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「ドクター (スタートレック)」の版間の差分

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== 人物 ==
== 人物 ==
ドクターは人間ではなく[[U.S.S.ヴォイジャー]]に搭載された[[緊急用医療ホログラム]](Emergency Medical Hologram Mark I、略称EMH)が長期間活動したことにより個性を手に入れた人物。デルタ宇宙域に強制移動させられたU.S.S.ヴォイジャーでは正規の医療部員が全滅してしまったため、本来は緊急時のみ使われるはずのEMHが、開発時の想定を越えた長期間稼動させられる事になった。
ドクターは人間ではなく[[U.S.S.ヴォイジャー]]に搭載された[[緊急用医療ホログラム]](Emergency Medical Hologram Mark I、略称EMH)が長期間活動したことにより個性を手に入れた人物。デルタ宇宙域に強制移動させられたU.S.S.ヴォイジャーでは正規の医療部員が全滅してしまったため、本来は緊急時のみ使われるはずのEMHが、開発時の想定を越えた長期間稼動させられる事になった。その結果、様々な経験を積んだEMHは次第に人間らしさを身につけた。特に[[オカンパ人]]の[[ケス (スタートレック)|ケス]]はドクターを人間と同様に扱い、その事が初期のドクターの人間性発達に大きく影響した。

その結果、様々な経験を積んだEMHは次第に人間らしさを身につけた。特に[[オカンパ人]]の[[ケス (スタートレック)|ケス]]はドクターを人間と同様に扱い、その事が初期のドクターの人間性発達に大きく影響した。また、長期運用への必要性から、プログラムへ様々な改変が行われ、趣味としてホログラム写真撮影や[[ゴルフ]]、[[オペラ]]の[[アリア]]を歌い、『[[ドン・カルロ]]』の練習をするまでになっていく。さらに、単なる医務室の備品扱いから他の乗員と同等の権利を認められ、名実ともに医療主任'''ドクター'''として親しまれるようになった。名称に関しては、「ドクター」以外の名前を名乗ろうとした事は何度かあったが、いずれもその回限りであった。
また、長期運用への必要性から、プログラムへ様々な改変が行われ、趣味としてホログラム写真撮影や[[ゴルフ]]、[[オペラ]]の[[アリア]]を歌い、『[[ドン・カルロ]]』の練習をするまでになっていく。さらに、単なる医務室の備品扱いから他の乗員と同等の権利を認められ、名実ともに医療主任'''ドクター'''として親しまれるようになった。名称に関しては、「ドクター」以外の名前を名乗ろうとした事は何度かあったが、いずれもその回限りであった。


当初は医務室とホロデッキにしか現れる事が出来なかったが、あるエピソードで未来の[[惑星連邦]]の技術である[[モバイルホロエミッタ]](略称:モバイルエミッタ、エミッタ)を手に入れ、ホログラム投影装置の設置されていない場所へも移動できるようになった。性格は、[[ナルシスト]]な傾向があり、自分自身をハンサムであると考えたり、オペラを歌っている自分に酔いしれたり、自ら企画・開催したホログラム写真鑑賞会で延々と自作の写真を映写し悦に入ったりする。しかし、これらに巻き込まれた他クルーにはうんざりされていることがほとんどである。また、恋愛感情のようなものをも獲得し、[[ヴィディア人]]のダナラ・ペルや[[セブン・オブ・ナイン]]に恋心を抱いたこともある。念願であった生みの親であるジマーマン博士との対面は、[[レジナルド・バークレー]]大尉の尽力などにより果たされたが、博士の性格が元来、頑固で偏屈だった上に病気を患っていたことで、より短気で毒舌家になっており大喧嘩をしてしまうが、最終的にはバークレーや[[ディアナ・トロイ]]、博士の助手ホログラムなどの助けもあって、ジマーマン博士と和解する事が出来た。
当初は医務室とホロデッキにしか現れる事が出来なかったが、あるエピソードで未来の[[惑星連邦]]の技術である[[モバイルホロエミッタ]](略称:モバイルエミッタ、エミッタ)を手に入れ、ホログラム投影装置の設置されていない場所へも移動できるようになった。性格は、[[ナルシスト]]な傾向があり、自分自身をハンサムであると考えたり、オペラを歌っている自分に酔いしれたり、自ら企画・開催したホログラム写真鑑賞会で延々と自作の写真を映写し悦に入ったりする。しかし、これらに巻き込まれた他クルーにはうんざりされていることがほとんどである。また、恋愛感情のようなものをも獲得し、[[ヴィディア人]]のダナラ・ペルや[[セブン・オブ・ナイン]]に恋心を抱いたこともある。念願であった生みの親であるジマーマン博士との対面は、[[レジナルド・バークレー]]大尉の尽力などにより果たされたが、博士の性格が元来、頑固で偏屈だった上に病気を患っていたことで、より短気で毒舌家になっており大喧嘩をしてしまうが、最終的にはバークレーや[[ディアナ・トロイ]]、博士の助手ホログラムなどの助けもあって、ジマーマン博士と和解する事が出来た。

上記の追加プログラムには歌、絵画、写真撮影、ゴルフ、性交渉、チェスなど多数の物があり、通常のEMHを超えた存在になっている。
上記の追加プログラムには歌、絵画、写真撮影、ゴルフ、性交渉、チェスなど多数の物があり、通常のEMHを超えた存在になっている。


;緊急司令ホログラム(ECH, Emergency Command Hologram)
=== 緊急司令ホログラム(ECH, Emergency Command Hologram) ===
124話に登場したドクターの追加プログラムの一つで、ヴォイジャーの士官全員が行動不能になった時などに艦を指揮するためのもの。姿はEMH-1と同じだが制服の色と階級章が異なる。元々はドクターの妄想(白昼夢)の産物で、その機能を実装するよう[[キャスリン・ジェインウェイ|ジェインウェイ]]艦長に進言して却下されたが、その直後に接触してきた異星人との交渉のため外見だけECHモードになっている。
124話に登場したドクターの追加プログラムの一つで、ヴォイジャーの士官全員が行動不能になった時などに艦を指揮するためのもの。姿はEMH-1と同じだが制服の色と階級章が異なる。元々はドクターの妄想(白昼夢)の産物で、その機能を実装するよう[[キャスリン・ジェインウェイ|ジェインウェイ]]艦長に進言して却下されたが、その直後に接触してきた異星人との交渉のため外見だけECHモードになっている。

彼が夢想したECH緊急司令ホログラムは後に実現し、第162,163話でジェインウェイ艦長以下大多数のクルーが異星人に拉致され不在となった時は実際に艦の指揮を執った
彼が夢想したECH緊急司令ホログラムは後に実現し、第162,163話でジェインウェイ艦長以下大多数のクルーが異星人に拉致され不在となった時は実際に艦の指揮を執った



2013年6月2日 (日) 08:04時点における版

ドクターを演じたロバート・ピカード

ドクター(Doctor)は『スタートレック:ヴォイジャー』に登場する人物の一人。 メインキャラクターの一人として登場した。演じたのはロバート・ピカード

人物

ドクターは人間ではなくU.S.S.ヴォイジャーに搭載された緊急用医療ホログラム(Emergency Medical Hologram Mark I、略称EMH)が長期間活動したことにより個性を手に入れた人物。デルタ宇宙域に強制移動させられたU.S.S.ヴォイジャーでは正規の医療部員が全滅してしまったため、本来は緊急時のみ使われるはずのEMHが、開発時の想定を越えた長期間稼動させられる事になった。その結果、様々な経験を積んだEMHは次第に人間らしさを身につけた。特にオカンパ人ケスはドクターを人間と同様に扱い、その事が初期のドクターの人間性発達に大きく影響した。

また、長期運用への必要性から、プログラムへ様々な改変が行われ、趣味としてホログラム写真撮影やゴルフオペラアリアを歌い、『ドン・カルロ』の練習をするまでになっていく。さらに、単なる医務室の備品扱いから他の乗員と同等の権利を認められ、名実ともに医療主任ドクターとして親しまれるようになった。名称に関しては、「ドクター」以外の名前を名乗ろうとした事は何度かあったが、いずれもその回限りであった。

当初は医務室とホロデッキにしか現れる事が出来なかったが、あるエピソードで未来の惑星連邦の技術であるモバイルホロエミッタ(略称:モバイルエミッタ、エミッタ)を手に入れ、ホログラム投影装置の設置されていない場所へも移動できるようになった。性格は、ナルシストな傾向があり、自分自身をハンサムであると考えたり、オペラを歌っている自分に酔いしれたり、自ら企画・開催したホログラム写真鑑賞会で延々と自作の写真を映写し悦に入ったりする。しかし、これらに巻き込まれた他クルーにはうんざりされていることがほとんどである。また、恋愛感情のようなものをも獲得し、ヴィディア人のダナラ・ペルやセブン・オブ・ナインに恋心を抱いたこともある。念願であった生みの親であるジマーマン博士との対面は、レジナルド・バークレー大尉の尽力などにより果たされたが、博士の性格が元来、頑固で偏屈だった上に病気を患っていたことで、より短気で毒舌家になっており大喧嘩をしてしまうが、最終的にはバークレーやディアナ・トロイ、博士の助手ホログラムなどの助けもあって、ジマーマン博士と和解する事が出来た。

上記の追加プログラムには歌、絵画、写真撮影、ゴルフ、性交渉、チェスなど多数の物があり、通常のEMHを超えた存在になっている。

緊急司令ホログラム(ECH, Emergency Command Hologram)

124話に登場したドクターの追加プログラムの一つで、ヴォイジャーの士官全員が行動不能になった時などに艦を指揮するためのもの。姿はEMH-1と同じだが制服の色と階級章が異なる。元々はドクターの妄想(白昼夢)の産物で、その機能を実装するようジェインウェイ艦長に進言して却下されたが、その直後に接触してきた異星人との交渉のため外見だけECHモードになっている。

彼が夢想したECH緊急司令ホログラムは後に実現し、第162,163話でジェインウェイ艦長以下大多数のクルーが異星人に拉致され不在となった時は実際に艦の指揮を執った