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「ナショナル・バスケットボール・リーグ (日本)」の版間の差分

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2013年8月12日 (月) 14:41時点における版

ナショナル・バスケットボール・リーグ
競技バスケットボール
代表理事丸尾充
特筆点日本バスケットボールリーグ(JBL)から改組
開始年2013年
参加チーム12
日本の旗 日本
公式サイトNATIONAL BASKETBALL LEAGUE

ナショナル・バスケットボール・リーグNational Basketball League)は、日本バスケットボール協会(JBA)が中心となり2013年より始動予定である男子バスケットボールのトップリーグである。略称はNBL一般社団法人日本バスケットボールリーグが統括する。

概要

リーグ名は「我が国のトップリーグとして確固たるリーグ」とする意志を表すべくNationalを使用し、「N」には「NEW」「NIPPON」も込められている[1]

下部リーグとして「ナショナル・バスケットボール・デベロップメント・リーグ(NBDL)」を設置する。

発足までの経緯

新リーグは元々、日本バスケットボールリーグ(JBL)と日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ、以下bj)を統合した完全プロリーグとして始動させる予定であったが、企業チームがプロ化に難色示したため条件付で参入を認め、一方でbj側が完全プロでないなどを理由に反発、最終的にはbjから千葉ジェッツのみの参入にとどまり、JBLと変わらずプロ・企業混在リーグとなりbjとの統合は実現ならず[2]。なお、NBLが「日本唯一のトップリーグ」を標榜するのはこの様な経緯があったためである。初年度はJBL8チームを含む12チームが内定した。

ところが、参入の意向を示していたパナソニックトライアンズが休部検討のため不参加を申し入れた[3]。パナソニックから他社への譲渡などでチームが存続した場合は最優先で充てるが、それも実現しなかった場合は下部からの引き上げなども検討する方向であった[3][4]。その後和歌山県にパナソニックの受け皿として発足する新チームへの参加権譲渡が承認された[5]。そのチーム名は2013年2月8日に「和歌山トライアンズ」と発表された[6]。これに伴い初年度参加は12チームに決まり、内訳はプロ7実業団5となりチーム数でプロが上回った。1967年の第1回日本リーグ以来トップリーグにおいて参加チーム数でプロが上回るのは初。一方、bjリーグに属する大分ヒートデビルズが2012-13シーズン途中で消滅危機に陥った際、大分協会にアプローチをかけていたが、拒絶された[7]

沿革

  • 2008年 - JBA、JBL、bjリーグ参加の下に「トップリーグあり方検討委員会」を開設。
  • 2010年 - 「次世代型トップリーグの在り方」という形でJBAに提出された答申書に基づき「新リーグ準備室」を開設。
  • 2011年12月 - 参加チームの公募を開始
  • 2012年
    • 6月 - 初年度シーズンの参加12チームを決定。
    • 7月 - 「新リーグ準備室」から「新リーグ運営本部」に名称を変更。
    • 9月19日 - リーグ名「ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)」とパナソニックの不参加を発表[1]
    • 12月19日 - パナソニックの和歌山プロバスケ球団設立準備組織への参加権譲渡を承認。
  • 2013年
    • 1月 - 主に新規参入チームの戦力を目的とした合同トライアウトを開催。
    • 2月8日 - 和歌山プロバスケ球団設立準備組織が創設するチームを「和歌山トライアンズ」と発表。
    • 3月6日 - 2014-15シーズン新規参入の公募を開始[8]
    • 7月1日 - 一般社団法人日本バスケットボールリーグ設立[9]
    • 7月10日 - デイトリックつくばがチーム運営会社変更。
    • 7月20日 - 旧デイトリックつくばのチーム名が「つくばロボッツ」に改称。
    • 8月9日 - 広島県を本拠とするチームの2014-15シーズンからの新規参入を発表[10]
    • 9月28日 - 開幕予定。

ルール

参加条件

NBLに参加するためにはチーム運営団体を法人化した上、NBLから移管された公式戦の主管を任せられることが条件となる。また、正会員は入会金500万円・年会費 500万円、準会員は入会金100万円・年会費50万円を支払う。

チーム名にフランチャイズエリア内の「都道府県」名又は「区市町村」名を付与し、原則としてフランチャイズエリア内に練習施設を確保した上でエリア内にてレギュラーシーズンのホームゲームを開催しなければならない。

サラリーキャップ

外国人を含む全選手のサラリーキャップ(年俸総額)を1億5000万円に設定する(サラリーキャップ自体はJBLにも存在したが、金額などは公表されず、外国人は対象外だった)。

選手

登録15名、出場12名(JBLでは登録12名以上16名以下、bjはホーム出場15名・アウェー出場12名)。

選手は上限を4年とした複数年契約を可能とし、レンタル移籍も導入予定。

オンザコート

オンザコート1と2をクォーターごとに適用。

大会方式

レギュラーシーズン

イースタン・ウェスタンの2カンファレンスに分ける。

ホーム&アウェー方式で同一カンファレンスとは6回戦、別カンファレンスとは4回戦総当り。1チームに付き54試合(合計324試合)。

プレーオフ

リーグ主催中立地開催により各カンファレンス上位3チームが進出。

クォーターファイナル(QF)
各カンファレンス2位と3位による3戦2勝方式
セミファイナル(SF)
各カンファレンス1位とQF勝者による3戦2勝方式
ファイナル
SF勝者同士による5戦3勝方式

オールスターゲーム

12月下旬に各カンファレンスごとでファン投票などにより選出された選手が出場。

参入予定チーム

  • 創設年度はJBLJBL2各公式サイトなどから参照。
  • 太字はJBLに参加していたチーム。

正会員

地区 チーム名 フランチャイズ ホームアリーナ 創設年度 備考
レバンガ北海道
Levanga Hokkaido
北海道 2011年
リンク栃木ブレックス
LINK Tochigi Brex
栃木県 ブレックスアリーナ宇都宮 2007年
千葉ジェッツ
Chiba Jets
千葉県 船橋アリーナ 2011年 2012-13まではbjリーグ加盟
日立サンロッカーズ東京
HITACHI Sun Rockers Tokyo
東京都
千葉県柏市
2000年
トヨタ自動車アルバルク東京
TOYOTA Alvark Tokyo
東京都 1948年
東芝ブレイブサンダース神奈川
TOSHIBA Brave Thunders Kanagawa
神奈川県 1950年
西 つくばロボッツ
Tsukuba Robots
茨城県 2011年 2012-13まではデイトリックつくばとしてJBL2加盟
アイシンシーホース三河
AISIN Sea Horse Mikawa
愛知県 1947年
三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋
MITSUBISHI ELECTRIC Diamond Dolphins Nagoya
愛知県 1950年
和歌山トライアンズ
Wakayama Trians
和歌山県 ノーリツアリーナ和歌山 2013年 パナソニックより参加権譲渡
兵庫ストークス
Hyogo Storks
兵庫県 神戸市立中央体育館 2010年 2012-13まではJBL2加盟
熊本ヴォルターズ
Kumamoto Volters
熊本県 2013年

準会員

NBL参入を目指すチーム。すべてNBDL所属。

チーム名 フランチャイズ 創設年度 備考
東京エクセレンス
Tokyo Excellence
東京都 2013年
豊田通商ファイティングイーグルス名古屋
Toyota Tsusho Fighting Eagles Nagoya
愛知県 1957年
レノヴァ鹿児島
Renova Kagoshima
鹿児島県 2008年

新規参入予定

チーム名 フランチャイズ 創設年度 備考
(バスケットボールトップリーグ「NBL」に所属するプロチームを広島に立ち上げる会) 広島県 2014年

将来的な構想

NBLは前出の通りプロリーグとしての発足は断念したが、これを「ステップ1」として、「ステップ2」としては2015年を目途に最上位リーグ「Pリーグ(仮称)」を設置しプロリーグ化の検討を続ける[11]。Pリーグ設置を前提に改めてbjリーグとの統合も協議する。

Pリーグについては以下の検討がなされている。

  • 独立分社の義務化
  • 企業名の是非
  • ドラフト制度の導入
  • オンザコートの見直し(身長制限導入など)

将来的にはJBA組織の機構改革も施し、3部制の下に実業団・クラブ・教員も含めた地域リーグを置く「階層型リーグ構造」を理想としている[12]

脚注

  1. ^ a b 日本バスケットボール協会 (2012年9月19日). “新リーグ(A リーグ) リーグ名称・リーグロゴデザイン・各チーム名称決定”. 2012年9月20日閲覧。
  2. ^ “バスケ:新リーグ 統合実現せず bjから千葉のみ参加”. 毎日新聞. (2012年6月24日). http://mainichi.jp/sports/news/20120624k0000m050044000c2.html 2012年9月20日閲覧。 
  3. ^ a b “バスケット:男子新リーグは「NBL」 来年9月に開幕”. 毎日新聞. (2012年9月19日). http://mainichi.jp/sports/news/20120920k0000m050066000c.html 2012年9月20日閲覧。 
  4. ^ “新リーグ名称はNBL パナソニックは休部検討で参加見送り”. 産経新聞. (2012年9月19日). http://sankei.jp.msn.com/sports/news/120919/oth12091919380005-n1.htm 2012年9月20日閲覧。 
  5. ^ “パナ受け皿チーム・和歌山がNBL参入”. スポーツ報知. (2012年12月19日). http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/ballsports/news/20121219-OHT1T00143.htm 2012年12月19日閲覧。 
  6. ^ “バスケ男子のプロ新球団 名称は和歌山トライアンズ”. スポーツニッポン. (2013年2月8日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2013/02/08/kiji/K20130208005153270.html 
  7. ^ スポーツナビ (2013年4月25日). “バスケ界に一石を投じる大分の挑戦”. 2013年5月6日閲覧。
  8. ^ "NBL/NBDL 2014-15 エクスパンション 新規加入チーム公募のお知らせ" (Press release). 2013-03-6. {{cite press release2}}: |date=の日付が不正です。 (説明)
  9. ^ "NBL/NBDL運営団体設立のお知らせ" (Press release). 公益財団法人日本バスケットボール協会. 1 July 2013.
  10. ^ "【NBL】 2014-2015シーズン 新規参入チーム決定!" (Press release). 9 August 2013.
  11. ^ Q&A”. 2013年7月1日閲覧。
  12. ^ NBL概要”. 2013年7月1日閲覧。

関連項目

外部リンク