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「タイラント (ウルトラ怪獣)」の版間の差分

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映画『[[ウルトラマンギンガ#映画|ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル]]』に登場。
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[[イカルス星人#『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』に登場したイカルス星人(SD)|イカルス星人(SD)]]が自ら集めたベムスターとシーゴラス、美鈴を人質にしてヒカル達から強奪したハンザギラン、キングクラブ、レッドキング、バラバの計6体のスパークドールズと合体することで誕生した怪獣。ヒカル曰く「7体合体のチート野郎」。ヒカルがウルトライブした[[ウルトラマンティガ#ウルトラマンティガ|ウルトラマンティガ(SD)]]と対決し、ベムスターの腹でゼペリオン光線を吸収してエネルギーを消耗させた隙を突いて優位に立つも、[[ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター#ジャンナイン|ジャンナイン]]の加勢により形勢逆転。切られたバラバ鞭をティガによって突き刺された後、ジャンナインのジャンスターダストを受けて倒された。直後にイカルス星人(SD)は他のスパークドールズと分離し元に戻っている。
[[イカルス星人#『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』に登場したイカルス星人(SD)|イカルス星人(SD)]]が自ら集めたベムスターとシーゴラス、美鈴を人質にしてヒカル達から強奪したハンザギラン、キングクラブ、レッドキング、バラバの計6体のスパークドールズと合体することで誕生した怪獣。ヒカル曰く「7体合体のチート野郎」。
ヒカルがウルトライブした[[ウルトラマンティガ#ウルトラマンティガ|ウルトラマンティガ(SD)]]と対決し、ベムスターの腹でゼペリオン光線を吸収してエネルギーを消耗させた隙を突いて優位に立つも、[[ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター#ジャンナイン|ジャンナイン]]の加勢により形勢逆転。切られたバラバ鞭をティガによって突き刺された後、ジャンナインのジャンスターダストを受けて倒された。直後にイカルス星人(SD)は他のスパークドールズと分離し元に戻っている。


== 『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』に登場したタイラント ==
== 『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』に登場したタイラント ==

2013年10月28日 (月) 08:45時点における版

タイラントは、特撮テレビ番組『ウルトラマンタロウ』を始めとするウルトラシリーズに登場した架空の怪獣。別名「暴君怪獣」。第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」で初登場。

設定

  • 身長:62メートル
  • 体重:5万7千トン

ウルトラ兄弟たちに倒された怪獣の怨念が海王星に集まって誕生した怪獣。構成は、身体の上から順に次の通り。

『ウルトラマンタロウ』に登場したタイラント

第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」に登場。

まず、海王星で偵察をしていたゾフィーを撃退したの皮切りに、天王星初代ウルトラマン土星ウルトラセブン木星ウルトラマンジャックを立て続けに破り、遂に火星ウルトラマンAまでも倒した。ベムスターの腹から出す冷気やバラバの両腕、口から吐く火炎などの強力な武器を持ち、ジャックのスペシウム光線やエースのメタリウム光線を受けても軽傷で済むほどの防御力を誇る(『新ウルトラマン列伝』第12話での解説では、ハンザギランの強い生命力を受け継いだためかもしれないと推測されていた)。腕から発射する光線でウルトラサインを消すという能力も持つ。また、設定上は頭部からシーゴラスの能力であった津波を起こせるとされている。最終的に地球に降り立ったが、タロウとの激しい格闘の末、フックつきロープ(バラバ鞭)をブルーレーザーで切られ、それを変化させた槍・ウルトラランス(ウルトラランサー)を投げつけられて倒された。

  • タイラント (Tyrant) 」は英語で「暴君」という意味。
  • タロウに敗北した原因については、「タロウが成長して強くなっていた」「ウルトラ兄弟との連戦で体力を消耗していた」との説があり[7]、後述する『ウルトラマン Fighting Evolution 3』ではウルトラ兄弟戦でのダメージを引き継ぐという後者を再現した演出がとられている。また『ウルトラマン列伝』第39話での解説では「タイラントを倒せるのはタイラントの使う武器(バラバ鞭)」という解釈がなされていた。
  • 口からの火炎は『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では「爆炎放射」と表記されている。

『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』に登場したタイラント

映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』に登場。

地底から蘇ったゴモラ率いる怪獣軍団の一匹。最後は基地の爆発に巻き込まれ死亡する。

  • 着ぐるみは『ウルトラマンタロウ』第40話で使われたオリジナルのものを流用。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場したタイラント

第6話「史上最強のレイオニクス」、第7話「第二覚醒」に登場。

  • 身長:62メートル
  • 体重:5万7千トン

キール星人グランデが操る強力怪獣。かつてウルトラ五兄弟やウルトラマンタロウと戦った個体よりもパワーアップしており、以前にも多くの怪獣に連勝してきた[7]。以前の固体も使用した口からの火炎「爆炎放射」やベムスターの腹からの冷気の他にも、同じくベムスターの腹で超振動波を吸収し、他にもバラバの両腕による打撃・切りつけ、キングクラブの尾やレッドキングの脚で相手を痛めつけ、イカルス星人の耳からアロー光線を放つなど、以前の固体よりも各怪獣のパーツを生かした攻撃を仕掛けてくる。この他、劇中では披露していないが、火炎と冷気を同時に放つ「ハイブリッドヘルサイクロン」という技も持つ。

まずはレイのゴモラと対決して撤退に追い込み、エレキングとの真のレイオニクスバトルによる対決でも超高圧電流をものともせず、散々痛めつけ倒してしまう。その後、ペダン星人のレイオニクスハンター部隊の宇宙船群を爆炎放射で全滅させ、復活したレイのゴモラと再戦する。互角の戦いを繰り広げるが、超振動波と爆炎放射の押し合いに敗れてダメージを受けたのを機に反撃され、最後はファイヤーリトラのファイヤーストライクを吸収したところにゴモラの超振動波ゼロシュートを受け、吸収しきれぬまま爆死したが、グランデの方は直前にリンクを断ち切っていたため無事だった。

  • 着ぐるみは本作のための新造で、バラバの鉄球と鎌がオリジナルに比べ小さくなっている。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場したタイラント

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。

ウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から復活し、ベリアルが操る怪獣軍団の一体となる。ウルトラ戦士やレイの怪獣達を襲撃し、軍団の中では長く残ったが、最後はウルトラマンゼロのゼロスラッガーでゼットンキングジョーブラック共々倒された。

回想シーンでもレイブラッド星人が指揮する怪獣軍団の中に姿を確認できる。

  • 着ぐるみは『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』の流用。

『ウルトラマン列伝』に登場したタイラント

ウルトラマン列伝』第39話「超決戦!ウルトラヒーロー‼」(『ウルトラマンサーガ』の未公開映像を交えたスペシャル総集編)に登場。

バット星人ハイパーゼットンスフィア細胞で作り出した怪獣兵器の一体。首や胸にスフィアの発光器官が着いている。他の4体(アントラーキングパンドンベロクロンブラックキング)と共に地球【フューチャーアース】に送り込まれ、ウルトラ兄弟の内のウルトラマンレオと戦うが、最期はレオキックで倒された。

  • 着ぐるみは『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の改造。

『ウルトラゼロファイト』に登場したタイラント

ウルトラマン列伝』内のアクションドラマ『ウルトラゼロファイト』第2部「輝きのゼロ」に登場。

ダークネスファイブの一人であるテンペラー星人・極悪のヴィラニアスが相棒と称する怪獣で、彼らと同様に目が赤くなっているのが特徴。ヴィラニアスと極暴(ごくぼう)タッグを組みゼロに襲いかかる。『ウルトラギャラクシーNEO』に登場した個体と同様に、ベムスターの吸収能力やイカルス星人のアロー光線、バラバの鎖鎌など多彩な技を使う。特に吸収能力は有効範囲が広くなっているようで、腹に直接飛んで来ない光線も自身の腹の方へ曲げて吸収している。

一時はグロッケンデスローグも加わってゼロを袋叩きにするが、駆けつけたゼロの仲間・ウルティメイトフォースゼロに妨害され、ヴィラニアスと共にジャンボットとジャンナインの「鋼鉄のジャン兄弟」と対決、光線兵器が主体のジャンナインの攻撃を全て吸収し手こずらせた。その途中でゼロダークネスが出現しウルティメイトフォースゼロに襲いかかると、ダークネスファイブ共々戦いを傍観する立場に回ったが、ゼロダークネスよりベリアルの魂が抜け覚醒したシャイニングウルトラマンゼロのシャイニングスタードライヴによりベリアルの魂が消滅したため、状況を不利と判断したスライの指示を受けダークネスファイブと共に撤退。エピローグにて時間逆行によりかつての肉体を取り戻したベリアルと再合流している。

  • 着ぐるみは上記の「怪獣兵器」版の着ぐるみを再度改造し、目の電飾を赤に変更したもの。
  • 今作ではヴィラニアスが自ら「暴君怪獣」と紹介している。なお、タッグ名の由来は両者の別名(テンペラー星人の「悪宇宙人」とタイラントの「君怪獣」)から。
  • ベリアルが復活して以降の動向を描いた『ウルトラマン列伝』第103話では、ダークネスファイブが自分達の同族を紹介していた中でヴィラニアスに呼ばれて登場。体を構成する各怪獣のパーツや『ウルトラギャラクシーNEO』に登場した個体が紹介された。この時は目の電飾が、オリジナルの白に塗り直されている。

『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』に登場したタイラント(SDU)

映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』に登場。

イカルス星人(SD)が自ら集めたベムスターとシーゴラス、美鈴を人質にしてヒカル達から強奪したハンザギラン、キングクラブ、レッドキング、バラバの計6体のスパークドールズと合体することで誕生した怪獣。ヒカル曰く「7体合体のチート野郎」。

ヒカルがウルトライブしたウルトラマンティガ(SD)と対決し、ベムスターの腹でゼペリオン光線を吸収してエネルギーを消耗させた隙を突いて優位に立つも、ジャンナインの加勢により形勢逆転。切られたバラバ鞭をティガによって突き刺された後、ジャンナインのジャンスターダストを受けて倒された。直後にイカルス星人(SD)は他のスパークドールズと分離し元に戻っている。

『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』に登場したタイラント

PS2用ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』に登場。

かつてウルトラマンタロウに倒されたタイラントがジェロニモンによって復活させられたもの。地球で暴れていたところに駆けつけたウルトラマンタロウと再び激突する。

改造タイラント

PS2用ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』に登場。

タロウによって再び倒されたタイラントが、メフィラス星人の部下となったバルタン星人によって強化・改造されて再度復活したもので、怪獣の怨念を取り込む力がパワーアップした結果肉体がさらに巨大化、ウルトラマンの身長を遥かに超えるほど巨大なケンタウロスのような体つきになった。ゴモラの後ろ足、ジェロニモンの羽飾りが外見に現れているのが特徴。皮膚が通常のタイラントよりやや黒ずんでおり、目つきや鳴き声も更に凶暴なものになっている。フックつきロープで隕石を引き寄せるなど大迫力の技が多い。左腕は鉄球から鎖が出るのではなく、鎖の先に鉄球が付いている。

ウルトラモードのストーリーでは異変を感じて宇宙を調査していたタロウに発見されて対決。また、メフィラス星人が異空間に閉じ込めたコスモスを倒す際にも送り込まれ、コスモスと対決する。体の大きさはウルトラマンの2倍はある特殊なキャラクターでつかみ技が効かないが(改造タイラントもつかむ事は不可能)プレイヤーキャラとして使う事が可能。

後に「EXタイラント」として『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』にも登場した。しかしゴモラやレッドキングと違い、映像作品への登場は果たしていない。漫画版である『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』にもEXタイラントとして登場しており、こちらではヤプールとナックル星人が共同で生み出したとされている。

改造タイラントII

PS2用ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』に登場。

改造タイラント(前述)が怪獣の怨念を取り込みすぎた結果暴走、骨のようになった姿。その体はもはや抜け殻同然の状態であるが、無数の怪獣の怨念が宿ることで活動可能となっている。他のキャラよりも体力が少ないが、肉体の周囲には常に怪獣の魂が浮遊しており、これを吸収することで体力の回復が出来るのが特徴。怨念は肉体から離れることが可能である。その際肉体は抜け殻となり倒れてしまう。必殺技はこれまでと同じく火炎と冷気だが、同時に相手にステータス異常を発生させる。最強必殺技は体から全ての怨念を抜き、それを使って敵の魂を喰らい尽くすという恐ろしい物。改造タイラントになった時に巨大化し形状も変わったが、改造タイラントIIは大きさも元に戻り形状も(素体は)タイラントに戻っている。プレイヤーキャラとして使う事も可能。

ウルトラモードでは一度タロウに改造タイラントが倒されたあとに辺りの怨念を吸収して誕生。倒されるごとに怨念を吸収し何度でも復活するが、タロウの必殺技3種類を全て受けたタイミングでステージ背後から太陽が出現。すると戦闘力が著しく下がり、回復能力が消えるため、そこで撃破することではじめて勝利できる。作中その勝利は「怨念を吸い過ぎた結果幽霊のような存在になってしまったため」と説明されている。

大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』にも登場し、「EXタイラント(デスボーン)」と呼称されている。

その他の作品に登場したタイラント

  • 映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』以前に企画されていた『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の続編作品では、ヤプールと手を組んだヒッポリト星人の配下として光の国を襲撃。その後地球でも暴れるが、タロウやメビウス、ウルトラ四兄弟に倒された後、先に送り込まれて倒されていた他の怪獣と合体し、ヤプールも一体化したオリジナル形態の「グランドタイラント」となってウルトラ兄弟と最終決戦を繰り広げる展開が予定されていた。タイラント、グランドタイラントとも酉澤安施によるデザイン画が描かれており、グランドタイラントはバキシムエレキングゴモラなどの要素を加えたケンタウロス風のデザインであった[8]
  • 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では闘士ゴモラの昔の仲間として登場。
  • 映画『ウルトラマン物語』では冒頭でゾフィーと対決する(映像は『ウルトラマンタロウ』の流用)。
  • PS2ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution』シリーズには、上記の『REBIRTH』以前に『2』より登場。ゲームオリジナル技「ワイヤ-大回転」を使用できる。『3』のウルトラモードでは、『タロウ』第40話と同様のストーリーで戦うが、その際にはタイラントが受けたダメージを次戦でそのまま引き継ぐ設定がされており、場合によっては地球到着前にウルトラ五兄弟の内の誰かで倒すことも可能。
  • アーケードゲーム『TANK!TANK!TANK!』の期間限定モード「怪獣バスターズPOWEREDモード」に登場。

脚注

  1. ^ 『新ウルトラマン列伝』第12話では、頭部の角を構成すると紹介されていた。
  2. ^ 実際は倒されていないが、別のエピソードでナックル星人に操られて再登場しており、オリジナルに比べ顔が濃い。
  3. ^ オリジナルに比べ平。
  4. ^ 実際は倒されていない。
  5. ^ 鎌と鉄球の左右が逆になっている。
  6. ^ 玉蜀黍のような形状で爪が生えている。
  7. ^ a b 書籍『週刊 ウルトラマン オフィシャルデータファイル』の記述より。
  8. ^ 『大決戦!超ウルトラ8兄弟超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2008年、87頁。ISBN 978-4091051202 

関連項目