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'''メコンオオナマズ'''(''Pangasianodon gigas'')は[[条鰭綱]][[骨鰾上目]]ナマズ目パンガシウス科パンガシアノドン属に分類される[[魚]]。[[IUCN]]絶滅危惧IA類。[[絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約|ワシントン条約]](CITES)付属書I類。'''プラー・ブック'''とよばれることもある。
'''メコンオオナマズ'''(''Pangasianodon gigas'')は[[条鰭綱]][[骨鰾上目]][[ナマズ目]]パンガシウス科パンガシアノドン属に分類される[[魚]]。[[IUCN]]絶滅危惧IA類。[[絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約|ワシントン条約]](CITES)付属書I類。'''プラー・ブック'''とよばれることもある。


== 分布 ==
== 分布 ==
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== 形態 ==
== 形態 ==
全長は通常200㎝程度で稀に300cm、体重300㎏<ref>井田斉・松浦啓一、『小学館の図鑑NEO』、2003年、小学館、p50</ref>にもなり世界最大の[[淡水魚]]の1つとして数えられる。種小名の''gigas''は「巨大な」の意で成長速度も速い。[[植物]]だけを食べる魚類では[[パーカーホ]]と並び最大とされる。最大級とされる淡水魚は他に[[ピラルクー]]や[[アリゲーターガー]]などがあるが、全て[[肉食性]]または[[雑食性]]である。
全長は通常200cm程度で稀に300cm、体重300kg<ref>井田斉・松浦啓一、『小学館の図鑑NEO』、2003年、小学館、p.50</ref>にもなり世界最大の[[淡水魚]]の1つとして数えられる。種小名の''gigas''は「巨大な」の意で成長速度も速い。[[植物]]だけを食べる魚類では[[パーカーホ]]と並び最大とされる。最大級とされる淡水魚は他に[[ピラルクー]]や[[アリゲーターガー]]などがあるが、全て[[肉食性]]または[[雑食性]]である。
[[幼魚]]には歯やヒゲがあるが[[成魚]]になるにつれて消失する。
[[幼魚]]には歯やヒゲがあるが[[成魚]]になるにつれて消失する。


== 生態 ==
== 生態 ==
季節により住移動するとされているが詳しい生態は謎につつまれている。
季節により住処を移動するとされているが詳しい生態は謎につつまれている。
食性は植物食だが詳しくは不明。[[アクア・トトぎふ]]では[[コイ|鯉]]の練り餌に[[クロレラ]]を混ぜた物で代用している。
食性は植物食だが詳しくは不明。[[アクア・トトぎふ]]では[[コイ|鯉]]の練り餌に[[クロレラ]]を混ぜた物で代用している。


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本種は生息地においては食用とされることがある。乱獲や環境破壊による生息数の減少に伴い、飼育下での繁殖等の保護対策が進められている。
本種は生息地においては食用とされることがある。乱獲や環境破壊による生息数の減少に伴い、飼育下での繁殖等の保護対策が進められている。


日本においては[[アクア・トトぎふ]]や[[長崎ペンギン水族館]]での飼育がられる。
日本においては[[アクア・トトぎふ]]や[[長崎ペンギン水族館]]での飼育がられる。


== 出典・脚注 ==
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2014年1月27日 (月) 12:50時点における版

メコンオオナマズ
メコンオオナマズ
メコンオオナマズ Pangasianodon gigas
保全状況評価
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ナマズ目 Siluriformes
: パンガシウス科 Pangasiidae
: パンガシアノドン属 Pangasianodon
: メコンオオナマズ P. gigas
学名
Pangasianodon gigas
Chevey, 1931
和名
メコンオオナマズ
英名
Mekong giant catfish

メコンオオナマズPangasianodon gigas)は条鰭綱骨鰾上目ナマズ目パンガシウス科パンガシアノドン属に分類されるIUCN絶滅危惧IA類。ワシントン条約(CITES)付属書I類。プラー・ブックとよばれることもある。

分布

メコン川流域固有種

形態

全長は通常200cm程度で稀に300cm、体重300kg[1]にもなり世界最大の淡水魚の1つとして数えられる。種小名のgigasは「巨大な」の意で成長速度も速い。植物だけを食べる魚類ではパーカーホと並び最大とされる。最大級とされる淡水魚は他にピラルクーアリゲーターガーなどがあるが、全て肉食性または雑食性である。 幼魚には歯やヒゲがあるが成魚になるにつれて消失する。

生態

季節により住処を移動するとされているが詳しい生態は謎につつまれている。 食性は植物食だが詳しくは不明。アクア・トトぎふではの練り餌にクロレラを混ぜた物で代用している。

人間との関係

本種は生息地においては食用とされることがある。乱獲や環境破壊による生息数の減少に伴い、飼育下での繁殖等の保護対策が進められている。

日本においてはアクア・トトぎふ長崎ペンギン水族館での飼育が知られる。

出典・脚注

  1. ^ 井田斉・松浦啓一、『小学館の図鑑NEO』、2003年、小学館、p.50

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