「キング・オブ・ザ・モンスターズ2」の版間の差分
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2013年7月9日 (火) 11:21時点における版
ジャンル | ベルトスクロールアクションゲーム |
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対応機種 |
アーケードゲーム[AC] ネオジオ[NG] ネオジオCD[NGCD] スーパーファミコン[SFC] メガドライブ[MD](Genesis) |
開発元 | SNK(現・SNKプレイモア) |
発売元 |
SNK(現・SNKプレイモア) [SFC][MD]タカラ |
人数 | 1〜2人 |
メディア |
[NG][SFC]ロムカセット [NGCD]CD-ROM1枚 |
発売日 |
[AC] 1992年 [NG] 1992年6月1日 [NGCD] 1994年9月9日 [SFC] 1993年12月22日 [MD](Genesis) 1994年 |
システム基板 | [AC]Multi Video System |
『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』(キング オブ ザ モンスターズ ツー、KING OF THE MONSTERS 2)は、1992年にSNKより発売されたアーケードゲーム。副題は「THE NEXT THING」。
概要
1991年に登場した『キング・オブ・ザ・モンスターズ』(以下、「前作」)の続編。操作キャラクターが巨大なモンスター(怪獣)である点は変わらないが、プロレスのような対戦アクションゲームであった前作とは内容が異なり、ステージクリア型のベルトスクロールアクションゲームとなった。アイテム増加、溜め技の追加などのシステム変更が加えられており、前作で登場した6種類のモンスターの内から3種類が姿を変えつつも再登場している。
アーケード版稼働から程なくしてネオジオに移植され、さらに翌年以降スーパーファミコンとネオジオCDに移植された(詳細は#移植版を参照)。
ゲームストーリー
1999年……あれから3年。6頭のモンスターは3頭にまで減ってこそいたが、その3頭の前に地球人類は無力だった。やがて最後に生き残った1頭が地球の支配者になるかに思われたが、突然宇宙から「THE NEXT THING」と呼ばれるエイリアンたちが来襲、地球征服を宣言する。どちらが地球を支配するかモンスターたちの戦いが始まった。
ゲームシステム
プレイヤーは8方向レバーとボタンで主人公となるモンスターを操作する。使用するボタンはA・B・Cの3つで、Dボタンは使用しない。ボタンの内訳はAボタンがパンチ、Bボタンがキック、Cボタンがジャンプとなっており、ジャンプ中にAボタンで「ジャンプアタック」を繰り出すこともできる。
またA・B・Cのいずれかのボタンを一定時間以上押し続けて放すことで必殺技を繰り出すことができる。使える必殺技はアイテムによるパワーアップで一つずつ増えてゆき、そのときは押すボタンによって必殺技を使い分けることもできる。必殺技は何度でも使えるが、溜めが必要であるため、動き回るボスにヒットさせるには工夫がいる。
ベルトスクロールアクションゲームゆえ残機(プレイヤーストック)・ライフ併用制となっており、ライフが0になるとミスとなってプレイヤー数が減る。プレイヤー数が0のときにミスするとゲームオーバーだが、クレジットがあればやられたその場からコンティニューできる。コンティニュー時には操作キャラクターを変更することも可能。
各ステージには最後にボスが待ち構えており、ボスのライフを0にすれば倒すことができ、そのステージはクリアとなる。全7ステージで、最終ステージをクリアすればエンディングが流れてゲーム終了。ただし最終ボスを倒すと時間制限付きの戦闘イベントが発生し、その結果によってはスタッフロールの流れないバッドエンディングとなる。
ゲームモード
- 1PLAYER VS COMPUTER
- PLAYER1 PLAYER2 VS COMPUTER
- ストーリーに沿って展開する通常のゲームモード。全7ステージをプレイヤー一人、もしくは二人協力で順番に攻略していく。一人プレイを途中から二人プレイにすることも可能。
- PLAYER1 VS PLAYER2
- 専用のステージ内でプレイヤー二人が対戦するモード。
なお、いずれのモードでも双方のプレイヤーで同じキャラクターを選ぶことはできない。
プレイヤーキャラクター
- スーパージオン (SUPER GEON)
- 身長112メートル、体重132,000トン。パワー重視型のキャラクター。前作のジオンが、倒したモンスターを食うことで、その細胞から能力を取り込んでパワーアップした姿。ライフが0になると、ドロドロに溶けて消滅してしまう。
- 技
- パンチ:ひっかき
- キック:テイルハンマー
- 必殺技1:ジオソード - 鼻先の角を伸ばし、それを手に持って武器にする技。技発動後はAボタンで突くことが、Bボタンで投げることができる。角は投げたときだけでなく、ジャンプしたり建造物を引き抜いたときなどにも消滅してしまう。
- 必殺技2:スネークファイア - プレイヤーの前方へ、地を這う炎を吐いて攻撃する。
- 必殺技3:アースクェイク - 上空高く飛び上がり、着地時の地響きでダメージを与える画面全体攻撃。宙に浮いて移動する一部の敵や、ジャンプ中の敵には効果がない。
- 技
- アトミックガイ (ATOMIC GUY)
- 身長98メートル、体重126,000トン。スピード重視型のキャラクター。前作のアストロガイが、無数の原子力発電所を破壊してまわり放射能を吸収することでパワーアップした姿。自らの体を用いて実験を行った科学者の成れの果てで、モンスター化やパワーアップと引き換えに知能が低下してしまっている。ライフが0になると、骨だけになりガラガラと崩れ落ちてしまう。
- サイバーウー (CYBER WOO)
- 身長90メートル、体重180,000トン。攻撃力・機動力ともにバランスの取れたキャラクター。前作のウーの傷つき倒れた体から抜き取った脳を、かつて日本政府の命で兵器として秘密裏に作られたロボットの機体に制御装置代わりに移植した姿。目論見では人の意思で外部から操れるはずであったが、これに失敗し、前よりも強力なモンスターとして蘇生させるだけの結果となった。ライフが0になると、断末魔とともに爆散、バラバラになってしまう。
ステージ
ボス戦はどのステージでも難易度が高い。特に投げ技は強力で、連続で食らうとあっという間にライフが尽きてやられてしまう。対策としては敵に掴まれたらレバガチャおよびボタン連打をしてプレイヤーが投げ返す必要があるが、組み判定にはランダム要素があるため、どんなにボタン連打しても敵に投げられてしまう場合がある。
ボスの名前のラテン文字表記は左が日本版、右が海外版。
- ステージ1 - AMERICAN CITY
- 高層ビルの立ち並ぶアメリカの都市部で、破壊したり掴んで武器にできる建物が多数ある。オープニング演出のあとボスとの短い戦闘イベントが始まり、途中では軍隊の兵器などが攻撃してくる。
- ボス:フュージキール (HUGE KEAL / HUGE FROGGER)
- ステージ2 - FRENCH CITY
- フランスの都市部。ステージ1と同じく破壊できる建物が多数あり、途中には凱旋門がある。敵もステージ1と同じく軍隊が中心。ボスは1回倒すと頭だけになり、頭を倒すことでステージクリアとなる。
- ボス:ホーンデュアウト (HORN DU OUT / EIFFLELYTE)
- ステージ3 - GRAND CANYON
- 切り立った崖と渓谷のステージ。このステージからザコエイリアンが多数登場する。一画面分の狭い場所で、モグラ叩きのようにあちこちに出現するザコと戦う場所もある。
- ボス:ヤムァモードン (YAM A MORDON / CLAWHEAD)
- ステージ4 - DESERT
- 前半はあちこちにアリ地獄のような渦があり、中心まで引きずり込まれると口だけの巨大なモンスターに食われて一撃でやられてしまう。後半には油田のような施設があり、ピラミッドの前に来るとボスが出現。ボスは一定のダメージを与えると2体に分身する。
- ボス:キリキリ (KILI-KILI / BEETLE MASTER)
- ステージ5 - SEA BED
- 水中基地。このステージに限り、ジャンプボタン連打で泳ぐことができる。
- ボス:サックアイズ (SACK EYES / AQUA SLUG)
- ステージ6 - LAVA ZONE
- 溶岩の流れる火山帯。ここではいきなりボスとの戦いになる。溶岩はダメージゾーンになっており、足を踏み入れると少しずつライフが減っていく。
- ボス:イートウォウ (EAT WOW / LAVICUS)
- ステージ7 - HIDE-OUT
- 火山の中に隠された敵の本拠地。ボスオンパレードのステージで、これまでのステージのボスが次々と出現。全て倒せば最終ボスとの戦いになる。
- ボス:キングファマーディー (KING FAMARDY / FAMARDY)
アイテム
- 『P』マーク - 一段階パワーアップ。パワーアップは最大2段階まで。
- 『L』マーク - ライフが回復する。小・中・大の3種類がある。
- 数字マーク - 表示されている得点が獲得できる。
- 1UPアイテム - 残機が1つ増える。4ステージの竜巻直後と7ステージ面の火山突入直後の2ヶ所のみ。
- 『逆P』マーク - プレイヤーのパワーアップが全て解除されるマイナスアイテム。
- 『BOMB』マーク - 取るとプレイヤーはダメージを受けてダウンしてしまう。
- 『?』マーク - 至近距離にならないと、効果が不明なアイテム。
移植版
- ネオジオ版
- ネオジオCD版
- ネオジオ版は1992年6月1日に、ネオジオCD版は1994年9月9日に、どちらもSNKより発売。アーケード版とほぼ同内容の、忠実な移植になっている。
- スーパーファミコン版
- タカラより1993年12月22日に発売。ボーナスステージが削除されているが、ステージ4のボスが分身しない、ステージ6・7のトラップがない、組み技の成功率やライフ回復アイテムの出現率が上昇しているなどの変更が加えられており、オリジナル版より難易度が下がっている。
- メガドライブ版
- タカラより1994年に海外のみ発売。ベルトスクロールアクションゲームでなく、『痛快GANGAN行進曲』のような奥行きが設けられている対戦型格闘ゲームに変わった。アーケード版各ステージのボス(最終ボスを除く)がプレイヤーキャラクターとして使用可能。また一部必殺技の出し方はコマンド式になった。
関連項目
- 田中敬一 - 作曲担当。
- ネオジオバトルコロシアム - 本作登場の「サイバーウー」がプレイヤーキャラクターの一人として登場する。ただし大きさが人間大になっていて設定も異なる。