コミュニティに多かった匿名文化と[[オフ会]]を髣髴とさせる。設立総会をはじめ、主要なオフ会は[[ニコニコチャンネル]]の「自民党チャンネル」で生中継されている。

規約には次のように謳われている<ref name="kiyaku" />。
# 「党のパンフレット・ビラの配布およびポスティング活動」
# 「インターネット等を活用した各種広報活動・情報収集活動・会員相互の交流活動」
# 「党への提言」
これらは政治後援会としては基本的かつ普通の行為であり、本クラブだけの特徴ではない。他の多くの政治後援会の会員にはこの他「選挙戦を闘う」と言う具体的な目的での支持拡大(多くの有権者との対話や投票依頼)が求められており、その点が若干の違いとして見る事はできる。

== 沿革 ==
* 自民党本部で開催された[[2010年]][[6月9日]]の設立総会は、参加者の申込数が会場収容人数予想以上のため、受付を6月2日で締め切った。設立総会に参加した自民党国会議員は他に[[安倍晋三]]・[[大島理森]]・[[松本純]]・[[義家弘介]]・[[丸川珠代]]・[[小泉進次郎]]・[[河野太郎]]がいる
* [[第22回参議院議員通常選挙]]では本クラブ会員から[[東海由紀子]]・[[三橋貴明]]が立候補したが落選。
* [[2010年]]9月には[[札幌市]]内で[[オフ会]]開催。第45回衆議院議員[[補欠選挙]]で小選挙区([[北海道第5区]])からの当選を目指していた[[町村信孝]]への事実上の支援集会となった。
* [[2011年]]2月には[[福岡市]]内でオフ会開催。国政復帰を目指す[[三原朝彦]]や数ヵ月後に出馬予定の[[福岡県議会]]候補への事実上の支援集会となる。[[岩屋毅]]も参加した。
* [[2011年]]5月27日、設立当初に目標としていた会員1万人を達成。当日付のJ-NSCメールマガジンで発表された。
* 2011年6月29日にオフ会を自民党本部で開催。
* [[自民党中央政治大学院]]と連動した「J-NSCまなびとプロジェクト」を実施。2011年7月の第1回勉強会は講師に[[西村康稔]]を迎えた(テーマはエネルギー政策)。

==他党の類似組織==
会員資格に違いが大きく、一概に組織内容を比較はできないが、日本の政党の中でネットサポーター制度ないしそれに準ずる制度を持っている政党を記す。
;政党
*[[日本共産党]](日本共産党と一緒に日本をかえるネットワーク)
*[[みんなの党]](ネット党員)

;政治団体
*[[維新政党・新風]](新風ネットサポーターの会)


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[世耕弘成]]
*[[Twitter議員]]
*[[インターネット民主党]]
*[[保守傍流]]
**[[新保守主義]]
**[[新自由主義]]
*[[右傾化]]
*[[ナショナリズム]]
*[[反共主義]]
*[[ネチズン]]
*[[集団心理]]

==脚注==
<references/>


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
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{{自由民主党 (日本)}}
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{{DEFAULTSORT:しみんとうねつとさほたすくらふ}}
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[[Category:日本の政治団体]]
[[Category:日本の保守団体]]
[[Category:インターネット]]
[[Category:自由民主党]]
[[Category:自由民主党]]
[[Category:自由主義]]
[[Category:インターネットの文化]]
[[Category:選挙]]

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2012年12月22日 (土) 10:22時点における版

自民党ネットサポーターズクラブ(じみんとうネットサポーターズクラブ)とは、インターネットを介して組織する日本自由民主党(自民党)後援会である。略称J-NSC

事務所を置く自民党本部

概要

2009年第45回衆議院議員総選挙のときにギャンブルパンフレットを配布した人は1800人・137万部、 ギャンブルパンフレットを配った有志から17人が企画委員として参加し、その人達が核となったボランティアで運営する。

会員は党員資格とは別のものである。会員数は自称約1万人。一方で本クラブに沿う形で党の支部「J-NSC支部」が組織されている。本クラブの会員であることを表明している人はいわゆるネット右翼が多く、ヘイトスピーチを行っている者も少なくない。中川昭一の言葉「飛翔する日本へ」をスローガンとし、麻生太郎が毛筆で書したものが公式サイトに掲げられている。

団体データ

  • 会員数:自称1万人
  • 事務所:自由民主党本部内(東京都千代田区永田町1-11-23)
  • 主な機関
    • 総会 - 最高機関。代表が招集する。定時総会は年1回。[1]
    • 企画会議 - 活動方針と活動内容を決定する。いわば役員会。代表と企画委員が参加する。

役員

歴代役員

  • 初代代表は、設立時の自民党ネットメディア局長新藤義孝

2010年11月同局長に平井卓也が就任して新藤が自民党報道局長就任したことに伴い、平井が第2代代表に就任し新藤は事務局長。

目的

自民党が2度目の野党転落で政権奪還に向けて党勢拡大、若者を中心とした新たな支持層の開拓や将来のネット選挙に備え設立された。規約には「夢と希望と誇りを持てる日本を目指す。この目的のため、自由民主党の一日も早い政権奪還及び日本再建を実現する」[1]と抽象的に謳われている。この内「政権」については2012年衆議院総選挙では第一党となった。

会員

公式サイトによると会員資格は次の通りである。[2]

  1. 日本国籍を有する18歳以上の方(自民党籍の有無は問いません)」
  2. 「本会の目的に同意し、規約、プライバシーポリシーに同意できる方」

このように自民党員でも非党員でも会員になれることを謳っており、本クラブの会員登録しただけでは党員・党友にはならず、本クラブ会員資格には党総裁選選挙権はない。会費は無料で、ウェブサイトから会員登録すると会員証が送付される。その性格上、日本全国に会員を抱える。団体の入会は受け付けていない[1]。また、規約には「会員は本会の活動を自己の責任と負担において行う」[1]とした免責条項があり、組織体でありながら入会しても無権利・無保証であることが予め決められている。

本クラブの設立総会参加者に対しては、麻生太郎が推薦人となって党員登録を受け付けた。入党すると従来の都道府県連や地域支部や職域支部ではなく「本部直轄党員」や「J-NSC支部所属党員」となる。

活動

公式サイト上に会員専用の動画配信、電子掲示板が存在し、会員間の交流ができる機能がある。選挙時などにはビラ配布などの活動を行う。顔見知りでない者が日常的にネット上で交流し、特別な時に顔を合わせて活動するその形態は、パソコン通信やネット草創期の日本語コミュニティに多かった匿名文化とオフ会を髣髴とさせる。設立総会をはじめ、主要なオフ会はニコニコチャンネルの「自民党チャンネル」で生中継されている。

規約には次のように謳われている[1]

  1. 「党のパンフレット・ビラの配布およびポスティング活動」
  2. 「インターネット等を活用した各種広報活動・情報収集活動・会員相互の交流活動」
  3. 「党への提言」

これらは政治後援会としては基本的かつ普通の行為であり、本クラブだけの特徴ではない。他の多くの政治後援会の会員にはこの他「選挙戦を闘う」と言う具体的な目的での支持拡大(多くの有権者との対話や投票依頼)が求められており、その点が若干の違いとして見る事はできる。

沿革

他党の類似組織

会員資格に違いが大きく、一概に組織内容を比較はできないが、日本の政党の中でネットサポーター制度ないしそれに準ずる制度を持っている政党を記す。

政党
政治団体

関連項目

脚注

  1. ^ a b c d e 規約
  2. ^ J-NSC会員登録

外部リンク